※十九世紀末期のアメリカで狩りや釣りあとたまに強盗してたので遅くなりました。
※地下施設の描写はアニメ版を基にしています。
公衆トイレの天井に備え付けられた蛍光灯の不健康な光の下、私は鏡に向き合う。
「ふっ、酷い悪人面だな」
目つきの悪さと光の当たり具合が相まって酷い顔になっている。子供が見たら泣くんじゃないか?
そんなどうでもいいことを考えながら腕時計を見る。まだ時間には余裕があるが急ぐに越したことはない。準備するとしよう。
超体育着の上からレベルIVのトラウマプレートを仕込んだ黒一色のプレートキャリアーを身に着けサイドリリースバックルをはめ込む。腰にも同色のmolleパッドを仕込んだタクティカルベルトを巻き付けズレがないことを確認する。
黙々と弾を込めた短機関銃と拳銃の弾倉をプレートキャリアーとmolleパッドに括り付けたポーチに一本づつ差し込んでいく。数はと五と二、銃に装填する弾倉を合わせれば携行弾数は237発といったところか。
「FMJも入れておくべきだったか……」
跳弾対策のため短機関銃の弾薬は全てフランジブル弾にしたが、火力不足かもしれない。いや、今文句を言っても仕方ないか。
続いてコンカッション、フラッシュバン、CSガスと言った救出と制圧に必要な各種手榴弾をプレートキャリアーに括りつけておく。
スーパーショーティ用の各種ショットシェルもユーティリティポーチの蓋に装着したシェルホルダーに一発ずつ差し込む。
「毎度のことながらどこと戦争するつもりなんだろうな」
HK69のスリングを肩に掛け、40mm炸薬弾がポーチに入っていることを確認しながら自嘲する。一人の人間に対する装備としては大げさというレベルではないが、相手は曲がりなりにも死神を自称する輩だ。相当腕に自信があるのだろう。用心するに越したことはない。
「ある、ある、ある……よし、全部あるな」
用意してしてきた装備に欠落がないことを確認し、鞄の中から拳銃を取り出す。そして眉をしかめた。
「ベレッタは嫌いだ……」
ベレッタ8000クーガーF、ダブルアクションの15連発で精度も強度も申し分ないが、どうにもベレッタは好きになれない。どうせならシグザウアーが良かったんだな。
「今あるもので我慢するしかないか……」
グリップから弾倉を抜きスライドを引く。薬室に弾薬が装填されていないことを確認し再び挿入、セレーションを掴みジャケテッドホローポイントを装填。デコッカーを兼ねたセーフティを押し下げハンマーダウンし腰のホルスターに差し込む。
同じようにVP9を左の脇腹に吊っておく。真面に使うのはなんだかんだ言ってこれが初めてだ。どこまで効くかはわからないがあの殺し屋を信じるとしよう。
「ここまで武装するのは久しぶりだ」
ブリーチャーチョークが装着されたスーパーショーティを括りつけたバックパックを背負い一人呟く。だがこれで終わりじゃない、鞄の中から一挺の短機関銃を取り出し構える。
「どうせならクーガーならCx4にすればよかった……」
コルトR0991、9mm口径の短機関銃。AR-15のマグウェルから9mmの細長い弾倉が突き出ているフォルムは、傍から見れば誰かがいたずらで差し込んだようにしか見えない。しかしこれでも歴とした短機関銃だ。
四面レイル仕様のハンドガードに取り付けたウェポンライトとフォアグリップ、リモートスイッチを点検、がたつきも軋みもなし。
マウントリングに装着したCOMP M3レッドドットを点検、フリップアップ式スコープカバーの縁を指で押せばバネによって勢いよくカバーが持ち上がった。
サイトを覗きこみ赤いドットが点灯していることを確認。予備のフリップアップサイトが機能するかどうかも忘れない。
続いてフラッシュハイダーの上からサウンドサプレッサーを捻じ込む。せっかくの10.5インチのショートバレルが無駄になるが致し方あるまい。
ボルトキャッチとチャージングハンドルを操作しボルトを解放、弾倉を差し込みボルトキャッチを勢いよく叩きつけ9mmフランジブル弾を送り込む。スリングを首に掛けセーフティを掛ければOKだ。
最後にComtac IIヘッドセットを装着し電源を入れる。集音マイクが周囲の音を僅かに増幅させた。異常がないことを確認しケーブルをトランシーバーに接続。
『臼井さん!公園の偵察終わったよ』
ちょうど差し込んだ瞬間に片岡から連絡が入った。どうやら皆は準備万端のようだ。プレートキャリアーのストラップに挟んだPTTスイッチを押す。
「了解、今行く」
トイレを出る前にもう一度鏡を見た。その異様な姿に昔を思い出し思わず笑う。昔はこれを普通だと思っていたのか。
