~Happy Birthday 松浦果南~
ということで、お楽しみください。
今回、僕にしては長編となってますので一応警告を。笑
それでは、どうぞ。
朝、僕はいつも通り目が覚める。
今日は家に果南はいなく、自分の家。
ベッドから起き上がる前に携帯で時刻を確認する。
2月9日 土曜日 7時30分
と表示されている。
今日は午後に用事を済ませてから夕方に果南の家に行く予定。
ちなみに明日は果南の誕生日。
だからお祝いするために泊まりでデートってことに。
ちなみに午後からの用事っていうのは勿論、誕生日プレゼントを買いに。
大体の目処はついてるから、あとは買うだけなんだけど。
とりあえず僕は朝ご飯を食べようとベッドを出て準備をする。
着替えてリビングにいる携帯電話のバイブ音が鳴った。画面を見ると『着信中 松浦果南』
と表示されていた。
「もしもし?」
『あ、有栖?おはよー!』
「おはよう、どうしたの?」
『いやぁ、特に何も無いけど何時頃来れるのかなぁと思ってさ。』
「・・・まだ朝だよ?早くない?」
『いいのっ!///』
電話越しでも照れて顔を赤くしているのがわかる。
『で、何時に来れるの?』
「ん~、5時くらいにいけると思うよ。」
『わかった!じゃあ準備しておくね!』
「うん。果南もお店の方頑張ってね。」
『うん♪それじゃあね!』
そう言って通話を切った。
朝から電話してくるなんて相当楽しみにしてくれてるんだろうなぁ。
期待に沿えれば良いけど・・・。
・・・とりあえず午前中は本読んで過ごそうかな。
っと、その前に朝ご飯。
電話してて忘れてた。
~時は進み夕方~
「おまたせー。」
「あっ!やっと来た!♪」
連絡船を降りていつも通り果南の家に向かう。
果南の家はダイビングショップを営んでいて
今日も今の今まで営業してたらしい。
「お疲れ様。お店の方どうだった?]
「まぁまぁかな。でも疲れたぁ~。ハグして~」
僕の許可有無の前に僕の胸に倒れ込んでくる。
まぁまぁとか言ってるけど結構疲れてる・・・のかな?
「はいはい、よく頑張ったね。」
「ん~、おんぶして~」
「それは無理かな。重いし。」
「む、女の子に対してそういうこと言う~?」
「だって果南は僕のこと体力ないって言うじゃん。」
「まぁそうだね。」
「だからだよ。」
「なんで!?」
そういうことです。
でも何だかんだおんぶはする。
重いのは確かだけどまだ大丈夫な範囲だし。
それに重いのは主に筋肉が原因と身長差にあると思うし。
「まぁいいや、乗って良いよ。」
「うん♪」
とは言ったもののお届け先はすぐそこに見えるんですけどね。
「そういえば今日親御さんは?」
「今日の夜帰ってきて、明日は一緒に居てくれるって!
父さんと母さんにちゃーんと挨拶しなきゃね?」ニヤニヤ
「挨拶くらい普通するでしょ?・・・あぁ、そっちの方のね。でも、一応話してはいるんでしょ?」
「まぁね~」
果南は既に親御さんに僕と付き合ってる事を
話してくれてるらしい。
僕も一応自分の両親に話してはいるけど果南の場合
先の先まで話しているとかいないとか・・。
「まぁ誕生日は明日だもんね。今日は普通に泊まるだけ。特別なのは明日だから。」
「今日はね。ってことは明日は松浦家に有栖も居て賑やかになりそうだねー!」
「かもね。あ、じゃあ明日も泊まって良い?明後日帰るってことにして。」
「最初からそのつもり!!」
「それは果南が決める事じゃ無いと思うんだけど・・・。」
実際僕も泊まる気はあったんだけど・・・。
勝手に決められるとは思ってなかった。
しかも、親御さんと一緒にお祝いとか、
すっごい緊張する・・・。
「・・・明日倒れたら介抱してね。」
「なんで!?」
そんな会話をしていると松浦家に到着。
果南を背中から降ろして、一緒に家の中に入る。
「飲み物持って行くから、私の部屋行ってていいよ!」
「わかった。」
部屋に行ってるよう促されたのでいつものように
果南の部屋に向かう。
部屋に入るといつもと変わらずの光景が目に入る。
適当にベッドの上で待っているとすぐに果南が来て、
いつも通り雑談なんかを始めた。
─────
「あ、そろそろ夕飯作らない?」
「18時か・・・。そうだね。」
雑談に夢中で気づいてなかったが時計を見ると
18時を示していた。
「今日は父さんと母さんいないから二人分でいいね。何食べたい?」
「なんでもいいよ、果南が好きなもので。一応僕客だし。」
「2年ちょっとも付き合ってるのにまだ客って言うか・・・。
果南ちゃん寂しいなー!」
「とても寂しがってるには見えないんだけど・・・。
それより早く作ろう?」
