ポケモンの作品作りたい、他の原作もしたい。
そんか最近です。
俺が戻ってきたときには色々とマズイ状況になっていた。
俺は教授を通じてモノを見れる(あのズェピアは忘れていたようだが)がまさかああなるとは。
……あ、もう始まってます?
えー、監督、言ってよ。
俺が監督だよ!
さて、やあ、皆の衆。
俺だ、ワラキーだ。
この挨拶は欠かせないよなぁ?
え、要らない……?
そう……。
現在、俺は教授とオーフィスの元へと向かっている。
ヤンデレを拗らせたオーフィスを止めようと教授が奮闘したらしい。
というか、俺みたいな奴に惚れるとか教育間違えたな。
俺?俺は好かれるのは嬉しいよ。
でも、家族だし、そういう目で見れないっていうか……
いくら体をボンキュッボンとかにしても『あ、今度からその姿になるの?』って感じだし。
寧ろさ、娘に言い寄られるのは同人誌だけでいいって言いますか。
応えられないってことなのよ、これが。
「……ふむ、ここか。」
着いたぞ、ここがあの二人の戦闘場ね!
冗談はここまでにしよう。
辺りを見渡すと、まあ酷い位にボッコボコだ。
ビルは倒壊とかのレベルを通り越して消滅しとるし、クレーター凄いし、DBじゃないんだからさぁ……。
オーフィスの姿は見当たらない。
撤退したのか、それとも……。
「……酷い有り様だ─先達よ。」
「……貴様は、そうか……戻ってきたか。
遅刻は厳禁だろうに、馬鹿者め。」
「申し訳無い。」
クレーターの中心地には、教授が地に伏していた。
死んではいない。
無限の力を使われる前に『使った』か。
教授を起こして、質問する。
「もしや、『創生の土』を?」
「捕らえ続けるのは不可能なのでな、埋め込んだ。
いつまで持つかは知らんが、元々真祖を捕らえるためのモノだ、三日は持つだろうよ。」
マジか、『創生の土』で三日かよ。
「……ふむ。
だが、因子の半数を使ったが故に消耗が激しく、去り際の一発で先程まで気を失っていたと。」
「そのメタ読み、正真正銘の貴様だな。
だが、あのズェピアはどうした?」
「タタリとして、あるべき形へ。」
「……そうか。
貴様よりも反応が良いもので弄り甲斐があったのだが、残念だ。」
「私にリアクションのセンスはないと?」
「無いわけではない。
だが、貴様は何かと知ったような面持ちゆえに演技に粗がある。
それは否定できまい?」
「……ふむ、確かに。」
イタイ所を突かれた。
俺のリアクションは53万の筈なのに……くっ!
「居場所は分からないのかね?」
「本人が痛みに悶えているのか動きすぎて把握できん。
今のうちに事を済ませるべきだろうよ。」
「……私も出ようか?」
「要らん。
私が戦い、どのような結末に至るのかを私自身の目で確認したい。
……体が思うように動かんな。」
「ふむ……魔獣の因子が不足しているせいか、君の存在にまで影響を及ぼしている可能性があるな。
修復しても?」
「出来るのならば頼む。」
「任せたまえ。」
久々に魔獣創造を使うときが来たか。
まあ、また因子を教授にぶちこむだけ……ん?
いや、そうか、因子……そういうことか。
何故、気づかなかったんだ、俺。
「ところでだね。」
「何だ、手短に言え。」
「この魔獣創造、君が貰う気はないかね?」
「何?」
そう、魔獣創造を入れれば教授の因子の役割を果たせるかもしれない。
それに、俺の仮説が正しいなら、サーゼクス達が教授を倒すなら……あのやり方をするだろう。
「どうだろうか。」
「…なるほどな、私が仮に現存し、内包している因子が消えたとしてもそれさえあれば随時補給が出来るからか。
無駄手間を割くのにいい考えだ。
……ならば、頼む。」
「うむ。」
すぐに終わるんだがな。
魔獣創造は元から俺の魂に定着してはいないから取り出しは楽だ。
ん?神器は魂と同一化してるような物じゃないのかって?
それは宿してしまった者ならだな。
俺のように他者から取り出した神器は魂に定着することはなく、魔力のような力として内側にあるだけだ。
というわけで、俺は教授にエーテライト先輩を刺すことでエーテライト先輩を経由して魔獣創造をぶちこんでやるぜ。
「…完了だ、気分はどうかね?」
「中々に心地いい。
だが、妙な気分だな、私を創造した神器を私が宿すというのは。」
「まあ、違和感がないだけマシでは?
