【完結】 ─計算の果てに何があるか─   作:ロザミア

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どうも、ロザミアです。

今回は、色々と出てきます。

そして、最後には……。

では、どうぞ。


あの時の感想を

拳と拳がぶつかり合う。

力は互角で、体格差もない。

速さは俺が上で、堅実性はあちらが上といった処か。

 

「やっぱり、君ちょっと万能過ぎやしないかい!」

 

「ハハハ、何を言うサーゼクス。

能力の多様性ならばそちらも負けてはいまい。」

 

にしても、コイツどんどんと強くなっていくな。

俺が最初は接近有利だったんだがな。

滅びの魔力頼りは何とかなったか。

 

俺が何してるかと言うとサーゼクスと休日によくしている模擬戦…もとい軽い運動だ。

 

近接戦、遠距離戦等、その日の気分でやっている。

動かないと体が凝ってしまうのもあるが、お互いの高め合いというバトル系漫画ならよくあるイベントをやってます。

 

互いに強くなってるのが分かるのはいいんだが、ちょいとこいつ成長早くないですかね……?

お前が兵藤一誠でしたか。

 

「君、体の構造どうなっているのかね?

どうしてこう強くなるのが早いというか……」

 

「君のお陰だよ。

自分の無力さにいち早く気付けたのは、君がいてくれたからだ。

それに僕は王だ。

民にも、眷属にも、妻にも情けない所なんて見せられないだろう?」

 

「一理あるな。……それに比べれば、私は気軽だがね。」

 

今のコイツに完膚なきまでの圧勝は今の俺では難しい。

本気同士ならどうなるかも分からない。

 

ところでですね、何だか拳の力強くなってきてるような……

 

「君、私が気軽だと言ってから少しパンチが痛いのだが?」

 

「あはは、そんな事無いさ。

別に僕はよくこちらを無視されてるのに苛ついてなんかない!」

 

「ぬぅっ!?

その発言は明らかに苛ついてる、苛ついてるよ。」

 

痛い、痛いです。

やめてくれよ……(泣)

 

しばらく避けたりしているとサーゼクスが攻撃をやめる。

むむ、話をする時の合図だ。

 

「……正直、未だに僕は自分の理想が分からない。

こうして君と鍛練しても、誰かと話していても。

家族と接していてもだ。

僕は未熟だ。

だが、いくら未熟とはいえ、今も理想を見つけられてない僕が王でいいのか?」

 

辛そうに、苦しそうにそう俺に問い掛けてくる。

真面目な話だったようだ。

 

……前にも、王についての話をしたが、少し前とは違うな。

彼は今、壁の前にいる。

王というモノを見付けるための試練の壁だ。

 

俺なりの答えを示すしかない。

でも、俺が言えることなんて賢いことじゃない。

誰だって思うことだ。

 

「私には分からないな。

君が王でいいのかなんて、私には分かるはずもない。

もし、私が時間を遡って来て、そして、その未来の君がろくでなしの屑ならば今すぐにでも家族の目の前で公開処刑しているかもしれない。

だが、それは今の私には分からないから、どうしようもないが。」

 

「……そうだね、君に聞いても、すぐに分かるはずもない。ごめん─「だがね。」─?」

 

「だが、私は一つだけ意見を出せる。

それが正解か、間違いかは私の知るところではないが。」

 

「……良ければ、聞かせてくれないか。」

 

「勿論だとも。

私が言えるのは一つだけだ。

 

そうして悩み、民を想える君は、道を踏み間違えなければ民に慕われる王にはなれるんじゃないかな。」

 

「民に、慕われる…。」

 

「まあ、私の意見なだけで、民の気持ちは知らないが。

だが、それでも、その想う心を忘れてはいけないよ。」

 

政治を知らぬ、馬鹿だが、友人の悩みを解決するのに助言くらいは出来る。

それに、こいつがこうなっていると困る。

 

サーゼクスはまだ悩んでいるようだが、先程よりは晴れた顔をしている。

 

