し、死ぬー!
最近、昼夜の感覚が狂うばかりか、週感覚まで狂いかねない仕事をしています。
「あれ?今日何曜日だったっけ?」なんてこともザラで、しかも夜勤、日勤が不規則に来るので最近「不眠症なのでは?」と思えるくらい睡眠の感覚が狂ってきいます。
大丈夫なのか?オレ・・・・
まあ、それはさて置き、第21話をどうぞ~
日もとっぷりくれ、薄暗くなった公園近くの道を口を抑えながら、誠也は八神はやてと共に歩いていた。
誠也「うっ!・・・・・はやて・・・・大丈夫か?しゃべれるようになったか?」
はやて「・・・うん・・・・まだ口の中が甘辛いけど・・・・なんとか・・・・・」
誠也「そうか・・・良かった。それにしても・・・・奈々子の奴がまさかあの店でアルバイトをしてたなんてな・・・・うっ!」
そう言って誠也は再び口を抑えた。
誠也とはやては、まどか達と商店街で別れた後、例の甘味処へと向かったのだが、そこで待っていたのはその店の制服を着てアルバイトをしている自分のクラスメイトである鴨居奈々子であった。
菜々子は店に入って来た誠也達を見ると、真っ先に誠也達の前に現れると「あ!来てくれたんだね。お腹すいているよね?今おしるこ持ってくるからそこの席でちょっと待ってて」と誠也達の注文を聞かずに厨房へと消えて行ったのである。そして数分後出てきたのは・・・・すり潰したハバネロを入れすぎたため、小豆の色が全く見えないおしるこが出てきたのである。
誠也「全く・・・なにが「甘いだけのおしるこじゃ面白くないから、ハバネロを入れてみた♪」だ!ハバネロはおしるこに入れる物じゃないだろう!」
はやて「全くや・・・・食べ物でウケを狙おうとするなっちゅうの・・・・ウッ!・・・・・まだ口の中がひりひりする・・・・」
奈々子の特製ハバネロ入りおしるこを食べた時の影響を今だに引きずる誠也とはやて。その名二人の耳に、公園の方向から女性の泣き声のような物が聞こえてきた。
???「ううっ・・・なぜです?なぜ・・・来てくださらないのです・・・・・」
誠也「ん?なんだ?」
はやて「女の人の泣き声?」
誠也「行ってみよう」
聞こえてきた女の人の泣き声が気になった二人は声を辿り、公園内へと入っていく。
誠也「どこから・・・・・・」
はやて「あっ!あそこや!」
日も完全に沈み、辺りが暗くなった公園内の木の下、その場所に長い黒髪の着物の女性が佇みながら涙を流していた。
誠也「・・・泣いている?」
はやて「ちょっと聞いてみよう。すいません、どうしたんですか?」
木の下で泣いている着物の女性に声をかけるはやて。
???「あ、はい。なんでしょうか?」
目に溜まった涙を袖で拭いて、声をかけたはやてに顔を向ける着物の女性。
はやて「私は八神はやて、こっちに居るんは私の幼馴染の鳴海誠也って言います。学校から帰る途中、日も沈んだ公園で泣いてるあなたを見て気になって声をかけました。いったいどないしたんです?もし迷惑じゃなければ話してもらえます?」
あやめ「は、はい。私、朝霧あやめ言います。実は私はこの場所である方と昼に待ち合わせをしていたのですが、待ち合わせの方がいつになっても来てくれないのです。きっと私、愛想つかされてしまったんです・・・うううっ。」
誠也「待ち合わせって・・・もう日も沈んでいるじゃないですか。」
はやて「こんな良い人そうな人をこんな日が暮れるまで待たせて、しかも泣かせるやなんて・・・・許せへん!一体どこの誰や!!行ってとっちめてやる!あやめさん、その人なんて名前の人や?住んでいる場所は?歳は?」
あやめ「あ、はい、名前は田中隆史と言う人で、歳は17~8位で、この辺に住んでいるはずです。」
誠也・はやて「「えっ?この辺に住んでいる17~8歳位で名前は田中隆史?」」
二人はあやめから聞いた、待ち合わせの相手の事を聞いて、自分達が今日会った、知人である人物を思い浮かべた。
誠也「なあ・・・もしかしてあやめさんが言っている田中隆史って・・・・・・この人ですか?」
そう言って誠也は携帯を操作して、携帯内に保存してあった以前撮った田中隆史の写真を見せた。
あやめ「あっ!はい、この人です。」
誠也「やっぱり・・・・何やってんだ田中先輩。」
はやて「全くや、女の人との待ち合わせをすっぽかすなんて・・・田中先輩、見損なったわ!」
あやめ「あの・・・お二人は、隆史様の事を知っているのですか?」
誠也「ええ、まあ・・・・・」
