ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法使い~ 通常形式版   作:憲彦

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さてさて、ようやくアイツの登場ですね。今日もゆっくりしていってね。

感想が来ると、やっぱり嬉しいですね。と言うわけで、今回も皆さんの感想をお願いします!

今日は多くの視聴者にトラウマを植え付けたアイツが登場だ!!


魔界歴程

 ドラえもんたちは、いきなり美夜子の絨毯の上に現れて驚かそうとしたのだが、

 

「「「「「「ぎゃあああああ!!!」」」」」」

 

 逆に自分達が驚いていた。今の状況を軽く説明すると、静香とドラえもん、出来杉の3人は問題なく絨毯に乗っているが、ジャイアンは落ちそうになっているスネ夫とどこでもドアを掴んでおり、のび太はジャイアンに捕まれているスネ夫の足に捕まっていた。

 

 ……沢山繋げて遊ぶお猿のオモチャみたいだな。

 

 そしてその周りには、悪魔やらドラゴンやらが飛び回っていた。なんでこんな状況なのかと言うと、ドラえもん達がどこでもドアを潜ったとき、丁度そのタイミングで美夜子の絨毯が垂直の状態だったからだ。その為、最初の3人は無事なのだが、後から乗ってきたのび太達は少し危険な目にあっているのだ。

 

「みんな!来てくれたの!?」

 

「来るんじゃなかったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 美夜子は嬉しそうにしているが、スネ夫は泣き叫びながら思いっきり後悔していた。その間も、ドラゴン達が絨毯に向かって炎を吐き出し、美夜子はそれをかわす。

 

「うわああああああ!!!」

 

 完全にスネ夫はパニックに陥っている。その時ですジャイアンが落ちないように支えていたどこでもドアも、絨毯から離れてしまい、ジャイアン本人も絨毯から落ちそうになった。

 

「「ああ!!?」」

 

「うわわ!よいしょっと!!」

 

 出来杉と静香がジャイアンの体を押さえて、ドラえもんは慌ててどこでもドアをポケットに片付けた。

 

「洞窟を見付けるまで持ちこたえて!!」

 

「洞窟?」

 

「魔界歴程はその中よ!!悪魔が入ってこれないように結界が張ってあるの!!この近くなんだけど……雪が多くてどこにあるのか……」

 

 美夜子は説明をしながら下を見回していたが、かなり深い雪に覆われており、見付けるのは困難だ。何かの衝撃で雪が消し飛ばない限り、今のままで見付けるのは不可能と言っても良いだろう。

 

「このままじゃ持たない!ひらりマントに空気砲!!静香ちゃん!!」

 

「え!?わっ!わ!!」

 

 静香に空気砲を投げ渡したが、上手く取れずに落としてしまった。だが、それは丁度よくのび太の手にスッポリと収まった。

 

「これじゃらちが明かない!美夜子さん!!一旦悪魔のいない場所まで飛んでくれ!!」

 

 美夜子はジャイアンの言う通りに絨毯を操作して、悪魔に囲まれている空間から脱出。余裕のある場所まで飛んでいった。

 

「出来杉。のび太とスネ夫を絨毯の上に引き上げてくれ。ドラえもん。パワー手袋を貸せ」

 

「え?……ちょ!ジャイアン!?なにやってんの!?早くしないと悪魔達が来ちゃうよ!!?」

 

 急に冷静になって、出来杉とドラえもんに指示をだす。スネ夫はジャイアンのこの行動に理解ができず、かなり狼狽えている。だがそれでもなお、ジャイアンは落ち着いている。

 

「静香ちゃん。悪魔は何体ぐらいこっちに来てる?」

 

「えーっと……30体くらいかな?」

 

「丁度良いな」

 

 悪魔の数を聞くと、そう呟いた。その頃悪魔達はと言うと、完全に勝った気でいた。絨毯が急に空中に停止したことで、諦めたのだと思っている。完全に嘗めきった様子で絨毯に向かって来ている。だが、絨毯の上では、

 

「よくも俺たちを追いかけ回してくれたな……」

 

 そう言いながら、ゆっくりと拳を打ち出す構えをとる。

 

「必殺マジシリーズ……」

 

「えっ!?ちょ!ジャイアン!!?」

 

「マジ殴り……!!」

 

