グゥテンモゥゲェン(曖昧)
ビバドイツイン俺。七日目です。ドイツに来て初めてのララママの手作り朝食ドイツ料理を栗鼠の如く放馬る俺が迎えた七日目。最初に行ったのは公衆電話からの電話だった。
『やっほー、おっはー!! ドイツ旅行の調子はどうかなゆきのん!』
「やっはー、束姉! ジャミング機器の発注を頼む」
『ぐふふ、仕方無いなぁ結城君はぁ! ほら、もうやったよ!』
「流石は束姉。何をやったかすら理解させない手際の良さだぜ。ちなみに箒ちゃんからの電話が凄いんですけど……」
『それは無理』
「言い切っちゃったよ……」
希代の天才と称されるISの生みの親、束博士。何を隠そう箒の実姉である。美人である(重要)。俺の姉萌えの発端でもある。
そんな束姉は全てを諦めたような枯れた声で小さく呟く。
『最近は真面目に縁を切ろうかと悩んでいるお姉ちゃんなのです…』
「結構にマジなテンションで涙不可避」
『お姉ちゃんもさ……色々と疲れるんだよ……結城みたいは弟ならどんなに良かったことか……まぁそれは良いや!! 一々気にしてたら禿げるからね! で、ドイツ旅行の調子はどう? ビール楽しんでる?』
「いや酒とかもう見たくないくらい嫌いなんで」
『あれー? 結城ちゃんはお酒とか結構飲むタイプだった筈じゃなかったっけ?』
「束姉、酒はね。酒は人生を変えるよ。あれは毒だ。俺の人生が酒で変わるほどの過ちになりかけるんだ。酒はいかん」
『お、おう』
お酒は怖い(戒め)
さて、問題の箒ちゃんストーカー事件はなんとかなったし、一夏にはちゃんと連絡してあるし、問題と言う問題は特に無いよな。束姉が言うならジャミングは成功している筈だし。
「そういや束姉は今何してんの? 一年くらい前にお台場であったきりだけど…」
『束お姉ちゃんは今ね、ヒラヤマ山脈に作った秘密基地でISを弄ってるよ! 遊びに来たいなら今から迎えに行くけど、どうするどうする!?』
そんな楽しみが溢れているような束姉の言葉を断るのは気が引けるが、今に俺が行方不明になったら様々なところで大問題が発生してしまう。
「また今度ね。つかヒラヤマ山脈って……前はマチュピチュに居るんじゃなかったの?」
『あぁ、あそこ。あそこは駄目だねぇ~料理が美味しくないもん! 久し振りに結城のご飯が食べたいなぁ……あぁ……やっぱ姉弟の会話ってこう言うのが普通だよね……』
「急なテンションの下がりに草不可避」
『しっかし、ゆうちゃんは相変わらずフラグ王だよねぇ! 学園じゃ何人くらい立てたんだい!? お姉ちゃんに全部教えなさい!?』
「箒くらいじゃないか?」
『ふふん、怪しいなぁ……ゆうちゃんがそのまま鈍感を貫いたら私はちーちゃんが一番優位な気がするんだけどなぁ。まぁ行き遅れたら私が貰われてあげるよ!』
束姉は行き遅れ真っ最中なのは黙っておこう。本当ならこの人の美貌と地位があれば結婚なんか五秒で成立する気がしないでもないけど。まぁ、姉が結婚すると言うのならまずは弟の屍を越えて貰わないとならないがね(シスコン魂)
「はいはい、それは安心ですね」
『ふふん! で、本当のところ、気になってる女の子って一人もいないの? 良い歳した盛りたがりな男子があんな学園にいてオ○ニーで済ますなんてまずあり得ないよね!』
「はっはっはっ、束姉のデリカシーは相変わらずなようだね!!」
『で、まさか本当に風俗で満足してるの?』
「おい辞めろ」
貴女の口からそんな言葉がでると各国の様々な人達が悲鳴をあげる。
どうにもこれは答えないと束姉の質問は止まりそうにない。しかしな、気になる女の子ね。まずは俺が知り合った女の子をあげてみるか。
箒ちゃん。正気だったらまず確定な女の子だが、正気じゃないから却下。
