仮面ライダー・バトライドウォーⅡが発売になると知ってテンション上がっています。
劇場版のライダーも使えるとか、とても楽しみです。
では第18話をどうぞ。
誠也「・・・ゾディアーツ!!」
誠也は目の前でスイッチを使って変身した沙織を見て叫んだ。
良太「ぞ、ソディアーツ?」
寧子「な、何それ?アレがなんだか知ってるの?」
寧子は目の前で変身した沙織を指差し、アレが何なのかを誠也に聞いてきた。
誠也「アレは、ゾディアーツ。財団Xが開発してばらまいている物の一つであるゾディアーツスイッチの力によって変身した星座をモチーフにした怪人の事さ。」
寧子「か、怪人?!」
良太「財団Xって確か龍騎が言ってた・・・・」
竜輝「ええ、僕たちが戦っている異世界の組織です。僕らは彼らがバラまいたゾディアーツスイッチやガイヤメモリーの使用者や、怪人達と戦ってきました。」
良太「そ、その財団Xのバラまいたそのスイッチをなんで、魔女である彼女が持っているんだ?!」
誠也「さてね・・・・どこかで偶然手に入れたか、或いは・・・・・・」
誠也は良太の質問に答えながらゾディアーツと化した沙織を睨みつける。
アルターゾディアーツ「フフフッ・・・・ハハハハハハハッ!力が!力が!みなぎってくるぅううううううううっ!!」
アルターソディアーツと化した沙織が、己の内側に満ちた力を感じ吠える。
竜輝「ウィザード、どうする?」
竜輝はアルターゾディアーツに対して構えながら誠也へと問いかけた。
誠也「どうするもこうするも、やるしかないだろう?それに・・・・魔女を相手にするのと違って、ゾディアーツを相手にするのはこれが初めてってわけでもないだろう?」
竜輝「そうだね。」
そう言いながらは、二人はアルターゾディアーツに対して構える。
アルターゾディアーツ「この力さえあれば、どんなやつにも負けない!今ならあの生意気な「ヴァルキュリア」にも勝てる!!アハハハハハッ!!・・・・・・さて、この力の腕試しがてら、さっき私に対して舐めた真似をしてくれた・・・」
誠也を睨みつけるアルターゾディアーツ。
誠也「?!来る!!」
アルターゾディアーツ「あんたを血祭りに上げてやるよ!!」
そういって叫んだアルターゾディアーツは、手に持っている杖を誠也達に向けて振った。杖の先端からはこぶし大の炎が発せられて、誠也と竜輝に向けて飛んできた。
誠也・竜輝「「くっ!」」
その炎を誠也と竜輝はかわした後、誠也はガンモードのウィザーソードガンを構え、竜輝はバックルから「ストライクベント」のカードを引き抜いてバイザーにセットして、ドラグクロー呼び出して装着し構えた。
誠也「このっ!」
誠也はガンモードのウィザーソードガンの銃口からウォーターの力がこもった数発の弾丸をアルターゾディアーツに向けて発射した。発射してアルターゾディアーツへと迫る弾丸。だがそれはアルターゾディアーツへとたどり着けなかった。
アルターゾディアーツ「フン!」
弾丸がアルターゾディアーツに当たる直前、全身から炎を発生させたアルターゾディアーツは、その炎で飛んできた水の力がこもった弾丸を蒸発させてかわした。
誠也「なっ!弾丸が!?なら・・・これならどうだ!!」
そう言って誠也はウィザーソードガンの手の形をした飾りを操作した後、その部分にウォーターのウィザードリングをかざした。
電子音声『キャモナ・シューティング・シェイクハンズ!ウォーター!!シューティングストライク!!スィ!スィ!スィ!」
誠也「くらえ!」
フィザーソードガンの銃口からウォーターの力が溜まった必殺の弾丸をアルターゾディアーツへと放つ誠也。
アルターゾディアーツ「フン!」
迫るウォーターのシューティングストライクに対してアルターゾディアーツは杖をかざすと、その杖の先から炎を発し、それをシューティングストライクにぶつけた。
ドガ~ン!
