物凄く下手な文過ぎて自分が悲しい。
話が急に飛んだりなどしますが、お許しください。
ではどうぞ。
やあ、皆の衆。
ワラキーだよ。
俺は現在訳あって逃走している。
というのも、天使(前話参照)に追われているのだ。
出会い頭に『貴様悪魔か!』とか言われて光の槍を投擲されて、反射的にマントを硬化させて弾いて、こりゃ不味いと逃げ出した訳だ。
え?お前死徒二十七祖だろって?
ハハハ、何で自ら面倒事に突っ込まなきゃいけないんだ?
俺はあまり争いはしたくないんだよ。
必要ならするけど、今は違うと判断したわけだ。
だって三勢力に喧嘩売ったら二天龍みたいに殺られるかもしれないじゃん。
しかも、神がご存命なんでしょ?
なら、出来るだけ関わらない方が身のためだ。
俺の対策とか出来るかもしれないし。
「いつまで逃げる気だ貴様!」
と現在進行形で追ってきているおっさん天使が怒りの表情で言うので、
「いつまで、と言われればいつまでもと答えさせてもらおう。君達に関わっても私に益はない。そも、私は悪魔ではない。」
と言っておく。
「戯れ言を!」
ええ……(呆れ)
信じてくれてもええやん。
まずは歩み寄ることが先だと思うのだが。
まあ、悪魔だと思われているし、聞く耳持たないのは当然とも言える。
ていうか、疲れないな、この体。
流石は死徒の体だな。
人間としての俺はあまり身体能力は良くなかったのだが、この体は羽のように軽く、獅子のように力強く大地を駆ける事が出来る。
浮くことも出来るが、まだやったことないからやめておく。
「(しかし、しつこいな。面倒だから黙らせるか…いやいや、下手に殴ったりでもしたら困るしなぁ─
─いや待てよ?確か、コミック版のワラキアの夜はエーテライトを使ってクラッキングさせたりしてたな。)」
ならば、相手を操ったりして情報を吐かせたり、俺のことを忘れさせたりも出来るかもしれない。
ちなみに、エーテライトとは、元は治療用の繊維なのだが、こうして戦闘などにも使えるように改良された。
よし、思い立ったが吉日ともいうし、早速やってみよう。
俺は走る足を止め、おっさん天使の方へと向き直る。
天使も浮きながら止まり、こちらを警戒している。
「逃げても無駄だと分かったようだな。我らが主のために滅ぶがいい悪魔よ!」
「悪魔ではないと言っても聞かないのは理解したとも天使君。
しかし、君はどうやら実力差も分からないようだ。
それ故に軽々しく滅ぶなどと言える。
君の脳は筋肉だけで出来てるのではないかな?」
「っ、貴様ぁ!」
おお、怒った怒った。
なんだ、煽り耐性が無いじゃないか。
もしや本当に脳筋なのか?
おっさんは激情のままに光の槍を構成し、投げてくる。
だが、槍はまるでゆっくりと歩いてくる亀のように遅くくるようにこの優れた目は見えた。
なので、さっさと避けてエーテライトをおっさんの首筋へと伸ばして刺した。
直後、俺に情報が流れ出す。
一瞬混乱したが、そこは天才錬金術師の体だ。
すぐに処理できる程に留めることに成功した。
まずは相手の動きを止めるようにエーテライトを使い、脳へと信号を伝達する。
すると、おっさんの動きはピタリと止まり、浮遊する力を無くした体は重力に従って地面へと落下した。
おっさんは訳が分からないといった様子だが、どうでもいい。
次はこちらの質問に答えるように催眠状態にする。
「一体、何、が……。」
その一言を最後に、おっさんは喋らなくなり、目が虚ろになる。
おっさんの催眠プレイとか得がないのでさっさと終わらせることにする。
「さて、今の情勢を聞かせてもらおうじゃないか。」
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俺氏、先程得た情報に歓喜。
何と、もう二天龍は三勢力にまで被害を及ぼしていたらしい。
まあ、まだ休戦にまでは持ち込まれてないが、時間の問題だろう。
まあ、それさえ分かれば後は用はないので、俺の事は忘れて本拠地に戻るように命令してからその場を後にして、催眠状態を解除した。
エーテライト先輩マジパネェっす。
変態ではないのでそういうことには使う気はないが、一応演算能力も鍛えた方がいいのかな。
相手を操れることは分かったからね、よかったわ。
そうそう、何で天使が天界じゃなくて地上に居たのかといえば、普通に天使としての活動をしていたそうな。
しかし、俺を見つけて先程の状況に至ると。
戦時中なのに布教を忘れない宗教の鑑やな。
下っぱ過ぎると駆り出されるのはあまりないのかね、戦力にならなすぎて。
何だか、悪いことをしてしまった。
結局、家もなけりゃ身内もいない俺は野宿するしかないわけだが。
まあ、適当に歩くさ。
んで、気付けば戦争も終わって二天龍も何とかなってるだろうさ。
行き当たりばったり万歳。
どうせ戦争なんて関係ないんだからな!
