仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。
今回の話は外伝です。
これからもちょくちょく外伝を書いて載せていこうと思いますので
皆さんどうかよろしくお願いします。
では外伝1をどうぞ。


外伝1 木場勇治・新たな555として・・・

「お前も人間だ。」

 

乾 巧にそう言われ、自分のしている事に疑問を感じ、僕、木場勇治は答えを得るために考えた。

そして、なぜ、同じような立場の乾 巧はああまで強くいられるのかを考えた。

 

・・・ああ、そうか・・・彼は人間だとか、オルフェノクだとか、そういう表面的な括りで人を分かつ、偏見や差別の壁を破くことができたから、ああも強くなれたのか。

 

なら自分はどうだろう、憎しみのあまり、自分は元恋人を・・・・叔父を手にかけ、それを償おうともしないまま中途半端な状態で「心が人間なら人間であるはず」と言い、園田さんが警察に殺されたのを見て、今度は人間を敵視するようになったが、それすらも乾 巧に言われて揺らぐ始末。

 

人間とは何か・・・オルフェノクとは何か・・・・乾 巧はそんな括りを超えた所で戦っていたのだ。

 

人間だのオルフェノクだとこだわっている自分がかなわないはずだ・・・・

 

僕も破りたい・・・・人間だのオルフェノクだとこだわり括りで人を分かつ、偏見や差別の壁を・・・・

 

見つけたい・・・・・彼のような・・・・答えを!!

 

「見つけようぜ、木場、三原!俺たちの答えを俺たちの力で!!」

 

僕はそう乾 巧に言われ、三原 修二、そして・・・異世界からやってきた仮面ライダー・ディケイドの門矢士と共にオルフェノクの王との戦いへと趣いた。

カイザギアを破壊され、僕自身も致命傷を負いながらも、王を羽交い締めにし、そして・・・555の攻撃を王共々受けて・・・・散った。

 

薄れていく意識の中、ボンヤリと考えた

 

・・・・少しは近づけたかな・・・・・彼に・・・・少しは・・・・得られたかな・・・・答えを・・・・

 

そんな事を考えながら、僕の意識は消えようとした。そんな僕の意識に何者かの声が届いてきた。

 

・・・まだだ・・・まだ終わりじゃない・・・・

 

?・・・誰だ?

 

沈んでいた意識が急速に浮上し、そして・・・・僕の意識は再び覚醒した。

 

 

 

 

 

 

 

木場勇治「・・・・・ここは?」

 

目を覚ました木場勇治は自分の周りを見回した。

そこは何もない所だった。何もなく、ただ、暗い空間が永遠と広がっている場所で、自分はその空間に一人、プカプカと浮いていた。

 

木場勇治「何も無い・・・・あの世って、随分と殺風景なんだな。」

 

???「いや、ここはあの世じゃないよ。」

 

木場勇治「?!」

 

突然響いた声に驚いた瞬間、木場勇治の前に突然人影が現れた。

 

その人影は神秘的で人ならざる雰囲気を持つ中性的な容姿をした銀髪の少年だった。

 

少年「はじめまして、木場勇治。僕の名は憂う者・アルコル。君を再生させてこの場に招いたものだ。」

 

木場勇治「僕を再生させた?なぜ・・・僕を?」

 

アルコル「君が誠也の友人だからさ。君の事は彼から聞いていた。」

 

木場勇治「誠也くんが僕の事を?」

 

アルコル「ああ、君を最後まで説得できなかったことをずっと気に病んでいたよ。」

 

木場勇治「・・・・・・」

 

アルコルから誠也の名前を聞き、誠也が自分のことを気にやんでいた事を聞き、木場勇治はその顔を曇らせながら誠也の事を思い出した。

 

鳴海誠也・・・・異世界を旅する仮面ライダー・ディケイドである門矢士と共に旅をしていた少年。

彼は木場勇治が人間を見限った後でも、彼に対して最後まで説得をし続けた。

 

「・・・確かに人間はたまにひどいことをするよ。勝手なことをしたり、いじめたり、仲間はずれにしたり・・・でも!中にはそうじゃない人間だっているんだ!一生懸命正しい事をしようと努力している人間だって居る!木場さんもそれは知っているでしょう!お願いだ、前の木場さんに戻ってよ!!」