私は、君がそれを手にしたというだけで自分がやったことでありながら身震いがするよ。」
「私が裏切らぬように震えているがいい。
……まあ、あり得んがな。」
「君も律儀だな、本来の君なら獣の名の通りに動いたろうに。」
「ふっ、家族を持ったからなのかもしれんな。」
その言葉に俺は少し呆然とする。
彼が家族と言ってくれたのはかなり久しいかもしれない。
嬉しいという気がするがそれを言ったら面倒なので言わないでおいた。
「……貴様は、オーフィスに狙われているぞ。」
「だろうね。
今回、君が邪魔したことで主役達への干渉は困難と理解しただろう。
ならば、直接私へ向かってくる可能性もあるはずだ。
……もしかすれば、懲りずにサーゼクス達を殺そうと画策するかもだが。」
「貴様で勝てるのか?」
「結論を言うと無理だ。
私が彼女に戦闘で勝つことは不可能に近い。
あの子は本来神仏を歯牙にもかけない程に強いからね。
いやはや、それすら上回るグレートレッドは何なのだろうね。」
「文字通り、星に属する化け物だろう。」
「どの神話にも属さぬが故に不明、か。
これならば妄想神話の方がまだ優しいな。
……では、私は戻るよ。
君がどうするかは任せたいが……だが、欲を言わせてくれ。」
「何だ、戻った途端に多少女々しいな貴様は。」
「そこはもう変えようがないからね。
…どうか、死なないでくれ。」
俺の本心だった。
彼が戦い、死ぬのは彼にとっての吸血鬼の死。
無論、彼が死ぬとは思っていない。
だが、それでも、言いたかった。
我ながら面倒臭い性格だよな。
でも、家族を失う覚悟なんて俺には持てない。
俺はそこまでおかしくない。
「しかし、オーフィスが彼処まで狂うとは……私の何がいけなかったのか。」
「何だ、気付いてないのか馬鹿者め。
オーフィスは貴様の家族への愛に狂ったのだ。」
「私の?」
「そうだ、貴様のソレは暖かすぎる。
加えてオーフィスは貴様に恋をしている。
それがいけなかったのだろうか、混じり合った結果が歪な感情を暴れさせる恋と愛を見分けられなくなった奴だ。」
「……ふむ。」
CCCでも愛と恋と現実について結構語られていたが、こう聞くと納得してしまうというか、何というか。
「とても困った事態なのを再認識したよ。」
「貴様の中の『人間』が好きでたまらないのだろうな、喜べ。」
「全くもって嬉しくない。私は父と慕われればそれでいい。」
「親馬鹿め。」
「そうだが、何か?
そのようなルートはIFに投げ捨ててしまえばいい。
私は家族が大事なだけのひ弱な吸血鬼でいいとも。」
それだけが取り柄だし、それだけでいい。
多くは望まない。だってねぇ……望みすぎるのはよくないよね。
……サーゼクス達はそろそろ■イズだよ全員集合してるかな。
──────────────────────
「ァ、ァ"ア"─────」
熱い、体が焼けるように熱い。
何かが体の中を食い破るように暴れている。
「ァガ──カオ、ス、ゥゥ──!!」
元家族へ恨みを込めて叫ぶ。
許さない、許さない、許さない!
憎い、ある人を除いて全てが憎い。
邪魔をするなんて、許さない。
これでは、ズェピアに何も渡せない。
魔王達の、首、主役の首、殺して、殺して……!
カオスも、殺す…!
ズェピア以外、殺してやる。
ソレ以外要らないんだから殺してもいいんだ。
我が、悪いなんてあり得ない。
我は我の愛に殉じているだけだ。
人が人へ贈り物をするのは普通だ。
我はソレが『ズェピア以外の生命』を贈るだけだ。
グレートレッドも、殺して、ズェピアと一緒に生きて、生きて生きて生きて生きて生き続ける。
「我と、ズェピアだケの世界ヲぉ……!」
でも、あれはズェピアじゃない。
あの人間なズェピアはどこ?
きっと隠れてるだけだ。
姿を見せて、そしたら、我の物にする。
この因子を逆に食い潰して、会いに行くからね。
その時は、我を、受け入れてくれるよね?
「アは、あははハハハはハHAhahaha──」
痛くない、こんなの、その時が来るまで痛くない。
ズェピアも言ってた、痛みを我慢するのも必要だって。
我が、痛みを我慢した、きっと褒めてくれる。
我が、みんな皆殺したら、よくやったねって言ってくれる筈だ。
我を拒むはずないんだ、我はアイツと違う、ずっと隣に居られる。
だから、だから───ズェピアも。
「─我ヲ、求めテよォ……!」
ああ、何で?
何で、その日がすぐにあるはずなのに涙が流れるの?
痛い、イタイよ、ズェピアぁ……。
ヤンデレを溢れさせていくオーフィスちゃん。
私、興奮しません。(涙目)
んー……息抜きに何かの作品での短編でも挙げようかなぁ…って思ってます。
やるかはしりませんが。