仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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遅れて申し訳ありません。剣 流星です。
今回、ようやくサブタイトルに出ている響鬼が出てきます。
駄文しか書けないため、出すのに結構時間かかってすいません。
では、第30話をどうぞ。


第30話 幽霊の少女と響鬼の少年⑫

あやめ「う~~~~~ん!久々のお日様の光です♪生き返ります~♪」

 

誠也達『いや、生き返るって(^_^;)』

 

青空の下で「う~ん」と言って体を伸ばし、「生き返る~♪」と言ったあやめに対して声を揃えてツッコミを入れる誠也達。

誠也達は鼻血を出して倒れた竜輝を部屋に残し、あやめの久々の昼の外出に付き合っていた。

鳴海荘前で久々の陽の光を浴びて嬉しそうにするあやめを見て、悠菜や霞、なのは達も嬉しそうな顔をしたが、誠也だけはすぐに何かを考え込むような顔をした。

 

はやて「うん?どないしたん?難しい顔をして。」

 

あやめを見ながら考え込んでいる誠也を見て、はやてはどうしたのかと声をかけた。

 

誠也「・・・昨日のことを考えていたんだ。」

 

はやて「昨日のこと?」

 

誠也「うん。昨日襲ってきた魔化魍達。アイツらあやめさんをどこかえ連れて行こうとしてたろう?もしかしたらアイツら、最初からあやめさんを連れ去るのが目的だったんじゃないのかなって思って。」

 

はやて「考えすぎやないの?財団が放った魔化魍がたまたま私らを襲っただけやて。」

 

誠也「だと良いんだけど「シャアアアアアッ!!」って・・何?!」

 

あやめを見ながらはやてと話していた誠也の耳に、突如として何かの声が聞こえてくる。

 

魔化魍「「「「「「グルルルルルッ!!」」」」」」

 

誠也「なっ!魔化魍?!」

 

突如として、誠也達の頭上から計6体の化け猫の魔化魍があやめを取り囲むようにして現れた。

 

あやめ「き、昨日の化物?!」

 

突如現れた魔化魍に驚き、身を竦ませるあやめ。そんなあやめを好都合だと言わんばかりに、魔化魍達はあやめに対して一斉に襲いかかろうとした。だが・・・・

 

魔化魍「「「「「「シャアアアアアアアアアッ!!」」」」」」

 

誠也・悠菜・圭介「「「あやめさん、危ない!!」」」

 

一斉にあやめに襲いかかろうとする魔化魍に対して、背後から攻撃を加えて誠也達はそれを防ぎ、その隙にはやて、なのは、フェイトの三人はあやめの身を魔化魍から引き離した。

 

はやて「あやめさんこっちや!」

 

なのは「あやめさん大丈夫?」

 

フェイト「私達の後ろに!」

 

連れ出したあやめを自分達の背後に隠れさせながら、変身・セットアップするためにデバイスを取り出して構えるなのは達。

 

そんななのは達を少し離れた所で霞や美夏と一緒に見て居た隆史は、魔化魍の姿を見て、昨日の襲われた恐怖を思い出したのか、震えながら一部始終を見て居た。

 

隆史「うっううううう・・・・・(な、情けねえ・・・自分より年下の誠也達があんなに動けるのに、年上で先輩である俺は、震えて身動きすら出来ないなんて・・・・)」

 

そんな風に思いっている隆史を他所に、事態は動く。誠也達が変身するためにドライバーを取り出して身に着けたのである。

 

圭介「みんな、変身するぞ!霞!!」

 

霞「うん!受け取って圭くん!!(バッ!)」

 

圭介に名前を呼ばれた霞がタカ・トラ・バッタのメダルを圭介に投げて渡す。

 

圭介「よし!二人共行くぜ!!変身!!」

 

誠也「ああ!変身!!」

 

悠菜「変身!!」

 

圭介の変身に合わせるかのように変身をする誠也と悠菜。

 

三種類の変身音が鳴り響き、仮面ライダーへと変身した三人はそれぞれ手に武器を持って魔化魍へと斬りかかる。

 

はやて「なのはちゃん、フェイトちゃん、私達も!!」

 

なのは「うん!行くよ、フェイトちゃん!!」

 

フェイト「ええ!」

 

三人「「「セーット、アーーップ!!!」」」

 

誠也達に続くように、はやて達も手に持っている自分のデバイスでセットアップを行い、バリアジャケット姿へとその身を変えた。

 

誠也「6体だから一人一体相手する計算だけど、はやて達は相手を引きつけるだけに止めておくんだぞ!」

 

はやて「分かってるって。私らだけじゃあ魔化魍は倒せないから誠也達が自分達が相手している魔化魍を倒すまでの時間を稼ぐだけに留めておくって。」

 