「……刺激のない生活を求めている訳ではないのだがなぁ。いかんせん、時代が違いすぎる。」
転生する前の俺も散歩が好きだった。
ネットや本だけじゃ分からない事なんてザラだ。
それを知りたいがためにずっと歩いたことなんてあるし、資金がある限り遠くまで行って怒られたこともある。
百聞は一見にしかず、という言葉を俺は気に入っている。
原作よりも前の時代だ。
それこそ見てみないと分からないことだらけだ。
だから、少し旅するだけだ。
その後、ゆっくりと関わるとしようじゃないか。
俺は笑みを浮かべて歩き始める。
目的とか、そういうのはないし、金もないけど、現代より前の時代なら、何とかなるかもしれない。
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それから俺は結構な時間を旅に費やした。
最初は寝る場所に困ったが、何とか宿屋に頼み込んで一日働くという条件で泊まらせてもらったりもしたし、気に入ってしまってそのまま少しの期間滞在したりもした。
勿論、悪魔などが多くいる時代なだけあって神秘も多かった。
人の世であって神の世でもあるこの世界は英雄というものが多く存在する。
fateをやってたから少しの知識はあったが、生前の英雄に会えた時は興奮した。というか、狂喜乱舞だった。
修行もした。
ワラキアの夜としての力や、死徒の身体能力の向上など、やれることをずっとやって来た。
YAMAに籠ってINOSHISHIやSHIKAといった鬼畜動物達相手にエーテライト使って情報処理速度上げたり、操る速さの短縮を行ったり。
分割思考とかもやり方をマスターした。
あれ凄いよ、一度に五人の俺が話し合いをするっていうか、脳内会議を開いて、すぐに結論が出るんだもの。
後は、タタリの扱いだな。
改造に改造を重ねたから、元々の噂云々のタタリじゃなくて、云うなれば、タタリ・改だな。
内容はまだ秘密だけど、いつか披露することだろう。
そして、最大の発見、それは…
冥界への行き方だ。
いや、意外と簡単だった。
転送魔法陣というものがあって、それを管理してる悪魔と話し合いの末に行けるようになったのだ。
一番の決め手はやはりタタリで造った金塊ですね。
そりゃまあ、えぇ、錬金術師の能力もしっかりありますよ。
どうすればこれを生み出せるのかが頭の中のファイルを開けば出てくる出てくる。
アトラス院はやべぇな。
まあ、素材は頑張りましたとも。
そりゃもう必死に集めたからな。
んで、冥界に行ったら、二天龍を見つけた。
迫力のある大きさだったね。遠目から見てもでかいんだから内心ビクビクしてたよ。
無事に倒されて神器にされてたから安心したけどね。
これでようやく原作の土台が完成したわけだ。
二天龍との戦いに介入とかしなかったのかって?
おいおい、俺は臆病なんだよ。
というか、好き好んであんなのと戦わないって。
俺は好きに生きたいんだからさ。
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まあ、そんなこんなで、冥界で暮らしているワラキーです。
領地もらって何とかなってるんだが、皆は何でそうなったし状態だろうから説明するよ。
あれは偶然の奇跡だった。
冥界の四大魔王の一人であるサーゼクスに出会ったのがきっかけだった。
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俺は冥界の首都リリスを観光気分で歩いていた。
何せ、初の冥界の首都だ。どのような発見があるのか楽しみで仕方がなかった。
そんなウキウキ気分の俺は急に肩に手を置かれ、驚いた。
何だ、と思いそちらを向くと、彼は居た。
「君、悪魔ではないな。一体何者だい?」
「(サーゼクス・ルシファー……!)」
そりゃもう驚いた。
だって魔王が話し掛けてくるんだよ?
ただのチンピラなら逃げればいいんだが、魔王となるとにげるコマンドが押せない。
それに彼は疑いの目を向けている。
悪魔ではない……その通りすぎて何も言えねえ!
「答えられないのか?」
「……いやいや、魔王様に話しかけられるとは思っていなかったものでして。確かに私は悪魔ではありません。私は吸血鬼です。」
「吸血鬼?ルーマニアの……」
「それもまた違います。私はルーマニア出身ではない吸血鬼です。まあ、はぐれものとでも思ってくだされば。」
いや、外面こうだけど正直めっちゃ焦ってます。
下手すれば消☆滅させられるのは目に見えている。
というか、魔王がこんなところ出歩いてていいのか?
