ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法使い~ 通常形式版   作:憲彦

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実はこのリメイク、前回の物をコピペして直している訳ではなく、前回の物を読みながら作っています。




離れても離れない2人の絆

「あー、そろそろ元の世界に戻そうか」

 

 帰宅したドラえもんは、のび太にそう言いながら2階へと上り、元の世界に戻そうとしている。だが、のび太少し思い詰めた様な暗い表情をして、少し俯いている。

 

「ねぇ、ドラえもん……」

 

「ん?どうしたの?」

 

「僕たち……このまま元の世界に帰っても良いのかな?」

 

 どうやら、ここまま帰って良いのかと悩んでいた様だ。自分達には何かやることがある。この世界で成すべき事があると、そう感じているのだろう。

 

「気持ちは分からないでもない。でも、僕たちは科学の世界の人間なんだよ?これ以上この世界に関わるのは不味いよ」

 

 魔界星や悪魔、巨人に異形の化け物。その事を考えたら、確かにこの世界から元に戻して良いのかと迷う。だがドラえもんの言うことも確かだ。異世界の人間が、この世界の事に深く関わるのは問題があるのだろう。

 

「そう、だよね……」

 

 のび太にはまだ少し納得が行っていないようだ。だが仕方無いと割り切り部屋へと入っていく。だが、その直後に体が硬直した。昼間に出したとある物が無くなっていたからだ。

 

 もしもボックスが。

 

 そして、もしもボックスが置いていた場所では、玉子がのび太の布団の整理をしている。この状況だけで2人は想像したのだろう。最悪の未来を。

 

「マ、ママママ、ママ!!」

 

「こ、ここに置いてたもしもボックスは!?」

 

 ドラえもんとのび太は慌てて玉子に尋ねた。予想が外れていることを願いながらだ。しかし、常に現実と言うものは残酷である。

 

「あぁ。あのデッカイ箱?邪魔でどうしようかと思ってたのよ。そしたら、丁度粗大ゴミ回収絨毯が通りかかって―」

 

「「うわあああああああああ!!!!」」

 

 そこから先は聞かなかった。聞く必要が無かったからだ。窓から急いで飛び出しとタケコプターでスクラップ置き場に飛んでいった。全速力でだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日が沈みかけている時間帯。のび太とドラえもんはスクラップの山の上に腰かけていた。そしてドラえもんの手には、もしもボックスの受話器が……この先は皆さんの想像の通りだ。受話器以外の物は全て粉々になって奥深くへ。しかも受話器だけのため、タイム風呂敷を使っての復元も不可能となった。

 

「もしもボックスが無いんじゃ、もう元の世界には帰れない」

 

 受話器を見ながらそう呟いた。そして、諦めた様に力なく受話器を投げ捨てる。2、3回バウンドすると、他のゴミ山の影に隠れていった。

 

「そんなぁ……でも、この世界でやるべき事があるんだ!!それを見て見ぬふりをするよりは良いよ!!」

 

 帰れなくなったことに少し戸惑った態度を見せたが、自分がさっき家で言ったことを思い出してドラえもんに言い放った。だが、いつもなら延びたの人助けに賛同するドラえもんだったが、今回ばかしは違った考えをしていた。

 

「ダメだ!そんなこと、許されるわけないだろ!!さっきも言ったけど、僕たちはこの世界の元々の住人じゃない!言わば異物なんだ!そゆな存在がこれ以上この世界の問題に干渉してみろ!!何が起こるか分かったもんじゃないんだぞ!!この世界だけじゃない、僕たちが本来いた科学の世界にだって、どんな影響が出るか分からないんだぞ!!」

 

 もしこのあとの科学の世界に戻ったとき、その時の事を危惧しての発言だ。さらに続けてこう言った。

 

「それに、僕はロボットだから影響は少ないかも知れないけど、君は人間なんだ!この世界の事に関わって、科学の世界に戻ってから君にどんな影響が出るのか分かってるのか!?最悪、存在そのものが消えちゃうかも知れないんだぞ!!?」

 

 そう。いくら魔法が使えるようになったとは言え、2人は科学の世界の住人。ロボットであるドラえもんならまだしも、人間であるのび太にはどんな影響が出るのか全く予想できない。

 

「僕の命1つで済むなら上出来じゃないか!たったそれだけの事で世界を救えるんだぞ?!」

 

「本当に言ってるの……?」

 

「え……?」

 

 のび太のこの言葉。ドラえもんの言葉を理解したのかしていないのか定かではないが、この言葉には衝撃を受けた。そして同時に怒りも。

 

「命だけじゃない!君がこれまで生きた時間も!これからいきる時間も、全て無くなるんだぞ!!もっと自分の存在を大切にしろ!!」

 

