イルカ少女の不思議な恋   作:しゅ〜

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今回から本編更新になります!
週1投稿にしようと思ってるので毎日頑張ります!

それでは本編どうぞ!




イルカ少女と日常
#01 出会いと今の物語


───僕たちの出会いのきっかけは僕が中1の時だった。

 

僕はたまたま早い時間で目が覚めて、やることがなかったので淡島を散歩していた。

そして頂上の淡島神社に着いて僕は神社の裏にいた。

なぜかというと、景色を見たかったからだ。

神社の裏からだと富士山がとても綺麗に見える。

朝だと言うこともあって心地良い風も吹いていて

目の前の景色と合わせると本当に最高だった。

 

「すぅー、はぁー」

 

ひとつ深呼吸。冗談抜きに気持ちが良い。

そして風を体全体で感じようと両手を広げた時。

 

「ダメッ!!」

 

いきなり後ろに引っ張られた。

思いっきり引かれたことがあってか僕は尻餅をつく。

何が起きたのかわからず後ろを見ると

そこには青髪ロングの女の子が立っていた。

 

「え、えっと、何ですか?」

 

「何って!あなた今飛び降りようとしてた

でしょ!?」

 

・・・え?どういうこと・・・?

僕には全くそのつもりはない。

この子は何を言ってるんだろう?としか思わなかった。

 

「いや、あの・・・。僕は景色を見てただけで・・・。」

 

「・・・えっ!?」

 

女の子は驚いた表情で僕を見ている。

正直、驚いてるのは僕なんだけど・・・。

 

「あ、ご、ごめんなさい!私てっきり自殺かと思って・・・。」

 

申し訳なさそうに俯く女の子。

まぁ引っ張られたりしたことは大丈夫なんだけど・・・。

 

なんてこった。

朝一で散歩してただけなのに自殺と間違えられるとは。

それにしてもどう見たら自殺に見えたのだろうか。

 

「えっと・・・。とりあえず大丈夫だから顔上げてください?」

 

ゆっくりと顔を上げる女の子。

だがその顔はやはり申し訳なさそうにしている。

別にそんなに気にしなくても良いのになぁ。とは

思ってみるけど人と話すのはそんなに得意じゃないからうまく言葉にして伝えることができない。

 

「その、大丈夫ですから。とりあえず僕は帰りますね。」

 

「あ、はい。その・・・本当にごめんなさい!」

 

「いえいえ。それじゃあ失礼します。」

 

僕はペコリとお辞儀をしその場を立ち去る。

とりあえず一度家に帰って一息ついたら学校に行かなきゃ。

そう思い家に帰った。

 

 

 

─────

 

 

時は進みお昼休み。

学校では普通の授業を終え、特に変化無い1日を過ごしていた。

親しい友人もいない僕は質素な学校生活を送っていた。

そして昼休みは屋上で読書をしながら簡素な弁当を食べるのが日課。

いつもは屋上を使うのは僕一人なのだが・・・。

 

ガチャン

 

いつも通り屋上にいると扉が開いた。

そして入ってきたのは女の子3人。

・・・の中に、見覚えのある女の子が居た。

髪が青でロングの・・・。

そう、今朝淡島神社で出会った女の子だった。

 

「それでね~・・・ってあっ!」

 

「あ、どうも。」

 

僕は軽く礼をする。

すると他の女の子二人が

 

「あら、果南さんのお知り合いですか?」

 

「まさか果南のBoyFriend!?」

 

と。ボーイフレンド・・・彼氏ってこと!?

違う違う!

僕が否定しようとしたところで果南さん?の否定が入る。

 

「ちーがーう!この子とはまぁ色々あって・・・。

あれ、そういえば名前聞いてなかったね。名前はなんて言うの?」

 

「瀬尾有栖って言います。1年生です。」

 

「えぇっ!?学年下だったの!?落ち着いてたから同学年かと思ったよ!あ、私は松浦果南!

そして友達のダイヤと鞠莉!みんな3年生だよ!」

 

「そうですか・・・。」

 

感情の起伏があまりないからか親にも

『あれ、今中3?』とか言われたことあるからね。

間違われてもおかしくはない。

いやでも親からは間違えられたのは悲しかったな。少しだけ。

 

「それよりさっ!お昼ご飯一緒に食べない?1人でしょ?」

 

「まぁそうですけど・・・。」

 

「ダイヤも鞠莉もいいよね?」

 

「もちろんですわ。」

 

「モッチロンOK!」

 

 

 

思えばここから始まっていたのかもしれない。

─────()()()()()()()()

 

 

 

 

そこから僕は果南、ダイヤさん、鞠莉さんの3人と一緒に居ることが多くなった。

昼休みはもちろん、休み時間でもたまに会うくらい。

放課後は暇なメンバーで集まって遊んだりなんかもした。

 

驚きだったのはダイヤさんは内浦の漁業関係の綱元の娘で鞠莉さんは淡島にあるホテルの娘さん、いわゆるお嬢様だ。

そして果南も1人でダイビングショップを家族に代わって営んでいる事だった。

 

そして数ヶ月経ったある日の事。

僕は果南と2人で遊んでいた。

ダイヤさんと鞠莉さんは家の用事で帰宅。結局僕と果南の2人で遊ぶ事にした。

それもまぁいつもと変わらず雑談なんかしてたんだけど・・・。

突然果南が『海を見に行こう』なんて言い出した。

特に反対する理由も無くついて行った。

 