誠也「相殺した?!」
竜輝「なら、これでどうだ!はぁああああああっ!ハアッ!!」
竜輝はドラグクローを構えた後、ドラグレッダーが竜輝の周りを旋回し始めた。そして、アルターゾディアーツに対して遠距離から拳を振るい、ドラグレッダーがドラグクローに合わせて火炎弾を吐き出す。必殺技のドラグクローファイヤーである。
アルターゾディアーツに迫る龍騎のドラグクローファイヤー。だがアルターゾディアーツは慌てた様子もせず、持っている杖を迫るドラグクローファイヤーへと差し向けた。
アルターゾディアーツ「なんどやっても同じ!フン!」
杖へと当たるドラグクローファイヤー。だがそれは杖を破壊せず、その炎はそのまま杖の先端へと吸い込まれて消えてしまった。
竜輝「なっ!ドラグクローファイヤーを・・・・」
誠也「吸収した?!」
アルターゾディアーツ「そら!返すぞ!!」
アルターゾディアーツがそう叫ぶと同時に杖を誠也たちに向けて振るう。杖の先端から、今度は先ほど吸収したドラグクローファイヤーが打ち出される。
誠也・竜輝「「なっ!?」」
迫る炎にたして竜輝はその場を飛び退いてかわすが、誠也はかわすことができずに直撃を受けた。
ドガーンッ!!
竜輝「ウィザード!!」
誠也に直撃し、立ち上がる火柱をみて叫ぶ竜輝。
寧子「あ、あああ・・・・」
良太「そ、そんな・・・・」
立ち上がる火柱を呆然と見つめる寧子と良太。
アルターゾディアーツ「まずは一人!アハハハハハッ!!」
燃え上がる炎を見て愉悦そうに笑うアルターゾディアーツ。だがそんな笑い声を無視してカナリヤが三人に対して声をかけた。
カナリヤ『大丈夫よ。見て、あれを!』
カナリヤの声を聞き、竜輝達三人は再び炎を見る。
電子音声『フレイム!!プリーズ!!・・・・・ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!!!』
炎の中から電子音声が聞こえてくると、突如現れた赤い魔法陣に炎が吸い込まれて消え、炎の中からフレイムスタイルのウィザードが現れた。
寧子「あ!炎を・・・」
良太「吸収した?!」
竜輝「フレイムスタイルに変身して凌いだのか。ハァ~、脅かさないでくれよ。」
誠也「ゴメン、脅かしちゃったみたいだな。」
そう言って再びウィザーソードガンを構える誠也。
アルターゾディアーツ「なるほど、炎は効かないみたいだな、なら・・・・これならどうだい!!」
そう言って腕を振り上げるアルターゾディアーツ。
誠也「?!」
振り上げた腕を見て、直感で「あれはヤバイ!」と感じてその場を飛び退く誠也。
その直後、アルターゾディアーツが腕を振り下ろした後、誠也のすぐ後ろにあった工場のパイプが切断されて崩れ落ちる。
誠也「なっ!切断の魔法?!」
竜輝「ゾディアーツになっても使えるの?!」
切り裂かれたパイプをみながら叫ぶ誠也と竜輝。
アルターゾディアーツ「力がみなぎってきている感覚が有るから、もしかして使えるかもと思ってたんだけど・・・・使えるみたいだね。」
誠也「魔法まで使えるのか・・・マズイな、これじゃあ接近戦ができないし、遠距離からの攻撃は、あの炎で相殺させられる・・・どうすれば・・・・そうだ!こいつを使えば!」
そう言って誠也は一つのウィザードリングを取り出した。