すごくニヤニヤした顔で見てるし・・・。
でもまぁ普通の客ではないってことくらい
自分でもわかってるからね、うん。
~それから数分後~
「「いただきま~す!」」
僕は果南と二人で食卓を囲んでいた。
テーブルの上にはご飯、味噌汁、干物といった
至って普通の夕飯が並んでいた。
「うん、いつも通り美味しいよ。」
「ん♪」
それから僕たちは何気ない会話を交えながら夕飯を食べ終えた。
─────
夕飯後、リビングで明日の予定を立てていると
玄関の方から扉が開く音がした。
「「ただいま~。」」
「あ、父さんと母さん帰ってきたみたい!」
「あ、挨拶しなきゃ・・・。」
「ちょっと大丈夫?声震えてるよ?とりあえず私もいるから大丈夫だって!」
背中をばしっと叩いてくる果南。
親御さんに会うのは緊張するよ流石に・・・。
僕がびくびく震えているとリビングのドアが開いた。
「おっ、果南の彼氏君も来てるのか~。いらっしゃい。」
「あら、かっこいい子ね~!果南ちゃんも隅に置けなくなったわね♪」
「もう!やめてよ母さん!///」
「あ、えっと、果南さんとお付き合いさせて頂いてます。瀬尾有栖です。よろしくお願いします・・・。」
予想通りめちゃめちゃ声が震えた・・・。
これでお父様にビンタとか食らったらどうしよう.
「果南から話は聞いているよ。いつもお世話になっているようだね。これからもよろしく頼むよ?」
「はっはい!」
「ちょっと有栖?緊張しすぎじゃない?」
「ナンノコトカナ・・・?」
「そんなに緊張しないで♪母さんも父さんも二人のこと応援してるから♡」
どうやら果南のお母さんは応援してくれてる・・・らしい。
めっちゃニヤニヤしてるけど。
「そういえば有栖君と果南ちゃんはご飯食べたのよね?後片付けは私がやっておくから、お部屋で休んでてもいいわよ?
それに明日は果南ちゃんの誕生日でデートするでしょうから早めに寝るためにもね?」
なんと先の先まで読んでたみたいでデートすることまでお見通しなようで。
「母さんもそう言ってるし・・・私の部屋行かない?」
「あの・・・本当にいいんですか?手伝いとかならやりますよ?」
「いいのいいの♪でも・・・」
「?」
「私たちが起きてる間に始めるのはやめてね?」
「ちょっと母さん!!!///」
「・・・失礼します。」
とりあえず果南の部屋で休むことにした。
─────
p,m 21:00
「果南のお母さん面白い人だね。」
「有栖のこと話したら『話してみたい!』って高校生みたいな顔して言ってたからね・・・。
それにしてもさっきの緊張でガッチガチの有栖・・・
ぷっ」
「笑わないでくれる!?本当に緊張したんだから!」
正直、本気で殴られるまで覚悟したから。
「それにしても受け入れられてもらえて良かったね?私が言うのも変だけどさ。」
「そうしてもらえるように先に話しておいてくれたんじゃないの?」
「・・・そうだよ!」
「絶対嘘だね。」
あからさまに顔が引きつってる。そんなこと考えて無かったんだろうなぁ・・・。
「そ、それよりさ!母さんには早く寝るよう言われたけど0時までは起きててよ?」
「え、うん、そりゃわかってるけど・・・。」
「有栖には一番にお祝いしてほしいからね!」
「わかってるってば。果南の方こそ寝ないでよ?」
「もっちろん!あ、私お風呂入ってくるけど・・・一緒に入る?」
「流石に今日はご両親もいるしやめとこ!?」
「ふふっ、冗談♪じゃあ行ってくるね。」
と言い残し果南は部屋を出て行った。
流石に両親いるのに一緒にお風呂ってのはまずいでしょう・・・。
ちなみに僕は部屋に一人でぽつんと座っている。
が、いつも通り鞄から本を取り出して読み始める。
付き合い始めた当初は部屋を見まわしたり色々見たりしていたけど
流石に2年以上も付き合えばそんなことするのもバカバカしくなる。
とりあえず、果南が来るまで待っとこ。
─────
「お待たせ~。お風呂空いたよ~!」
「じゃあ行ってくるね。」
「うん!」
20分後くらいに果南がお風呂から戻ってきて、
僕も風呂場に向かう。
ここの家のお風呂も入り慣れた物。
自宅の風呂と同じ手つきで体を洗っていく。
そして風呂上がり、果南の部屋に向かってるときのこと。
「あら、有栖君。お風呂上がり?」
「えぇ、先に頂いちゃってすいません。」
「そんなこと気にしなくていいのよ♪それより、ちょっとリビングでお話しない?」
「別に大丈夫ですけど・・・何かご用ですか?」
「用があるって事では無いんだけど、お話したいなと思ってね。」
そういうと果南のお母さんはリビングに戻っていった。
何の話だろう・・・?