 

涙混じりの声を出しながら・・・涙を流しながら必死に木場勇治を戻そうとする誠也。

木場勇治はそんな誠也の言葉を最後まで「人間の言葉なんて聞く価値もない!」と一篇して聞こうともしなかった。

そんな最期に見た誠也の顔を事を思い出し、木場勇治はそんな悲しそうな顔に自分がしてしまったことに対して後悔した。

 

木場勇治(僕の事を気にやんで・・・こんな事なら、あの子の話を聞いてあげるんだった・・・・・)

 

木場勇治「僕は・・・・あの子の友人を名乗る資格なんて無いし、あなたに助けてもらう資格さえない・・・・どうかこのまま、僕を消し去ってくれ・・・その方が僕にはお似合いだよ。」

 

そう言って木場勇治は顔を伏せた。

 

アルコル「・・・このまま自分のした事に背を向けて、償いもせずに逃げるのかい?」

 

木場勇治「えっ?」

 

アルコル「君がこのまま消えたら、君に真実を伝えられなかった事を後悔している誠也がますます傷つくだけだよ。」

 

木場勇治「真実?」

 

アルコル「ああ。長田 結花(おさだ ゆか)の死の真相についてだ。」

 

木場勇治「長田さんの?」

 

長田 結花、木場勇治と共に一緒に暮らしていた人間側についていたオルフェノクの一人であり、その彼女の死、それが木場勇治が人間を見限るきっかけになったか。彼女は警察の研究機関に捕らえられ実験材料にされ、警察の襲撃を受け、その際に負った傷で死亡してしまった・・・それが木場勇治が知って居る事件の概要である。

 

木場勇治「彼女は警察の・・・人間の手にかかって死んだ・・・・それ以外の何があるって言うんだ・・・・」

 

アルコル「確かに彼女は警察に襲撃された・・・けど、彼女はその攻撃からなんとか逃げ延びることができた。その後、彼女はある人物によって殺されたんだ・・・・ロブスターオルフェノク・影山 冴子(かげやま さえこ)の手にかかって・・・誠也はその一部始終を見ていたんだ。」

 

木場勇治「なっ!・・・・彼女の手にかかって?!」

 

アルコル「ああ。元々君たちと影山 冴子(かげやま さえこ)は敵対関係だった、それに彼女は前に長田 結花に負けたことがあるから、その意趣返しも込めて襲われたんだ。」

 

木場勇治「そ、そんな・・・・・じゃあ僕は・・・・・・ははは・・・とんだ道化だな・・・僕は・・・・・こんな僕はあの時消えるべきだったんだよ・・・・なんで僕を助けたんだ!!」

 

涙を流し苦悩する木場勇治。そんな彼に対してアルコルはゆっくりとした口調で語りかけるように語った。

 

アルコル「君がこのまま死んでも犯してしまった罪は消えない・・・・・・」

 

木場勇治「・・・・・・・・・・」

 

アルコル「だが、もし君が少しでも自分にした事に対して罪を持っているなら、これを持って、仮面ライダーとして誠也の力になってあげて欲しい。」

 

そう言ってアルコルは一つのアタッシュケースを取り出して、中に収めてある物を木場勇治に見せた。

 

木場勇治「これは・・・555ギア!?」

 

アタッシュケースの中には、乾 巧が使っていた555ギアと同じものが収められていた。

 

アルコル「これは乾 巧が使っていた555ギアをコピーした物だ。最も、コピーと言っても性能は本物と何ら変わらないけどね。」

 

木場勇治「これを使って僕に仮面ライダーになれと?なぜ、僕なんだい?僕は一度間違いを犯した者だ。僕なんよりもっとふさわしい人だって居るだろうに・・・・なぜ?」

 

アルコル「確かに君は間違いを犯した。だがその事を反省している。だから同じような過ちを犯さず、持っているその力・・・オルフェノクの力に二度と溺れることはせず、正しい人の心で力を制御し、オルフェノクの力を仮面ライダーの力として使うことができると思ったからだ。知っているかい?仮面ライダーの力と怪人の力は元が同じものなんだ。」

 