 拳を悪魔のいる方向に突きだした。すると、とんでもない衝撃が辺りを包み込み、雲を、雪を悪魔達を消し飛ばした。

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

 開いた口が塞がらないとは、正にこの事だ。ジャイアンが突き出した拳の方向だけ、不自然に雪と雲が無くなっている。衝撃波で全て消し飛んだ様だ。さらにその先にいたドラゴンや悪魔達はと言うと、体の一部を残して落ちていっている。1番後ろにいたのは、かろうじて形が残っている。ほとんど消し飛んでいる状態に変わりは無いがな。そのドラゴンが火を吐きながら雪山を滑って行くと、溶けた雪の中に見付けた。洞窟への入り口を。

 

「見て!あそこ!!」

 

「あそこが洞窟の入り口よ!ギリギリまで近付くから、飛び込んで!!上の悪魔は私が何とかするわ!!」

 

「1人じゃ無理だ!僕も残る!!」

 

「分かった!!皆、俺に掴まれ!!」

 

 ドラえもんと美夜子を残すと、他はジャイアンに捕まって洞窟へと飛び込んだ。すると洞窟から星の様な形をした魔方陣が現れ、そこから放たれた光に5人は包まれた。その光はゆっくりと5人を洞窟へと導く。悪魔やドラゴンの攻撃が飛び交うが、全て光によって防がれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 洞窟の中には沢山の鍾乳洞があり、5人が入ってきた時に現れた魔方陣の光に照され緑色に輝いていた。着地すると、彼等の中心には少し大きめの、石で出来た箱があった。ジャイアンは箱の上に積もっている埃をとる。すると、そこから星の様な模様が出てきた。さっきの魔方陣と同じだ。

 

「これだ。チンカラホイ!!」

 

 早速物体浮遊術を使って開けようとするが、力不足の為か蓋が持ち上がらない。

 

「「「チンカラホイ!!」」」

 

 出来杉、静香、スネ夫の3人も、蓋を開けるために術をかける。だが、それでも少し浮いただけで開く事は無かった。のび太も手伝おうとしたが、足元の何かに気付いてそっちを見ていた。何かのボタンにも見える。それを押すかどうか迷っていたのだ。

 

「お前も手伝えよ!!」

 

「1人だけサボるなー!!!」

 

 ジャイアンとスネ夫に怒られた。

 

「いや。何かボタンみたいなのがあって……」

 

「ボタン?何の?」

 

 出来杉も気になって、しゃがみこんだ。そしてそのままボタンを押そうとしている。その行動を見て、ジャイアンとスネ夫と静香は必死になって止めようとしている。だが、出来杉が3人の制止を無視してボタンを押した。

 

「「「何でおした!!!」」」

 

「気になったから」

 

 そう言いきる出来杉に、まだ何か言おうとする3人だが、その瞬間箱の本体が横にスライドして開いたのだ。

 

「「「ズコォー!」」」

 

 色々と酷いな。こんなことだったが、5人は箱の中を覗き込んだ。箱の中には、更に小さな木製の箱があった。

 

「これだな……」

 

「早く持っていこう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔界歴程を手に入れた頃、外では突然悪魔の大群が引き上げていった。

 

「あっ!帰っていく……諦めたのか?」

 

 悪魔が完全に消えると、美夜子も剣をしまった。そして洞窟の中からは、のび太が空気砲を使って適当な場所を破壊して中から出てきた。そこに絨毯に乗ったドラえもんと美夜子が迎えに来てくれた。

 

「おーい!みんなー!」

 

「ドラえもん!悪魔達さ!?大丈夫なの!?」

 

「それが、急に消えちゃって……」

 

「魔界歴程が怖くて逃げ出したのよ。きっと」

 

 のび太がドラえもんに聞くと、美夜子がその様な事を言った。この言葉に、全員が安堵の表情を浮かべて、それぞれ喜んでいた。

 

「それより、魔界歴程は?」

 

 皆が喜んでいる所に、美夜子が魔界歴程のことを尋ねてきた。すると、ジャイアンが自分の持っていた魔界歴程が入っていると思われる箱を開けた。のび太達も気になるのか、覗き込もうとする。だが、その瞬間、美夜子の目から光が消えた。

 

「ジャジャーン!!手に入れたぜ!!」

 

 箱の中から魔界歴程と思われる巻物を取り出し、頭上に掲げた。

 

「ドワァァァァァ!?」

 

 だが、美夜子が急にジャイアンを突き飛ばして魔界歴程を奪った。全員、美夜子のこの行動に唖然としている。

 

「ふふふ……魔界歴程、確かに頂いたぞ」

 

