デート・ア・ライブ 士道ウィザード   作:みたらし団子が好き

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今の目標:エタらないように頑張る!




八舞ストーム
世界最強の魔術師、襲来


二亜が居なくなってから数日後、士道は今日も変わらずイギリスに行き、SSSに出勤していた。

SSSの技術部から渡された無駄に高性能かつ多機能なヘルメットを顔に被り、訓練区画で鍛錬をしている。

するとそこに、

 

「おいシドウ!シドウはいるか!」

 

自分の事を呼ぶ声が聞こえてくる。

この声の持ち主は大佐だと言う事に士道はすぐに気が付いた。

 

自分の事をシドウと呼ぶ人物は大佐しかいないからだ。

そもそも士道に話しかける人が、ここにいるハズのない二亜を除いて、このイギリスには大佐しかいない。

 

「はい、何ですか?」

 

士道は大佐の元に歩き、言葉を返す。

 

「ここに居たか、お前に客だ」

「……はぁ?俺にですか?」

 

士道は頭に疑問符を浮かべる。

何度も言った通り、士道には友達どころか知り合いすらほとんどいない。

そんな自分に来客が来る訳ないのだが。

 

「正直言ってお前には会わせたくないんだが……まあ取り敢えず来てくれ」

「会わせたくない?」

 

士道は益々疑問が増えた。

会わせたくないとはどういう意味だろうか。

そして疑問とともに、途轍もなく嫌な予感が士道の体を駆け巡った。

大佐の命令や頼みはいつも厄介ごとの前触れなのだ。

 

「……わかりました」

 

士道は展開していたCR-ユニットと着用型接続装置(ワイヤリングスーツ)を光の粒子に変え、デバイスに格納する。

勿論、ヘルメットは残したままで。

 

取り敢えず士道はついていく事にした。

士道はサミュエル大佐に連れられ、屋内に移動する。

それから少し歩くと一つの扉の前で止まった。

 

「ここだ」

 

確かここは来客対応用の部屋だったな、と士道は頭から記憶を引っ張り出す。

 

「ここからは一人で入ってくれ」

「一人で……ですか」

「そうだお前以外は入れるな、と言われてる」

「……わかりました」

 

イギリス軍の大佐ともあろう人に命令出来るとはどれ程の人物なのだろうか。

士道はドアをノックする。

すると部屋の中から透き通るような綺麗な声音で「どうぞ」と声が聞こえた。

どうやら来客は女性らしい。

士道は了承も得たのでドアを開ける。

 

部屋の全貌が士道の目に入ってきた。

そこそこの広さに、机が一つと二人程座れそうな幅のソファーが二つ、そして部屋の隅には観葉植物が置かれている。

そして窓が一つありそこから日差しを部屋に取り入れている。

まさに応接間と言った感じの部屋だ。

 

そして最も士道の目を引いたのは、部屋に二つあるソファーの内の一つに座っている人物だった。

その女性はノルディックブロンドの長髪を後ろで括っていて、黒い女性用のスーツと、同じく黒色のタイトスカートを着ており、足にも黒色のストッキングを履いている。

二亜にも劣らない美少女であった。

そしてその美少女の目線が士道に向けられる。

 

「あなたがシドウさんですか?」

「……そうです」

 

質問に士道が肯定の意を示すと謎の美少女がソファーから立ち上がり士道に向かって歩いてくる。

すると、

 

ずるべったぁぁぁぁんッ!

 

「むきゅ」

「……えっ?」

 

突然の出来事に士道はつい声を漏らしてしまう。

何故か何の障害物もない所でその美少女がコケた。

しかも顔面から床にダイブしている。

とても痛そうだ。

 

これが、これからそこそこ長い付き合いになる、世界最強の魔術師とのファーストコンタクトであった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

士道は部屋にあるソファーに座る。

そして向かいにはつい先程コケた、謎の美少女が同じくソファーに座っている。

コケた時に顔面をぶつけたからか顔が少し赤くなっている。

 