夕闇に向けて歩き出す。さあペイバックタイムといこう。
夕闇の公園を街灯の灯りが怪しく照らす。ブーツの靴底を威嚇するように叩きつけながら歩く。一歩踏みしめるたびに全身に身にまとった弾薬と火器が音を鳴らす。
まるで戦場音楽の如く、全身で威嚇する。そして見えてくる見慣れた背中達、頼もしい仲間にして友達、皆一様に超体育着を身にまとい何やら話し合っている。これは遅刻だな。
「あ、臼井、さ……」
足音に反応した不破が私の姿を見て硬直し、その声に反応して振り返った皆も同じように硬直した。
当たり前だ。身に纏った武器弾薬で体格も一回り程大きくなり人相の悪さも相まってきっと相当な威圧感があるのだろう。
「すまない、一度装備を整える必要があった。で、首尾はどうだ」
私の姿を見て皆がやっぱりかと言わんばかりに深い溜息を吐いた。
「一度家に戻るって言ってたからなんとなく予想はしてたけど……うん」
頭を押えて片岡が呟く。呆れているというよりも困惑しているといった様子だ。そう言えば皆には完全武装した姿を見せたことがなかったな。普久間島の時は殆ど丸腰の状態での再会だった。
「そ、それもしかしなくても全部本物?」
不破の問いかけに無言で頷く。その言葉に皆の顔が引きつった。私でもやりすぎではと思うレベルの武装なので仕方ないが少し傷つく。
「殺さないよね?」
「当たり前だ。目的はレスキューであって殺しじゃない、そこまで馬鹿じゃないさ」
皆がほっとしたように息を吐く。と言ってもこの見た目では説得力はないだろうだがな。
「ただし、手足の三、四本は貰っていく」
命だけは取らないが、それ以外は全て奪ってやる気概でいく。神様気取りのパラノイドの身体がどうなろうと私の知ったことか。
「それだと達磨になっちゃうんじゃ……」
「口があれば飯は食えるだろ」
あまりに凶悪な一言に不破が絶句する。先生のことをバラバラにすると言っていたんだ、向こうだってバラバラにされる覚悟くらいあるだろ。ないとは言わせない。
若干おかしくなった空気を換えるために咳ばらいをする。流石にこのままだと余計な勘違いを抱かれたままなのでもう一つの目的も伝えるとしよう。
「これは囮でもあるんだ。己惚れるつもりはないが、私が一番危険視されているはずだ」
「……そう言えばあいつ臼井さんのこと知ってるみたいな口ぶりだったわね」
どこまで知っているかはわからないが、粗方知られていると思っていだろう。私の経歴を知っていれば私が容赦なく発砲する人間ということはわかっているだろう。
「そんな危なっかしい人間がフル武装で乗り込んで来たらどう思う?」
「臼井が派手に武装すればするほど俺達から目が離れるってことか」
磯貝が納得したように頷く。実弾を装填した銃を持っていれば嫌でもそれに目が行く。向こうもそれくらいは想定するだろうが撃ってくるという事実は無視できない。
「だからその間に」
「私達がビッチ先生を助け出す」
「ああ」
目の前の戦車に目が行けば足元の地雷に気付きにくくなる。私というノイズが大きければ大きいほど高くなる。
「でもそれだと臼井が危ないんじゃ……」
「確かに速水の言う通りだ。相手からしたら私は目の上のたん瘤だからな」
「祥子……」
真っ先に狙うとしたら私、そして戦闘能力の高い者から順次、と言ったところか。その事実にカエデが心配そうな表情を浮かべた。気持ちは嬉しいが、今回ばかりは仕方あるまい。もとより覚悟していたことだ。
「だから私がやられる前にビッチ先生捕まえてくれよ」
「……うん」
誰も信じてなかった頃の私なら今頃一人で突っ込んでいただろう。だけど今は違う。もうあの時の私ではない。
「じゃあ、私達の先生を助けに行こう」
私の言葉に皆が力強く頷く。そして歩き出す。
「ああ、仲間っていいものだな……」
誰に言うまでもなく、一人呟いた。心の底からそう呟いた。
死神が指定した公園にはコンクリート作りの恐らく地下へと続くと思われる入口がぽつんと建っていた。恐らく下水か雨水関連の施設へとつながるのだろう。イトナの作成したドローンによれば人影はないらしい。
入口の扉にファイバースコープを差し込み内部を偵察する。液晶画面には階段とその先に薄暗い一本道の通路が続いている。さらに先にはまた扉が一つ、死神の指定場所はあのドアの先だろう。
「臼井、中どうなってる?」
訊ねてきた磯貝にファイバースコープの液晶画面を見せる。もう一人の指揮役である片岡も彼の後ろから覗いてきた。
「ビッチ先生がいない……」
「通路の先にドアが見えるから、多分そこなんじゃないか?」
「行くしか、ないよね」
