【完結】 ─計算の果てに何があるか─   作:ロザミア

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どうも、ロザミアです。
大分遅れての投稿となりました事、申し訳ないです。

モンハンとFGOで忙しゲフンゲフン用事がありましてね。

ではどうぞ。


愛と恋とは

やあ、皆の衆。

俺だ、ワラキーだ。

すまないが、今の俺は少し怒っていて冷静であるとは言い難い。

いや、こういったことはこれからも起こるだろうし、覚悟はしていた。

だが、いざ現実になると覚悟なんて関係はない。

 

結局のところ、想像したことへの覚悟とは意味はない。

そのときの自分を保つために必要なだけだ。

 

まあ、そんなことはいい。

 

俺は今、友人の家に足を運び、話し合いの席を設けてもらっている。

俺はソファに座り、向かい側に居るのは勿論彼だ。

 

「ズェピア、事情は君が連絡を寄越した時に聞いたが本当に悪魔の仕業だったんだね?」

 

「ああ、そうだ。といっても、君の眷属でも無いだろうし、他の首都に住む悪魔でもないのは分かりきっているが。

……ところで、君が同席してるのは『女王』としてかね、それとも『妻』としてかね?」

 

サーゼクスの隣を見て俺は問う。

今の今まであまり会話したことがない君が来るのは意外だった。

 

グレイフィア・ルキフグス。

 

彼女は淡々と言葉を発する。

 

「両方でございます。私も事情を理解していた方が良いかと思いまして。」

 

「なるほど、確かに君がいれば多少難しい話もそこまで難航せずに進むと。」

 

「ああ、そう思って私も同席させた。

それで、話を戻すがその悪魔達は恐らく旧魔王領の者だろう。」

 

「ふむ?」

 

「旧魔王領に住む悪魔達は正直、過激的過ぎた。

いや、悪魔最上思考が顕著に出てた部類というべきかな。

しかし、同じ冥界に住む同士達なのは変わりない。

だから私達も歩み寄ろうとはしたのだが…」

 

「はね除けられ、恨みを買ってしまったと。」

 

俺が出した解答にサーゼクスは頷く。

なるほど、傲慢な悪魔の本性を色濃く持っているのが旧魔王一派ということか。

 

「そこから彼等は私達新魔王に事あるごとに反発してきた。

……今の冥界は建て直しもそうだが新しい時代に備えていかなければならない。

だからこそ、政治に関われないように追放したというわけさ。」

 

「……まあ、露骨にやっていればそうもなる。

しかし解せない。

なぜ君たちを襲うのではなく私達を襲った?

直接直談判でもすれば多少の余地はあったろうに。」

 

「それはズェピア様が四魔王のご友人であるからかと。」

 

グレイフィアが閉じていた口を開く。

友人だから襲われたって、結構泣きたい。

 

「加えていえば、冥界復興へ加担したからだろうね。

君が来てくれたお陰で期間をより短くできた。」

 

「…なるほど、だから私は邪魔者として見られた訳か。君の友人をやめたら関わってこなくなるかね?」

 

「勘弁してくれ。事あるごとに交友関係が破綻したら流石の私も崩れる。

けど、確かにこれは卸し切れなかった私達四魔王の責任だ。」

 

「…一つ、いいかね。

襲撃してきた不届きものが旧魔王というのは分かった。

襲ってきたのは彼等だ。

つまり、私が彼らを葬っても問題ないのでは?」

 

「ズェピア様、落ち着いてください。

下手に動かれてはまた不在を狙って襲われる可能性があります。」

 

……確かに、今のは早すぎるな。

 

「すまない、少し冷静さを欠いていた。

だが、そうしたいほどには私は彼らを許しがたいと思ってくれ。

私単体を狙うのは構わない。家族を狙うのは別だ。

君も、そこのグレイフィア君や、両親がそうなれば自分を律しきれるかね?」

 

「……そうだな、確かに私にも家族はいる。

しかし、下手に圧力を掛ければ彼等がより反発するのは目に見えている。

だからといって旧魔王一派を滅ぼすというのは違う。

そうだろう?」

 

「……ふむ。では、どうすると?」

 

「私が出向く。」

 

「……ほう、魔王の君がかね?」

 

「ああ、これは今まで保留にしておいた問題が悪化してしまったからだ。

なら、その問題を解決しようというわけだよ。

悪魔の問題は悪魔が解決しなければならない。

でなきゃケジメがつかないからね。

……問題はあるかな、グレイフィア。」

 

「いいえ、下手な人員を送るよりかは効果的です。

しかし、同じ魔王でよいのならセラフォルー様でもよいのでは?」

 

「いや、セラフォルーにはまだやることが多い。

ならば、まだ手の空いている私が出向くべきだ。

それに、私への執着心の方が高そうだしね。」

 

確かに、魔王の中での頂点に位置するサーゼクスは追いやられた旧魔王からすれば一番憎いだろう。

わざわざそのサーゼクスが行くということはそこの解決もするということだろうか。

 

「待て、もし解決できなければどうするつもりだね?」

 

「話し合いの余地がないとこちらが判断すれば、それなりの対応をさせてもらう。

もう彼らの思想ではこれからの世界を生きていくのは難しいと言うしかないさ。」

 

「…余計恨まれるのでは?」

 

「こればかりは仕方のないことだよズェピア。

何かがあれば何かが起こる。

私達が魔王になって彼等が私達に憎しみを抱いた。

それだけの事だよ。」

 

そうキッパリと言うサーゼクスには、迷いがなかった。

こういった時の彼は見事に仕事をこなす。

その場に合った適切な判断をして解決をする。

 