「私はDEMインダストリーから来ました、エレン・M・メイザースと申します。以後お見知りおきを」

「あの今コケましたよね?」

「今日はシスターを捕獲した張本人である貴方にお話しがあって来ました」

「あの今コケま―――――」

「是非とも我が社に入っていただきたいのです」

「あの今―――――え?」

 

エレンと言う女性は、士道がコケた事を言おうとする度に、言葉を被せてくる。

そしてその言葉に混じってとんでもない事を口にした。

 

「……それは、どういう意味だ?」

「そのままの意味ですよ、私はあなたをスカウトしに来ました」

 

士道は大佐が会わせたくない、と言っていた意味を理解した。

多分この事を予想していたのだろう。

 

「歴代最高クラスの顕現装置(リアライザ)適正、模擬戦では無敗、精霊の捕獲、申し分ない実力です。シドウさん、改めて申し上げます。DEMインダストリーに入りませんか?」

 

エレンは士道から答えを聞き出そうとするように、言葉を並べていく。

 

「勿論、今よりも更なる好待遇で迎え入れますが、どうでしょう?」

 

そこでエレンは喋るのをやめた。

おそらく士道がこの誘いに対し応か否か、答えを待っているのだろう。

士道は考えるよう目を伏せると、

 

「……断る」

 

その誘いを一蹴した。

 

「……一応理由を聞いておきましょうか。何故です?」

「それはな、会社だからだ」

「……は?」

 

エレンは士道の言っている意味がよくわからないようで、眉をひそめて声を出す。

 

「どういう意味ですか?」

「俺は精霊を倒す為にSSS、もといイギリス軍に所属してるんだ。会社勤めをする為に、ここにいる訳じゃない」

「……そうですか」

 

士道は何かそれっぽい理由をつけて断った。

本当の理由は転送装置を動かすのが面倒くさいというのが理由なのだが、エレンがそれを知る由はない。

士道は誘いを蹴ったが、エレンは特に落胆した様子を見せず、ソファーを立ち上がる。

すると次の瞬間さらにとんでもない事を口にした。

 

「……では、ここからは実力行使で行かせていただきます」

「よしわかった。話し合おう」

 

士道は即答で話し合いを提案した。

 

「ちょっと待ってくれ!何でそうなる!」

「アイクからは連れてこいと言われているので、致し方ありません」

 

軍事基地に来る人間が常人な訳がないと思っていたものの、こんな事態になるとは士道も

全く予想していなかった。

 

「……実力行使って事は、あんた魔術師(ウィザード)なのか?」

「ええ、それも実力は世界最強だと自負しています」

「……世界、最強?」

 

士道は少し前に周りの魔術師(ウィザード)達が話していた話を思い出した。

DEMインダストリーには世界最強の魔術師が所属していると言う。

その名前が、

 

「悠久のメイザース、だったか?」

魔術師(ウィザード)達の間では、そう呼ばれています」

 

士道は少し思考する。

何でそんな大物がここに、と言う疑問が出て来る。

他にも幾つか謎が浮かび上がったが今はそれを考えている場合ではない。

 

「話が少し長くなりましたが、どうします?私は世界最強の魔術師。例え戦ったとしても貴方には万に一つの勝ち目もありませんが」

「いやでもさっきコケてt―――――」

「ああん?……貴方に勝ち目はありませんよ」

 

エレンは少しの戸惑いもなく?言葉をつらつらと発する。

どうやら自分の実力に余程の自信を持っているらしい。

 

「言ったな。じゃあ賭けるか?戦って俺が勝ったら、俺はSSSに残る」

「いいでしょう。最も勝敗は既に決まったも同然ですが……」

 

エレンはこれから戦う士道を嘲笑うように、自分が有利だと言う事を伝えて来る。

まるで自分の勝利が当たり前と言うように。

いや実際そうなのだろう。

 

士道はその高い鼻をへし折る事にした。




あー何とか執筆し終わった。

現時点の士道の強さは、エレン>士道>真那、って感じです。
単純な力量ではエレンに敵いません……今はですけど。

ネタバレすると、主人公補s……ゲフン、ゲフン、いろいろあってエレンに勝ちます。

次回は短めになるかもです。
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