 自分の存在を軽く見ているのび太に怒ったのだ。ドラえもんからすれば当然だ。のび太がいなくなると言うことは、彼がセワシの子守り用ロボットに成ることも無くなり、21世紀にきてのび太と出会い、友達を作り、一緒に冒険をした思い出や楽しかった思い出。その全てが無くなるからだ。そもそもの話をすると、のび太の存在が消えると言うことは、同時にドラえもんの存在も消すことになる。ドラえもんのいる未来に繋がるには、野比のび太と言う存在はとてつもなく大きな存在だからだ。

 

 のび太にはのび太の思いがあり、ドラえもんにはドラえもんの思いがある。2人の思いが交わることはなく、ぶつかり合い反発するだけだった。

 

「そもそも、もしもボックスなんて思い付いたのが間違いだったんだ!!」

 

「いいアイディアだって言ったじゃないか!!それに、それとこれとは話が別だろ!!」

 

 ここからは責任の押し付け合いになった。ドラえもんはこうでもしないと、本当にのび太との思い出が消えてしまいそうだったから。のび太はこの事から逃げたら、一生後悔して前に進めなくなると思ったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、美夜子と満月牧師のいる教会では、美夜子が水晶玉を覗いていた。その水晶玉には、星空とその星を飲み込みながら広がっていく、闇が映されていた。

 

「昨日より大きくなってる……。星の光を飲み込んで、魔界星が近付いているんだわ……」

 

 不安そうに呟いている。だが、1つの可能性も見出だしている。のび太達の存在だ。銀色の巨人に変身するのび太と、変わった魔法を使うドラえもん達。彼らの存在が魔界星を止める鍵になると思っているようだ。彼らは強い。これから起こる戦いでも、きっと心強い味方になってくれる。……しかし、彼らははまだ子供。ツラい戦いには巻き込みたくない。この2つの思いが、彼女の中で葛藤しているのだ。その時、

 

「おぉ~い!美夜子~!」

 

 嬉しそうな声を上げながら、古文書を片手に部屋へと満月牧師が走ってきた。

 

「は~い!どうしたの?」

 

「ついに分かったぞ!魔界歴程のありかが!!これで魔界歴程が手にはいる!!」

 

「凄い!!それが終わったってことは、のび太さんの云っていた巨人の方も終わったの?」

 

 魔界歴程も気になるようだが、巨人の事はこれ以上に気になるようだ。

 

「あぁ。解読可能な所までは終わった。だが、最後の部分はこの古文書1つでは解読不可能な様だ……」

 

「そう……」

 

「だが大丈夫だ!この古文書も5000年の昔にナルニアデスが書いたものだ。恐らく魔界歴程が手にはいれば解読できる!彼らに教えられる内容もまとめたし、取り敢えずは大丈夫だろう!」

 

 少し心配そうにする美夜子を安心させるようにいった。だが、そんな話をしていた時だった。

 

「「っ!?」」

 

 2人は強い妖気を感じたのだ。外ではそのタイミングで石像が何かに向けて矢を放つが、直後、粉々に砕け散った。外に出た2人は教会の屋根の上に立っている2つの影を見付けた。1つは女性の様な影で、髪の一部が蛇になっている。そしてもう1つは、昼間に森に現れた使い魔のギムだった。満月牧師と美夜子はその影を見詰めている。いや、見た瞬間に体が固まったのだ。体が精神よりも早く感じ取るほどの力の差と、これから自分達の身に起こるであろう事に。

 

 女性の様な悪魔が口の端を吊り上げた。それと同時に、教会の全てを包み込むほどの巨大な魔方陣が張られた。

 

「こ、これは!?」

 

「なに!?」

 

「ハアァァァァ!!!」

 

 困惑する2人を余所に、女性の様な悪魔は両手を空似突き上げて叫ぶ。すると地震の様な揺れが発生し、魔方陣の光も強くなってきた。そして、教会は光に包まれてしまった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間は少し巻き戻りです野比家の夕食時。ドラえもんとのび太はまだ喧嘩をしているらしく、お互いに椅子ごと背を向けて食事をしていた。

 

「なんだ?また喧嘩をしたのか?」

 

 のび助は2人の様子をみて呆れている。そこへ玉子が醤油を持って……と言って良いのか分からないが、運んできた。

 

「ねぇ、また台風が来てるんですって」

 

「また?あちこちで洪水だの寒波だのって、本当にどうなってるんだ?」

 

 この会話を聞きながら、一瞬お互いの顔を見合わせるが、ずくにお互いにそっぽを向いてしまった。

 

「「「「ん?」」」」

 

 その時だった。全員小さな揺れを感じたのだ。そしてその揺れはどんどん大きくなり、のび太たちは悲鳴を上げた。

 

「て、テーブルの下に潜りなさい!」

 

 のび助がそう言うと、テーブルの下に潜り、其れに続いてドラえもんと玉子も潜り込んだ。

 

「うわぁ!あああ!!?」

 

 のび太も潜ろうとするが、椅子が動かず振動で椅子ごと倒れてしまった。

 

「のび太!!」

 

「うわぁ!!」

 

 倒れたところをテーブルの下から玉子が引きずり込んでくれた。その直後に、テーブルから湯飲みが丁度のび太の頭があった部分へ落下。あと少し遅かったら完全に当たっていた。

