ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法使い~ 通常形式版   作:憲彦

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1つ伝え忘れましたが、リメイクするに当たって、一応色々と考えている事はありますが、原則前回と変わらずに進行するつもりなので悪しからずに。リメイクと言っても、台本形式から通常形式にするだけなので。

つまり、普通にネクサスは喋りますし、メタフィールドの使用も抑えて行くつもりです。

では本日2本目!ゆっくりしていってね!


魔法の世界 動き出す物語

 部屋に戻った2人。のび太は布団へ、ドラえもんは押し入れと、普段の定位置に戻って寝直そうとした。

 

「ねぇ、ドラえもん」

 

「んー?」

 

「おかしいよね。あの石像」

 

 どうやら、石像の事が気になるようだ。まぁ当然と言えば当然だろう。昼間とは形が変り、庭に置いていたのに玄関に立っている。おかしなことづくしだ。

 

「おかしいけど明日の朝調べよう。もう眠いよ……」

 

 ドラえもんもおかしいとは思っている様だが、のび太と対照的で、今は石像よりも睡眠のようだ。だがのび太に邪魔されて、眠れる状況ではない。

 

「気になって眠れないんだよ」

 

「なんか楽しいことでも考えれば眠れるよ」

 

 押し入れの襖を少し、開けてのび太に伝えた。そしてすぐに閉めて眠り始めた。

 

「楽しいこと…………」

 

 ドラえもんに言われた事を考えるが、やはりのび太の頭の中に出てくるのは、今日だけでも何度も出てきた事だった。

 

「もしも魔法が使えたら……」

 

 この自分の言葉に、何か引っ掛かったような気がする。

 

「ねぇドラえも~ん?」

 

 しかし自分では分からないので、ドラえもんの意見を聞こうと思った。

 

「んー?」

 

「ちょっとした工夫で、本当に魔法が使えるような気がするんだ」

 

「諦めの悪いヤツだな!魔法なんか無いんだよ!!」

 

 眠すぎると荒くなる性格の様だ。軽くキレかけながら襖を開けてのび太に言った。だが、やっぱり眠いのか、体から力が抜けたようにだら~んとしている。

 

「本当なんだよ。今スゴいアイディアが出てきそうだったのに、引っ込んじゃった……」

 

 グデーッと項垂れているドラえもんに対して、頭の中から出てきそうな事を思い出そうとしている。

 

「あぁなんだろう。もう、じれったい!」

 

「そうか分かった。二度と起こすな」

 

 あと1回起こそうものなら、確実にキレるだろう。悩むのび太を無視して、押し入れに入り襖を閉めた。まぁ時間も時間だ。仕方無いだろう。が、のび太は寝ずにまだ考えていた。

 

 その時だった。

 

「イタタタタタタタ!?」

 

 突然、ドラえもんが腹を抱えながら押し入れから転げ落ちて来たのだ。

 

「何!?どうしたの!?」

 

 見ただけでも分かるヤバい状況に、のび太は考えるのを中断して、心配そうに声をかけた。

 

「お、お腹が急に……!!うおおおおぉぉぉぉ!!?」

 

 かなり非道腹痛のようで、強烈な顔で苦しんでいた。

 

「き、緊急事態発生!ちょ、ちょっと、22世紀に行ってくる!!」

 

「大丈夫!?」

 

「だい……じょうぶ……。うっ!?すぐ戻る!」

 

 机の引き出しを開けて、中に停めてあるタイムマシーンに落ちるように乗り込み、未来に向けて出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきの石像……何ともない」

 

 ポケットの中を覗き、さっき入れた石像を確認したが、特に変化は無かった。それ以外で考えられそうな腹痛の原因は……

 

「まさか!?……昼間のどら焼き30個が……」

 

 いつそんなに食べた?食べ過ぎなのは事実だが、そんな量を食べる暇があっただろうか?少なくとも、のび太が野球を終えて家に帰ってきた頃では無いのは確かだが、常に金欠の状態で30個も買えるか?

