短編集   作:金宮 来人

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どうも、私です。
急に思いつきで書きました。
なんとなく内容で何が元かはわかると思います。
急に思いつきで書くのそろそろどうにかしないとな・・。

とりあえず、面白いと思われればうれしいです。
ではどうぞ。


並行世界偏 責任と後悔

黒い空間がIS学園のアリーナ上空へ現れた。

そして、そこから正体不明のISが現れる。

アリーナへと向かい、そこへ居た織斑一夏へ正体不明機が武器を振りかぶる。

それを避けた。しかし、追いすがるように剣を振り、また襲い掛かる。

「くそっ!?いったい何なんだよ!?」

『うるさい!いいから無駄口を叩いてないで俺に裁かれろ!!』

そう言って一枚のカードを取り出す。それを剣に差し込むと音声が鳴った。

【ジャッジメント】

音声と共に剣が光り巨大化した。その剣で一夏に切りかかる。

「エネルギーなら・・零落白夜で!!」

そうして織斑一夏はワンオフアビリティを起動して剣で切りかかるが、

「何が!?どうして消せれない!?」

『死ねぇ!織斑一夏ぁ!!』

そう言って振りぬいた剣をギリギリで織斑一夏はよける。

しかし、腕を切られて左腕が落ちた。

「ぐぁあああ!?俺の・・俺の左腕がぁああああ!?」

『くそ、仕留め損ねた・・。』

カードが排出されて虚空に消える。

『こっちもこれ以上は無理か・・。命は次回にまで預けておく。せいぜい余生を楽しめ!』

そう言って正体不明機は空へと飛んでいく。

そして、[アリーナ内のすべてのシステムが回復した]。

正体不明機が現れた瞬間からすべてが機能しなくなり、織斑一夏をアリーナ内に閉じ込めた状態で他の生徒を内部に入れることができない状況だったのだ。

前に会った無人機の状態ではなく、完全に狙っての犯行だった。

狙われたのは世界で一人だけの男性操縦者、織斑一夏。

そして、今回はその姉の象徴でもあった零落白夜が機能しない相手だった。

これは世界中を震撼させた。この騒ぎに乗ずるもの。

警戒して軍備を固める物。

どう動くかを静観する者。

多岐にわたる選択肢を選ぶ世の中の状態で、織斑一夏は手術を受けた。

切られた左腕をどうにか再生させようという試みを・・。

しかしそれは無理だった。切られた断面から先にまで電気に感電したようになり筋肉が焼けて神経がだめになっていた。もしつけても一切動かすことができない。

「ISをつけているというのにそれを無視して切りつけた上に、絶対防御が機能しない状態で切られた。・・これはISの保護機能の見直しが必要だな。」

IS委員会の上層部はそう話をしてどうにか篠ノ之束と話をつけようとした。

親友である織斑千冬、妹の篠ノ之箒も協力したが一切連絡はなかった。

そして、織斑一夏は左腕を失い、敵の影におびえて昔の明るい性格を失った。

いつも怯えて、無いはずの左腕の痛みを訴える。

極度のストレスが起こす幻肢痛などだ。

これによって人に当たり散らすことなどが起きてだんだんと信用を無くした。

彼の周りには一握りの人物達しかいない。

「いったい・・おれが・・なにを・・」

そうベッドの上で呟く。

【ピリリリリ・・】

「うわぁ!?」

そこで音が鳴る。それは携帯だった。

そして、その画面に表示されているのは【篠ノ之束】と言う文字。

登録した覚えがないが、もしかしたらこの状況で助けてくれるかもしれないと飛びついて携帯をとる。

「もしもし束さん!?」

【・・お前なんか死ねばいいんだ・・。】

それは確かに束さんの声だった。だが、俺の知っている声ではなかった・・。

一体どうしたのか・・、それは次に聞こえた声で分かった。

【『織斑一夏、お前は世界の害悪だ・・。』】

それはあの正体不明の乱入者の声だった。

「た、束さんをどうした!?どうするつもりだ!?」

【うるさいよ、クズが・・。お前には騙された。本当にがっかりだ・・。】

聞こえてきたのは束さんの冷たい声。

【お前は心地よい聞こえの良い言葉で巧みに人をだましてその気にさせて結局は・・】

そう言って急に声が遠ざかった。

【『その程度だ。これ以上は又あった時に聞かせよう。首を洗っておけ・・。』】

そして、次の瞬間には何かが壊れる音とともに通話終了の音がした。

「・・一体俺が何をしたって言うんだ・・?」

俺は膝を抱えて蹲った。

 

そして、またIS学園の上空に正体不明のISが来た。

それは間違いなく同じものだった。

肩に巨大な剣を掲げ、黒と鈍色に塗装された装甲と、フルプレートの鎧を思わす甲冑型の機体のシルエット。

『さて、引導を渡す日が来た。今日こそが運命の日だ!』

そう言って剣をもって天にかざす。

『さぁ、織斑一夏を出せ!!そのほかには興味など無い!!』

そう言って剣を学園の校舎へと向けた。

「そもそも、なぜ織斑君を狙うのか、その理由を聞かせてもらうわ!」

そう言って出てきたのは学園の生徒会の頂点、生徒会長でありロシアの国家代表でもある更識楯無だ。もちろん何かあった時用にISを展開し、こっそりとナノマシンを散布し始める。