片岡の言う通りだ。ここで四の五の言っても仕方がない。私達は意を決してドアに手をかけた。
「開いてるな……」
こういったドアは普通鍵が掛かっているものだが、死神が開けたのだろう。すんなりとドアノブが回った。まだ入るわけにはいかない。
「どうする臼井?」
「まずは斥候だな。磯貝付き合ってくれ、速水と千葉も」
呼び声に速水が近づいてくる。腰のホルスターには以前私が贈ったエアガンが差し込んである。弾倉には奥田特製の6mm催涙カプセルが込められており顔に当てれば相当なダメージを与えられるだろう。
「前にルームエントリーの仕方教えたよな、覚えてるか?」
「大丈夫、任せて」
「OK」
頼もしい限りだ。
「私がポイントマン、千葉はテールガン、残り二人は側面を警戒。片岡、合図したらドア開けてくれ」
扉の横に立てば三人は何も言わずに私の後ろに並びスタックを組む。私が拳を突き上げれば各自、持ってきたエアガンの装填を確認する音が聞こえる。私も自身もプレスチェックを行い装填を確認する。
速水が私の肩を叩き準備が終わったこと知る。ドアノブに手を掛け待機していた片岡に目配せする。
開かれる扉。突入、薄暗い通路をフォーマンセルで素早く、静かに、そして確実に移動する。超体育着と訓練のお陰で殆ど物音を立てることなく奥の扉まで到着、扉に銃口を向け待機する。
「よし、ここまでOKみたいだな。皆来てくれ」
磯貝の無線によって続々と皆が駆けつけてくる。走っているのにも関わらず足音一つしないのは流石と言うほかない。
「臼井、さっきのカメラで覗いてくれないか」
無言で首を振りファイバースコープを使いドアの奥を偵察する。そこに映し出されたのは打ちっぱなしのコンクリートと剥き出しの鉄骨のだだっ広いだけで何もない空間。
「おかしい、誰もいない……」
人影すらない。気配も感じないし本当に誰もいないようだ。それとも気配すらわからないどこかに隠れているのか。どう考えても罠だが主導権は向こうが持っている。入らないという選択肢はない。
「とりあえず突入しよう。私が蹴破るからその隙にクリアリングを頼む。入ったらガスってことも考えられる。十分に警戒してくれ。怪しい物があっても絶対に触るなよ」
「わかった。みんな行くぞ!」
すぐさま作られる陣形、これでは私が抜かされるのも時間の問題かもしれないな。そんな関係のないことを考えつつ銃を下ろしドアに身体を向けた。
「ふんっ!!」
渾身の力を込めて靴底を叩きつける。大きな金属音と共に金属のドアがへこみ弾けるように開いた。
「行け!行け!行け!」
エントリー、エアガンを所持したメンバーを先頭にまるで一匹の蛇のように皆が室内に突入していく。私は待機に徹するがその間にも銃を構え後方への警戒を忘れない。
最後尾の原がすれ違い様に私の肩を叩いたので、同じように内部に突入する。この時間、僅か十秒。凄まじい速さだ。
「何もない……」
事前に偵察したとおり内部には何もなかった。コンクリート特有のひんやりとした空気が肌を撫でる。
『よし、これで全員かな』
突如死神の声が室内に響き渡った。音の方向を見れば監視カメラとスピーカーが設置されている。
『それじゃ、閉めるよ』
それと同時に蹴破った扉が独りでに閉じられる。糞、やはり罠だったか。しかもよく見ればドアノブがない。慌てても仕方ない、ぶち破るとしよう。
『今のルームエントリーすごくよかったよ、お互いに死角をカバーしてたし動きもスムーズだ。よく訓練されてる。でもこれ殺し屋ってよりも兵隊じゃない?』
死神の戯言を無視しつつバックパックを下ろしスーパーショーティを手に取る。フォアエンドを引きエジェクションポートに直接ブリーチング弾を入れフォアエンドを押し戻し装填。
『皆お揃いのかっこいい服着てるね。武器も持ってるようだし隙あらば戦うつもりだったのかい?あ、でもよく見たら野良犬ちゃんだけ凄い恰好じゃないか』
「黙ってろ!ドアを撃つ、耳塞いでろ!」
監視カメラに向かって中指を突き立てながらブリーチャーチョークを錠前があるだろう部分に押し付ける。
『流石にそれは困るなあ』
死神のその声と共に部屋全体が揺れ出した。慌てて扉から離れれば扉そのものが上に昇っていった。いや、正確には私が下に降りているというべきか。
「へ、部屋が!!」
私達が慌てている間にも部屋はまるでエレベーターのようにどんどんと下に向かって降りていく。そのあまりに予想外の出来事にどうすることもできない。ガスや爆薬ならわかる。だが、部屋ごとエレベーターにするなんて誰が想像できようか。
バックパックにスーパーショーティを戻し背負いなおす。銃に意識をやりいつでも撃てるように準備する。