誠也「あと、霞はディスクアニマルであやめさん達と自分の身を守るんだ!」

 

霞「わ、分かった!」

 

美夏「みんな、気を付けて!!」

 

誠也「よし!みんな、行くぞ!!」

 

誠也の掛け声に呼応するように6体の魔化魍へと突っ込んでいく誠也たち。そんな誠也達の背中に「気を付けて!」と声をかける美夏。

 

そんな美夏達を物陰から見ている一対の目があった。7体目の魔化魍である。

 

魔化魍「グルルルルルッ!!ガアッ!」

 

霞「えっ?何?!キャッ!」

 

美夏「ま、魔化魍?!もう一体居たの?!アッ!」

 

隆史「なに?!ぐあっ!」

 

物陰から飛び出した7体目の魔化魍は、あやめの側に居た霞や美夏、隆史の体を跳ね飛ばすと、おもむろにあやめの腕を掴んでその場から立ち去ろうとした。

 

あやめ「キャアッ!は、放して!!隆史様!」

 

腕を捕まれたあやめは、それを気にせずに魔化魍に吹き飛ばされた隆史の身を案じて、必死に腕を振りほどいて隆史の側へとかけ寄ろうとしていた。

 

霞「あやめさん!みんな、行って!!」

 

魔化魍に腕を掴まれて、連れて行かれそうになったあやめを見て、霞はディスクアニマルを起動させてそれを阻もうとした。

 

ディスクアニマル達「「「――――!――――!」」」

 

あやめを連れ去ろうとする魔化魍に対し、勇敢に立ち向かう三体のディスクアニマル茜鷹・瑠璃狼・緑大猿達だが・・・・・

 

魔化魍「シャアアアアアアアアッ!(バキッ!)」

 

魔化魍が腕を振り上げて一閃させただけで、三体のディスクアニマル達は破壊されてしまった。

 

霞「そ、そんな?!」

 

美夏「ディスクアニマル達、壊されちゃった・・・・ど、どうしよう・・」

 

ディスクアニマル達を壊されて戸惑う霞達。

 

圭介「霞!クソッ!!おい、お前ら邪魔するな!!」

 

ディスクアニマル達を破壊されたのを見て、霞の側に行こうとする圭介だったが、魔化魍たちがそれを阻み、側に行くことができないでいた。

 

圭介「おい!はやて!!お前ら空飛べるんだろう?だったら空飛んでこいつら振り切って、霞達の援護を!!」

 

圭介は自分達と同じ用に魔化魍に一体一で接近戦を挑まれているはやて達へと霞の援護をするように言った。

 

はやて「無理やて!こいつら引っ付くみたいに接近戦仕掛けてきているから、空飛ぶために意識を少しでも回したら、スキができてまうから無理なんや!!」

 

誠也「クソッ!このままじゃあやめさんが連れて行かれる!!」

 

目の前の魔化魍を相手にしながら焦る誠也達。

 

そんな誠也達を他所に、隆史は一人震えながらこの状況を見て居た。

 

隆史(クソッ!クソッ!!なんで震えが止まらないんだよ!あやめさんが連れて行かれちゃんだぞ!あやめさんが!!)

 

隆史の脳裏には今日までのあやめが自分に向けてくれた様々な顔がよぎる。隆史と外に出かけられるのを知って喜ぶあやめの顔。テレビなどの現代の家電製品に驚くあやめの顔。霞や美夏達と年頃の女の子の顔で楽しそうに話をするあやめ。そして・・・・隆史と初めて会た時、満面の笑顔を隆史へと向けるあやめ。

 

隆史(アレは・・・・あの笑顔は・・・・俺に向けられたものじゃないのはわかってる。でも!!)

 

隆史は歯を食いしばり、出てくる震えを必死に抑えようとする。そんな隆史を他所に、あやめの腕を捕まえた魔化魍はあやめを引きずるようにしてさらにその場から離れようとしていた。

 

魔化魍「グルルルルルッ!」

 

あやめ「放して!たかし様!たかし様!!たか「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」って、え?たかし様?!」

 

魔化魍に腕を掴まれ、引きずられたあやめが驚いた顔をした。隆史が今まさに拳を振りかぶり、雄叫びを上げながら魔化魍に殴りかかろうとしていたのである。

 

隆史「あやめさんを離せええええええええええええええっ!!」

 

魔化魍「グルッ?!」

 

突然飛びかかれられて一瞬驚く魔化魍。だが驚いて動きを止めたのは一瞬で、次の瞬間には殴りかかった隆史を片腕を振って吹き飛ばした。

 

バキッ!