『それは織斑一夏が出てきたら話してやる。お前も一緒にいていい。だからまずは織斑一夏の顔を見せろ。逃げ出していないだろうな?』

「・・本当に話してもらえるのね?」

『本当は話したくはない。だが、そうでないと話が先に進まないというならば・・フン!!』

剣を横に振り、風を起こして辺りの空気を全て入れ替える。

散布したナノマシンがすべて遠くへと飛んでしまった。

『先に進まないようなので対処をした。さて、織斑一夏を出せ。織斑千冬も一緒でいいぞ?話を聞きたいだろう。こちらには篠ノ之束が付いたのでな。対等な関係にしておこう。』

「篠ノ之博士が!?どういう事!?」

『だから!先を話すために織斑一夏を出せと言っているのだ、小娘!!』

カードを一枚県へと差し込む。

【タワー】

音声と共に剣から紫電が走り、それを地面に向けて振りかぶる。

【ズバッシャーァアアアアアン・・】

すると剣の先から雷が落ちてすさまじい音がした。そしてカードが排出された。

『次は無い・・。織斑一夏を出せ・・。』

その光景に楯無は言葉を失っていた。ナノマシンがすべてショートしたのだ。既に使える手はない。

「織斑君は・・」

「あぁ・・連れてきたぞ。だが、何かあれば私が守る。」

織斑一夏と共に織斑千冬が隣について出てきた。

武装したままアリーナの真ん中まで歩いて上を見上げる。

そこに不明機は下りて剣を地面に挿す。

『織斑一夏・・今日が貴様の命日だ。』

そう言いながらも動かない。初めは身構えたが武器は地面に挿したままだ。

『さて、話をしてやろう・・。約束だったからな。』

そして、手に別の物を取り出す。剣ではなく、一枚のパネルだ。

それは立体映像を空間に投影した。

『これは、2X18年の今ではなく、2X30年に起きたことだ。』

映像では白い機体が先頭に立ちその周りに何機ものISが武装していた。

そして、対しているのは武装しただけの人。人間だった。

『反政府組織として、テロリストとして有名な国家組織を連合として攻めたときの映像だ。』

それはあまりに悲惨だ。まったく聞かない武器をもってISに蹂躙され惨殺される人たちの映像だ。それを見た三人が顔色を青くした。

『そして、テロリストは崩壊した・・。だが、その知り合いがまたテロを起こす。』

今度はとある国の核融合炉が爆発しメルトダウンを起こした光景。次にはミサイルが何個も発射された光景だ。

『一つの事件をもとに、世界はさらに泥沼の戦争を始めた。生きていくための地域はあまりに減り、食料は激減。それを奪い合いって争いが耐えなくなりさらに世界は汚染される。』

変わっていくのは森林が燃えていたり、海が油で汚れていたり、火山が噴火したりと絶え間なく変わる災害。それによって逃げ惑う人々だ。

『人はどうにか逃げるために一番適した手を見つける。・・それがISだった。』

ISを求めて残った人間が奪い合う光景が写された。

『結局は数を減らしていき使えるものは無くなっていく。次に考えることはどうなるか。自分が生き残るために、人を蹴落とすことだ。』

そして、ISを持った人物が持たない人物を虐殺していく光景になる。

『そして、最後にはISこそが象徴としての国家が生まれる。』

一基のISをもとに数基のISが跪いている。

『そして、世界は一つになった。あまりに多くの人を犠牲にして。』

世界中の至る場所が住める状態ではなくなっていた。砂漠化に荒野、汚染された大陸。

『限られた地で人は過ごす。しかしそれでも人は欲を出す。結果としてまた争いが生まれ・・最後には人類は滅亡する。』

たくさんの人の死体の山の上に一体のISが立つ。

それは目の前の不明機だった。

『それはとあるきっかけがなければ起きなかったこと・・。』

そう言ってパネルを収めた。そして頭を両手で抑える。後頭部から機体が漏れる音がする。

『とある人物が言った、一言が原因。その人物が世界に向けて放った宣言が原因だ。』

そして甲冑の頭が外れて髪が現れる。それは銀色と言っていいほどの髪。

眼帯をつけていないが赤と金色の目に覚えがあった。

「・・強化人類『アドバンスド』・・・。」

横の織斑千冬はそうつぶやいた。そう、織斑一夏にも覚えがある。

ドイツで造られた人工生命体。鉄の子宮で造られて生まれた人口の生命。

身近な人物ならば『ラウラ・ボーデヴィッヒ』・・。

その特徴を持った・・『男』だった。

「ふぅ・・、とある人物は人の体では生きていけれないと言う事で自らの体を改造した。過去に剣を交え友情を交わした人物。その力があれば生き残れるだろうと・・。

禁忌に手を出して体を造り替えた。」

長い髪を横に振って甲冑からすべてが現れる。背中まである髪は銀色に輝き、その顔は若い青年の顔だ。

しかし、織斑千冬にも更識楯無にも見覚えがあった。

目立つ特徴さえ違うのだがその顔の大本だけを見ればその人物は誰かわかった。

だからこそ、声を出せないでいた。

 