「……そうか。ここで話すのもなんだし、僕の家で話そうじゃないか、はぐれ吸血鬼殿。」
「魔王様の言うとおりにしますとも。……ところで、私の名はズェピアと申します。」
「分かった、ズェピアだね。」
結構話のわかる人なのかもしれない。人じゃねぇけど。
こう真面目なのがシスコンだってんだから世の中分からないよな。
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俺が連れてこられたのは応接室のような部屋だった。
いや、城とかびっくりしたよ……。
顔には出さないけどさ。
「さて、君の事を詳しく聞かせてほしい。」
「まず、私はルーマニアの吸血鬼ではない。それは話しましたね。次に、私は錬金術師でもあります。」
「へえ、吸血鬼が錬金術師なんて珍しいね。」
「私くらいでしょうね、こんなの。」
本職が錬金術師だけどな!
元人間の吸血鬼です、はい。
言わないでおこう。ややこしくなるし。
「出身地は言えませんが、地上で人の営みに紛れながら生きてきましたが、最近になって冥界に行けるようになり、こうして来てみた次第。ああ、手続きは踏んだのでご心配なさらず。」
「それは安心したよ。それで、君は観光気分で歩いていた、と。……正直、怪しいね。」
「私が貴方なら、同じ事を思うでしょうね。
しかし、そうとしか言えないのが辛いものです。
しかし、私は何かしようという訳ではないのです。
……ふむ、どうすれば信用してくれますかな?」
「……一日で信用というのも、難しい話だと思わないかい?だから手伝ってほしい事があるんだ。」
「と言いますと?」
「僕達悪魔もそうだが、三勢力は戦争と二天龍の討伐で被害が甚大だ。こういう時にこそ、四大魔王として民を安心させなきゃならない。だけど、人手が足りないのは事実だ。それこそ、猫の手を借りたいほどにね。
そんなときに、君が来たわけだよズェピア。」
「……ふむ、つまりは、魔界復興の手伝いをしろ、と?」
「ああ、もしやってくれるなら、小さいながらも領地を与えたいと思う。どうかな?」
その提案は願ってもないモノだった。
領地を貰えるということは根無し草からランクアップして家をもつ男になれるわけだ。
……今から思うと長かったが、あの生活と別れとなると少し感慨深いモノがある。
…少しの間天井を見上げてからサーゼクスの方へ向き直り、返事をする。
「勿論、受けさせてもらいましょう。」
「そうかい!受けてくれると思っていたよ。では、これからは君は冥界の住民というわけだ。よろしく頼むよ。ついでに、敬語は無しで頼むよ。君には似合わない気がしてね。」
「ふむ、それならば、こちらこそよろしく頼むよサーゼクス。しかし、よく見知らぬ男を冥界復興の手伝いをさせようと思ったな。」
「ハハハ、僕も不思議な事に、君ならばこの話を持ち掛けても大丈夫だという確信が何故かあったのさ。僕はそれに従っただけだ。」
「それはそれは……間違ってなかったようで何よりだね。」
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こうして俺は、魔界復興の手助けをすることを条件に冥界に住居を得た。
今思えば、戦後直後じゃなかったらこうはならなかったろう。
死徒ズェピアとしてのスペックのお陰で力仕事も知恵働かせるのも楽で助かる。
頼りきりなのもどうかと思うけど、使えるものは使うに限るよね。
まあ、そんなこんなで意外と広い領地に家っていうか屋敷建てて住んでいる。
一人暮らしなんですけど、何でこんな広いの建てたんだろ……。
周りがデカいのばかりなのがいけないんや!
俺だって見栄くらい張りたかったんや!
屋敷で何すりゃいいんだよ、錬金術でもやってればいいのか。
この際ブラックバレルでも作ってやろうか!
作れそうな型月系の武器とか作ってやろうか!
多分、再現程度で終わるんだろうなぁ……
エクスカリバーとか下手に作れないしなぁ。
確か、原作でも7つに別れてたでしょ?
7つに別れるとか凄いよね。
ドラゴンボールみたいだよね。
まあ、思い付く限りでやってみるか。
ところで、錬金術っててっきり手を合わせてから錬成陣に手をついたりとかしてやるのだと思ってたよ。
今度そうやれるようにしてみようかな。
なんじゃこのぐだぐだハイスクールD×Dは。
最初の文から漂う駄文臭はどうにかならんのか猿ぅ!
とまあ、こんな風に適当に過ごして適当に原作の人とかと関わってくのがこの作品となります。
それでもよければこれからも見てやってください。
早くワラキーっぽい場面出したいなぁ……