「…うん、ありがとうズェピア。

もう少し、周りの皆とも話してみるよ。

もしかしたら、民や友人との会話の中で、僕の理想を見付けられるかもしれない。」

 

「うむ、それでいい。

君が悩んでいては私も気分が悪い。

悩み、苦しみたまえ。

それを乗り越えてようやく答えにありつける。

人生という数式は、そんなものだよ。」

 

「ハハハ、人生を数式なんて言うのは君くらいだよ。」

 

「そうだろうか。」

 

その先に俺が居る事はあり得ないだろうけど。

それでもお前の答えを最期には聞きたいもんだな。

 

 

─────────────────────

 

 

「……。」

 

そんな事もあったと思い出しながら、冥界の民を見る。

 

とても、賑やかだ。

何というか、暗いというのが無いっていうか頑張るぞというオーラに満ち溢れてるのが多いというか。

 

まあ何にせよ上手く行ってるんじゃないか?

 

教授が予定外の場所に訪れた事への疑問を俺に投げ掛ける。

 

「ズェピア、何故会場ではなくここに?」

 

「私にも分からない。

ただ、何となく来てみたいと思ってね。

うむ、だが、理解した。」

 

「ほう。……その答えは、聞かないでおこう。」

 

「そうしてくれると助かるよ。

少し時間を掛けてしまった。

さぁ、行こうか。」

 

そう言って俺達はレーティングゲームとやらをやる会場へと転移する。

 

さて、何かもう色々終わってそうだけど、様子だけでも把握せねば!

 

 

 

 

 

終わってるっぽい雰囲気だな、これは。

 

サーゼクスがこちらに気付いたのか近寄ってくる。

タイミングよくそこに居てくれるとはなんて偶然(棒読み)。

まあ、お前の近くにわざと転移したんだがな。

 

「ズェピア、それにネロまで!

来てくれたのかい?

救援に来てくれたのは嬉しいが、何とかこの場に居た者だけで事態を終わらせることが出来たから問題ないよ。」

 

「待て、救援?話が見えないのだが……」

 

うん、本当に何言ってるんだ状態だ。

確かに荒れた感じはするし、何か厄介事があったって雰囲気だが……。

 

「え、違うのか。……分かった、取り合えず君にも何があったのか教えよう。」

 

そこから教えられたのは予想とは結構違った。

要約すると、若手悪魔のディオドラ・アスタロトは禍の団と繋がっていたようで、リアスちゃんの眷属のアーシアという少女が欲しいが為に禍の団の連中と結託してリアスちゃん達を倒しに。

そこに北欧の主神 おでん…もといオーディンが助太刀したこともあってかリアスちゃん達はディオドラを倒し、見事アーシアを救出……と思いきや。

 

「新たな旧魔王派がまた現れ、アーシア君を転移させ、それが要因となって一誠君が暴走したと。」

 

「そう、それでリアスが見事イッセー君を止めたんだ。」

 

「……方法は?」

 

「ネロ、それは……胸を触らせたら暴走が止まった。」

 

「すまない、理解が追い付かない。」

 

「生物本来の性欲によって怒りを抑制したということか?いやそれでも理解できん。」

 

「僕も最初はどういうことなんだって困惑したよ。

でも、昔の君のお陰ですぐに諦めて理解することにした。」

 

「遠回しに私が好き勝手やっていたと責めるのはやめてくれないか。」

 

……いや待ってくれ、どういうことだってばよ。

分かるように説明しろ。

まるで意味がわからんぞ!

 

サーゼクスはもう諦めた顔してるし。

 

「……しかし、オーディンか。

アザゼルも来てるのだろう。」

 

「よく分かったね。アザゼルも手伝ってくれたよ。」

 

「そうか。」

 

「オーディンというと、北欧の主神であろう。

何故それほどの者が三勢力へ?」

 

「ああ、それは─「三勢力との会談が目的じゃよ。」……オーディン殿、もうよろしいのですか?」

 

声がした方へと俺達は振り向く。

 

存在感だけでも気圧されそうになる存在がそこにいた。

 

なるほど、伊達に主神を務めてないってことか。

老いてる見た目でこれほどまで圧倒されそうになるとは。

 

後、お付き…主神のお付きというとヴァルキリーって奴か?