 

隆史「ぐわっ!」

 

魔化魍の片腕に吹き飛ばされる隆史。

 

あやめ「たかし様!放して!!」

 

吹き飛ばされた隆史の身を案じ、再び隆史の側に駆け寄ろうとするが、魔化魍が腕を掴んで離さず、腕を振り払おうともがいた。だが魔化魍はそれを気にもとめない感じで、再びあやめを引きるず様にしてその場をあとにしようと歩き出した。だが・・・

 

ガバッ!

 

魔化魍「?!」

 

何者かが背後から掴みかかってきたため、魔化魍は再びその足を止めた。

 

隆史「あやめさんを・・・・離せ!!」

 

魔化魍の背後から掴みかかった者は隆史だった。隆は、そのまま魔化魍を羽交い絞めにして抱きついてその動きを止めようとした。だが、魔化魍はそれをうっとおしいという感じで、隆史の体を力任せに自分の体から引き剥がすと、そのまま自分の足元に叩きつけた。

 

バキッ!

 

隆史「ぐわっ!」

 

叩きつけられた隆史が痛みでその動きを止めている隙に、魔化魍は再び歩きだそうとした。だが、今度は自分の足を何者かが掴んで、歩きを封じているのを感じ、自分の足元を見た。

 

隆史「あ、あやめ・・・・さんを・・・・離せ・・・・」

 

魔化魍の足元。そこには痛みに耐えながら魔化魍の足を必死に掴んでいる隆史の姿があった。

 

魔化魍「グルルルルルッ!!」

 

自分の足を掴む隆史の姿をみて、隆史を自分の足から振り払おうと、掴まれていない足で隆史へ蹴りを入れる。

 

バキッ!

 

隆史「うぐっ!・・・・離さない・・・・絶対に・・・・離すもんか・・・・・」

 

蹴りを入れられても必死に足を掴んで離そうとしない隆史。それをうっとおしいと言う感じで魔化魍は連続で蹴りを入れた。

 

バキッ!ドカッ!ドカッ!

 

隆史「うぐっ!ぐっ!ぐううううっ!」

 

何発もの強烈な蹴りを入れられ、苦しむ隆史。

 

あやめ「たかし様!!やめて!やめてえええええええええ!!」

 

蹴りを入れられて、苦しむ隆史の姿をみて悲痛な声をあげるあやめ。

 

バキッ!

 

隆史「うぐっ!」

 

何度目かの蹴りを隆史に入れられた魔化魍は止めだと言わんばかりに足を大きく振りかぶると、ボールでも蹴るかのように勢いよく隆史の腹に強烈な蹴りを入れた。

 

ドカッ!!

 

隆史「うわっああああああ!!」

 

あまりにも強烈な蹴りを入れたせいで、足を掴んでいた手を放してしまう隆史。

 

あやめ「たかし様!!」

 

吹っ飛ばされた隆史を見て、悲痛な声をあげるあやめ。だが、そんなのはお構いなしだと言わんばかりに、魔化魍は再びあやめを引きずるようにして歩き出した。

 

あやめ「たかし様!たかし様!!」

 

掴まれた腕を振り払おうと必死にもがきながら隆史の方を見て叫ぶあやめ。

 

隆史「ま・・・待て・・・よ・・・」

 

連れて行かれるあやめを見て、必死に起き上がろうとする隆史。だが魔化魍の攻撃のせいで思うように体に力が入らず、うまく立てないでいた。

 

隆史「ま・・・・まて・・・・よ・・・・クソッ!・・・・・俺じゃ・・・・どうすることも出来ないのか?」

 

必死に立ち上がろうともがきながらつぶやく隆史。

 

隆史「何の・・・・力も無い・・・・俺じゃ・・・・あやめさんを・・・守れないのか?・・・・・自分を慕ってくれている・・・女の子一人・・・守れないのか?」

 

隆史は連れ去られようとしているあやめを見て、魔化魍に対して何の力も無い自分が悔しくて唇をかんだ。

 

隆史「俺に・・・力が・・・・・誠也達みたいな力が・・・あれば・・・・・クソッ!!」

 

あやめを連れ去ろうとする魔化魍を見て悔しそうな顔をする隆史。そんな隆史の視界に写っている魔化魍に突如小さな影が複数襲いかかるのが見えた。それは赤いタカの様な形をした物と、水色のタコの形をした物、緑色したバッタの形をした物、オーズの世界のサポートメカのカンドロイド達であった。

 

カンドロイド達『―――――!―――――!』

 

隆史「あれは・・・一体?」

 

魔化魍を攻撃するカンドロイド達を見て、戸惑う隆史。そんな隆史の頭上に突如変化が起きた。

キラキラ光る光の粉の様な物が隆史に降り注ぐと、突如隆史の目の前に金色の光を放つ一体の鳥・カナリヤの姿が現れたのである。

 