木場勇治「ライダーの力と怪人の力は元が同じ?!」

 

アルコル「そう、元は同じ物なんだ。結局、力というのはそれを持った物の心のありよう次第であり、オルフェノクの力も例外じゃない。そして、自分の過ちに気づいた君なら、そのオルフェノクの力に再び溺れて怪人となることなく、人の心で制御し、仮面ライダーとして使い続けることができると思っている。」

 

そう言ってアルコルは木場勇治に555ギアが入ったアタッシュケースを差し出した。

 

木場勇治「・・・・・・」

 

 

木場勇治は差し出されたアタッシュケースを前にして、目をつぶると、そのまま動かずに考え込んだ。

そして数分後、ゆっくりと目を開けた木場勇治はアルコルに向けてゆっくりと口を開いた。

 

木場勇治「さっき誠也くんを助けて欲しいって言ってたね、どういうことだい?」

 

アルコル「誠也は今、仮面ライダーとして、ある組織と戦っているんだ。」

 

木場勇治「誠也くんが仮面ライダーとしてある組織と戦っているだって?!」

 

アルコル「そうだ。組織の名は「財団X」。怪人の力を使って今、誠也が住んでいる世界にその勢力を広げようとしている。そして、財団が使っている怪人の力の中にはオルフェノクの力も入っているんだ。」

 

木場勇治「なっ!オルフェノクの力も使っているだって?!そうか・・・だから僕に誠也くんの助けを頼んだんだな。・・・・分かった、君のその頼み、引き受けるよ!」

 

そう言って、木場勇治はアルコルが差し出していたアタッシュケースを右手を伸ばして受け取った。

 

木場勇治「オルフェノクの力が利用されているのなら、人ごとでもないし、何より僕がしでかした罪の償いのために、そして・・・こんな僕を友達だと言ってくれた誠也君のためにも、僕は戦う!」

 

アルコル「ありがとう。では早速、君を誠也のいる世界へと送るよ。」

 

そう言ってアルコルは両手を前に出して木場勇治へと向けた。

すると、木場勇治が徐々に光に包まれ始め、やがて全身を包み込むと、その光はさらに輝きを増し始めた。

 

アルコル「健闘を祈る。誠也を・・・頼む。」

 

木場勇治「ああ。」

 

そう言って木場勇治はアルコルに対して力強く頷いた。そして次の瞬間、包んでいた光が一瞬激しく光を放つと、木場勇治はその場から消え去っていた。

 

アルコル「頼むよ、新たな仮面ライダー555。」

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の海鳴市上空を飛ぶ二つの人影。

それはこの世界、第97管理外世界・地球にロストロギア・ジュエルシードを探しに来た魔導士、フェイト・テスタロッサとその使い魔であるアルフの二人の物であった。

フェイトは母であるプレシア・テスタロッサに言われてこの世界に落下したロストロギア・ジュエルシードを探しに来たのであるが、突如次元転移してきた反応をキャッチし、その転移してきた物がなんなのか正体を知るために、反応があった場所へと向かっていた。

 

アルフ「フェイト、反応があったのはこの辺りなのかい?」

 

フェイト「うん、間違いない。」

 

アルフ「こんな管理外世界に来る物好きなんて居ないだろうに・・・・まさか、管理局の連中が?まずいよ、あたしらまだジュエルシード探し始めたばかりで、まだ一個も手に入れてないんだよ?!」

 

フェイト「だぶん管理局じゃないと思う。管理局にしては来るのが早すぎるから。もしかしたら、この世界に流れ着いた次元漂流者なのかもしれないよ。」

 

アルフ「まあ、管理居の連中なのか、ただの次元漂流者なのかは行ってみればわかるはずだよね。お?あそこにあるビルの屋上だったよね、反応があったのは?」

 

アルフはそう言って、前方に見えて来たビルの屋上を指差した。

 

フェイト「見て、誰か倒れてる。」

 

反応があったビルの屋上にはアタッシュケースを手に持って倒れている一人の青年が倒れていた。二人は倒れている青年の近くに降り立つと、しゃがんで青年の様子を見た。

 

アルフ「見た所、管理局の連中には見えないね。なら、フェイトが言ったとおり、ただの次元漂流者なのかもしれないね。」

 