しばらくすると部屋の揺れが収まった。壁があった場所には鉄格子が現れている。だが、その先は真っ暗で何も見えない。
「来るなら来い……」
そう思っていた矢先だった。突如悪寒が走る。私が横に飛びのいたのと、銃声が鳴り響いたのはほぼ同時だった。そして……
「──ッ!?」
右の太ももに強烈な痛みを感じ思わず倒れ込む。瞬時に私は自分が撃たれたのだと察した。傷を見る暇はない、倒れ込んだままの姿勢で腰のホルスターからクーガーを引き抜き警戒する。
「祥子ッ!?」
少し遅れてカエデを筆頭に皆が私に駆け寄ってきた。心配してくれるのは嬉しいがそんなことをしている暇はない。
「動脈を狙ったんだけど、まさか避けられるとは思わなかったよ」
聞き覚えのある声が鉄格子の向こうから聞こえてくる。その瞬間、暗闇に包まれていた鉄格子の向こう側が明るくなりそいつは姿を現した。
「死神!」
ムカつくニヤケ面はそのままに両手にはACRらしき自動小銃を構えている。あれで私を撃ったのだろう。そしてその横には……
「ビッチ先生……」
縛られた先生が横たわっていた。奴の銃口は先生に向いている。撃てば殺すといいたいのだろう。ふざけやがって……
「捕獲完了、ブービートラップには慣れていてもこういうのは予想できなかったでしょ?」
人を撃った後だというのに、まるで悪戯が成功した子供のような笑みを浮かべて奴はそう言った。仕事柄色々な人間を見てきたが、こうまで楽しそうに人を撃つ奴を見たのは初めてだ。
「もうわかってると思うけど、君達には標的をおびき寄せるための餌になってもらう。大丈夫、奴が大人しく来れば誰も殺さないよ」
「じゃあ、なんで臼井さんのこと撃ったのよッ!!」
片岡が珍しく声を荒げた。顔を見ればわかる、相当怒っているようだ。確かに、私を撃った後では何を言っても説得力などないだろう。
「気を悪くしたら謝るよ。でも、普通に考えて真っ先に潰すべきは彼女だ。現にこうして今も銃を僕に向けている。撃って当然だろ?」
当たり前だ。私の経歴を知っていてなお警戒しない奴はただの馬鹿でしかない。奴は当たり前のことを当たり前のように実行しただけなのだ。
どこに行っても何をしても私の過去はついてまわる。改めてそれを思い知らされた。
「臼井さん大丈夫!?」
「猛烈に痛いが……まあ、平気だ」
「……よかった」
出血の様子からして静脈をやられただけだろう。肉も抉れているが気にするほどでもない。よくあることだ。と言っても今はアドレナリンで痛みが鈍っているだけだろうが。
「ねえ、本当に私達には何もしないの?」
「しないよ、する必要がない。殺しでもして奴に逆上されたら厄介だからね」
「そう……よかったわ」
突如視界が煙に包まれる。これは奥田の煙幕だろう。その直後に爆発音が鳴り響く、恐らく竹林が壁を爆破したのだ。
「引きずるぞ」
「うわっ!?」
バックパックの持ち手を掴まれて誰かに引きずられていく。声からして寺坂だろうか。かなり重いはずなのに、なんてことないように引きずられていく。
「……そうこなくっちゃ!」
煙に塗れた視界の中で、不意に奴の呟きが耳に入った。その不気味な声に私は僅かに身震いするのであった。
「今のところここは安全そうだな……」
額から汗を流しながら磯貝が呟く。薄暗い地下施設のどこかの通路で私たちは一度態勢を整えることにした。
私達と言っても私は満足に立てないため壁にもたれ掛かっている。勿論皆に任せきりにするつもりはない。R0991を構えて通路を警戒する。
「こんな時まで銃持つのやめようよ……」
横から割りこんできたカエデによって銃口を無理やり下げられる。睨みつけようとするが、泣きそうな顔で見つめられ、思わず顔を逸らす。
「臼井さん、血が……」
奥田が泣きそうな顔で呟いた。押さえた傷口から溢れた赤黒い血液がコンクリートの床に血だまりを作っている。比較的軽症とはいえ、血なんて鼻血くらいしか見たことないような皆にはショッキングな光景なのだろう。
「すまない、あれだけ見栄張ったのにいきなり役立たずになってしまって……」
「そんなこと……」
戦場で一番足を引っ張る存在は負傷者だ。一人死ぬだけなら戦力が一人分減るだけだが、負傷すれば救護のために最低でも二人分の戦力がなくなってしまう。この状況でこれは非常に不味いと言わざるを得ない。
「磯貝、これからどうするつもりだ?」
「役割を決めて三手に分かれようと思ってる。けど臼井が……」
私の脚を見て顔を歪める。彼は優しいから私を置いていくという選択ができずにいるのだろう。その心意気は素晴らしいが、今は不要な感情だ。
