今回の話で出てくるオリキャラである竜輝の両親は、自分が以前書いていた作品の主人公とメインヒロインになる予定だったハイスクールD×Dのアーシアを元にした子の、その後を想像して作ったキャラです。
なぜ、そんなキャラを出すのかと言うと、ただ出したかったからと言う自分のわがままです。すいません。では第9話をどうぞ。
白城学園近くの山間部の中にある廃村。時間は誠也達がかなでを助けた時刻。
廃村の中にある一軒の廃屋の中に高校生ぐらいの男女が5人居た。
長い黒い髪の少女・
五人の内、三人の少女はとある組織の研究機関の実験体で、それぞれが特殊な能力を持っている「魔女」と呼ばれている少女達で、その研究機関から多くの仲間達と共に逃げ出したのである。
今、5人は佳奈の魔法・予知の力で逃げ出した仲間の一人かなでの未来が変わった事について話し合っていた。
佳奈の予知は未来の映像を見ることができる物で、その予知は変えることができる。そして、未来が変わると、その証として別の未来の映像が見えるのである。
先程、佳奈は予知で別の未来の映像を見て、その内容が「宝石のような仮面と黒いコートのバイクに乗った男がかなでを助ける」と言う内容だった。
そして、その内容を聞いた竜輝が、その助けた男を仮面ライダー・ウィザードと呼び、その装着者を自分の幼馴染だと言った。
カズミ「竜輝の・・・・幼馴染も仮面ライダーだったんやな」
竜輝「うん。」
寧子「・・・・ねえカズミちゃん。」
カズミ「うん?なんや寧子。」
寧子「さっきから気になってたんだけど・・・・その人だれ?」
寧子はカズミと当たり前に話している竜輝を指差した。
佳奈『そうよ、さっきから当たり前みたいに居たせいで、つい私もスルーしちゃったけど、あんた誰?』
良太「君、たしか・・・・・ウチの学校の高等部1年・・・だよな。1年の教室で見たのを覚えてる。」
竜輝「へ~、よく覚えてましたね。」
良太「俺は一度見た物を忘れずに完全に覚えておくことが出来るんだ。」
竜輝「・・・完全記憶能力ってやつですね。」
佳奈『呼び方なんてどうでも良いわよ!それよりもカズミ、こいつ連れて来たのアンタでしょう!どういうつもりなの?』
佳奈が左手で操作したキーボードで出来た合成音声で竜輝について、連れてきたカズミに聞いてきた。
寧子「カズミちゃん、普通の人を巻き込む事がどう言う事か分かってるの?その人を危険に巻き込むことになるよ?」
カズミ「そんないきり立って怒んなや。それに、一般人巻き込むなって言ってるけど、そっちだってその村上ってヤツ巻き込んでるやないか。」
寧子「そ、それは・・・・この人が勝手に首を突っ込んできて・・・・」
カズミ「大丈夫、心配無い。竜輝は強いで。自分の身ぐらい自分で守れるわ。なんてったって竜輝は仮面ライダーなんやからな。」
寧子「仮面ライダー?さっきも言ってたけど、何それ?」
寧子は聞き覚えのない仮面ライダーという言葉に対し、頭にハテナマークを浮かべた。
良太「仮面ライダー・・・・・確か・・・ここ最近、都市伝説のサイトなんかで騒がれているアレの事か?」
寧子「都市伝説サイトで騒がれている?」
良太「ああ。「影で人類の敵と人知れず戦う仮面のヒーローが居る」って言われている存在・・・それが仮面ライダー。」
佳奈『でもそれはただの都市伝説でしょう?それとも何、コイツがその仮面ライダーだって言うの?カズミ』
カズミ「せや。竜輝は仮面ライダー・・・・みんなの・・・そして私のヒーローや!」
寧子「ヒーロー・・・・・」
佳奈『あんた頭どっか打った?そんなの居るわけないでしょう!もしそいつがそうだとしたら、そいつ・・・一体何者なの?信用できるの?』
カズミ「「信用できるの?」か~・・・・しゃあないな~。話すんはめんどいし、はずかしんやけど、ウチがこれから話す竜輝と出会ってコレまでの事を話せば多分信用出来ると思う。だから聞いたってくれる?」
寧子「話しを?」
カズミ「うん。竜輝、話してもええやろう?」
カズミは部屋の入口辺りに寄りかかって話しを聞いていた竜輝に話しをして良いかと聞いてみた。
竜輝「うん、良いんじゃないかな。」
カズミ「なら、話すで。あれは・・・ウチらの乗ってた装甲車が事故で横転して、その場を逃げ出して何日かが経った頃やった。」