 

 まぁそんなことよりも、22世紀に到着したドラえもんは、タイムマシーンの出入り口から落ちていき、弟のドラミとのび太の曾孫のセワシがいる部屋に頭から突き刺さった。

 

「お兄ちゃん!?」

 

「ドラえもん!?」

 

 突然のドラえもんの帰宅に、かなり驚いている。

 

「お、お腹が、お腹がぁ…………!!」

 

 腹痛を訴えながら、助けを求めるの様に手を伸ばす。だが、

 

「んっ!?」

 

 何かに気付き、自分の腹に目を向けて一言。

 

「痛くない」

 

 その言葉に、盛大に2人はズッコケた。そしてその頃、のび太の部屋では

 

「大丈夫かな~?」

 

 布団に転がりながら、ドラえもんの心配をしていた。

 

「今日は変なことばかりだ」

 

 確かに、石像が降ってきたり、石像が動いたり、ドラえもんが原因不明の腹痛を起こしたりと、確かに変なことばっかりだな。

 

 そしてまたセワシの家では

 

「離せ!離せー!!」

 

 メチャクチャ抵抗するドラえもんを、ドラミとセワシが力ずくで押さえていた。

 

「ちゃんと定期検査受けないからこう言う事になるのよー!!」

 

「大人しく入れってー!!」

 

 必死になりながら、2人はドラえもんを検査用のカプセルに入れようとしていたのだ。何故こうなったかと言うと、

 

 痛くなくなったから帰ろうとした

 ↓

 ドラミとセワシが病院に行こうと提案する

 ↓

 病院嫌いの為逃げようとする

 ↓

 ドラえもんが心配な為、無理矢理にでも検査をして病院に行かせようとしている←今ここ

 

「病院は嫌ー!!!」

 

 酷い嫌いようである。まぁ確かに、ドラえもんは過去に病院で医者ロボットのミスにより耳を失っている。丸くなった頭をドラミャーコに笑われショックを受け、更にそこから誤って悲劇の元を飲んで黄色のメッキが剥がれて、三日三晩泣き続けて喉はガラガラになり、迷子になったセワシを助けに行った時は元気の元ではなく電光石火を飲んでしまい、挙げ句四次元ポケットを無くしてしまうと言うことがあった。確かに、病院を嫌いになってしまう。まぁ道具を間違って使ったことに関しては、自業自得だがな。

 

 そしてその頃、またのび太の部屋では

 

「枕よ……浮かべっ!」

 

 ドラえもんの落した枕を指差しながら言った。だが、当然枕は浮かぶはずがない。

 

「はぁ……」

 

 深いため息をついて、枕に顔を埋めた。

 

「入れってば……!!」

 

「帰るぅ……!!!」

 

 ドラえもんはまだ抵抗を続けている。

 

「はぁ……」

 

 のび太は仰向けになりながら再びため息を吐く。

 

「もしも魔法が使えたら。もしも……ん?もしも」

 

 もしもと言う単語に引っ掛かる様だ。

 

「んんー、ていっ!!」

 

「「どわぁ!?」」

 

 のび太がもしもと言う単語に悩んでいるとき、ドラえもんはカプセルから脱出して、タイムマシーンに一目散に乗り込んだ。

 

「待ちなさい!!」

 

 ドラミがそう叫ぶが、もう出入り口は塞がれ、のび太の部屋へと帰ってきたしまった。そしてそれと同時に

 

「あああ!!!」

 

 のび太も答えが出たようだ。

 

「んあーっ、あっ、とっ!!」

 

 のび太が電気をつけて、何やら興奮しているところに、ドラえもんが机から出てきた。次未来に戻ったら確実に連れていかれることを忘れないように。

 

「ドラえもん!お腹は!大丈夫?」

 

 心配そうにドラえもんの腹を触りながら詰め寄る。

 

「あ、いやぁ、へ、へへへへ……。何でもなかったよ!ただの食べ過ぎ。エヘヘヘヘ……」

 

 取り敢えず、のび太には誤魔化しておいた。

 

「なんだ。そうか」

 

 安心した様に胸を撫で下ろすと、先程思い付いたアイディアをドラえもんき伝えた。

 

「そうだ!今ね、思い付いたんだよ!!さっき言ってたアイディア!!」

 

「え?何?」

 

 夜中にも関わらず、普段以上にテンションがマックスの状態ののび太に、ドラえもんは目を白黒させている。

 

「もしもボックスだよ!電話をかければ、空想の世界が本物になるってやつ!!」

 

 正確に言うと、空想の世界が本物になると言うよりは、それに近い世界を作り出す道具だ。金の要らない世界を作れば、店では自分が払うのではなく、逆に払われたり、男女が逆転した世界の場合は、性別はそのままで中身だけが逆転した様な感じになる。