外は夕暮れ時で海を真っ赤に照らしていて、とても

ロマンチックな雰囲気を醸し出していた。

そんな海に意識を見惚れていると果南が口を開いた。

 

『私ね、有栖の事が好き。友達としてとかじゃなく恋とかそういう意味の…好き。』

 

最初は何を言われたのかわからなかった。

人生でこんな事を言われたのは初めてで

かなり困惑した。オドオドしていると

再び果南が口を開く。

 

『返事は急がなくてもいいから。・・・じゃあね!』

 

そう言い残すと颯爽と来た道を戻って行った。

果南がいなくなったあとも僕はどうしていいかわからず、1人砂浜を歩いていた。

でも、果南達と出会った時からを思い出せば・・・

 

僕は果南の事を見ていたのかもしれない。

 

そう思い、僕が出した答えは

 

 

『僕も、果南さんが好きです。』

 

確信に近いと言ってもいい程だった。

 

そこから晴れて僕と果南は恋人同士になった。

 

 

 

────これが、出会いの物語。

 

 

 

 

▪️ ▪️ ▪️

 

 

「おーい!有栖-。朝だよ~!」

 

眠っている僕の頭の中に声が響いてくる。

聞き慣れたこの声は顔を見なくてもわかるほど

聞き慣れた声だ。

 

寝惚け眼を開くとそこにはいつも通りの人が居る。

 

「おはよう、果南。」

 

「うん!おはよう♪」

 

僕の恋人である松浦果南。お互いがお互いの家に泊まることが少なくない。

今回は僕が果南の家に泊まりにきたという形。

 

体を起こして伸びをする。

部屋は見慣れた僕の部屋・・・ではなく

女の子らしい部屋。果南の部屋だ。

 

「朝ご飯できたから一緒に食べよっ!」

 

にこっと微笑むと彼女は部屋を出て行った。

僕は鞄から着替えを取り出して着替え始める。

 

リビングに行くと果南が椅子に座って待っていた。

 

「あ、やっと来たね!それじゃあ食べよっか!」

 

テーブルのうえには白米、味噌汁、焼き魚といった

至ってシンプルな料理が置いてある。

朝ご飯は基本果南が作ってくれる。

僕も早起きして手伝おうとしたけれど

果南に起床時間で勝てるわけもなく、

『無理して起きて体調崩されたりするのも嫌だから寝てて良いよ?』なんて言われる始末だ。

 

「「いただきます!」」

 

朝ごはんを食べ始める。

果南が作る料理は基本なんでも美味しい。

果南と付き合い始めてから数えきれないほど食べたがどれも文句無しに美味しかった。

 

「そういえば今日Aqoursの練習は?」

 

「今日は午前中だけだよ。午後からはフリー。」

 

「Aqours」というのは果南と僕が通っている高校

浦の星学院って学校の一種の部活。

スクールアイドル部。部員は9人で果南もその一人である。

果南以外にも僕たちの幼馴染である

黒澤ダイヤさんや小原鞠莉さんもいる。

2人とも個性がある性格なのでアイドル始めたって聞いた時は心配したけど

なんとかやっているみたい。

 

ちなみに僕は時々練習を見に行くけど

放課後は基本、図書委員会のほうに出ているから

見に行くときは朝、果南に一言かけるようにしている。

 

「今日は練習来れそう?」

 

「んー、委員会の仕事が終わればね。」

 

「最近、来てくれないなあ…。強要してるわけじゃないけど・・・。」

 

少し拗ねたような表情をする果南。

かわいい・・・。

 

「じゃあ早く終わらせて行くね。」

 

「・・・!本当に!みんなにも伝えておくね♪」

 

パァっと明るく笑う。

こっちの表情もかわいい。

 

「あ、ごちそう様でした。美味しかったよ。

洗い物はやっとくから準備してきてもいいよ?」

 

「じゃあそうするね、ありがと~!」

 

食器をキッチンに置くと果南は自室に戻っていった。

さて、洗い物しますかっ!

 

 

数十分後、洗い物をすべて終え僕も

学校に行く準備していた。と言っても

着替えるくらいなんだけど・・・。

 

着替えを終え、リビングに戻ると制服に身を包んだ果南がソファに座っていた。

 

「準備終わったよ。」

 

「おっけ♪それじゃ行こっか!」

 

果南は立ち上がりテーブルの上に置いてある鍵を

取る。ちなみにこれは家の鍵。

学校とか休日家を空けるときは当たり前だが

鍵をかける。果南の叔父さんが怪我で入院しているので基本家には誰もいないからね。

 

僕と果南は家を出ると連絡船に乗って

学校近くの乗り場で降りてそこから歩いて学校に行く。

 

家を出てから学校に着くまではあまり時間がかからない。結構あっという間に着いてしまう。

 

学校に到着すると果南は屋上、僕は図書室へ向かう。

 

「それじゃ。またあとでね。終わったら一応連絡するから。」

 

「わかった!それじゃあね!」

 

手を振って分かれる。

とりあえず僕は図書室に向かって歩き出した。

 

 




ありがとうございました。

今回、地の文や説明が多かった気がしますが
初回ってことで許してください。笑

次回からもっと甘々な展開にしていこうと考えています!


果南「次回もよろしくね♪」
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