 

 テーブルの下では、お互いの守られる様に抱き締められていた。だが、2人はお互いの目が合った瞬間に変顔でお互いをバカにしあう。

 

 ……サスガニ神経を疑うぞ。

 

 そして、揺れが収まるとゆっくりと周りを確認しながらテーブルから出てきた。そして、ドラえもんとのび太は地震の情報を観るためにテレビのあるんだけど居間へと向かった。

 

「どけよ!」

 

「どけって!」

 

 居間に着くと、2人はお互いに退かし合いながらテレビのスイッチを押していた。当然だテレビの画面が映るわけがない。

 

「あれ?つかない!?」

 

「そんな!?」

 

 2人が困っていると、そこにのび助がやって来た。

 

「何だ何だ?テレビの付け方を忘れたのか?スイッチに触れて、念力を送るんだろ?」

 

 2人を退かしてスイッチを押すと、あっさりテレビがつき、ニュースが流れた。

 

『超大型台風は、依然勢力を保ったまま北上を続けております』

 

 地震についてはまだ情報がないらしく、まだ読まれていなかった。だが、すぐに新しい元寇が飛んできて、キャスターの目の前に落ちた。

 

『先程発生した地震の詳しい情報です。震源地は樹海の森北西部。震源の深さは極めて浅いとのことです……』

 

「やっぱり近かったんだ……」

 

 呟くのび助の隣で、のび太とドラえもんはあることに気付いてハッとした。

 

「樹海の森って……」

 

「美夜子さんの教会の近くだ」

 

 2人は自分達が会話をしていることに気付くと、またそっぽを向き合って玄関へと向かった。

 

「お先にっ!!」

 

「あっ!この!!」

 

 のび太がドラえもんより早くに家をでると、待たずに走っていた。

 

「お先っ!」

 

 だが、得意気に走ってはいたものの、ドラえもんがタケコプターを使ってのび太を追い越していった。

 

「ああっ!?こら!ずるいぞ!!自分ばっかり!!」

 

 のび太は文句を言うが、ドラえもんは何も利かずにのび太からどんどん離れていく。

 

「ドラえも──ん!!うわっ!?」

 

 ドラえもんの名前を叫びなから走るが、何かに躓いて転んでしまった。

 

「いっててて……。卑怯者!薄情者!!いくらなんでも置いていくなんて!!短足……!!ポンコツ狸……!」

 

 ドラえもんの飛んでいった方向に叫ぶが、その声は次第に弱々しくなっていき、うつ向いてしまった。

 

「……ん?」

 

 顔を下に向けると、のび太が躓いた物が目に入った。タケコプターだった。

 

「これって……ドラえもん……」

 

 のび太はそれを手に取る。ドラえもん飛んでいった空を見据えて、名前を呟くと、自分の頭にタケコプターを附けて飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 険しい表情で飛んでいたドラえもんの横に、タケコプターを使って飛んできたのび太が追い付いてきた。

 

「あのさ……」

 

 少し無言だったが。のび太が最初に口を開いた。

 

「なんだよ……」

 

 不機嫌そうに返すドラえもんに、のび太が一度咳払いをした。そして、自分の思っていることを口にする。

 

「もしよかったら……その……仲直り、してやっても良いよ?」

 

「…………良いとも」

 

 しばらくの沈黙のあと、のび太の言葉にドラえもんが口を開いて答えた。その言葉に安心したのか、大きく息を吐き、お互いに笑顔を向けた。

 

「ドラえもん!」

 

「のび太くん!」

 

 お互いの両手を掴み、空中を大きくクルクルと回った。

 

「喧嘩してもしようがないや!2人で血からを合わせれば、元の世界に帰る方法だってきっとみつかるよ!」

 

「そうだね!!」

 

「さっ!急ごう!美夜子さんが心配だ!」

 

「うん!!」

 

 切っても切れない。離れてもまた近づく。これが、これこそが2人が今まで積み上げてきた絆だ。そしてこれからも、この絆が切れることは無いだろう。




とある実力派エリート風にこう言おう。

「最悪の未来では、メガネ君が死ぬ。だが、今未来は動いた。俺のサイドエフェクトがそう言っている」

それじゃあ次回予告行こうか!

ジャイアン
「じゃあ、美夜子さん1人で魔界歴程を取りに行ったのか?何で1人で行かせた!!」

スネ夫
「でも僕たち、箒にのることと、物体浮遊術しか使えないんだよ?足手まといになるだけだよ!」

のび太
「やっぱり、僕は美夜子さんの所に行くよ!」

出来杉
「僕も着いていくよ!」

ドラえもん
「それじゃあ行こう!美夜子さんを助けに!!」

うp主
「次回 ジュネッス」

ドラえもん/のび太/出来杉
「次回もよろしくね!!!」

次回もお楽しみに!感想と評価、その他作品もよろしくお願いします!!皆さんからの感想を待っています!!
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