果南のお母さんに付いていきリビングに行くと
お父さんはいなく、二人だけだった。
「あ、お父さんなら自室にいるから大丈夫!さっきは緊張したでしょ?」
「えぇ、まぁ。少しだけ。」
嘘だよ。目に見えるくらい緊張してました。
そして果南のお母さんが椅子に座った反対側の椅子に
腰をかけると果南のお母さんが口を開いた。
「さて、と。まぁ本当に大した話でもないし長話するつもりもないんだけど、果南ちゃんとはどう?最近。」
「どう・・・ですか。特に何事も無く過ごしてますよ。変わった様子なんかも見られませんし。」
「そう、ならよかったわ。ほら、あの子一人で色々抱え込んじゃうでしょ?もちろん父さんや私も支えてあげるけど親にも言えない事ってあるじゃない?だから有栖君には果南ちゃんをそういった面でも支えてくれると嬉しいなぁなんて思ってたりするのよね。あっ、もちろん有栖君も果南ちゃんや何だったら私を頼りにして欲しいって思ってるんだけど・・・。」
「僕は別に悩み事とかはないですが・・・。果南は確かに抱え込んだりしますね。でもその時はちゃんと話を聞いて一緒に解決してあげたいなって思って・・・ます。」
言ってて恥ずかしくなってきた・・・。いつも通り喋ってたつもりだけどなんかかっこつけたみたいになった・・・。
「あらあら♪そんなに顔真っ赤にしちゃって!可愛いんだから♪でもまぁ果南ちゃんのこと想ってくれてるのはわかったわ。何かあったら私たちの事も頼ってね?」
「はい。その時はよろしくお願いします。」
そういったとき、リビングのドアが開いた。
入ってきたのは果南だった。
「おかあさ~ん。何か飲み物あったけ~・・・って、あれ?有栖?」
「有栖君と少しお話してたの。あ、飲み物なら冷蔵庫に入ってるから持って行って!」
「は~い。有栖、私の部屋行こうよ!」
「あ、えっと・・・。」
果南のお母さんの方を見ると、微笑んでいた。
これは行ってもいい・・・よね?
「わかったよ。」
そして僕は果南に手を引かれ部屋に向かった。
─────
p,m 23;55
僕と果南は布団に入っていた。
0時まで起きてるって言っても一応明日も出かける予定はあるわけだし。
「有栖、起きてる?」
「起きてるよ。起きててねって誰かさんに言われたからね、」
「その誰かさんはもう眠くなってきたよ-?」
「じゃあ寝る?」
「寝ない!」
「だよね。でも無理して起きてて体調崩したりしないでよ?」
「わかってるよ~。」
絶対わかってない返事だ。けどまぁ
果南なら体調崩したりしないよね。元気が取り柄みたいなところあるし。
モゾモゾと体勢を変えて、ベッドの近くにあるデジタル時計を見ると
0時になる数秒前だった。そしてまた体勢を変え果南の方を向く。
「果南、誕生日おめでとう。」
そう言うと果南は嬉しそうな顔をしてハグをしてきた。
ベットの中でのハグはちょっと理性が飛びそうで怖くなる。
「ありがと♪今年も一番にお祝いしてくれて♪」
「どういたしまして。それじゃあ寝ようか。」
「うん。あ、その前に・・・。」
「どうしたの?」
問い掛けるが果南は無言で僕に顔を近づけてくる。
どうしたんだろう?なんて思ってたら
僕と果南の唇が重なった。
「んっ・・・。それじゃあおやすみ!///」
「あ、うん。おやすみ。」
別に初めてしたわけじゃない。
何だったら変な言い方になるけど何回だってしたことはある。
だけど、そのキスはとても甘いような気がした。
-ーーーー
~翌日~
朝、目が覚めると隣に果南はいなかった。
多分、いつも通りランニングにいったのだろう。
時計を見ると6:30と表示されていた。
いつものことながら早起きじゃ勝てないなぁ...。
とりあえず着替えて帰りを待とうかな。
数分後、果南が帰ってきて一緒に朝ごはんを食べた。