セシリアさん。よく知らないし、一番無いな。
楯無さん。まぁ美人だし頼りになるし、姉気質で結構なタイプ。まともな人だから、一番有り得る。でも気になる云々で考えると分からない。
マドカやスコールは犯罪者だ。
「……あれ、いないな」
『ゆうちゃんさ。風俗の女の子にお金使うくらいなら出会いにお金使った方が良いよ。あっ、出会い系とかは駄目だからね!』
「はなっから風俗行ってねぇよ」
『じゃあちーちゃんはどうなの? ちーちゃん』
「千冬さんはほら……姉かな。何だかんだで俺のオムツも変えたことのある人だよ?」
『私はゆうちゃんのアレも見たことあるよ!!』
「ちょっとさっきから下ネタ酷すぎない?」
なんでこんなになるまで放っておいたんだ。箒ちゃん、貴女、姉になにしたの。
『まだ出会いは無いってねー。姉としてはゆうちゃんに彼女出来ましたーとか言われたんだけどなぁ』
「まぁ、まだ無理だろ。俺は、ほら、自由に行きたいタイプだから」
『むぅ!! ゆうちゃんさ、お姉ちゃんに隠し事してるでしょ!! さっきから話振ってるんだからちゃんと話すこと話なさい!』
「はい?」
束姉に隠してあることなんて、小さい頃に寝ていた束姉の胸を揉んだと言う今さえ罪悪感に襲われるあの体験くらいしか隠してないけど。
しかし、さっきから束姉の様子が可笑しいのは確かだ。何かを探るようにしつこく同じことを聞いてくる。
『ほら、隠してること』
「小さい頃に束姉の胸揉みました」
『えッ!? マジでッ!?』
「違ったか、今の嘘ね」
『違ったって言ったな!? 本当に揉んだなお前!?』
「愛してるよお姉ちゃん」
『私もだよゆうちゃん! なんか流された気がするけど違うって! わ、た、し、に!! 隠してること!!』
まて、冷静に考えてみよう。
束姉に隠してあること、ね。束姉行きのラブレターをまず弟の俺に渡す制度にしたことか。いや、違うな。学校のシスコングランプリで姉妹がいない俺が優勝したことか。いや、そんな前の話じゃないか。
ふむ。
「わりかし真面目に無いと思うんだけど……」
『……むぅぅ。分かったよゆうちゃん。ゆうちゃんにもタイミングがあるんだね。私も色々と根回しして止めてるけど、あんまり遅くなったら手遅れになるからね?』
「手遅れって……何が?」
『それは…』
何かを話そうとするタイミングで公衆電話のお金が切れる。参ったな、束姉に繋がる番号は毎回、パソコンのメールで送られてくるから家に帰らないと電話出来ない。
しかし、何が言いたかったのだろうか。物凄く重大な事の気がしないでもないけど。いいや。日本に帰ってから聞こう。
俺は公衆電話から離れると、横のベンチで湖を見ながら呆けている"ラウラ"の肩を叩く。
「よ、ラウラ。またせたな」
「む。もう良いのか? 家族の電話だったのだろう。もう少し話してても大丈夫だったぞ」
「平気平気。本気なりゃあの人はどっからでも電話出来るからな。それよか、今日はどうすんだ?」
ゆっくりとラウラの横に座りながら、寒さを凌ぐように両手に息を吐く。少し薄着で来たせいか、ちょっと寒い。
ラウラはそんな俺を横目で見ると、何を思ったのかグルグル巻きにしていたマフラーを脱ぎ始める。
「……ラウラ?」
「ちょっと待っていろ……ほら」
「ちょ、ら、ラウラ?」
そして半分を俺の首に巻き、もう半分をラウラが巻く。長いマフラーだが、二人で巻くような物では無いために、ベンチで密着する形になる。なんだこれ、凄く照れ臭いぞ。
「娘達と良くこうするんだ。暖かいだろう? このマフラーは高い毛糸で編んだんだ」
「そ、そりゃ暖かいけど……」
散歩している奥様方がにやけた微笑みで俺達を見ている。確かに我ながらこれは恥ずかしい。それに、これじゃあまるで、俺達は恋人同士じゃないか。