フェイト「バルディッシュ、この人の容態は?」

 

バルディッシュ『脈拍、呼吸共に正常です。おそらく気絶しているだけだと思います。』

 

フェイト「そっか、よかった。あの・・・しっかり、大丈夫ですか?」

 

フェイトは倒れている青年を起こそうと、かるく揺さぶった。

 

木場勇治「・・・うっ・・・・う~ん・・・・ここは?」

 

ゆっくりと閉じていた目を開けて、青年・木場勇治は自分を揺さぶっていたフェイトを見た。

 

フェイト「ここは第97管理外世界地球にある海鳴市という場所です。大丈夫ですか?」

 

木場勇治「海鳴市?君は?」

 

フェイト「私はフェイト・テスタロッサ、転移反応があったので、その反応があった場所に来てみたら、あなたが倒れて居てそれで・・・・」

 

木場勇治「そうか・・・・・僕は無事、異世界に来れたんだな。あ、ごめん、迷惑かけたみたいだね。僕は木場勇治と言うんだ。」

 

これが新たな555として異世界に来た木場勇治とフェイト・テスタロッサの出会いであった。

この後、木場勇治はフェイトのジュエルシード集めを手伝い始め、ジュエルシード集めの中で、同じようにしてジュエルシード集めをしている高町なのはに協力していた仮面ライダー・ウィザーである鳴海誠也と再会することになり、互いに何回か衝突することになるが、後に高町なのはと協力関係になったフェイトと共に誠也と合流し、事件の解決へと導いた。

その後、フェイトと別れた木場勇治は誠也の紹介で知り合った誠也の幼馴染である神谷竜輝の父親・聖時と知り合い、彼の勧めで警察官へとなった。

そして現在・・・・・

 

木場勇治「聖時さん!そっちです!」

 

神谷聖時「この先は袋小路だ。追い込むぞ!!」

 

木場勇治は刑事となり、同じ刑事をしている神谷聖時とコンビを組んで、財団X関連の事件を追うようになった。

 

路地裏を逃げるガイアメモリの使用者を聖時と共に追跡し、袋小路の道へと追い込む木場勇治。

やがて袋小路の道に追い込まれて逃げ場を失うガイアメモリの使用者。

 

神谷聖時「さあ、もう逃げ場はないぞ!」

 

木場勇治「大人しく捕まって罪を償うんだ。今ならまだ間に合う。」

 

追い込んだガイアメモリの使用者に対して、大人しく捕まるように言う木場勇治。

 

ガイアメモリ使用者「う、うるさい!俺は人を超えた力を手に入れたんだ!この力で、今まで俺を馬鹿にしていた連中に復讐するんだ!!邪魔するなぁあああああ!!」

 

そう叫んだガイアメモリ使用者は持っていたガイアメモリを取り出すと、そのメモリについているボタンを押した。

 

電子音声『MAGMA!』

 

辺りに電子音声が響くと、次にガイアメモリ使用者は持っているメモリを自分の左腕に差し込んだ。すると使用者の体は変化し、マグマドーパントへと変化した。

 

神谷聖時「メモリを使用したか!」

 

木場勇治「聖時さん、下がって!ここは僕が!」

 

そう言って木場勇治は持っていたアタッシュケースから555ギアを取り出すと、それを腰へと装着し、ファイズフォンに変身コードを入力して「ENTER」を押した。

 

電子音声「Standing by!」

 

辺りにファイズフォンから発生した電子音声が響く。

 

木場勇治「変身!」

 

掛け声と共にドライバーのバックル部のフォンコネクターにフォンを突き立て左側に倒す。

 

電子音声「Complete!」

 

響く電子音声と共に木場勇治の体に沿ってフォトンフレームが形成され、それがアーマーへと変化、木場勇治を仮面ライダーへと変えた。

 

マグマドーパン「その姿、まさか・・・噂の仮面ライダー?!」

 

木場勇治「さあ、ここからはこの「仮面ライダー555」が相手だ!」

 

そう言って、555とマグマドーパンとの戦いが始まった。

 

木場勇治、彼は今日も己の贖罪と答えを探すために「仮面ライダー555」として戦い続けるのであった。

 

 

 

 

 

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