あ、もちろんお父さんお母さんも一緒にね。
・・・お父さんの前だと緊張して、果南や果南のお母さんにめっちゃ笑われたのは内緒の話。
そして午前中は二人で雑談やらをして、午後は沼津に来ていた。
ちなみに目的はもちろん誕生日プレゼントを買うため。
本当はサプライズとかしたいんだけど僕は隠し事とか苦手みたいで。
そして、僕たち二人は雑貨屋に入っていた。
「いろんな物があるけど、どうする?」
「私はお揃いのストラップとかいいなぁー!」
「わかった。じゃあ探しながら店の中とか見ようか。」
そのあと、色々見て回りながら欲しいものを決めていた。
髪留めとか部屋に置く小物なんか。
「ねぇねぇ有栖!このストラップ可愛いと思うんだけど!」
そういって果南が持ってきたのは
青色とピンク色のイルカのペアストラップだった。
「いいんじゃないかな。僕に似合ってるかは別として、イルカは果南のトレードマークでもあるし。とっても似合ってると思うよ。」
「よし!じゃあこれにする!」
「きまりだね。じゃあレジ通して次のとこいこうか。」
こうして僕たちは店を出た。
次にやって来たのは少し高級感が漂う宝石ショップ。
前々から果南の誕生日にプレゼントしようと思っていた。
ちなみに買うのはアメジストの石が入ったネックレス。
値段が値段だけに最初は遠慮されたが、誕生日だからという理由で押し通した。
そしてそれからしばらく遊んで松浦家に戻ってきた。
「いやー!たのしかったね!」
「そうだね。久しぶりに買い物した感まであるかも。」
「それに、今夜も父さんと母さんと一緒に食事だよ!」
「それにはあんまり慣れないかも。」
少しずつ緊張は解れてはいるけど、まだ少し。
ちなみに夕飯は果南のお母さんが作ってくれるらしい。
「それまでお昼寝しよー?」
「だーめ。もうすぐ夕飯だからそれまで我慢して?」
「じゃあハグ・・・。」
「じゃあの意味がよくわからないんだけど。まぁいいや、おいで。」
僕の胸にもたれ掛かる。なれた手つきで頭を撫でるとふいに果南が顔をあげ僕の目をとらえる。
これは甘えん坊モードかな。なんて思っていると案の定の言葉が飛んできた。
「ねぇ有栖。このままキス・・・して?」
「これから夕飯なのに・・・。いいけど、スイッチ入っちゃダメだよ?」
「わかってるよ。」
そっと果南の顔に近づけて、唇を重ねる。
「ん・・・ちゅ・・・んっ・・・」
果南の舌が口の中に入ってきてディープなキスになる。
「んっ・・・ぷはっ。か、果南?流石にストップ・・・。」
「はぁ・・・有栖・・・ダメかも・・・。」
ダメかも、というのは多分スイッチが入ったってことだろう。
正直、僕の理性も危ない。
そしてもう一度果南の顔に近づこうとしたとき
ガチャン
「二人ともー?夕飯できたわ・・・よ・・・?」
「あ。」
「えっ。・・・おおおお母さん!?///」
「あらあら♪じゃあリビングで待ってるからコトが済んだらきてね♡」
そういい残すと果南のお母さんは笑顔でドアをしめ、いなくなってしまった。
「いっ、今のは違うんですって!果南の方から先に・・・。」
「ちょっと!?何で私だけなの!?母さーん!!」
僕と果南の声が家中に木霊した。
今日の夕飯、どうなるんだろうなぁ・・・。
まぁなんやかんやあったけど
果南、誕生石おめでとう。
これからの1年もよろしくね。
ありがとうございました。
そして改めまして果南ちゃん誕生日おめでとう!
そしてそして、新たに評価をくださった
☆10 スーパー太郎様。
☆9 紅葉様。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
それではこの辺で。
果南「お祝いしてくれてありがと、有栖♪」
有栖「どうしたしまして。これからも頑張ろうね。」