イルカ少女の不思議な恋   作:しゅ〜

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よろしくお願いします。



#03 ハグ

所変わって今は僕の家。

昼食を取るため僕は台所に立っている。

果南はというとリビングのソファでくつろいでいる。

手伝ってほしかったって所もあるけど果南曰く、

『私は有栖の料理をご所望だよ~』

だそう。結局手伝ってくれないみたいです。

さて、期待に応えられる様な料理を作らなきゃね。

 

 

 

~数十分後~

 

「できたよ~。早く食べよう?」

 

「うん!ありがと~!」

 

約束?通りに炒飯と、海藻を取り入れたサラダを作ってみた。

果南がワカメとか海鮮系が好きだからね。

女の子で海鮮系の食べ物が好きな子ってあんまり

みかけないけど・・・。

ここらへんじゃ普通なのかな?

 

「じゃ、食べよっか♪いただきます!」

 

「うん。いただきます。」

 

こうして一緒に食事を取るのも慣れてきている。

最初の頃は無言が続いて気まずかったけど・・・。

 

「ん、美味しいよ♪」

 

「それはそれは光栄だね。」

 

お嬢様のお気に召したご様子で。

・・・っていうのは置いておいて。

満面の笑みを見せてくれる果南だけど、

この顔がとても可愛い。

こういう顔を見ると作って良かったって思える。

 

「ところで果南、午後からはどうする?」

 

「んー、なんでもいいけど・・・。」

 

「午前中練習あったから休む?昼寝とか」

 

「私はいつでも運動OKだよ!っていうか有栖が昼寝したいだけじゃないの?」

 

「僕は運動でもいいけど・・・。果南のペースについていけないもん。」

 

そう、いつもいつも置いて行かれる。

それは僕の体力無いのもあるんだろうけど、一番は果南のペースがハイ過ぎると思うんだ。

そしていつも『置いていかないでね。』って言う度に返ってくるのは

 

「あっはは♪じゃあ今日こそは合わせるからさ!」

 

「絶対嘘。そう言っていつも置いていくんだから。」

 

「おっ、よくわかってるねぇ~!」

 

「やっぱり置いていくつもりだったの!?」

 

もはや意図的にやっていてとは。

正直、僕一人で走っても楽しくないからなぁ・・・。

 

「やっぱり僕、本読んでる・・・。」

 

「ごめんって!あからさまに落ち込まないでよ!

・・・じゃあさ!普通に砂浜散歩しない?それならいいでしょ?」

 

「・・・それなら。」

 

「うん♪」

 

ご飯を食べているのにも関わらず頭を撫でてくる。

いつもふたりきりの時は甘えてきたりするのに

こういうときだけお姉さん風を出してくるんだよねぇ。

 

「じゃあご飯食べたら行こうか。」

 

「うん!・・・って言ってももう食べ終わっちゃったよ。」

 

「・・・じゃあ行こうか。」

 

 

─────

 

 

適当に食器を片付けてから僕と果南は家を出た。

僕の家の前が海になっているから出てから数分で着く。

 

「ん~!ゆっくり散歩するのも久々かもね?」

 

「まぁ最近いつも激しい系の運動か部屋でごろごろだったもんね。」

 

「激しい運動・・・///」

 

「そういう意味で言ったんじゃ無いんだけど・・・。

それにいつも誘ってくるのは果南からじゃんか。」

 

「ストーーーップ!!///」ペシッ

 

いきなり大声を出したと思ったら思いっきり頭を叩かれた。

痛い・・・。

 

「いきなり何言い出すのさ!?///」

 

「それよりもう少し歩こうよ。置いてくよ?」

 

「話振ってきたくせに・・・。」

 

「勝手に想像したくせに。」

 

むすっとはしてるがなんだかんだ付いてくる果南。

まぁ帰られたら僕が困るんだけど。

 

トテトテと小走りで追いついてきて、

さりげなく手をつないでくる。

・・・多分これは自然にやってるやつだな、とか言ってみる。

 

「とりあえず適当に歩こうか。」

 

「そうだね。」

 

 

 

─────

 

 

「散歩なのにどうして疲れるんだろう・・・。」

 

30分程度歩いただけなのにものすごく疲れた。

 

「あれだよ、有栖の体力がなさ過ぎるんだよ。」

 

「違うよ。果南が手つないだまま走ったりするからだよ。」

 

「てへっ!」

 

ペロっと舌を出して悪戯っぽ笑みを見せる果南。

可愛いけど疲れてる僕には嘲笑いにしか見えない。

 

「散歩・・・少し嫌いになったかも。」

 

「なんで!?」

 

「元凶は僕の目の前にいます。」

 

「・・・ハグしよ?」

 

「誤魔化さない。」

 

「しないの?」

 

目の前で両手を広げている果南に『しないの?』って言われるとうんとは絶対言えない。

果南のハグを断れる人はいないんじゃないかってくらいだもん。

・・・理由はわからないけど。

 

とりあえず果南の体にもたれる。

出会った頃から感じているこの感じ。

 

「うん♪素直で良い子だね?」

 

「こういうときだけお姉さんぶるのやめてよ・・・。」

 

「お姉さんぶるって言うか私、有栖よりお姉さんなんだけど・・・?」

 

嘘では無いがまぁ年齢的に見たら果南の方がお姉さんなのは確か。

でもまぁだからこそこういうハグに安心感を覚えられるのかもしれない。

 

「もう少しこのままで・・・。疲れがとれる。」

 

「はいはい。今日の有栖君は甘えん坊さんだね♪」

 

 

ちなみにこのハグは10分くらい続いた。




ありがとうございました。

果南ちゃんにハグされたいと心から思う作者でした。笑
次回もよろしくお願いします。

果南「何か週1投稿遅れてない?少しずつ」

そんなことないです。
・・・いやありますね。頑張ります。笑

果南「ま、いいや!感想とか待ってるよ♪」
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