そう言ってカスミは自分の今日までの事を話し始めた。
冷たい雨が降りしきる6月の末の夜。
暗い街の中を病院の入院着を着た少女・カズミ=シュリーレンツァウアーは素足で歩いていた。
彼女の両手には彼女が能力で使うツールと、彼女の命をつなぐために必要な薬・鎮死剤が収められていた。
彼女の足取りは雨に打たれ、歩き続けた疲労で重くなっていた。
カズミ(どこかで・・・休まなアカン。けど・・・・・こんな格好じゃ休めるような場所には入れへん・・・・まずは服をどうにかしないと・・・・)
そんな風に疲労で思考が散漫になりながら手に持った薬を口にし、飲み込むカズミ。
カズミは今にも意識を失いそうな状態のまま、フラフラと足元がおぼつかない状態のまま道路を渡ろうとした。
パッパ~♪
カズミ「え?」
意識が散漫になりながら歩いていたカズミは、甲高いクラクションとライトの光で不意にその意識を取り戻し、そちらを見た。
カズミが見た方向・・・そこには自分のいる方へと走ってくる車の姿が見えた。
カズミ「あ・・・・・・」
*
カズミが車にひかれそうになる数分前。
暗く雨が降る街の中を傘を差して出歩いている一人の少年・
彼は何かを探しているかのように辺りを見ながら歩いていた。
竜輝(やっぱり、そう簡単に見つからないか~ミラーモンスターは・・・・)
竜輝は仮面ライダーの装着者として、数日前から起こっているミラーモンスターによると思われる失踪事件を追っていた。
財団Xが作った怪人やモンシターの性能テストを測るため、それらをこの世界の街中に放ったのである。
その内の一体を竜輝は追っていたのであったが、なかなか見つからないでいた。
竜輝(・・・・・もうすぐ真夜中だし、雨も激しくなってきた。・・・・これ以上は探しても見つけられないか。仕方がない、家に帰るか・・・)
そう言って竜輝が家へと足を向けたちょうどその時、竜輝の目の前に奇妙な格好をした少女が道路の反対側を歩いているのが目に映った。
少女は病院の入院着の様な物を着て、両手に何かの機械や薬を持ってフラフラしながら歩いていた。
竜輝「・・・・なんだあの子?あんな格好で雨の中歩いて・・・しかも、なんだかフラフラしてる。それに・・・あの目は・・・・」
竜輝はフラフラと足元がおぼつかない歩き方をしていた少女が気になり、しばらく立ち止まって眺めていた。
少女は疲れきった顔をしながらフラフラとした足取りで、道路を横断して竜輝がいる方へと行こうとしようとしていた。
竜輝(なんか様子がへんだな。声をかけたほうが良いかな?)
そう思い、道路を横断している少女に声をかけようと近寄った次の瞬間、少女に一台の車が物凄いスピードで迫っているのが見えた。
パッパー!
車のクラクションが辺りに響くが少女の反応は鈍く、逃げようとせず、車の方に視線を向けるだけだった。
竜輝「危ない!」
竜輝は持っている傘を放り出して、少女を助けようとして道路に飛び出し、そのまま少女に飛びかかった。
竜輝が少女を反対の車線に押し倒した後、車は竜輝達のことなど見向きもしないでその場を走り去って行った。
竜輝「痛って~。ったく、雨の夜道をなんてスピードで走ってるんだ!」
竜輝は走り去って行った車の方を見てそう言い放った後、自分が押し倒している少女へと視線を向けた。
竜輝「キミ、しっかりして!大丈夫?」
竜輝は少女を抱き起こしながら声をかけた。
カズミ「・・・・う・・・私は・・・・」
竜輝「良かった。意識は有るみたいだ。待ってて、今救急車を・・・」
そう言って竜輝は自分の携帯で救急車を呼ぼうとした。
カズミ「待って・・・・病院は・・・・・・アカン。病院だけは・・・・・・」
朦朧とした意識でしゃべるカズミ
竜輝「え?病院はダメって・・・・そんな事言っている場合じゃ無いだろう!」
カズミ「・・・お願いや・・・・・病院は・・・・・・・」
そう言ってカズミは意識を失った。
竜輝「おい!ちょっと!・・・・病院はダメって言われても・・・・じゃあどこに連れていけば・・・・・」
カズミの言葉を聞いて、竜輝は少女が「何か理由があって病院に行けないのか?」と思い、救急車を呼ぶ事をやめて、どこに連れて行くか考え出した。
竜輝「う~ん・・・・仕方がない。家に連れて行くか。どこか怪我していても、母さんの力なら治せるし。」