アルターゾディアーツ「アハハハハッ!もう終わりかい?接近戦は私の「切断」の魔法でできない。遠距離戦も私の炎で相殺されて効果なし・・・・まさに打つ手なしだね。さあ、絶望の時だ!!」
竜輝「クッ!ウィザード、どうする?」
アルターゾディアーツの言葉を聞き、苦悶の声を出しながら誠也にどうするかを聞く竜輝。
誠也「ここは俺に任せて!切り札を使う!!」
そう言って誠也は取り出したウィザードリングを竜輝に見せた。
竜輝「あっ!それ、学校の校舎を吹き飛ばしたリング!」
誠也の取り出したリングを見て、数日前に誠也が自分達の通っている学校の校舎内での戦いで使用し、その攻撃で相手もろとも校舎を吹き飛ばしたリングだと、思い出して叫んだ。
アルターゾディアーツ「どうした?もう終いかい?なら、とっとと引導を渡して「アルターゾディアーツ!」って・・・ん?」
一歩踏み出して、斬撃の魔法の効果範囲外ギリギリの所でアルターゾディアーツの前に立つ誠也。
誠也「今の俺の・・・とっておきを見せてやる!」
そう言って誠也は左手に赤い指輪・・・・フレイムドラゴンのウィザードリングをはめて、それをウィザードライバーにかざした。
電子音声『フレイム!ドラゴン!!・・・・ボー!ボー!ボーボーボーッ!!』
響き渡る電子音声と共に誠也の前に現れる赤い魔法陣。その中から炎のドラゴンが飛び出してくると誠也の周りを旋回した後、誠也の体を炎で覆う。
寧子「あ、あれは・・・」
良太「炎が・・・」
誠也を覆った炎はやがて収束して形を作る。
竜輝「アレは・・・ウィザード・フレイムドラゴン形態!」
収束した炎が形となって現れたその場には、赤い宝石の仮面に胸部にドラゴンの顔を模した装甲が施されたウィザードの姿があった。
誠也「絶望はしない!かなで達の最期の希望・・・鎮死剤は俺が必ず持ち帰る!!」
アルターゾディアーツ「ハッ!形が変わった所で、私に勝てるもんか!!」
そう叫んだアルターゾディアーツは杖の先から炎を大量に出して誠也にぶつける。だがその炎は誠也にぶつかる瞬間、誠也へと吸収されて消えてしまった。
アルターゾディアーツ「なっ!私の炎を!!なら、もっと大きい特大の炎を!!」
杖を構えてその先端に巨大な炎を発生させると、それを誠也に向けて放った。
誠也「また、随分と大きなのを・・・けど、無駄だ!」
そう言った誠也は、右足に赤い炎の魔力を纏わせると、飛んできた火球を魔力が纏った足で蹴り返した。
アルターゾディアーツ「なっ!うぁあああああああ!」
誠也によって蹴り返された自分の火球をまともに受けて吹っ飛ぶアルターゾディアーツ。
誠也「これで終わりだ!」
誠也はそう言ってスペシャルのウィザードリングを取り出して右手の指にはめた後、ウィザードライバーのハンドオーサーを操作してかざした。
電子音声『ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー!チョーイイネ!スペジャル!サイコー!!』
辺りに響く電子音声と同時に誠也の体が中に浮き、背後に赤い魔法陣が現れ、誠也の胸の辺りから炎の形をしたドラゴンが現れる。炎のドラゴンは誠也の周りを旋回した後誠也の背後にある魔法陣に突っ込むと、誠也の胸にドラゴンの頭部が現れる。
誠也「さあ、フィナーレだ!」
胸に出たドラゴンの頭部から強力な大火球がアルターゾディアーツへ向けて吐き出される。
アルターゾディアーツ「なっ!うわああああああああああああっ!」
ドガーン!