だがこの鈍感王であるラウラはそんなことお構い無しに微笑み、俺の腕に擦りよってくる。
「暖かいな……結城の身体は大きいから体温が高い。私みたいな小さな女は寒がりでな、つい暖かいとのんびりしてしまう」
「別に、俺の腕くらいなら何時でも貸すけどよ……その、あんまりくっついてると勘違いされるぜ?」
「別に結城となら構わんさ……」
え? なんだって? このロリ、ラブコメの主人公みたいなこと言い寄るわ。騙されるな結城。これは別に恋愛感情とか無しなんだ、女ってのはそう言う生き物なんだ。だいたいラウラは十八だぞ、見た目十二歳だぞ。あれ、別に平気じゃん。
「ラウラは―――」
「ラウラか」
「ん?」
「やはり結城は私をラウラと呼ぶことにしたんだな」
咎めるような言い方でもなく、ラウラは苦笑して他人事のように言う。
「あぁ、それか。なんつうかな……ララってさ、他の人から、てか娘さん達から見たら結構な理想の人物だろ? ラウラはそれを作ってるから当たり前なのかも知れないけどさ。ふと思ったんだよ」
「何を?」
「ララのラウラが居たら、ラウラは何処に居んのかなって……良く分かんないよな。自分でも何が言いたいか上手く言えないんだけどさ。ラウラをララではなくラウラとして見る奴が一人くらい居ても良いだろ?」
俺の言葉にラウラは曖昧に頷いて、さらに俺の腕にもたれ掛かった。その横顔は何処か安心しているようで、俺の言葉が間違えた様子はない。
ラウラをラウラとして見るか。我ながら大層なことを言っている。
「結城が帰国するのは明日か……」
「……そうだなぁ」
残念そうに感じてくれているのか、ラウラは寂しさを言葉に含めながら呟く。明日か。帰国が速まってしまったのは痛いな。もう少しこの静かな場所でラウラと居たかった。
「なぁ結城。私は少し悩んでいるんだ」
「悩み?」
「君の答えにどう答えるべきか」
俺の答えとはなんぞ。
ラウラは何故か俺がプレゼントしたネックレスを触りながら、此方を上目使いで見てくる。
「私は作られた子供だ。この容姿も遺伝子の異常で普通とは違っている……確かに実年齢は十八だが、事実上、私の肉体年齢は十や其処らなんだ」
「……そっか」
「そうなんだ……ふっ、この話をしてそれだけですまされたのは初めてだな。皆はもっと微妙な顔をするんだぞ?」
「うっ……そ、そうか……」
気遣いが足りないですよね、自覚してます。どうにも俺は不器用で、こんなときになんと言葉をかけて良いか分からなくなるのだ。自分でこの馬鹿さを知っている。
困った顔をしていたのだろう、ラウラは俺の顔を見て微笑んだ。
「攻めているのではない、逆だ。嬉しいのだ」
「う、嬉しい?」
「私を何のフィルターもかけずに見てくれる人は今まで生きてきた人生で一人しか居なかった。その人と全く変わらない目で私を見ている結城の目は、嬉しい」
「あぁ、千冬さんか。あの人と俺が似てるなんて有り得ないと思うんだがなぁ……」
「そんなことはない……なぁ、結城。今まで聞かなかったが、君はこれにどんな想いを乗せたのだ? 私と出会って、まだ一日だっただろう?」
ネックレスを見てラウラは頬を林檎のように染めながら言う。肌が白いから照れているのが分かりやすかった。
ふむ、俺がネックレスをどんな想いであげたか。
「ローマの休日って知ってるか?」
「身分違いの二人が一日で恋をする映画だな?」
「あれと一緒かな」
貴女の寂しそうな顔を笑顔にしたいと願った主人公のような、あれに近いかも知れない。その後、主人公はヒロインの笑顔に恋をするのだが、確かにラウラの笑顔は可愛かった。
「(恋をする的な意味で)い、一緒か……」