そう言って竜輝は少女・カズミを抱き上げると、そのまま自分の家へと向かった。
*
カズミ「・・・・・う~ん・・・・・・・ここ・・・は?」
まどろみの中から自分の意識が浮上し、やがて覚醒したカズミは重い瞼を開けた。
カズミ「・・・・知らない天井や。」
瞼を開けたカズミの目に最初に飛び込んできた物は、見知らぬ何処かの天井だった。
カズミ「私は・・・・・ん?」
まだ意識が朦朧としながらも、カズミは体を起こして周りを見ようとした。その時、自分の額から何かが落ちたのを感じそれを見た。
額から落ちたもの・・・それはカズミの頭を冷やしていた濡れタオルであった。
カズミ「誰がやったんや?」
そんな事を口にしながらカズミは周りを見回した。周りは小さな女の子の部屋を思い起こさせる様なぬいぐるみや人形が置いてあり、この部屋の主がまだ年端の行かない小さな女の子だと言う事を物語っていた。
カズミ「どこやココ?それにこれ・・・・」
カズミ周りを見回した後、自分が女物の寝巻きに着替えさせられ、ベットに寝かされていた事に気がついた。
カズミは再び周りを見回すと、自分が寝ていたであろうベットの枕物に、自分が持っていたツールと鎮死剤が置いてあることに気がついた。
カズミ「あ!鎮死剤!!」
そう言ってカズミは鎮死剤を取るとその数を数えた。
カズミ「良かった。全部有る。」
そう言ってカズミはホッとした。
カズミ「それにしても・・・本当にどこやココ。研究所やないのは分かる。どっかの家の部屋なんやろうけど・・・・」
そう言ってカズミは部屋に有る窓から外を見た。
窓の外には青空が広がっており、今が昼だと言う事が分かった。
カズミ「今は昼。確か・・・・最後に意識があったんは確か夜やったな・・・・・あ!鎮死剤!」
カズミはさっき数えた後、枕元に置いた鎮死剤の一つを取にとった。
カズミ「最後に鎮死剤を飲んだ時からどれくらい経っているか分からんから、念の為に飲んでおかな。」
カズミはそのまま鎮死剤を包装から取り出し、それを口に含むと、そのまま水を使わずにそのまま飲み込んだ。
カズミ「ふ~、これで一安心や。さて、じゃあここがどこなのか調べな「コンコン♪」って・・・ん?」
ここがどこなのか調べようとして行動を開始しようとしたカズミの耳に、突如入ってくるドアをノックする音。
???「目を覚ましたみいね。大丈夫?」
ドアを開けて入って来たのは金色の長い美しい髪をした、とても綺麗な女性だった。
カズミ「え?あ・・・・はい。」
カズミは入って来た女性を見て、そのあまりの美しさに思わず見入ってしまい、曖昧な返事で返した。
そんなカズミを見ながら女性はカズミに近づくと、額に手を当て熱を測りだした。
カズミ「え?あ/////////」
不意に自分が見入ってた女性が不意に近づいて自分の額に手を置いたので、不意に赤くなり押し黙るカズミ。
女性「ん~・・・熱も下がったみたいだし、もう大丈夫ね。良かった。」
そう言って柔らかく笑う女性。その微笑みはすべてを包み込んでくれるような優しさを感じさせるものだった。
カズミ「え?あ・・・・//////////」
その女性の微笑みを見て、再び顔を赤くしてカズミは押し黙った。
女性「あ、お腹空いてない?ちょっと待ってね。今おかゆを持ってくるから。」
そう言って女性は部屋を後にした。
カズミ「綺麗な人やったな・・・・同性の私が見惚れるくらい・・・・あの人が私の看病を?」
女性が出て行ったドアを見ながらカズミはそう呟いた。
*
カズミ「美味い!ただのお粥なのに、なんでこんなに美味いんや?!」
女性が持ってきたお粥を「美味い!」を言いながら一心不乱に掻き込むカズミ。
女性「美味しい?良かった。おかわり有るから遠慮なく言って「おかわり!」って、はいはい♪」
カスミが「おかわり!」と言って差し出されたお椀をクスクスと笑いながら受け取る女性。
女性「はい、おかわりどうぞ。」
お椀に新しくお粥を盛ってカズミに差し出す女性。
カズミ「おおきに♪」
カズミは差し出されたお椀を受け取るとまた、「美味い!」を連発しながらそれを口にかきこみ始めた。そして数分後・・・・
カズミ「ふ~、もうお腹いっぱいや。ごちそうさまでした。」
女性「はい、お粗末さまでした。」
作ってあったお粥を全部平らげて、満足そうにするカズミと、それを嬉しそうに見る女性。