はやて「あやめさん、安心しいや。私ら田中先輩の住んでいる所知っているから、今からそこにあやめさんを案内してあげる。」
あやめ「えっ?でも・・・ご迷惑じゃ・・・・」
はやて「迷惑なんかじゃ無いで。それに、女の人との待ち合わせをすっぽかす男に焼き入れなあアカンからな。さあ、二人共、行くで!」
誠也「あ、ちょっと持てよ、はやて。」
あやめ「あ、待ってください。」
公園の出口へと向かうはやて、それを追うような形で誠也とあやめははやてに続いて公園を出て行った。そんな三人に二人の人物が声をかけた。
なのは「あれ?誠也くん?」
フェイト「はやて?」
誠也「うん?あ、なのはとフェイト。」
公園を出たあたりで、誠也達は並んで歩いているクラスメイトで時空管理局の魔道士をしている「高町なのは」と「フェイト・テスタロッサ・ハラオン」に声をかけられた。
はやて「どうしたんや二人共揃って、散歩?」
なのは「うん、お店の手伝いもひと段落したから、たまたまお店に来ていたフェイトちゃんとちょっとお散歩しながらお話してたの。それよりもそっちの着物の人は?知り合いなの?」
誠也「ああ、この人は朝霧あやめさんと言って実は・・・・・」
*
日が暮れた誠也が経営している鳴海荘前。
この鳴海荘の一室に田中隆史は住んでいる。
隆史は両親が転勤し、家も借家として貸出してしまったため、今はこの鳴海荘で一人暮らしをしていた。
そんな隆史の住んでいる部屋の前に今、誠也をはじめとした数人の人影が部屋の扉を見ていた。
はやて「みんな・・・・行くで!」
フェイト「うん、女の子を泣かせる人には・・・オシオキシナイトネ。」
なのは「うん!「O☆HA☆NA☆SI」をじ~~~くりして、自分のした事を・・・ハンセイサセナイト。」
三人「「「フフフフッ・・・・」」」
誠也「・・・・・・(こ、怖い・・・三人共、ダークサイドに落ちてる!田中先輩、死ななきゃいいけど(^_^;))
黒い何かを噴出させながら顔を合わせて微笑むはやて達三人を見て、「死人がでなきゃいいが」と本気で心配し始める誠也。
あの後、あやめを連れて隆史の居る鳴海荘へと向かう途中に出くわしたなのはとフェイトにあやめのことを話したのだが、それを聞いた二人は「女の子を騙して約束をすっぽかすなんて許せない!自分たちも一緒に行く!」と言ってついて来たのである。
誠也「はぁ~~、そんじゃ三人共、ベル鳴らすよ。なるべく問題起こさないで穏便にすましてね。」
はやて「大丈夫や、穏便に「O☆HA☆NA☆SI」するだけやから。」
フェイト「そうそう、穏便に「O☆HA☆NA☆SI」するだけだよ。」
なのは「そうそう、もしかしたらちょっとばっかり肉体言語で語っちゃうかもしれないけど、ちゃんと「O☆HA☆NA☆SI」で済ませるようにするつもりだから♪」
誠也(「穏便」に済ませる気全然ないじゃないか。まあいいや、兎に角チャイム鳴らそう。)
そんな事を思いながら誠也はドアの脇にあるベルを鳴らした。
ピンポ~ン♪
隆史『は~い』
誠也がチャイムを鳴らした後、ドア越しに隆史の声が聞こえてくる。
誠也「どうやらいるみたいだなって・・・おい!はやて!何する気だ?!」
そう言って叫んだ誠也の目に、はやてがドアを蹴り破ろうとする姿が飛び込んできた。
はやて「天・・・誅ぅううううううううううっ!!!(ドガッ!)「ぐふっ!」」
叫び声と共にドアに叩き込まれるはやての蹴り。
そしてケリを受けたドアは部屋の中に居たであろう隆史ごと部屋の中へと吹っ飛んで行った。
誠也「な、なんちゅう馬鹿力・・・・(゚o゚;」
隆史ごと吹っ飛んだドアを見て呆れる誠也。
そんな誠也を他所に、蹴破られた入口から堂々とはやて達三人が隆史の部屋へと入っていく。
隆史「う・・・・ううっ・・・・な、なにが・・・・」
吹っ飛ばされたドアのしたから這い出ながら自分の身に何が起きたのかを確認する隆史
はやて「こんばんは・・・・田中先輩♪」
隆史「な、この声は八神って・・・・へ?」
聞こえてきた声に気づき、その方向を見た隆史は・・・・・凍りついた。
黒化三人「「「センパ~イ、「O☆HA☆NA☆SI」シマショウ♪」」」
隆史「ヒィイイイイイ!魔王と死神と化け狸がいるぅううううううううう!!」
なのは「ちょと、誰が魔王です!」
フェイト「誰が死神です!」
はやて「なんで私だけ化け狸なんて迫力無い物なんや!」
