「私は竜宮
「任せていいのかァ?」
「えぇ。はとこ同士の喧嘩ですもの、愛するものをかけたね?それに、あなたはそろそろ帰らないと
その言葉に、やっぱり
それが気に触ったのか、当麻が駆け出して私の目の前を通ったところで足を引っ掛けてやった。
「ハロー。当麻。何をしようとしてるのかしら?」
「おま、何もされてないのか?」
「は?私はまだ何もしてないじゃない!」
「そうじゃねぇよ!
何をどこまで勘違いしてるんだろう?
確かに私は実験が続いてるかのように御坂美琴に匂わせていたけどさぁ、えぇ?ここまで勘違いしてる?
とりあえずぶちのめしてから教えてあげよう。
「当麻、悪いけど
「なっ!」
当麻の腹に蹴りを入れる。
いとも容易く当麻は吹っ飛んで置かれていたコンテナにぶち当たる。
「なんで、こんなことするんだ?」
「約束したの。最強の看板を狙うチンピラをできるだけ蹴散らすって。スキルアウトに家を爆破されたことは?意味もなくナイフを向けられたことは?家の中をグチャグチャにされたことは?今のあなたじゃ分からないわよね?」
唸り声を上げながら身じろぐ当麻を見たのは初めてだ。
私相手に右手は使えない。
知ってるからだ。右手はあらゆる異能を打ち消す右手だってこと。神の力が通用するかわからないからこそ、単純に攻撃は暴力を行使する。
喧嘩なれとかそういうものじゃなくて、基本的に私はこの肉体になる前から単純な筋力と経験と痛覚の遮断で900年やってきたんだ。
たった15年と幾年生きた人間にやられるものじゃない。何があっても、何をやっても勝つんだ。
「私が相手をする。だって私は
まぁ、本人は誰一人殺してないもの。助けようとして自殺されちゃった可愛そうな人間。
転がってワタシの蹴りを回避した当麻は砂利の上で無様に這いつくばる。
ここは操作場と呼ばれる場所で、コンテナがたくさんある。また、線路が引かれていてそこには、レールや枕木のクッションとなるバラスト呼ばれる砂利が引き詰められている。
また、レールの重さは規格に沿って30キロから60キロの一定の重さのどれかである。
枕木は60キロから80キロ程度のものが至るところにあるとすれば、ここは武器だらけだ。
バラストも砕石と言って、岩を人工的に砕いて小さくしたもので、よく河原にある小石や砂利といった天然砂利と呼ばれる、水流で角が削れた石と違いその角は鋭利なままだ。
レールを引き抜くと、そのまま槍投げのように当麻へと投げる。ここまできちんと筋力が戻ってるなんて、感動するわ。多少重いけど、投げられないほどでもない。何より投げたレールが槍のように当麻の股下に突き刺さり、それの衝撃で追加攻撃のように砕石の雨が当麻に降り注いだ。
「うぐっ!なんでだ?なんで、」
「うるさいわねぇ!せっかく送別会をしてたのに。」
「送別会?」
すぐに倒れ伏した当麻に肉薄し、片方の足の付け根、右側の太ももを踏みつけると、ゴキリ。した音と、何かが折れる生々しい感覚が同時に伝わってきた。
「あっ、ぐぁ!!まて、
「うるさいわねぇ?とにかく怒鳴りつけてくれちゃって、ムカつくわ。」
「待ってくれ、送別会ってなんだ?」
「……まぁ、片足潰したし、その厄介な右腕も潰させてもらうわね?悪いけど。話はそれから。」
藻掻く当麻の右手もついでにとりあえず骨折させる。
「ぐ、ぎゃあ!!ぅう、
「何を第三位に吹き込まれて騒いでるのか知らないけど、実験ってレベルシフトのことかしら?なら、もう凍結してるのよ?そして多すぎるクローンは各地の研究機関に預けられることになった。その送別会。二万もいるからここが良かったの。」
「二万?誰も死んでないってことか?」
信じられない。といった様子の当麻が私を見上げる。
「そうね?実験はもう凍結してるのよ。死んだミサカはね?自殺よ。
「はは、勘違いしてた。まだ続いてると。御坂に教えてやらねぇと。」
「はは、そうね。」
・・
「て、なわけで
次の日の日中、
「あァ?つまり全てオマエが仕組んだってことでいいのかァ?」
「そうにございます。あ、
「……オマエがそォいう能力者じゃなかったらなァ。」
「は、能力者でよかったぜい。」