序章 悟る者
――深夜の路地裏には怒号と絶叫と悲鳴とそして人が砕ける音がしていた。
「懲りない奴らだな。」
「もう!ゴキブリかっての!」
路地裏はすぐに静寂を取り戻していた。
そこには白く、白くただ白い二人組、学園都市第一位とその取り巻きである竜宮
「そうそう、
ごくごく一部の高校生以外が喉から手が出るほど欲しがるそのセリフを第一位は軽く受け取ると自室のあるマンションに入っていく。彼の住むその部屋はその場所から見えないので、第一位の姿が見えなくなるその瞬間まで
献身的な彼女はそれを有り前のように行う。
それを見てまた、悩んだように目を閉じた人物が一人いた。
学園都市統括理事会理事長、アレイスター=クローリー
悩ましいことに日頃の行いがそろそろ厄介になってきていた。
噂として第一位がレベル0負けた。という噂と、第一位が大勢の女子に囲われていた。という噂が流れ出し、その噂が合体して、第一位が女をかばってレベル0に負けた。という噂が出てきて、ほぼ付きそう
また、少しの正義心を抱え込んた者たちが、第一位が女を庇ってやられたことに対し、称賛し、そのレベル0を探すことに対して躍起になっている。
そろそろまずい。対応しなければ残虐行為はエスカレートしていく。暴走はエスカレートしていく。
統括理事会として対処せねばならない。
しかし、邪神と第一位と
今回、何かが起こる。そんな胸騒ぎを覚えながら、いや何か起こってしまうと確信しながらも理事長、アレイスター=クローリーは上条当麻が通う高校と竜宮生物研究所宛の手紙を指示した。
「土御門元春。今回は邪神、第一位、そして上条当麻の見張りをしてもらう。」
「見張り?」
「あぁ、特に竜宮
「プランに関係あるのか?」
「これは、学園都市の理事長としての仕事だ。やつは絶対なにかする。」
「わ、わかった。」
人はそれを運命と言う。絶対に避けられないものを。
後に土御門元春は、酷くアレイスター=クローリーの言葉を実感するのであった。