「(笑顔が見たかった的な意味で)一緒だな」
「……そ、そうか」
さっきより真っ赤な顔をマフラーで隠しているラウラ。意外に恥ずかしがり屋なんだな。
「なぁ、結城。私は君に答えたら……その、速すぎるかな」
「……何が?」
「出会ってまだ一週間だろう。互いも良く知らないし……その、凄く嬉しいし、周りから引かれる境遇の私にそんな答えを求めるのも結城くらいだろうし……もっとこういうのは時間をかける……その。べきだろう……?」
「そう、なのか? 良く分からないが、ラウラの好きで良いさ」
俺がなんかラウラに答えを求めるようなこと言ったかな。想い当たらん。
「そ、それに私は、こんな体型だ。もし君に肯定的な答えをだしたら、君は日本では変態扱いだろう?」
「えっ?」
「えっ?」
「……まぁ、元から変態な扱いされてるから平気じゃないかな?」
「平気なのか……」
「所でさ、そのさっきから言ってる答えってなんの…」
「で、でもだ!! やっぱり結城は日本に彼女とか、好きな女の子とか居るんじゃないのか!?」
「無いわ」
「えっ?」
「えっ?」
「……日本で残してきたモノなんかホモとかメンヘラとか笑顔の狂人とかしか居ないけど」
「君は日本で何があったんだ……」
困惑するラウラに俺も困惑する。俺、日本で何やって来たんだろう。本当に何やって来たんだろう。日本で未練がある存在なんか千冬さんと鈴くらいしかいないよ。
ラウラは何故か強くネックレスを握り締めて、俺を真っ直ぐ見つめてくる。
「国にはどう説明するんだ? 君の立場上、色々とあるだろう、何処の代表候補生になるかも決まっていないのに……」
「ん? ……良く分からんが、それがなんの問題になるんだ?」
「な、なんの問題ってお前は」
「俺とラウラの間には関係だろう。俺の立場なんかその辺に捨てても良い、俺は今に満足出来れば良いんだよ……そうだな――――――ラウラとこうして遊んでいるのに俺の立場が邪魔だと言うのなら。こんな塵は迷いなく捨てるさ」
キュン。と何か変な音が響いた。なんだこの引き締めたような今時、ろくに聞かない九十年代の漫画みたいな効果音は。
ふとラウラを見てみると深紅に染まりきった顔を此方に向け、潤んだ瞳で俺を見ていた。な、なんだ。風邪か?
「……結城」
「な、なに? てか大丈夫かラウラ? 物凄く逝ってる顔してるけど……?」
「君は、ロリコンなんだな」
「はいッ!?」
「良いんだ、私はこれ以上は成長しないし。むしろWINWINな関係だ。日がなんだ。ローマの休日なんか一日でベットインしたクソビッチだと思っていたが、恋に日数なんか関係無いんだ。クソビッチはただの女だっただけなんだ……」
「あ、あのラウラさん? 凄い目が危なくなってますけど……?」
一人でぶつぶつと何かを呟きながら、ラウラは頬に両手を当てて恥ずかしながら微笑む。そして、何故かマフラーを外して俺の目の前に立つと、ネックレスから指輪を取り出す。
「結城、私は君に答えよう……――――――これからも、私と末長く共に居てくれるか?」
俺に指輪を渡すと、右手の薬指を此方に向ける。
つまりは指輪を着けてくれと言うことなのだろう。なにか言葉が結婚みたいに聞こえないでもないが、ラウラが差し出しているのは右手の薬指だし、特に問題は無い位置だ。
ドイツ式の女性へのプレゼントの仕方なのだろうか。俺はその指輪を持ち直し、ラウラの右手を握る。
「勿論だ、俺はラウラと(友人として)末長く、一緒に居よう」
そして、俺はラウラの右手の薬指に指輪をつける。
ラウラはその指輪を着けた右手を呆然と見ながら、その潤んだ瞳から涙が零れ出す。そんなに嬉しいことだったのだろうか。
――――その瞬間、目映いフラッシュがたかれる。
