「ふむ、課題を見事クリアしたネギ君は今月から正式な教員となることが決定したので、今まで以上にがんばるようにな」
「ハイ、わかりました。」
学園長の言葉を受けてネギは明るく返事を返す。
その様子を見て学園長はネギに有ることを話す。
「でだ、ネギ君には悪いが来月修学旅行があるのだが・・・去年までは京都に行っていたのだが、そこで少し揉めてしまったので悪いがネギ君この親書を京都にある関西呪術協会に持って行ってくれないか?」
その内容に驚くネギ
「え!?僕がですか?それは構いませんが・・・僕が言うのも何ですが子供がそういうのやるのはどうかと思うのですが?それに揉めた内容は何ですか?」
「内容は・・・まぁ昔から西洋魔術師とは仲が悪かった事に加えて今回は英雄の子も同行すると言ったらますます揉めてしまった。」
「あの~そんな中僕が京都に行ったら火にガソリンを注ぐ形になるんじゃないでしょうか?」
ネギがそういうの言うのも無理はない。
というかネギの脳内ではすでに未来はお先真っ暗と表示が出ていた。
「なに若い頃の苦労は買ってでもしろと言うだろ?それに対策も万全だ。葛葉君入ってきなさい」
学園長がそういうと金髪の眼鏡を掛けた20代後半と思われる女性が部屋に入って来た。
「こんにちはネギ先生。私は葛葉刀子です。」
「あ、こんにちはネギ・スプリングフィールドです。で、学園長葛葉さんと対策がどう関係があるんですか?」
「ああ、彼女は関西呪術協会の者でこれから修学旅行までの間はネギ君に戦い方を叩き込むからそのつもりで」
「うふふ、それではネギ君時間も無いことだし、早速修行するわよ」
「え!?今からですか?」
「そうよ。じゃ行くわよ」
そこから葛葉刀子の行動は速かった。
未だ唖然としているネギを抱きかかえ、一瞬にして学園長室から出て行った。
「じゃあ、時間が無いからとりあえず今日から重りを付けて生活してね」
それだけ言うと葛葉は困惑するネギをよそにの手足に黒いリストバンドとアングルを慣れた様子で付けていった。
「あ、あのこれものすごく重いんですが・・・一体何キロですか?」
「大したことないわよ。一個5キロだから全部で20キロね。」
「え!?」
「あ、言い忘れたけど常に動かないと電流が流れるから」
葛葉がそういった瞬間にネギの体に電流が走る
「あばばばばばばばばばばばば」
ドリフもびっくりの電流が流れネギは一瞬意識を失いかけたが、何とか耐える事が出来た。
そして同時に思ったことがある。
「(動かなきゃ死ぬ)」
その日ネギはとにかく動いた。
授業中も生徒が不審思うぐらい無駄に洗礼された無駄の無い無駄な動きを繰り返していた。
しかし、忘れてはいけない。
ネギは魔法が使えなきゃただのもやしっ子。
もやしっ子の体力が持つハズなどなく教室でネギを中心に電流が流れるのは仕方がないことだった。
それを不審に思った明日菜がネギに質問するもネギは口を紡ぐだけで答える事はしなかった。
そして放課後
もはやネギの体力はゼロ
しかし目の前には葛葉刀子が木刀を持ってネギの目の前に立ちふさがる。
当然やるのは剣の修行。
まずは最初と言うことで剣の握り方から始め、素振りを行っていた。
それもただの素振りでは無く振り下ろす瞬間に全身の関節を完全に固定化し、体を硬直させ、体重の全てを木刀に乗せて放つ。
その全身運動がネギをさらに苦しめ、そして動けなくなったところで電流が流れた。
薄れゆく意識の中でネギは地面にダイイング・メッセージを書いた。
犯人は葛葉刀子です。
しかし、その文字は葛葉刀子自身により消されたので何の意味もなさなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
しばらくしてネギの目が覚めると自身の体に違和感を感じていた。
魔力が若干減っていたが、体全体に力が漲っていたのである。
おそらくネギ自身無意識であったが魔力を操り自身を治療したのではないかと推測したところで葛葉から声が掛かった。
「うん、一日目にしてはいい感じで仕上がって来たわね。じゃあ最後に模擬戦して終わりね。」
「え!?まだやるんですか?」
「ええ、だって修学旅行まで時間が無いからね」
葛葉の発言を聞いてネギの表情は青ざめる。
だが、そんなことで待ってくれる相手では無い
葛葉刀子はネギ近づき木刀を振り下ろす。
それをギリギリで気付けたネギは何とか防ごうとするも自力の差が違いすぎて、ネギの木刀がへし折れそのまま吸い込まれるようにネギの頭に木刀が直撃
「あぼぉ」
葛葉刀子の一撃は完全にネギの意識を刈り取っていた。
そして葛葉刀子は舌なめずりしながら、気絶したネギを担いで自身の部屋に連れ込んで行った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
気が付けばネギは見知らぬ部屋のベットで寝ていた。
自身の顔には柔らかい物が当たっており、顔を上げるとそこにはすやすやと安らかな寝息を立てる葛葉刀子が居た。
ネギ自身抜け出そうとするも、思いっきり抱きしめられているため抜け出すことが出来なかった。
どうしようか迷っていると部屋にある時計がネギの視界に入った途端ネギの表情から血の気が引いた。
「あわわ、葛葉さん起きてください。もう7時半ですよ~。遅刻しちゃいます。」
ネギが慌てて声を掛けると起き上がる葛葉
「あら、おはようネギ君」
「あ、おはようごぜいます。じゃなくて時間が無いですよ。」
「そうね。じゃあ早速修行の続きに戻るわよ」
「いえ、そうじゃなくて学校は?」
「修学旅行前日までネギ君と私はお休みよ。もちろん許可は取ってあるわ」
「はぃ!!????」
ネギの驚きの声が部屋にこだまする。
修学旅行前日までネギは葛葉刀子により神鳴流を徹底的に叩き込まれるのであった。
そして、修学旅行前日の深夜ネギは今現在実践のため麻帆良の夜の葛葉刀子監修の元警護を行っていた。
「あの~刀子さん。これ僕一人でやるんですか?」
「ええ、そうよ。大丈夫よたかが30体位今のネギ君なら全然余裕よ」
そう、今ネギの目の前には妖魔と呼ばれるモノが30体ほど居た。
それらは皆体が大きく、しかも全員武器持ち対してネギは
「武器が木刀なのはそもそも問題なのでは?」
「神鳴流は武器を選ばないわ」
その言葉にネギは生き残るために覚悟を決めた。
そして木刀を握り締めて異形の物達に突っ込むネギの姿がそこに有った。
10分後その場所に立っていたのは無傷のネギだけだった。
その時初めてネギは自身が強くなったことを実感した。