美人の女性が隣で静かに立ってる。

彼女も主神のお付き故に実力はあるらしい。

 

「うむ、久し振りに動いたもんだから肩が凝るわ。」

 

「これはこれは、初めましてということになりますかな?北欧の主神、オーディン殿。

まさか、私のような若輩者に会いに来たのかと期待してしまいますが。」

 

「その喋りは煽っておるのか、素なのかはこの際問うまい。

何、魔王の小僧からお主の話は聞いていたのでな、一度会ってみたいと思っておった。

頭のキレる吸血鬼とな。

…ふぅむ、お主、中々に面白い。

どうじゃ?このまま北欧に来ぬか?」

 

「主神自らの勧誘とは、私も捨てた物ではないというもの。

しかし、申し訳無いがその誘いは断らせてもらおう。

確かに北欧は興味深いが、私の目的は果たせそうに無いのでね。」

 

「ほう、お主の目的とな。」

 

「何、気にするほどの事ではないかと。

北欧『には』関係はありません。」

 

俺は言外に伝えている。

この爺が知識に貪欲であり、俺の目的も知ろうとしているくらい、お見通しだ。

故に、俺は生意気にも伝えているのだ。

 

─手を出せば北欧にも容赦はしないと。

 

オーディンは顎に手を当て、考える素振りを見せる。

これには一連の会話を間近で聞いていたヴァルキリーは少しオロオロしている。

ちなみに教授はくつくつと笑ってる。

 

「……中々吠える若造じゃ。

アザゼルの小僧とは違い生意気ではあるがそこに芯がある。

よかろう、儂らはお主には一切関与せん。

しかし惜しいのぉ!

ようやくこのヴァルキリー…名はロスヴァイセというんじゃが、彼氏もできん残念娘でのぉ。こやつの婿候補が見付かるやもと思ったがどれも無理ときた。

試しにお主も誘ったがこの通りじゃ。

すまんの、ロスヴァイセ。お主は後5年以上は独身やも知れぬグホォ!?」

 

「こういう場でそのような話はやめてくださいオーディン様!」

 

ロスヴァイセと呼ばれたヴァルキリーは何処からか取り出したハリセンでオーディンをぶっ叩く。

あの、その人貴方のテラ上司……

上司にそんな真似すると左遷処かクビ……

 

う、うわぁぁぁぁぁ!!(思い出す過去)

 

「ほう、貴方が貰えばいいのでは?」

 

「儂好みではないのぉ。

お主はどうじゃ?見た目は上物じゃが。

一度しっかり鑑定してみてはどうじゃ。」

 

「ふむ……」

 

俺は悪ふざけの一環でロスヴァイセにわざと距離を縮めてじっくり観察する。

 

「ほう、中々にいい。」

 

「え、ほ、本当ですか!」

 

「ああ、だが断る。

私には必要の無いからね。」

 

「ぐぅっ!?ひ、酷い断られ方をされた……っ!」

 

「ちなみに言うが、私も断る。」

 

「ターゲットにしてない大男さんからも事前に断られた!」

 

「もうお主は駄目かもわからんの」

 

「まだ、まだチャンスはあります!ワンチャンあります!」

 

「ハハハ……。」

 

サーゼクス、これには笑うしかない。

俺とオーディンは悪ふざけが成功したので互いにやったぜとグーサイン。

 

「……して、何故北欧が三勢力と?」

 

「まあ、保険みたいなもんじゃ。

三勢力が現状世界の中では安定しとる。

ならば、早めに会っておいた方が得策と思った訳じゃ。」

 

「ふむ、それは北欧の神々で決めた事ということでよろしいだろうか?」

 

「いや、反対派も多くてな。北欧内で揉め事になる前にこちらから先に事を済ませれば大人しくなろうと思っておるが?」

 