「悪いがしばらく走れそうにない。私はここに残って治療するから皆はやるべきことをやってくれ」
私の非情な宣告に磯貝の顔が歪む。彼だけじゃない、皆の顔が暗くなる。きっとこういう経験は初めてなのだろう。
「そんな!置いてけっていうのかよ!!」
「ならここで全滅するのを待つのか?違うだろ」
本当ならこのやり取りすら時間の無駄である。こんな間抜けな負傷者は放って置いてビッチ先生を探しに行くべきだ。
「安心しろ。何か来たらこれで蜂の巣にしてやる」
「臼井……」
銃を掲げ彼の目を見つめ諭すように言い聞かせる。彼もそんな私の目を見て覚悟を決めたのだろう。大きく深呼吸したあと口を開いた。
「……わかった。皆聞いてくれ──」
それからの彼の行動は素早かった。あっと言う間にクラスを戦闘、救出、偵察に分けていく。この狭い施設でまとまって動くのは命取りだ。妥当な判断だろう。
「みんな、絶対に油断するなよ!散開!」
そうだ、これでいい。私は走りゆく皆の背中を見つめながらそんなことを思った。いつもの光景だ。兵士は消耗品にすぎない。役に立たなければ捨てられる。何度も何度もこうして去りゆく仲間の背中を見送ってきた。
皆がそんなこと考えているわけがないのは知っている。けれど、少しだけ昔を思い出す。さて、私も早く治療して皆に追いつかないとな……
「で、君はなんでまだここにいるんだ?」
カエデ、私はただ一人この場に残った彼女の名前を呼んだ。予想通りというべき光景に少しだけ面白くなり笑う。コンクリートの壁は冷たいが、心は温かい。
「君は連絡役じゃなかったのか?」
「そんな泣きそうな顔してるのに、一人になんてできないよ……」
「私が?」
その問いにカエデが無言で頷く。どうやら自分でも気が付かないうちに顔に出ていたようだ。昔なら顔色一つ変えずにいられただろうに。
「それに、ここに来る前にみんなから祥子のことお願いって言われたから」
「そっか……」
私が武装している間に何かやり取りがあったのだろう。そこまで心配しなくても、と思わなくもなかったが、今までのことを考えると完全に自業自得だった。
「早く手当てしないと……」
「そうだな、と言っても止血くらいしかできないが……」
この状況では本格的な治療をする時間はない。あとは精々モルヒネを打つくらいだろう。それもこの後のことを考えるとあまりやるべきではないが……
「わかった、じゃあ横になって」
「ああ」
タクティカルベルトとバックパックを外し、仰向けに寝転がる。アドレナリンが切れたのか傷口から熱した金属を押し付けられたかのような痛みが絶えず襲ってくる。
「私はどうすればいい?」
「ベルトに赤十字のマークが入ったポーチが括りつけてあるだろ。その中にある包帯とコンバットガーゼって書かれたパックを取ってくれ」
すぐさまポーチのファスナーが開けられ私の指示した物を取り出していく。その顔は今にも泣きそうだ。私のこと泣きそうな顔しているって言った癖に本人が一番泣きそうじゃないか。
「コンバットガーゼには止血剤が染み込ませてある。傷口に押し付けて上から包帯をきつく巻いてくれ。時間がない、タイツの上からでいい」
「わかった……」
しばらくすると太ももに刺激が加わり、強烈な痛みを発した。思わず呻きそうになるがなんとか堪える。こんな軽症で一々騒いでいたら敵に見つかる。
「酷い傷……」
破れたタイツの隙間から血液と肉の断面が見えている。凄まじい運動エネルギーを持った物体が周囲の肉を根こそぎ奪っていく。銃弾を喰らうということはつまりこういうことだ。掠っただけでも精神力を軒並み奪っていく。私のように慣れていなければ今頃ぐったりとして身動き一つ取れないだろう。
「5.56mmだったからな……動脈をやられなかっただけ運がいい」
この服を着ていたからこそ軽症ですんだが、なかったら確実に動脈もろとも抉り取られていた。そうなったら流石に助からなかったかもしれない。
「なんで祥子ばっかり……酷いよ……」
鷹岡の時といい今といい、私だけ貧乏くじを引いている気がする。仕方ないと言えばその通りだが、どうにもやるせない気持ちが抑えられない。
「撃とうとすれば撃たれる。それだけのことだ」
どんなに文句や不満を抱こうが、結局はこれに集約される。要は今まで好き勝手に暴れてきたツケがやってきただけなのだ。
「誰かに向けた銃口は、いつか自分に向かってくる……例え、どんな理由があってもだ」
理不尽に人を傷つけてきた者は、見知らぬ誰かの理不尽によって傷つけられる。正に因果応報、いや、自業自得というべきか……
「今まで好き勝手やってきたからな……覚悟はしていたさ……」