「・・織斑一夏・・それが『お前』で・・過去の『俺』だ。」

 

それは織斑一夏の成長した顔だった。

姿こそ変わったものの年を重ねて苦労した表情以外にはただただ似すぎていたのだ。

「俺は最後に残ったエネルギーと共にこの世界へと飛んだ。次元を壊す力を使い過去に飛ぶ。並行世界だとしてもいい。同じ過ちを起こさないために・・。」

そう言って兜を地面に投げた。

「世界を・・未来を壊すファクターである『織斑一夏』を消さねばならない。それこそが俺に残された使命であり、俺の悲願だ。」

にらみつけるように空を見上げた。その後、目を瞑り心を静めるように深呼吸した。

「だから、ここで消えろ。お前が抱いた理想・・【平和で争いのない世界にしたい】と言う幻想を抱いたままここで歴史に沈め。」

剣を持ち直す。肩に担いで一枚のカードを見せる。

「最後に残ったカード・・。これでお前も俺も一緒に消えることができる。」

それは【裁判の女神】が書かれたカード【ジャスティス】。

「お前も俺と同じ理想を抱いているのだろう。調べたことだ・・。皆のために戦うと、平和にしたいと・・手を取り合うといった・・。それを調べて何度もシミュレーションを繰り返した・・。結果は同じ・・俺と同じ結果の理想を抱く。」

剣を突きつけるように構える。更識楯無は頭を下げて離れる。

「ならば、その理想を抱いて溺死しろ。忌まわしき歴史と共に消えろイレギュラー・・。」

その言葉と共に剣を一度引いてカードを差し込む。織斑千冬は歯を食いしばりながら、血涙を流しながらその場を動かない。不明機の男はその肩をそっと押して離れさせる。

【ジャスティス】

音声がして剣がいくつもに分裂して空へと浮かぶ。

不明機・・未来の一夏は織斑一夏の横へと並ぶ。

そして二人の位置に大量の剣が降り注いだ。

 

ISの装甲を貫いて二機の装甲からは血が噴き出した。

同時に倒れて血を流す。

しかし、倒れる瞬間に未来の一夏はこの世界の一夏を掴み、引き寄せた。

「世界のために・・大義のために・・よく決心した・・えら・・いぞ。・・よく、やったな・・。」

そう言って頭をひとなでした後その手は力を失い地面に落ちた。

顔を伏せるように、未来の一夏の上にうつぶせになったままの織斑一夏は、笑顔だった。

色々と思っていたことから解放されたのだ。

これはこれで悪くないと思ってしまった。

誰が悪いのでもなく、どうしてそうなったのかでもなく・・いろいろな因果が組み合わされて疲れ切っていた。

やっと解放されたのだ。

色々なものから、・・責任、視線、侮蔑、嘲笑、期待、憤怒、恨み、妬み、嫉み・・すべてから。

それは彼にとっての初めての心が軽くなった瞬間だ。

小さなころから親がいなくて苦労した姉や、迷惑をかけた親友、知り合いや友達にもこれ以上の迷惑をかけることが無いという思いは、彼をこれ以上なく解放した。

 

起きたか、起きないかはわからない。

でも、それを起こしたかもしれない自分に耐えきれなくなったのもまた事実。

それは救済である。

救われたのだから。

それは逃避である。

すべてから逃げたのだから。

それは正義である。

起きたかもしれない事件を起こさなかったのだから。

それは悪である。

自ら死を選ぶことは悪い事だから。

 

悪をなさんとする可能性から逃れ、自らの行いを悔やみ、自らの手で解決したのだ。

しかし、それは実際はどうだったのかはわからない。

起きていない事象は可能性の問題でしかない。

観測者がいない事象は結果として認められない。

 

死は救済なり。

されどそれを自ら求めることは悪なり。

 

己は自らが生きている間に、己の行動に責任を持ち、後悔をしないように生きる。

それこそが我らがこの地で生きていく上で重要な事柄だと思う。

生きている以上、何らかの結果を残す。

それこそが生きていると言う事なのだから。

本のように物語が終わったら【めでたしめでたし】とは行かない。

 

今回の私が、この事象を確認した観測者として得るべき教訓は、

【生きとし生けるもの、すべてに何かの役目はある。それが【世界】と言う事象の時間が流れていくうえで必要なことなのだ。それを人は【運命】と呼ぶのだろう。】

と言う事だろう。

 

以上でこの度の事象の観測を終了する。

世界の管理者へ   監視者より

 




今回は第三者視点からの見方です。
なかなか難しいものですね。
やはりこういうのも書いて勉強していくのもありかと思いますが、
私にはまだ早いようで・・。
もっと勉強していこうと思います。

お目汚しでしたら、すいませんです。
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