「…それは少し困ったな。」

 

「君も理解したかねサーゼクス。」

 

険しい表情で俺に頷いて同意するサーゼクス。

 

うむ、それだと少しマズイ。

 

「今一度、じっくりと話し合うことを奨めよう。

このままでは反対派が強行に出る可能性が高い。」

 

「む、何故じゃ。」

 

「早めに手を打つというのは正解でもあり間違いでもあるということですオーディン殿。

反対派が自らの意見を聞かずに勝手に事を済ませてしまった貴方を理由に暴れる可能性があると私は危惧しています。」

 

「……むぅ、ちと早まり過ぎたということか。

こちらが済ませてしまえば黙るという考えは甘かった訳じゃな。

……うむ、今一度北欧の皆で話し合うとしよう。」

 

うむ、そうしてくれると俺もサーゼクス達も助かる。

オーディンに反対する神々は結構予想は付くし、ここはじっくりと話し合った末でこちらにまた来てほしい。

そういう考えな訳だ、俺とサーゼクスは。

 

ロスヴァイセが何か言ってくるのではと思ったが、こちらの方が正しいと思ったのか何も言ってこない。

黙ってるとめっちゃ美人なのにな。

先程の傷付きようでいじられキャラを確立できたよ、凄いね!

 

「王の独断で良い方向に働いた例はあまりない。

というか、一時そう働いても後に壮大な破滅が待っている。

故に、今回は未然に防げたと言えるだろう。」

 

「うむ、すまんの。」

 

「いや、こういったことは世界ではよくあること。

もう慣れたものだ。

……さて、私は少しリアス君の所へ赴くとしよう。」

 

「ああ、ありがとうズェピア。

リアス達の事、少し頼むよ。」

 

「うむ、任せてくれ。」

 

俺と教授はそう言ってサーゼクスとオーディン達と別れ、リアスちゃん達の所へと向かう。

 

 

 

「……しかし、お主もそのような道を進む必要もあるまいに。」

 

「どうかなさいましたか?」

 

「いんや、何も。

儂らもさっさと帰るべきかの。」

 

 

──────────────────────

 

 

やって来たはいいが、少しどんよりとしてるな。

兵藤一誠も疲れ気味というか、なんというか。

 

「やあ、リアス君。」

 

「ズェピアおじさま?それにネロさんまで……戻ってきていたんですね。」

 

「あら…お茶を出しますわ。」

 

「ありがとう。」

 

なんだか、無力感いっぱいって感じだな。

うーん……どうしたもんか。

一部は本当に疲れきっているのか寝てしまってるし。

 

あ、紅茶美味しい。

嘘、俺より上手い……

 

「冥界に戻ってきたのは、用事ですか?」

 

「ああ。…話はサーゼクスから聞いたよ。」

 

「そうですか………私は王として失格なのかもしれません。」

 

「ふむ、それは何故かね?」

 

「ディオドラ…禍の団の件で、王の筈なのに私はイッセーに頼ってばかりで、私が王でいいのかって……」

 

「…君は、眷属が嫌いかね?」

 

「そんな事ありません!イッセー達は私の大切な家族です!家族を嫌いになんて…」

 

物凄い勢いで否定してきて、内心引いたが、確認はとれた。

 

うんうん、何ともまあ、サーゼクスに似て情が深いというか、甘いというか。

 

「少し嫌な質問をしてしまったね、すまない。

だが、その気持ちがある限り、君は主人だ。」

 

「それは、どういう?」

 

「君は眷属を愛している。眷属も君を愛している。

だから眷属はこれ程傷ついても君の側を離れることはないと、考えたことはないかね?