「うわっ……」
「む……」
二人して目を閉じてしまうと、誰かが素早く逃げていった。フラッシュからしてパパラッチか何かだろうか。
「ふふっ、有名人の結城がこんなところにいては大騒ぎになってしまうな」
「あぁ……悪いな」
「良いさ、さぁ。今日はもう帰ろう」
ラウラにそのまま右手を握られ、引っ張られるような形で連れていかれる。
確かに、今日はもう大人しく帰らないとさらにパパラッチに撮られそうだ。
◆◆ ◆ ◆◆
「ふんふんふん~」
「会長、会長」
生徒会の実務を終え、弟コレクションを眺めていると虚が今はやりのIS雑誌を手にしながら私の肩を叩く。
「なによ。ちょっと今忙しいのよ……」
「結城君の盗撮写真を眺めているところ、悪いのですが。この雑誌に衝撃的な結城君の盗撮写真が写ってます」
「見せなさいハリーハリーハリーッ!!」
「ちょっと待ってください、会長」
素早く飛びかかる私を軽々と潜り抜けて、虚は雑誌を私に見えないように隠す。
「なによ……」
「会長はあくまでも結城君を弟と見てますよね?」
「はぁ? なによいきなり。そんなん弟は姉の嫁って言葉が昔からあるくらい在り来たりな問題だわ」
「初めて聞きましたよ。そうならばこの雑誌を見せる訳にはいきません。大人しくしてください」
「はぁぁ?」
何時もの虚らしくない態度に私は首を傾げる。何を隠すことがあるのか。問い詰めようとした時、生徒会室の扉が勢い良く開かれる。
何事かと視線を向けると、そこには三人目の男性IS起動者であるシャル、シャ、シャルル(曖昧)だったかシャルロット(曖昧)だったかが息を乱してたっていた。
「――――ほ、箒ちゃんが名探偵コナンの薬を飲むとかいって薬物を打とうとしてますッ!?」
「なにやってんのよ……」
そんな報告されてもどうしよう。
「それだけじゃありませんッ!? 一夏が失恋のせいで変な撮影に行こうとするし!? 千冬先生なんか良く分からないけど歓喜極まって変な舞い踊ってますし、その、とにかく学校中が物凄い騒ぎなんですよッ!?」
「凄い騒ぎって、何があったのよ?」
「何って……あっ、これですこれッ!?」
シャルロッテ(曖昧)さんは虚が持っている雑誌と全く同じ雑誌を手に取り、とあるページを広げる。
そこに見られたページの内容は。
我が弟、結城が十歳くらいの女の子にプロポーズしている内容だった。
「」
脳が、震えた。
◆ ◆ ◆
『番外編 のほほん』
鳥さん空気さん太陽さん!そして画面の前のみんな!おっはよー!
私の名前は結城!今日からぴっちぴちの女子高生!尻穴大学付属学園中等部からエスカレーター式で高等部へ進んだの! 友達たくさん出来るかな?すっごくドキドキしてます!
でもた~いへん!え?なんでかって? なんと初日から遅刻しちゃいそうなの! もう!ママったらちゃんと7時に起こしてって言ったのに!バカバカバカー!殺すぞ
「ひぃ~んこのまま登校初日から赤っ恥だよ~!」
「ふぁ~今日も今日とて眠気の極みだぜ…ん?」
「はっ!危なーい!」
ドッカーン☆
なんと私は知らないイケメン君とぶつかっちゃったの! その子、名前は一夏君って言うんだけど今日入ってくる転校生!? 朝の衝突で一夏君に目をつけられた私は、なんと一夏君の親友、弾くんに嫉妬されちゃって。気付いたらそこはシーパラダイスのイルカショーまっただ中! 無事に脱出するためにはイルカショーを乗り越えないといけなくて……!! どうするの私☆!?
つ づ く
週刊貴方のホモ。読者票獲得作品貴方のIS様
著者 のほほん 様より
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