ドラゴンの火球を受けて爆散するアルターゾディアーツ。
誠也「ふぃ~、今回はちょっと危なかったな。」
地面に降り立ち、胸のドラゴンの頭部を消した誠也が安堵した声を上げた。
竜輝「やったね誠也。」
誠也「ああ。後は・・・」
そう言って誠也は、爆発が起きた跡地に行くと、そこに転がっているゾディアーツスイッチを拾い、押されたままのスイッチを切った。するとスイッチは掻き消えるようにして誠也の掌から消え去った。
誠也「これで後は・・・・」
そう言って誠也は倒れている沙織に近づいた。
寧子「沙織ちゃん・・・」
倒れている沙織の側には、寧子と良太が居り、寧子は沙織の体を抱き起こして、沙織の様子を見ていた。
誠也「・・・黒羽さん。」
寧子「・・ねえ、沙織ちゃんは大丈夫なの?」
竜輝「心配ないですよ。彼女から出たゾディアーツは倒しましたから、時期に目覚めます。」
誠也「じゃあその前に・・・黒羽さん、彼女から離れてください。彼女が目覚めてまた暴れる前に、動きを封じておきます。」
寧子「えっ?あ!・・・うん。」
そう言って寧子は渋々とまだ意識が戻らない沙織の体を横たえさせてから沙織の側を離れた。
誠也「じゃあ、少し動きを封じさせてもらうよ。」
そう言って誠也は右手の指にバインドの指輪をはめてウィザードライバーにかざした。
電子音声『バインド!プリーズ!』
電子音声が響き、赤い光の帯が魔法陣から現れた後、沙織の体を拘束した。
誠也「これでよし!それじゃあ彼女の意識が戻る前に薬を探して「うぅ・・・・」って先に彼女の意識が戻っちゃったみたいだな。」
バインドで拘束されたままの沙織はゆっくりとその瞳を開いた後、そのまま周りを見回し、次に自分の体を縛っているバインドを見て自分が敗れて拘束された事を悟った。
沙織「クソ!こんな奴らに私が負けるなんて・・・・私・・・殺されるわ・・・・・」
竜輝「殺されるって・・・・」
誠也「まあそれぐらいしそうな連中だよな。目撃者である霞を殺そうとしたくらいだもんな。」
そう言って誠也は霞がこの前撃ち殺されそうになった時の事を思い出した。
誠也「さて、少し君に聞きたい事があるんだけど、あのゾディアーツスイッチ、どこで手に入れたんだい?」
沙織「・・・黒い光を放つ鳥に貰ったんだよ。」
カナリヤ『なっ!黒い光を放つ鳥!まさかそれって!』
沙織の言葉を聞いて驚きの声をあげるカナリヤ。
誠也「カナリヤ、それって前にカナリヤが言った「カラス」ってやつの事か?」
誠也はカナリヤの反応を見て、以前カナリヤが話したカラスという者の事を思い出した。
良太「な、なあ、なんだ、そのカラスって?何者なんだ?」
カナリヤ『それは・・・『フフフッ、実験は予想以上の成果だったな。』ってこの声は?!』
突如響いた声に驚き、誠也達は一斉に声のした方向を見た。
声は沙織を取り囲んでいる誠也達の後ろ上から聞こえており、その場所の天井近くの所に、黒く光るカナリヤによく似た鳥が飛んでいた。
カナリヤ『カラス!!』
カラス『フフフッ、久しぶりだなカナリヤ。』
カナリヤ『何故お前がここに?!』
カラス『なに、実験の結果を見るために来たまでのこと。』
誠也「実験だって?」
カラス『ああ、実験だよ、魔女・・・魔法使いがゾディアーツスイッチを使用したら、どのようになるのかと言うな。フフフフッ、結果は非常に興味深い物となった!まさかたった一回でラストワンに至るばかりか、魔女の魔法をソディアーツ化している時にも使うことができるとはな!実に面白い!!フハハハハハハッ!』
愉悦に浸り高笑いをするカラス。そんなカラスを忌々しげに見る誠也達。