どんなに変わろうともこれだけは自分で背負っていかなければならない。正直言ってなんで私だけって思う。何故自分だけこんな思いをしなければならない、そんなふうに思うこともある。
「祥子はほんとに強いね……」
再び身体を起こし壁にもたれながら何度も聞いた台詞を咀嚼する。私は決して強くなんてない。ただ人より背負うものが多すぎてそう見えるだけなのだ。
「でもほんとは痛いんでしょ?普久間島の時と同じ顔してるよ」
やはりお見通しだったか。確かに、カエデの言う通り本当は猛烈に痛い。例え慣れていたとしても痛いものは痛い。その優しい言葉に思わず溜息をつく。
「ああ、本当は凄く痛いよ……痛くて痛くて泣きそうになる……」
抉られた肉は焼き鏝を押し付けられたかのように熱を帯び、呼吸するたびに強烈な痛みとなって私を襲う。
「ああ、畜生……痛いよ、あかり……」
「私はここにいるよ」
その言葉に目から涙が零れる。自分の血で作られた血だまりを見て何も思わないわけないだろう、肉を抉られて平気なわけないだろ、私だって人間だ、ロボットなんかじゃない。
「痛いなぁ……」
やはり私はもう兵士にはなれない。どんなに頑張っても私はもうただの子供でしかないのだろう。頭を撫でられ、泣きながら私はそう思ったのであった。
「すまない……みっともない姿を見せた」
数分か、あるいは数十秒か、少しの間泣いた後、私はすっかり元の調子に戻った。赤くなっただろう両目をグローブで擦り恥ずかしさを隠すために立ち上がろうとする。
「痛いが、まあ走れそうだな……」
「無理しないの」
身体に力を入れた矢先にカエデによって無理やり肩を押えられ再び座らされる。治療もすんだしこんなところで道草を食っている暇はないんだが、まあ仕方ない。
「とりあえず皆に連絡しよう」
「そうだね」
トランシーバーのPTTスイッチを押し未だに走り回っているであろう皆に連絡をする。
「こちら臼井誰か聞こえてたら返事してくれ、オーバー」
だが、いくら待ってもヘッドセットのスピーカーには誰の声も聞こえてこない。さっきまでは時折誰かの連絡が聞こえていたのに、今では何も聞こえない。
「どうしたの?」
「誰からも、連絡が来ない……」
カエデの目が見開く。それが意味することはただ一つ……
『聞こえているかい野良犬ちゃん』
近くにあるだろうスピーカーから大音量の奴の声が聞こえてきた。もう言わなくても状況はわかっている。
『もう気が付いているかもしれないけど、君達以外のE組のクラスメイトは全滅させた。ウォーミングアップにもならなかったよ』
「そんな!まだ10分も経ってないのに」
カエデの言う通りだ。まだ皆が行ってから10分と経っていない。この事態も予測はしていたが、いくらなんでも早すぎる。
『残ってるのは君達だけだ。このまま投降してもいいし、歯向かってもいい。僕としてはもう少し練習相手が欲しいから歯向かってほしいんだけどね』
完全に私を舐め切っている。そんな奴の態度に思わず舌打ちする。殺してはいないだろうが相応の怪我は負っているだろう。鎮火していた怒りが再び再燃する。
『ここだけの話なんだけど、野良犬ちゃんも依頼対象だったんだ。報酬が安すぎて断ったんだけどね。でもちょうどいい、あのタコの首の横に君の首も添えるとしよう。じゃあ、そういうことだから、よろしく』
それだけ言い切ると再び通路に静寂が戻ってきた。奴は恐らくこっちに向かってきているだろう。依頼対象だとかなんとか言っていたが、要するに殺しにくるというわけだ。分かりやすくていいじゃないか。
「まさか、私が死神に依頼されていたとはな、有名になるのも良いことばかりじゃないってことか……」
安すぎて断ったということは精々10万ドルかそこらだったのだろう。確かに世界最高の殺し屋に依頼するには安すぎる値段だ。誰が依頼したのだろうか、思い当たる節が多すぎてわからないな。
「なんで、祥子が命狙われなきゃいけないの?」
「それだけ色んな人間から恨まれているってことだ。きっと私が思っている以上に私が死んで喜ぶ人間は多いんだろうな……」
死ねと言われたことなんて腐るほどある。けれど、死ねと言われて良い気分になれるわけがない。私だって心がある。酷い言葉を投げつけられれば傷つく。
「なんで……」
俯いていて顔は見えない。けれどどんな表情を浮かべているのかはなんとなく想像がついた。そして顔を上げる。その目には涙が滲んでいた。
「なんで、みんな寄ってたかって祥子のことばかり虐めるの!!祥子何も悪いことしてないじゃん!!」
殆ど絶叫に近い言葉だった。思ってた以上の反応に面食らう。そんな彼女にどういう言葉を投げるべきなのか考えあぐねている間にカエデが口を開いた。