 近くにあった岩に着地した美夜子は、魔界歴程を持ちながらのび太達の方を振り向いた。その表情は、まるで別人の様に感じられる。

 

「み、美夜子さん?」

 

「こんな物は始末しておかないとな。我々悪魔族にとっては、邪魔な存在だ」

 

「誰だお前は!?」

 

「美夜子さんじゃないわね!!」

 

 突然美夜子の横にギムが現れた。

 

「ふふふふふふ……あははははははははは!!!!!」

 

 不気味に笑うと、胸のペンダントが赤く光だした。両手を広げると冷たい風が巻き起こり、不気味な姿に変わっていった。髪の毛の一部が蛇で、肌の色が黒い。教会を襲った悪魔のメジューサだ。

 

「あ、悪魔族……!?」

 

「そんな……だって、悪魔達に襲われて……」

 

 全員その姿に怯え、のび太は唖然とした様子で呟いた。

 

「ハハハ……愚かな人間どもめ……」

 

「お芝居だったのね!!」

 

「そうか!悪魔は結界の中に入れないから!!」

 

「だから僕たちを利用して!!?」

 

 全てを理解したが、あまりの事に驚愕していた。

 

「クッソー!美夜子さんをどうした!!?」

 

 そうメジューサに問うが、氷の塊を飛ばして黙らせた。

 

「死んで行く者達が!知る必要はない!!」

 

「はぁ!!」

 

 メジューサは突風を起こして、のび太達を飛ばそうとするが、のび太がエボルトラスターで同じ威力の風を巻き起こして相殺した。

 

「美夜子さんのことを!全て話して貰うぞ!!」

 

 エボルトラスターを構えて引き抜こうとする。だが、突然自分達と同じサイズになった巨人が姿を現して、のび太が変身するのを止めたのだ。巨人のこの行動で、のび太の頭に上っていた血が降りてきて、目の前の敵の正体に気が付いた。

 

「ッ!?」

 

「フンッ。巨人のお陰でようやく気付いたか。ハァァァァァァ!!」

 

 メジューサが叫ぶと、突如黒いオーラが大量に溢れでてきた。それに包まれると、メジューサの姿と声、そして大きさが変わってきた。闇から現れたのは赤と黒のツートンカラーが特徴的な巨人だった。

 

「我が名はファウスト……光を飲み込む、無限の闇だ。貴様の光にこの場消し去らせて貰う」

 

「なら僕は、その闇を打ち払う!!この場から逃げる訳には行かないんだ!!ハァア!!」

 

 のび太も巨人となると、ファウストと睨み合った。雪山であるにも関わらず、それを見ていたドラえもん達は顔に汗を滲ませている。誰かの汗が頬を伝い、地面に落ちた瞬間、2人の巨人は一気に走り出した。

 

「ファァ!!シュワァ!!」

 

「ハァァ!ハァア!!」




取り敢えず、読んでいてくれている皆さんに一言。

「これまでも、これからも、皆さんの時間と力、お借りします!!」

今日紹介するヒミツ道具は!

ドラえもん
「ひらりマント~!!」

のび太
「電磁波を利用して、自分に来た攻撃や衝撃を反対の方向に飛ばす道具です!!」

出来杉
「様々な映画でオールマイティーに活躍してくれる道具だね!」

そして次は!!

のび太
「ダークファウスト!!」

ドラえもん
「ネクサス本編でも出てきた姫矢さんの影を自称する闇の魔神。戦闘力も高く、ナイトレーダーやウルトラマンを何度も苦しめた強敵だ!他にも秘密はあるけど……」

紹介も終わったし、次回予告!!

ファウスト
「諦めろ。巨人の力も満足に使えない今の貴様では、私に勝つことなど出来る筈がない……」

のび太
「それでも、ここから逃げる訳には行かないと言っただろ!!」

ファウスト
「……フンッ。まだまだ楽しませてくれると言うのか」

美夜子
「それじゃあ!魔界星に向かって!出発!!」

出来杉
「わずかに見えた光。次回 希望」

のび太/出来杉/ドラえもん
「次回もよろしくお願いします!!!」

次回もお楽しみに!感想と評価、その為作品もよろしくお願いします!!皆さんの感想を待っています!!

ジャイアンはこれからもチート化の予定!!

報告。ちょっとラスト直前に前回に無かった物をブチ込みます!ネクサスのキャラクター達を見直していたら突然思い付いたストーリーです笑
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