カナリヤ『・・・カラス、さっき魔女である彼女に実験をしたと言ったわね。あなた、彼女達が居た組織について何か知っているわね?教えなさい!彼女達をあんな目に合わせた組織とはどんな組織なの!』
カラスが寧子達が居た組織について何か知って居ると思い、カラスからそれを聞き出そうとした。
カラス『おや?知らなかったのか?私はてっきり知っているから、お前たちが逃げ出した魔女達を匿っているものだとばかり思っていたのだがな。』
カナリヤ『・・・・・どう言う事?』
カラス『分からんのか?そいつら魔女を作った組織「
カナリヤ『なっ!なんですって?!』
カラス『我々がいつまでもこの世界に自分達の協力者を作らないとでも思っていたのか?』
誠也「・・・なるほどな。合点がしたぜ。かなで達を捕まえていた組織のやり口が「
カラス『フフフッ・・・お褒めの言葉、ありがたく受け取っておくよ、この世界のウィザードよ。さて・・・実験の結果も見れたことだし、私はここいらでお暇させて貰うよ。ああ、そうそう、その負け犬の実験体だが、もうまもなくビーコンを通して遠隔操作でインジェクトされると思うから気にしなくてもいいぞ。』
寧子「なっ!インジェクトって・・・・あなた達、人の命をなんだと(ボシュン!)って・・えっ?」
突如鳴り響いた何かが排出されるような音を聞き、カラスにくってかかった寧子は黙り込み、その音をした方向を見て、それに釣られるようにして誠也達もその方向を見た。
その音のした方向はバインドで拘束されている沙織の後頭部だった。
良太「なっ!左下のボタンが押されている!!」
沙織の後頭部を見た良太が沙織のハーネスの左下のボタンが押されているの見て叫んだ。
沙織「あぁぁあああああああああああああああああああああああっ!!!」
断末魔の叫び声を上げながら沙織の体がまるで飴のように溶け始めた。
誠也「なっ!体が?!」
竜輝「溶ける?!」
沙織「あぁあああああああぁあああああああああぁああああああああ!!!」
誠也達の目の前でどんどん溶ける沙織。
良太「ど、どうすれば?!」
寧子「無理・・・もう・・・助からない・・・・・」
顔を両手で覆いながら泣きはじめる寧子。
やがて、断末魔の叫び声も聞こえないようになった後、沙織は着ていた衣服と骨だけを残して溶けてなくなってしまった。
寧子「沙織ちゃん・・・・」
顔を両手で覆いながら泣く寧子。
寧子以外の者たちも、尋常じゃない人の死に方を見て呆然とする。
カナリヤ『・・・・・・?!なにアレ?!』
沙織の遺体を見て居たカナリヤが、沙織のハーネス辺りにうごめいている何かを見て叫んだ。
誠也「カナリヤ何を見つけ・・・?!なんだコレ!?」
沙織のハーネスの辺り、そこには筋肉の色をして、目玉がたくさん付いたアメーバのような物がうごめいていた。
竜輝「なっ!何なんだ・・・・コレ・・・」
良太「沙織の・・・・この子のハーネスの中にいた物なのか?!ハーネスに戻ろうとしている。」
誠也達の目の前で、沙織の残った遺体の脊髄についているハーネスに戻ろうとしているアメーバのような物。
カナリヤ『・・・もしかして、コイツが魔女・・・魔法使い達に寄生していたから、魔法使い達は魔法が使えたの?』
カラス『その通りだ。』
再び口を開いたカラスの声に反応して一斉にカラスの方を見る誠也達。
カラス『それはドラシルと言って、そいつが寄生しているから魔女達は魔法が使えるのだ。フン!』
ドラシルについて語ったカラスは、体を少し光らせた後、不意に光線のようなものを打ち出し床で這いつくばっている沙織のドラシルを打ち抜いた。
カラス『見ての通り、見てもあまり気持ちの良い物ではないがな。』