「わかばパークでさくらちゃんから聞いたよ。昔ガソリン掛けられて燃やされたって……笑いながら言ってたって……、それだけじゃない、ナイフで刺されたり、拷問されたり……まだ十四歳なんだよ……。なのに、どうして……わかんないよ……」
泣きながらそう言うカエデにどう言葉を掛けていいかわからない。どれもこれも私がなんとなく零した昔話だ。それがこんなにまで彼女を傷つけていたのか。
「全部自業自得さ……」
「自業自得なんかじゃない!祥子は何も悪くない!!」
何も悪くない、そう言われたのは何度目だろうか。そうなのかもしれないと思うこともある。だけど、好き勝手に暴れてきて仕方なかったは違う気がする。
「なんで笑ってられるの?ねえ、もっと怖がってよぉ、もっと自分のこと大事にしてよぉ……」
自分を大事にする。私はそれがまだよくわからない。大事にしているつもりではいる。だけど、それは私にとっての大事であって、皆にとっての大事ではない。それをまざまざと見せつけられる。
けれど……
「すまない、行ってくる」
立ち上がりバックパックとベルトを装着し、置いていたR0991を構え故障がないか点検する。弾は装填済み、全て問題なし。
「そんな!死んじゃうよ!」
「死ぬつもりはないさ、倒せるかはわからないが、戦ってくる」
相当、というかかなり強いのだろう。しかもここは敵陣のど真ん中、トラップも当然のように設置しているに違いない。
「やめてよ!祥子が傷つく必要なんてないじゃん!あとは先生に任せようよ!」
「それもそうなんだがな……」
もう少しすれば殺せんせーが異変に気が付いて助けに来てくれるだろう。だが、殺せんせーが生徒の命を盾に脅されればどうなるかはわからない。ともすればあっさりと捕まってしまう可能性だってある。
「なあカエデ、仮に人質を使って殺せんせーを捕まえたとする。どうすればいいと思う?」
「……どういうこと?」
思い描くのは最悪のビジョン。人質、そして檻……その中に殺せんせーを放り込んだとする。あとはどうすればいい?
「簡単な話だ。人質ごと爆薬か何かで吹き飛ばせばいい、生徒が大事な殺せんせーは身動きできずに死んでしまうだろう。私だったらそうする」
私が四月に取った戦法と同じだ。自分の命か、他人の命かの違いはあるが、本質的には同じ、情を利用した卑怯なやりかただ。あくまで仮定でしかないが、奴ならそうするだろう。でなければこんな大人数の人質を取る意味はない。
「だったら烏間先生なら」
「あの人は地球の未来を背負っている。確かに優しい人だ。けれど70億の命と28人の中学生の命なんて比べるまでもないだろ」
「そんな……」
あの人個人は絶対にそんなことはしないだろうと確信しているが、死神が仮に殺せんせーを完璧に拘束してあとは殺すだけになったらどうするだろうか。私はそこまで楽観的にはなれない。
「とどのつまり、今動けるのは私だけってことだ……安心してくれ、撃たれるのには慣れている」
殺せんせーと烏間先生が全部解決してくれる。そんな都合のいい未来を信じるには、私は汚い現実を見すぎていた。
「本当なら行きたくないよ……。もう撃つのも撃たれるのもたくさんだ。誰かに任せられるなら任せている。けれど今は私しかいない……あいつも私と戦いたいみたいだからな、だから……行ってくるよ」
痛む脚を無視して歩き出す。これくらいの痛みなら何度も経験してきた。無視しようと思えばいくらでも無視できる。恐怖を闘争心と怒りで覆い隠し頭のスイッチを切り替える。
そう思った矢先だった。後ろから手を掴まれる。振り返れば何かを決意したかのような表情のカエデが私の腕を掴んでいた。
「あいつは私が倒してくる。だから祥子はそこで休んでて」
泣き顔を一変させて、今までに見たことないくらいの真剣な表情でカエデがそう言った。カエデは自分が何を言っているのかわかっているのだろうか。振りほどこうとしても想像以上の力で掴まれ解くことができない。
「前に言ったでしょ、あんな奴簡単に倒せるって。大丈夫だよ、もう誰にも傷つけさせないから」
カエデが何か力を隠しているのは知っている。それが何かまではわからないが、嘘ではないのだろう。だが、それをやってしまったらカエデの今までの苦労が全て台無しになってしまう。それは本意ではないはずだ。
「駄目だ。君は自分のやるべきことがまだ残ってるだろ?全部台無しになるぞ」
「いいよ別に、台無しになっても」
絶句する。カエデがどれだけの覚悟でここにいるのかはよく知っている。名前も経歴も全て偽って誰一人味方のいない状況で一人戦い続ける。どれほどの覚悟がいるのか想像もつかない。