女性「美味しそうに食べてくれて本当に良かったわ。」
カズミ「あ、いいえ。お世辞じゃなく、本当に美味かったんで・・・///////」
女性「そう?お口にあって何よりだわ。」
カズミ「あ、いいえ/////あの・・・・ウチ・・・どうしてここに?ここは・・・・」
女性「あ、ここは私の家。昨日、ずぶ濡れになったあなたを竜輝が連れてきてくれたのよ。覚えてない?」
カズミ「竜輝・・・・・あ!ひょっとして!」
カズミは自分の記憶を辿り、自分が意識を失う前の光景を思い出した。
カズミは昨日の夜、雨と疲労により意識が朦朧としている時に車にひかれそうになり、誰かに助けられたのを思い出した。
その助けた人物が携帯で救急車を予防としていたので、途切れとぎれの声で「病院にはダメだ。」と言って気絶した所までをカズミは思い出した。
カズミ「そうだ・・・私、車に惹かれそうになって・・・・それで誰かに助けられて・・・・・じゃあその竜輝って言う人がウチを?」
女性「ええ。昨日「この子を助けてあげて!母さん!」って言ってあなたを抱えて連れて来た時は驚いたけどね。」
カズミ「そうか。助けられてんやなその人に・・・うん?そう言えば今「母さん」って・・・・」
女性「あ、そう言えばまだ自己紹介してなかったわね。竜輝の母の神谷アーシアと言います。よろしくね。」
カズミ「ええっ!?母?」
カズミは目の前の女性が竜輝の母だと言って驚いた。
カズミ「竜輝って確か・・・ウチと同じぐらいのはず・・・・それの母親って・・・」
カズミは自分の記憶の中の竜輝の姿を思い出した。その記憶の中の竜輝はどう見ても自分と同じぐらい・・・でも目の前の女性はどう見ても20代ぐらいにしか見えなかった。
アーシア「あ、もしかして、竜輝の母親にしては若く見えるから驚いているのかしら?ふふふっ、よく言われるのよね~」
カズミは目の前で笑っている女性を見て空いた口が塞がらないでいた。
竜輝「ただいま~。」
カズミが空いた口がふさがらないでいると、家の玄関あたりから誰かが「ただいま~」と言って帰って来た。
カズミ「ん?今の声・・・」
カズミは先ほど聞こえてきた声に聞き覚えがあり、その声が先ほど話していた竜輝の声だと気づいた。
アーシア「あ、竜輝が帰ってきたみたいね。お帰りなさい。」
アーシアはそう返事を返した。
竜輝「あれ?母さん、双葉の部屋に居るの?」
アーシア「ええ。例の子が目を覚まして、今お話をしていたの。」
竜輝「え!目を覚ました!?」
部屋の外から話していた竜輝はカズミが目を覚ましたと聞いて、驚き次の瞬間、ドタバタと廊下を走る音が響いた次の瞬間。
バタンッ!
部屋の扉が勢いよく開け放たれて、部屋に高校の制服姿の竜輝が飛び込んできた。
竜輝「・・・・・目が・・・覚めたんだ・・・よかった~」
竜輝はベットに座っているカズミの元気そうな姿を見て安堵した顔をした。
カズミ「あ・・・・・その・・・・カズミって言います。昨夜は助けてもらったみたいで・・・・」
竜輝「あ、良いよ別に。ただ放って置けなかっただけだから。」
カズミ「それでも一応お礼は言わなあかん。だから・・・・助けてくれてありがとな。」
そう言ってカズミは笑顔でお礼を言った。
竜輝「あ・・・・うん////////(結構・・・かわいいな。)」
竜輝はカズミの笑顔を見て赤くなって顔を伏せた。
アーシア「あらあら、うふふふっ。」
竜輝「な、なに笑ってるんだよ!」
アーシア「さて、なんででしょうね~♪さて、そろそろピティが目を覚ますから、様子を見に行かないと。竜輝もいつまでも制服姿でうろつかないで、部屋で着替えてらっしゃい。」
竜輝「あ、うん。」
そう言ってアーシアは部屋を出て行った。
竜輝「あ、じゃあ僕も・・・・話しはまた後で。」
そう言って竜輝も部屋を出て行った。
カズミ「・・・・なんや・・・良い人達みたいやな。」
そう言ってカズミは二人が出て行ったドアを見て微笑んだが、次の瞬間、その顔は悲しそうな顔になった。
カズミ「良い人やから・・・だから、早うここから離れなあかんな。あの人たちを・・・巻き込んでまう。ウチに関わったことが知られれば、あの人達・・・殺されてまう。」
悲しそうな顔をしたカズミは顔を伏せてそう呟いた。
つづく
初登場キャラ出典作品
神谷アーシア《かみやアーシア》(オリジナル)