……俺自身が出向けないのは残念でならないが、彼が行くのなら仕方ないか。

 

元よりこれは彼等の問題でもある。

先客に譲るとしよう。

 

「分かった、今回は君に譲ろう。

ただし、次何かあれば私は冷静さを保てるか保証しかねる。

……では、私は帰るよ。」

 

「ああ。グレイフィア、玄関まで頼む。」

 

「かしこまりました。」

 

グレイフィアは了承すると俺を玄関へと案内する。

 

…ふむ。

 

「ところでだな、グレイフィア君。」

 

「何でしょうか?」

 

「サーゼクスとの馴れ初めはどのようなモノだったのかね?」

 

「……あまり昔を掘り下げようとするのは感心しませんよ?」

 

「いやなに、友人の家族というのをあまりよく知らないのでね。

今のうちに知っておいた方が良いかと思ってね。」

 

「サーゼクス様にお聞きになっては?」

 

「いやぁ彼も話してくれなくてね。

それほどまでに壮絶な恋愛だったのか、それとも─

 

─昔の情勢などで考えれば不味い事でも仕出かした末での婚約か。」

 

「…詮索せずともそこまで危ない橋は渡っておりません。」

 

「そうかね。」

 

その割には間があったが。

まあいいや、人様の恋愛事情に首を突っ込んでも意味はない。

 

からかってみただけだ。

 

しかし、そのからかいが良くなかったのか彼女も俺に問うてくる。

 

「ズェピア様にはいらっしゃらないのですか?」

 

「伴侶がかね。居ないな。」

 

「赤龍帝の少女はあくまで保護対象ということですか?」

 

「保護対象というには過保護だとは思うが……

家族としてしか見れないのは確かだ。

私はもう少しゴタゴタが片付いてから探すとするよ。」

 

「セラフォルー様とは気が合うようですが。」

 

「なぜ初回から魔王を勧めてくるのかね……?

彼女とはそれこそ気が合う友人だよ。

あちらがどう思ってるかは知らないが私は恋愛面での好意は持てないな。」

 

「知り合いに居ないのですか?」

 

「中々攻めてくるのだね君は。

ふむ、知り合いか………。」

 

……あれ、知り合いってそんなにいない?

待って待って、地上の人達を数に入れよう。

……あ、あれ……俺の交流、狭すぎ……?

 

それっぽく言ってはぐらかそう。

 

「すまないが、知り合いの多くはあまり存在を明かせない者が多くてね。だが、知り合いにもいないな。」

 

「はぁ、そうですか。…ついここまで聞いてしまい、申し訳ございません。」

 

…しかし、結婚、結婚ねぇ。

うーん。

 

「構わないとも。…そうだな、もっと私の本心を出して言うと、そういう感情が分からないのだよ。」

 

「分からない?」

 

「皆口々に言うだろう?

愛している、大切にする、恋をしている。

それが分からないのだ。

恋とは?愛とは?

それはどのようなものなのだろうか。

どうすれば私もそれを知れるのだろう?とね。」

 

恋愛というものに尽く触れてこなかったからだろう。

俺にはそれが何一つとして理解ができない。

家族の愛とかは分かる。

俺が二人に向けているものだから。

だが、こと恋愛となるとさっぱりだ。

 

「グレイフィア君、恋をし、愛へと発展させ、その先へと行き着いた君には答えられるだろうか?

恋とはなにかね?愛とはなにかね?

 

─それは必要なのかね?」

 

彼女は俺の問いに対して一度瞑目する。

考えを纏めるように、記憶という箪笥から『恋と愛』を

取り出して纏める。

 

やがて纏まったのか目を開けて俺をしっかりと捉えながら話し出す。

 

「……私では満足のいく答えを出せるかは分かりません。

しかし、言えることがあります。

恋愛とは、不確かなモノです。

それがいつ自身の中に湧き出るのかも分からない。

水を掘り当てるようなものです。

そして─きっと、恋をしたらソレに気付かぬ内に目の前の相手に走ってしまう。

そんなものだと思います。

必要かは分かりません。しかし、私には必要だった。

それだけです。」

 

ハッキリと、自分の意見を述べる。

それは過程を懐かしむように、未来へ想いを馳せるように。

まだ見ぬ先への憧憬、希望が彼女にはあるのだろう。

 

難しいモノだ。

錬金術より奥が深いのかもしれない。

だからこそ生命の神秘があるのかもしれない。

 

羨ましい、密かにそう思った。

 

それをいち早く気付いて成就させた彼女が心底羨ましい。

 

だが、焦ることはないとも思う。

時間はこうしてる間にも過ぎているが、俺には然程焦るほどの早さではない。

 

ゆっくりと理解していこう。

 

「なるほど、ありがとうグレイフィア君。

君にこのような事を聞くことになるとは思わなかった。

お陰でまた学ぶことが増えた。」

 

「いえ、お役に立てたのなら幸いです。

……着きましたね。」

 

いつの間にか、玄関まで着いていたようだ。

気付かないとはそれほど真剣な話だったと言うことか。

 

「ああ。それでは私はこれで。

またお互い暇なときに会おう。」

 

「ええ、お気をつけて。」

 

外へと出て、家まで歩く。

先程の事を思いだし、自分なりに考えながら。

 

家族にも聞いてみるべきだろうか。

 

……そうだな、今度、聞いてみることにしよう。

きっと、参考になる筈だ。

 

 

 




主人公は前世では恋愛と言うものを経験したことがなく、年中働くかゲームするかだったので疎いのです。

後、FGOでえっちゃんをお迎えしました。
アルトリア顔が増えていくぅ……。

よければ感想をいただければ作者が全力で執筆作業に移ります。
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