カエデは私のことを強いと言ってくれるが、私から言わせたら彼女のほうが何倍も何十倍も強い。私はただ諦めてしまっただけ、状況に流されて戦うことを許してしまっただけの臆病者だ。
「誰にも死んでほしくないの……もう独りぼっちは嫌だよ……」
「あかり……」
その目を見れば全てわかった。彼女もまた、理不尽に全てを奪われた被害者なのだ。何もかも奪われて、何もかもどうでもよくなって、今ここにいる。
「祥子が死んだら私……」
どれが本当の彼女で、どれが嘘なのかはわからない、もしかしたら私は騙されているだけなのかもしれない、でも今ここで泣いているカエデはきっと本物なのだろう。
だからこそ行かせるわけにはかない。
「ごめん、あかり」
「えっ?」
手に感じる衝撃、そして鼻につく硝煙の臭い。
「え、なに……こ、れ……」
膝から崩れ落ちるカエデを支える。彼女の腿には麻酔弾が突き刺さっていた。私の右手には眠ったカエデ、左手には未だに銃口から硝煙を漂わせるVP9……。そう、私が撃ったのだ。
「本当に、ごめん……」
言い訳がましく謝る自分に嫌気がさす。けれど今カエデに戦わせるわけにはいかない。彼女は十分傷ついている。もう傷つく必要なんてない。傷を負うのは私の役目だ。
それにあいつを許すわけにはいかない。戦う者としては正しい選択なのだろう。だがどんなに合理的だろうと、私は絶対にあいつを認めない。一度あの憎たらしい顔をぶん殴ってやらないと気が済まない。
「これあとで怖いだろうな……」
カエデを寝かせ銃を構え再び歩き出す。相手の戦力は未知数、数も、装備も、練度も、全てが不明、勝てる見込みは非常に低い。だが、それがどうした。いつもやってきたことじゃないか。
「来いよ、死神……野良犬の戦いを教えてやる」
犬を見くびるなよパラノイド、油断すれば喉笛喰い千切られるぞ?
用語解説
フランジブル弾
金属の粉末を焼き固めた弾丸。コンクリートや鉄板に当たると粉々に砕けるので至近距離で撃っても安全。基本は訓練用だが、それでも人体には殺傷能力があるので、二次被害が不安な屋内や航空機などで使われることもある。
コンカッション
攻撃手榴弾の別名、響きがかっこいい。
CSガス
一言で言うと催涙ガス。暴徒鎮圧の御伴に。
ベレッタ8000クーガーF
ベレッタが開発した大型拳銃、Fは標準的なシングル/ダブルアクション方式。ローティングバレルという撃つと銃身が30度横に回転するという変態機構が特徴、オール金属製で精度も強度も文句なしだけど発売した時期が悪すぎた。あとバリエーションの名前がややこしすぎて混乱する。
ブリーチャーチョーク
ドアブリーチの際に使われることもある銃口に取り付けるパーツ。ドアに押し付けやすくなる。非常にトゲトゲしているので突いたら死ぬかも。
Cx4
ベレッタが開発した拳銃弾を使用するコンパクトカービン、同社の92、Px4、クーガーの弾倉が使える。見た目が未来の銃みたいでかっこいい。けどセミオートオンリー。
コルトR0991
別名コルト9mmSMG。AR-15のバリエーションの一つ、口径が9mmに変更されアサルトライフルからサブマシンガンに大変身。操作方法がM16と同じなのでアメリカ人には使いやすい。そこまでしてAR使いたいかアメリカ人よ。これの渋さがわかる人は多分もう手遅れ。
COMP M3
エイムポイント社が開発したドットサイト。それ以上でも以下でもない。電池一本で万単位の時間点灯するので意外とエコ。
COMTAC
Z-TACTICAL社が販売している電子式イヤーマフ。普段は補聴器みたいに内蔵マイクで周囲の音を拾ってくれるが、銃声などの大きな音を感知すると自動的にシャットアウトしてくれる。ヘッドセットも兼ねているのでそのまま無線もできる。
ポイントマン
部隊などで一番先頭に立つ人間。ショットガンが良く似合う。
テールガン
最後尾で後方の警戒をする人間、後ろ向きながら歩くの大変そう。
プレスチェック
銃の弾が薬室に装填されているかチャージングハンドルやスライドを引いて直接目視する行為、これやらないとうっかりミスする。
ブービートラップ
ゲリラとかがよく作るお手製の罠。作った奴の性格の悪さが滲み出る。ゲームだとエロ本地雷が有名。死体を動かすと爆発、銃を動かすと爆発、本を動かすと爆発、受話器と取ると爆発、とにかく何か動かすと爆発する。面白いのだと斜めにした額縁を真っすぐに戻すと爆発するやつも。
コンバットガーゼ
本文でもあるとおり止血剤を染み込ませたガーゼ、歯で千切れて便利。
次回こそ派手にドンパチします。