隆史の言っている言葉を聞いて、それぞれ反応を示す三人。
そんなはやて達の後ろから突如人影が出てきて、倒れ込んでいる隆史へと近づいた。先程までの騒動を後ろで見て居たあやめである。
あやめ「隆史様!」
そう叫んだあやめは目に涙を溜め込みながら、倒れ込んだ隆史の側にしゃがみこんで隆史と視線を合わせて見つめ出した。
隆史「うわぁあああああ!」
はやて「叫んだって事は、少なからず自分が酷い事したした自覚はあるんやな」
隆史を見下ろしながら言い放つはやて。
なのは「あやめさん、こんなみっともない人に本気になることないよ。」
フェイト「そうだよ。あやめさんのためにならないよ。」
倒れ込んだ隆史に対してそれぞれ思った事を言い放つなのは達。
誠也「うわ~ボロクソに言われてるな~。ま、無理ないか。」
そんな風に他人事のようにはやて達と隆史のやり取りを見て言う誠也。
隆史「さっきの幽霊!!」
あやめの姿を見て突如取り乱しながら叫ぶ隆史。
誠也「はぁ?さっきの・・・・・」
はやて達「「「幽霊?」」」
三人の声がハモって重なる。
そんなはやて達を他所に、しゃがみこんだあやめは隆史に触れようとてを伸ばした。
あやめ「隆史さま、わたくしお会いしたかった。」
そう言ってあやめは隆史を抱きしめようとしたが、その手は隆史に触れようとせずそのまま空を着るようにして隆史の体をスカッた。
誠也達「「「「えっ!」」」」
あやめの体が隆史の体をスカッたのを見て思わず声をハモる誠也達。
誠也「い、今・・・・手がスルッて先輩の体の中を・・・・・」
なのは「さっき先輩、「さっきの幽霊!」って・・・・」
フェイト「さっき手がすり抜けたし・・・・まさか・・・・・」
誠也達「「「「本物の幽霊!?」」」」
隆史「だからさっきからそう言ってるだろう!さっき公園で、目の前で消えたんだからな!」
はやて「嘘やろ・・・・だって私、話して、ここまで一緒に歩いて・・・」
信じられないという顔をするはやて。
隆史「幽霊連れてくるなんて、俺に恨みでもあるのかお前ら!!」
誠也「いや恨みなんてないですよ。そりゃ時々家賃滞納されて、頭に来ることはありますが・・・・・」
隆史「・・・有るじゃないか、恨み。」
はやて「家賃滞納って・・・・・家賃はちゃんと払わなあかんで先輩。」
フェイト「そうですよ、ただでさえ誠也が悠菜さんの友達だって言うんで、格安でここの部屋を使わせてもらってるのに滞納なんて・・・」
なのは「格安の家賃を滞納って・・・・・甲斐性ないですね。」
蔑むような目で隆史を見下ろす三人
隆史「うっ!言い返せない。まあ滞納した家賃は今度出るバイト代で払うから勘弁してくれ。」
誠也「まあそう言うなら、今度のバイトの給料日まで待ちますよ。」
隆史「ありがたい、助かるよ。」
誠也「けど・・・・・次はないですからね。」
隆史「ハハーッ!肝に銘じます。ってちがーーーーう!恨みがどうとかじゃなくて、何で俺の所に幽霊連れてくるんだ!!」
誠也「え?いや・・・だって先輩に会いたいって言うから連れてきたんですけど・・・・」
隆史「何が「先輩に会いたいって言うから連れてきたんですけど・・・」だ!兎に角、この幽霊お前らが連れてきたんだろう!何とかしろ!」
誠也「いや、なんとかって「誠也さん」って・・・あやめさん?」
突如あやめに声をかけられて、会話を中断してあやめの方を見る誠也
あやめ「誠也さん、はやてさん、なのはさん、フェイトさん、わざわざここまで連れてきてくださってご親切にどうもありがとうござました。お陰様で、隆史様にやっとめぐり合うことができました。」
とあやめに深々とお辞儀をされる誠也達。
はやて「・・・・たかし様?」
と聞かれてコクリと頷くあやめ。
はやて「・・・よし、私らには関係ない!帰るでみんな。」
誠也「あ、ああ。(い、いいのかな~アレ放っておいて(^_^;))」
なのは「そ、そうだね。(魔法関連の出来事ならまだしも、幽霊相手じゃ流石に専門外(^_^;))」
フェイト「か、帰ろうか。(幽霊相手じゃ出来ることなんて無いもん。うん、ここは素直に帰ろう)」
そう言って帰ろうとする誠也達。
隆史「待てお前ら!勝手に幽霊を連れてきて、帰ろうとするな!!幽霊も連れて帰れええええええええええええ!!」
辺りに隆史の声が響いた。
つづく
初登場キャラ出典作品
フェイト・テスタロッサ・ハラオウン (魔法少女リリカルなのはシリーズ)