隆史「なっ、なんだ・・・コレ?」

 

突如現れたカナリヤの姿に驚く隆史。

 

カナリヤ『落ち着いて聞いて。私の名はカナリヤ。』

 

隆史「えっ?カナリヤって確か・・・誠也達に仮面ライダーの力を授けたってヤツじゃ・・・」

 

隆史は今日、誠也たちから聞いた仮面ライダー関連に関する話の中で聞いた。その中に誠也達に仮面ライダーの力を授けた者の名前がカナリヤだった事を思い出した。

 

カナリヤ『ええ。私は誠也達の仲間よ。良い、よく聞いて。アイツら魔化魍は通常の手段じゃ倒すここができないの。誠也達が今現在持っているライダーの力で辛うじて倒すことができるんだけど、・・・』

 

そう言ってカナリヤは戦っている誠也達の方へと視線を向け、それに釣られて隆史も視線を向けた。

 

誠也「くっ!」

 

視線の先、そこには魔化魍との戦いで苦戦を強いられている誠也達の姿があった。

 

カナリヤ『誠也達の持つライダーの力にある対魔化魍戦の力はあくまで「ついで」で取り付けた物で、対魔化魍用の鬼、「響鬼」の世界であるライダーほど無いの。彼ら魔化魍を真に相手できるのはあくまで「響鬼」の世界のライダーである「鬼」である音擊戦士だけなの。そして・・・・あなたにはそのライダーに変身できる素養があるの。』

 

隆史「お、俺に?」

 

自分に素養があるというカナリヤの言葉を聞いて驚く隆史。

 

カナリヤ『いい。この状況を打開するにはあなたが「鬼」となって魔化魍を倒すしかない。』

 

そう言ったカナリヤは光を発して、自分の能力である空間格納庫から鬼になるための変身用のアイテム「変身音叉」を取り出して、隆史の目の前に置いた。

 

隆史「これは?」

 

目の前の地面に置かれた音叉を見てカナリヤに問う隆史

 

カナリヤ『それを使えば、あなたは「鬼」となって魔化魍を倒す力を手にすることができる。けど、それを使えば同時に、誠也達と同じ用にあの魔化魍を送り出した組織「財団X」との戦いに身を投じることとなるわ。』

 

隆史「戦いに・・・・身を投じる・・・・」

 

隆史は音叉をじっと見て考え込む。

 

カナリヤ『さあ、どうするの?あなたが取る道は二つ。このまま黙ったまま魔化魍を見逃すか、それとも鬼となって戦うか。さあ、選んで!』

 

隆史「・・・・・・・」

 

カナリヤの言葉を聞いて考え込む隆史。

 

隆史(どうする?鬼となって戦うか。それともこのまま何もしないで魔化魍を見逃すか?戦いに身を投じるなんてそんな厄介事は嫌だけど、でも・・・・ここで魔化魍を見逃したら、あやめさんが・・・・)

 

カナリヤの言葉を聞き、数秒黙り込む隆史。だが次の瞬間、目の前の音叉を手に取って、何かを決意したかのような顔をして立ち上がった。

 

隆史「正直、戦いに身を投じるって言われてもピンと来ないし、できれば厄介事は嫌だ。けど・・・・あやめさんを守るのに必要なことだって言うんなら、「鬼」でもなんにでもなってやる!!」

 

はっきりとした大きな声で、高らかと宣言するように言う隆史

 

カナリヤ『あなたの決意、聞かせてもらったわ!なら、音叉を鳴らして、額に!』

 

隆史「こ、こうか?」

 

カナリヤの言葉を聞いて、指で「ピン!」と音叉を弾く。すると「キーン!」と言う響く音が音叉から発し始め、それをそのまま額へと持っていった。すると隆史の額に奇面の紋章が浮かび上がると、全身から紫色の炎が発生し、隆史の体を包み込んだ。

 

魔化魍「?!」

 

自分に襲いかかるカンドロイド達を破壊した魔化魍は、隆史の異変に気づき、そちらを見て驚く。

 

あやめ「た、たかし・・・様?」

 

あやめも突如隆史が全身から紫の炎を発した事に驚く。

 

隆史「はぁああああああああああっ!はあっ!!」

 

気合一閃。隆史が腕を振り上げて、全身を包んだ炎を振り払うと、そこには両手に音撃棒 烈火(おんげきぼう れっか)を持った鬼である音擊戦士の姿があった。

 

悠菜「アレは・・・」

 

戦いの最中に、異変を感じて、隆史の居る方を見て驚く悠菜。

 

誠也「アレは・・・・響鬼。仮面ライダー・響鬼だ!」

 

 

つづく

 

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