 

「ねぇねぇ、ちょっとだけで良いからさぁ、魔法の世界に変えてみようよ!!」

 

「んー、面白そうだなぁ」

 

 どうやら、彼も魔法に対する憧れは持っているようだ。楽しみと好奇心が混ざったような表情らも、それが読み取れるだろう。

 

「こう言うときだけ、頭が働くんだよなー、のび太くんは!」

 

 ドラえもんはそう言いながらポケットに手を突っこみ、のび太は布団を部屋の端に退けている。

 

「もしもボックス~!!」

 

 お馴染みの発音と共に、派手な色をした電話ボックスをポケットから取り出した。そしてそれを部屋の中心に置く。

 

「ちょっとだけだよ。魔法を楽しんだらすぐに元に戻すんだよ」

 

 ドラえもんに注意されると、分かってると言いながら、もしもボックスの中に入って行った。そして受話器をとり、ゆっくりと喋る。

 

「もしも……魔法の世界に……」

 

 もしもボックスに付いている扇型の針がゆっくりと動き始めた。

 

「なったら!!」

 

 そう言い切ると、その瞬間に扇型の針の位置が180度変り、ベルが鳴り響いた。それを聞くと、のび太はもしもボックスの中から出てきた。

 

「さぁ、これで魔法が使えるぞ!!」

 

「ウンウン!!」

 

 もしもボックスから出てきたのび太は、ワクワクした様子で座布団の上に座った。ドラえもんも同じ様に、ワクワクしながら座る。

 

「まずは空飛ぶ座布団、飛び上がれ!マミマミルルンパクルリンパ!」

 

「どら焼きよ、出でよ!クルリンパ!!」

 

 昼間やっていたアニメの呪文を唱えるが、いつになっても座布団は飛ばないし、どら焼きも出てこない。

 

「「…………?」」

 

 不思議そうにしながら、2人はお互いの顔を見合わせた。

 

「呪文が違うのかな~?」

 

「のびのびルルンパクルリンパ!」

 

「あぶらからぶら、出でよどら焼き!!」

 

 呪文を変えてみるが、何も起こらなかった。

 

「座布団飛べ!!座布団行けぇ!!」

 

「神よ!我にどら焼きを!!どら焼き、カムヒアー!」

 

 意地になってみたが、やはり何も起こらない。ドラえもんのそれに関しては、呪文ではなく、神への祈りに近いような感じもする。

 

「はぁ、はぁ、はぁ…………」

 

 息切れを起こすほど疲れたようだ。まぁ、夜中に意地になって大声で呪文を叫べば、息が切れて当然の気もする。

 

「びくともしない……」

 

「おかしいな~……」

 

「君の道具はいつも役立たずだ!」

 

 疑問を抱く2人だったが、のび太はどらえの道具のせいにして当たり始めた。

 

「ん?元々魔法なんか無いって言ったろ!!」

 

 のび太の発言が尺に障ったのか、怒って言い返した。

 

「「んんっ!んー!!」」

 

 睨み合ったあと、少し距離を置いて独特の構えをしながらお互いに魔法をかけようとした。

 

「狸になれ!!」

 

「ミミズになれ!!」

 

「毛虫になれ!!」

 

「オケラになれ!!」

 

「豚になれ!!」

 

「ミジンコになれぇ!!」

 

「「石になれー!!」」

 

 2人はそこまで言うと、疲れたのかため息をついて

 

「バカバカしい……」

 

「もう寝よっと……」

 

 もしもボックスをポケットに仕舞い、布団を元に戻した。電気を消すと、お互いに寝るためのスペースに入る。

 

「今日は変なことばかりだ……」

 

「そうだね……」

 

 疲れがどっと出てきたのか、ドラえもんは力なく押し入れに戻り、のび太も布団の中に入って行った。

 

「じゃあおやすみー」

 

「おやすみー」

 

 2人同時に眠りについた。だが、これが新たな冒険の始まりだったとは、まだ誰も気付いていない。




もしもボックスの事は言ったからいいですね。では次回予告!

ドラえもん
「科学じゃない、魔法の発達した世界!」

のび太
「これが魔法の世界なんだ!!」

うp主
「次回、魔法の世界で」

うp主/のび太/ドラえもん
「次回もよろしくね~!!」

次回もお楽しみに!感想と評価もついでによろしくお願いします!!
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