数日前、部屋のエアコンがとうとうご臨終してしまい、今現在エアコン無しで過ごしてます。
新しいのを買おうにも、近所にある電気店はどこも設置工事の予約がいっぱいで買っても設置してもらうのに一週間以上かかると言われました。
とりあえず新しいエアコンを買って設置の予約を入れましたが・・・・・暑い!昼間40°以上になる地域に住んでいる場所で、エアコン無しの生活はキツイ!
とにかく、第26話です。どうぞ~
誠也「どうも、お世話になりました。」
そう言って誠也は乃木坂家の玄関先で、自分達を見送りきた春香と那波、祝の三人に言った。
春香「やっぱり帰っちゃうのね・・・せめてお夕飯だけでもうちで食べていけばいいのに・・・・」
「せめて夕飯だけでも」と誠也達を誘う春香。だが誠也はそれをやんわりと断った。
誠也「いや、そこまで世話になるわけにはいかないよ。それに今日の夕飯の当番は京香姉さんがだから、夕飯を山ほど作って待ってるよ。ここで食べて行ったら大量に夕飯が残っちゃうからゴメンね。」
悠菜「確かにそうね。京香姉さんはいつも人数分の倍の量の食事を作るからね。」
春香「そっか、そうだよね・・・・・・」
そう言って少しシュンとなる春香。そんなはるかの背後に執事服の中年の男性が現れて声をかけてきた。
執事服の男性「春香様、夕食の用意が整いました。玄冬様、秋穂様、美夏様、既に食堂の方にお集まりになって春香様をお待ちしています。」
春香「あ、佐倉さん。はい、わかりました。誠也ちゃんを見送ったらすぐに行くとお父様達にお伝えください。」
執事服の男性「承知しました。ではそのようにお伝えしておきますので、春香様もお急ぎを」
そう言って佐倉と呼ばれた執事服の男性はその場を後にした。
誠也「ん?今の人、見かけない人だね。新しく入った執事の人?」
誠也は今まで乃木坂邸で見かけたことがなかった佐倉と呼ばれた執事服の男性に付いて春香に聞いてみた。
春香「あ、そう言えば誠也ちゃんには紹介してなかったよね。あの人は今年の春からウチに来た執事の佐倉さん、なんでもお祖父様に恩が有って、それを返すために乃木坂家に執事として入ったんだって。」
誠也「へ~、爺ちゃんに恩ね~って、いい加減行かないと春香姉を待っている美夏や秋穂叔母さんに悪いね。じゃあ俺らはこれで。」
悠菜「またね、春香。」
霞・あやめ「「おじゃましました。」」
はやて「ほな、またな~。」
圭介・隆史「「お世話になりました。」」
それぞれ挨拶をして乃木坂邸の玄関を離れる誠也達。
春香「皆さん、気を付けて帰ってくださいね~。」
玄関を離れる誠也達に対して手を振る春香。そんな春香を背後に、誠也達は乃木坂邸を後にした。
*
悠菜「・・・・それにしても、誠也の口から久々に早苗の名前を聞いたわね。」
乃木坂邸からの帰り道。悠菜はポツリと乃木坂邸で誠也の口から出てきたある人物の名前の事を懐かしそうに言った。
誠也「そう言えばそうだね。最近は居なくなった早苗姉の事、俺も話さなくなったから自然と口にする事がなくなったもんね。」
圭介「ん?なあ、その早苗ってもしかして神社が家だったから巫女さんをやってて、ある日突然神社ごと行方不明になった早苗さんの事か?」
圭介が誠也達が会話の中に出てきた名前に付いて誠也達に聞いてきた。
誠也「ああ、そうだよ。圭介も前に会った事あっただろう?あの早苗姉だよ。」
霞「早苗お姉ちゃんか~。懐かしいね。ちょっと趣味が男の子っぽい所があって、ちょっと変だったけど、私やお兄ちゃんにとっても優しくしてくれたな~。」
はやて「せやな、まだ足が動かなかった私にも良くしてくれたし、私が歩けるようになったのをまるで自分の事みたいに喜んでくれたわな~」
早苗の名前を聞いて大切な物を思い出すようにして早苗との事を思い出す霞とはやて。