君は自信を持ちなさい。

ソーナ君より優れた戦術論はないし、サーゼクスのように個人の力もないのかもしれないが、君には君にしかないモノがある。

他の者には持ち得ないものだ。」

 

「私にしか持ち得ない?」

 

「君の『愛』は、他人のものではないだろう?」

 

「……愛……」

 

俺の言ったことを確認するように一度自分でも言う。

誰でも持っている、持てる物だか、これがまた馬鹿にならない。

俺もそれで人に希望を持てたわけだし。

 

「君は、どのような出会いの形であれ今居る眷属を愛している。それが君の弱みであり強みともいえる。

君なりに今まで努力を続けてきたんだろう?」

 

「……はい…っ。」

 

「君なりに眷属の気持ちに応えてきたんだろう?」

 

「はい……!」

 

「それを自信に変えて、更に頑張りなさい。

君は、確かに眷属から王と見られているのだから。

君が愛を捨てない限り、君は王だ。」

 

「はいっ!ありがとうございます……!」

 

「そうですよリアス。

私達はいつだって貴女の側に。」

 

「僕達は貴女の剣であり盾なんですから。」

 

「ぼ、僕も頑張ります……!」

 

「今は疲労で倒れてるイッセー君達も同じ気持ちの筈ですわ。」

 

「貴方達……ありがとう、本当にありがとう……!」

 

先程まで静かに聞いていた眷属の皆も励ましてる。

 

あらら、泣いちゃったよ。

昔と変わらず、泣き虫だなぁ。

 

「……世話焼きだな?」

 

「さて、私は言いたいことだけを言っただけだよ。」

 

「ふっ、ならばそうしておこう。

……しかし、裏切るのは変わりないのだろう?」

 

「無論。私はその為に今を生きている。」

 

「ならば、何処まで世話を見るつもりだ。

今でさえ情を抱いているというのにこのまま面倒を見ていて後に支障はないのか?」

 

「無いとも。

別段、私が居なくとも結果は変わらない。

ただ、セッティングと役者が変わるだけで、彼等の成長はそう変わるまいよ。」

 

「……ならばいいが。」

 

教授はそのまま黙って紅茶を飲み始める。

俺は泣き止んだリアスちゃんに用事を伝える。

 

「すまない、リアス君。

一度一誠君を見させてほしいのだが。」

 

「イッセーを?今は寝ていますけど、それでいいのなら……。」

 

「ああ、構わないとも。」

 

「なら、イッセーが起きたら教えてくださいね。」

 

「任せたまえ。同胞よ、貴方はどうするかな?」

 

「私はしばらくここに居よう。

用事を済ませてくるがいい。」

 

「ふむ、ならば私一人か。ではね。」

 

俺は兵藤一誠の安静に寝ている部屋まで移動する。

用事があるのは、彼ではないが。

 

お、流石に近いか。

過保護だからな、なるべく側に置いておきたいか。

 

扉を開けると、やはりまだ起きていないようだ。

安心安心。

 

「……さて、久し振りに対話といこうか。」

 

俺は、寝ている彼にエーテライトを刺して、彼の深層意識……神器の中へと入り込む。

 

お前の今までも聞かないと俺的には未練なんでね──

 

 

 

 

 

 

 

『─いつか来るとは思ってはいたぞ。

お前が俺の心を聞きに。

こうして会話するのは久しいなズェピア。』

 

それは、赤。

赤い龍だった。

いつか見た、白い龍との戦いを思い出す。

まるで姿は変わっていない。

だが、声は以前会話した時のような狂暴で威圧するような声でなく、俺を歓迎するように穏やかな声だった。

 

変わるもんだな、龍も。

お前が変われたのには、あの子も要因なのか?

あの子の最期は、お前にどう映った?

利用しようとしたお前の瞳には、どんな彼女が見えたのか。

 

 

「─ああ、その通りだ。

私達がこうして話し合う機会を得れたのはこの少年のお陰だ。

…では、君の感想を聞くとしようか、ドライグ。」

 

そのために、俺はここに来た。

 

 




おでんとか、そういうのどうでもいいんで。

この物語では、北欧はもう出ないかもしれない。
なるべく現在の彼らだけで終わらせたいので。

そして、次回は遂にドライグとの対面です。
長谷川さん、職どころか種族変わってんじゃん。

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