汚らしい物を見るかのように言い方で吐き捨てるカラス。
寧子「ドラシルって・・・私達・・・一体、なにをされたの・・・・」
目の前でショッキングな出来事が幾つも起こったせいか、泣き崩れる寧子。
カラス『さて、私はここで失礼させて貰うよ。では、また会おうカナリヤ、そしてこの世界の新たなライダー達よ!』
カナリヤ『なっ!待ちなさい!カラス!!』
カナリヤの静止の声も聞かず、カラスはその場からまるで掻き消えるようにしてその姿を消した。
カナリヤ『・・・カラス!』
そう言ってカラスが消えた空間を見てカナリヤはそう呟いた。
誠也「・・・・ここでこうしててもしょうがない。ガルーダ達と合流して、薬を探そう。」
竜輝「そうだね。先輩も、さあ。」
良太「ああ、黒羽。」
寧子「・・・うん。」
ノロノロと寧子が立ち上がるのを見た後、誠也達は先に薬を探しているカルーダ達と合流するために移動を開始した。
*
ラボの地下一階の大広間。そこで誠也は霞に泣きながら抱きつかれていた。
霞「お兄ちゃん!無事で・・・良かった・・・・ヨガッダヨォオオオオ!」
誠也に抱きつきながら鳴き声をあげる霞。
誠也「あ~、大丈夫、大丈夫だから泣きやめよ。ほら、可愛い顔が台無しだぞ。」
霞「ぐすっ・・・・うん。」
そう言って霞は泣き止んで誠也から離れた。
工場での戦いの後、誠也達は薬を先に探しているカルーダ達と合流して誠也達は早速薬探しを始めた。先に探し始めたガルーダ達はすでに2箱、288錠の薬を発見していた。そこからさらに誠也達がもう2箱見つけ、合計576錠の薬を手に入れた。その後、夜が明ける前に工場を後にし、誠也のテレポートリングでラボに戻ってきて今に至ると言う訳である。
かなで「霞、よかったね。私も随分心配したんだよ。佳奈の予知が全然変わらないから死んでしまったんじゃないかって・・・・でも・・・無事でよかった・・・・・グスッ」
霞に先を越されて抱きつくタイミングをなくしたかなでも、涙声で話ながら誠也達の無事を喜んでいた。
圭介「しかし・・・本当に無事で良かった。」
誠也「ん・・・ああ。」
圭介「?どうした?何かあったのか?」
誠也の態度がおかしいので何かあったのかを聞く圭介。
誠也「ああ、実は・・・・・」
そう言って誠也は工場で起きたことの顛末を話した。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
圭介「なっ!この子達が捕まっていた研究機関が財団Xの下部組織だって?!」
霞「カラスって確か・・・前にカナリヤが言ってた人だよね。そんな人まで出て来たんだ。」
工場での出来事を一通り話した誠也。その話を聞いてラボに残っていた面々は少なからず驚き、動揺していた。
千絵「ねえ、所でそのカラスてヤツにそこの・・・・たしか村上くんだっけ?の顔を見られてたんだよね。身元が割れて危険なんじゃ・・・・」
誠也の話を聞いて千絵が良太の顔を見られたので、身元が割れてしまった可能性があるのではと聞いてきた。
カナリヤ『心配ないわ。村上くんにはここを出て行く時に、私が認識障害の魔法をかけておいたから、カラスには村上くんがちゃんと認識できなかったはずだから、心配ないわよ』
千絵「あ、そうなんですか。良かった。」
そう言って千絵は安堵の顔を浮かべた。
誠也「・・・兎に角、かなで達が逃げてきた研究機関
誠也の言葉を聞いて竜輝・圭介がウンと頷く。
誠也「かなで達を守り、奴らの組織を絶対叩き潰すぞ!」
竜輝・圭介「「ああ!」」
互いに目的を確認し一致団結する誠也達。