隆史「ん?誰だ、その早苗って?」
隆史は誠也達の会話に出てくる聞きなれない名前を聞いて、誰なのかを誠也達に聞いてみた。
誠也「そう言えば先輩は知らないんでしたよね。早苗姉は悠菜姉さんのひとつ年上の幼馴染なんです。」
隆史「幼馴染?」
悠菜「そうよ。私の両親がまだ生きてた頃に一緒に住んでいた家・・・藤堂家の隣が神社でね、その神社の娘だった子なの。歳はあの子の方がひとつ上だったけど、同じ誕生日だったから双子みたいにいつも一緒に居たな~。」
そう言って懐かしそうな顔をする悠菜。
誠也「そうそう、勝気で負けん気の強い悠菜姉さんにいつも引っ張られてあちこち連れ回されてたな~。藤堂の家に預けられていた時は俺も一緒になって連れ回されてたっけ。」
誠也も悠菜につられて自分の記憶の中にある早苗との思い出を思い出した。
霞「悠菜お姉ちゃんが鳴海の家に来てからも、時々は遊び行って会いに行ってたよね。その時私やはやてちゃんに紹介してくれたんだよね。」
悠菜「そうそう、あの子「妹が出来たみたいで嬉しい」って言って喜んでたっけ。それにしてもよく覚えていたわね。」
霞「当然だよ。早苗お姉ちゃんは私とお兄ちゃんの3人目のお姉ちゃんになってたかもしれない人なんだから。」
あやめ「三人目のお姉様?」
先程まで誠也達の会話を黙って聞いてたあやめが3人目の姉という言葉に反応し、どういう事なのか誠也達に聞いてみた。
悠菜「私の両親と早苗の両親は同じ事故で亡くなっててね、お義父さんが私を引き取る時、遠縁の親戚しか居ない早苗の事も一緒に引き取ろうとしていたの。でも早苗は「迷惑をかけたくない」と言ってそれを断ってね。当時、お義父さんも私も早苗の意思を慎重したんだけど・・・・・あの時、多少強引にでも話しを勧めておけば!」
そう言って悠菜は辛そうな顔をした。
隆史「?何か・・・あったのか?」
突然辛そうな顔をしだした悠菜に対しどうしたのかと聞く隆史。
誠也「両親がなくなった後、早苗姉は遠縁の親戚にお世話になりながら、一人で神社で巫女をしながら住んでいたんだ。」
隆史「一人で?」
誠也「早苗姉は親戚の人達とは仲があんまり良くなくて煙たがられてたんだ。だから・・・・」
隆史「だから一人暮らしだったんだな。でも、煙たがれてたって・・・なんでまた。」
誠也「早苗姉には不思議な力があって、親戚の人たちにはそれが不気味に写ったんだろう。俺らはそんなの全然気にしてなかったんだけどね・・・・兎に角、親戚にあまり良く思われてなかった早苗姉は進学する為のお金もあまり出してもらえず・・・・けど、その事を俺達に迷惑をかけまいと思って話してくれず・・・その後、神社ごと行方不明に・・・・」
隆史「神社ごとって・・・・・あ、そう言えば前ニュースなんかで話題になってたな「現代の神隠し、神社の娘が神社ごと行方不明」って・・・あれってその早苗って人が行方不明になった出来事だったのか。」
悠菜「あの時、多少強引にでも早苗を鳴海の家に引き取ってたら、あの子が辛い思いもせず、行方不明にもならなかったのに・・・・」
そう言って悠菜はそれっきり黙り込んでしまった。
隆史「あ、その・・・・悪い、変なこと聞いて。」
悠菜「良いわよ別に。さあ、少し遅くなったから急いで帰りましょう。」
誠也「そうだね。少し急いで「グワアアアアアアアアッ!」ってな、なんだ?!」
家へ帰るために急ぎ足で歩き始めた誠也達に、突如頭上から何者かの叫び声が聞こえるのと同時に、何者かの影が誠也達の目の前に立ちはだかり、誠也達はその足を止めた。
魔化魍・バケネコ1「グワアアアアアアアッ!」
魔化魍・バケネコ2「グルルルルルルルルッ!」
誠也「なっ!魔化魍?!」
つづく
私用のため、次回の更新はお休みで、1ヶ月後に更新します。