誠也「さて、会議はいたん打ち切ろう、正直言ってちょっと眠いから、続きは昼過ぎにやるってことで。」
竜輝「そうだね。僕も少し眠いし、ここは一旦家に戻って睡眠をとるよ。」
誠也「ああ、俺も眠いし、睡眠を取るために、一旦岩永家に戻るよ。」
かなで「えっ!誠也くん戻っちゃうの?!」
誠也「・・・・なんで残念そうな声を上げるの(^^;」
かなで「だってこっちで寝るんだったら、夜這いでもしようかな~って思ってたから。」
誠也「そんなこと考えてたんかい!はぁ~あのね、もうちょっと常識のある行動をしようよ。」
かなで「愛の前に、常識はかきすてる物なのよ!(ビシッ!)。」
誠也「カッコイイこと言っているみたいにカッコつけても、言っていることはアレだぞ(^^;)」
竜輝「よ・・・夜這い・・・・(ブシャアアアアアアアアアアアッ!!)」
霞「キャアアアアアッ!竜輝さんが鼻血を噴出して倒れた!!」
圭介「うわ~あたり一面血の海だ。掃除大変そうだな~。」
夜這いと聞いて、鼻血を噴出して倒れる竜輝を見て悲鳴をあげる霞と竜輝の鼻血であたり一面血の海になっている部屋の中を見て呑気なことを言う圭介。
小鳥「た、大変!早く止血しないと!」
カズミ「りゅ、竜輝!しっかりしいや!夜這いって聞いたぐらいで、鼻血出して倒れるやつがおるかい!あんたどれだけこの手の話に免疫ないんや!!」
倒れた竜輝を抱き起こして、止血作業をしながら竜輝に声をかける小鳥とカズミ。だが竜輝を抱き起こしたのが小鳥であったため、抱き起こした瞬間、小鳥の豊満な胸や何やらが竜輝の体に接触し、結果さらに竜輝は大量の鼻血を噴出させた。」
竜輝「む、胸が・・・・(ブシャアアアアアアアアアアアアッ!)」
小鳥「え?え?どうして鼻血の勢いが増してるの?」
竜輝「あ・・・・綺麗な川の向こうで、天使達が楽しそうに踊ってる・・・・・。」
カズミ「えっ!?ちょ、それ、俗に言う三途の川ってやつやないか!」
竜輝「楽しそう・・・・逝ってみよう・・・・」
カズミ「わーっ!その川渡ったらアカン!戻ってきいや!竜輝「良いから、こっちで寝なよ~!その後、私が夜這いしてあげるから~。」って、かなで!こんな時まで何色ボケしてるんやっ!」
三途の川を渡りかかっている竜輝を他所に、誠也にしなだれかかり、先ほどの話の続きをしていかなで。なんなんだ、このカオス・・・・
誠也「意地でも向こうに帰る!」
かなで「えーっ!」
「帰る!」と言った誠也にじゃれつくかなで。そんな誠也達を少し離れた所から見ながら、良太は少し考え事をしていた。
良太(・・・今回、無理について行っても、まるで役に立たなかったばかりか、もしカナリヤが認識障害の魔法をかけてくれなかったら俺の身元がバレ、そこから
そんな風に考え込み、自分を責める良太。そんな良太に寧子が声をかけた。
寧子「あの・・・村上くん。」
良太「えっ?あ・・・なんだ?」
寧子「あの・・・ありがとう。」
良太「えっ?」
寧子の口から突然感謝の言葉が出てきて戸惑う良太。
寧子「あの時・・・工場で沙織ちゃんの攻撃から私の身を守ってくれたよね。」
良太「あ、ああ、そう言えば・・・・いや、別に感謝される程の事じゃないよ。」
そう言って、良太はバツが悪そうにして顔を背けた。
寧子「ううん、もし、あの時、村上くんが咄嗟にかばってくれなかったら私・・・沙織ちゃんの魔法で死んでたよ。だから・・・ありがとう。」
そう言って寧子はとびきりの笑顔で良太にお礼を言った。
良太「あ・・・・・・ああ。(名前・・・始めて言ってもらえた・・・・)」
良太は寧子お礼の言葉を聞き、感動して思わず涙が出そうなのをこらえて返事をした。
つづく