祝・第3次スーパーロボット大戦z天獄編発売日決定!!
ついにzシリーズ最新作の天獄編の発売が決まりました。しかも初回特典で蓮獄編がついてくると言うすごさ!!ただ、残念なのは、参戦作品の中にエウレカAOとZZ、マブラブが入ってなかったのが非常に悔やまれます。でも!それを埋めてもあまりあるトップ2とガルガンディアの参戦の驚き!とても楽しみです。
あ、それと今回から、終わりに不定期で「おまけコーナー」を設けました。よかったら読んでください。
では第33話をどうぞ!
誠也「・・・・・・・と言うことがあって、隆史先輩は響鬼となり、あやめさんは隆史先輩の部屋に居候することになったんだ。」
鳴海荘の隆史とあやめが住んでいる101号室で、誠也から語られる隆史とあやめの長い話がようやく終わりを迎えた。
今現在、部屋の中に居るメンツは、話しを聞いていた霞や圭介を筆頭に、話の登場人物であるあやめ、皆神村から連れてきた翔子や銀子、さくや、孝介と魔女である寧子や佳奈、小鳥、かなで、千絵、部屋に来る前に気絶して運ばれて、途中で意識を取り戻したカズミ。そして寧子達に協力している良太と、実に15名の大人数が居座っていた。
カズミ「・・・・経緯は大体わかったんやけど、そのあやめさんがなんでこの鳴海荘の管理人に?」
カズミは誠也の話の中に、あやめが鳴海荘の管理人になった経緯が入っていなかったので、その事について誠也に聞いてきた。
あやめ「あ、それはですね、わたくしがやらせてもらえるようにお願いしたんです。」
銀子「え?誠也くんにお願いした!?」
あやめの言葉を聞いて、生前あやめが引っ込み思案だった事を思い出した銀子が驚いたような声を出した。
あやめ「ええ。わたくし、この本を呼んでアパートの美人管理人をやってみたくなったんです♪」
銀子「この本?」
あやめ「はい、これです♪」
あやめは嬉しそうな顔をしながら、ポルターガイスト現象の力を使って、部屋の中の本棚から一冊の本を取り出した。
銀子「え~っと・・・・・・・・この本なの(^_^;)」
あやめがポルターガイスト現象の力を使って、自分の手のひらの上にふわふわと浮かばせて差し出した一冊の本。それは漫画本で、未亡人のアパートの美人管理人と、アパートの住人との恋を描いた伝説のラブコメ作品、め○ん一刻が差し出されていた。
あやめ「はい♪この作品の管理人さんみたいな管理人になりたいな~って思って、そこでちょうど鳴海荘の管理人を探していた誠也様に頼んで、ここの管理人をさせてもらったんです♪」
本を抱きしめながら、嬉しそうに語るあやめ。
銀子「な、なるほどね~。(この本の主人公とヒロインの立場が、あやめちゃん達の今の立場に微妙に被っているように感じるんだけどな~(^_^;)」
あやめの言葉を聞きながら、「立場被ってる!」と心の中で思う銀子。そんな銀子を他所にあやめに尋ねることがあるため、誠也はあやめに声をかけた。
誠也「あ、そうだ。あやめさん、田中先輩はどうしたんです?出かけているんですか?」
誠也は来た時には既に居なかった、この部屋の主である隆史をあやめに聞いてみた。
あやめ「あ、たかし様でしたら斬鬼様と一緒に走り込みに行っていますから、そろそろ「じぇえええええええろぉおおおおおおおおにぃいいいいいいいいもぉおおおおおおおおおおおおおおっ!」っと、噂をすれば・・・戻ってきたみたいです。」
部屋の外から聞こえてくる隆史の声を聞いて、あやめは隆史が走り込みから帰って来たと悟り、一旦台所へと行くと、台所にある冷蔵庫からスポーツ飲料水の入ったペットボトルを取り出し、それを持って部屋の外へと出るために玄関へと向かった。
良太「な、なんだ?さっきの叫び声?尋常じゃない感じの声だったぞ(^_^;)」
カズミ「せやな、まるで叫び声の様な、悲鳴のような・・・そんな感じの声やったな(^_^;)」
先ほどの隆史の物と思わしき、悲鳴のような叫び声を聞いて、叫び声の理由を知らない亮太達は困惑した。そんな亮太たちとは別に、叫び声の理由を知っている誠也達はその声を聞いて、気の毒そうな顔をした。
誠也「・・・・どうやら、今日の訓練も尋常じゃなかったみたいだな(^_^;)」
圭介「斬鬼さん、修行に関しては本当に容赦しないからな(^_^;)」
霞「と、とにかく、私達も外に出よう?」
誠也「そ、そうだな。」
霞の一言で外へと出る誠也達。靴を履き、玄関を出て、鳴海荘の表に出た誠也達は、通りから鳴海荘の敷地内に入ってくる入り口から見えてくる異常な光景を見て、その動きを止めて居た。
隆史「じぇえええええええろぉおおおおおおおおおにぃいいいいいいいいいもぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
斬鬼「ハイヨー!新弟子一号!!」
小鳥「・・・な、なんなんです・・・コレ?」
外に出た誠也達が目にした物、それはどこぞの史上最強の弟子のように、必死の形相をした隆史が、鉛入りの道着を着た姿で、斬鬼が上に座っている古タイヤを使ってタイヤ引きをしている姿だった。
良太「・・・何だアレ?」
困惑した表情で、良太達はこちらに走ってくる”アレ”に関して誠也に聞いてみた。
誠也「何って・・・・・ただのタイヤ引き?」
良太「なんで疑問形?!大体アレは”ただの”とは言わないと思うぞ!?て言うか、後ろからムチで叩いているし(^_^;)」
誠也「ま、まあ~確かに・・・これは”ただの”は付きませんよね(^_^;)」
斬鬼「ドードー、止まれ!新弟子一号!」
呆れ顔をする良太達の前に、馬を落ち着かせるみたいに「デードー」と言って止まる斬鬼と隆史。
斬鬼「よし!今日の訓練はここまで!脱水症状にならないように、水分補給をしっかりして、ちゃんと休むんだぞ!」
隆史「は・・・・はい・・・・・・あ、ありがとうございました~・・・・・・(バタン!)」
斬鬼が訓練終了を宣言すると共に、真っ白になって口から魂を吐きながらバタン!と倒れる隆史。そんな隆史を他所に、隆史をしごいていた斬鬼は、鳴海荘前に集まっていた誠也達に気づき声をかけてきた。
斬鬼「おう、誠也じゃないか!って・・・・今日はまた随分と大所帯だな。何かあったのか?」
斬鬼は誠也の側に大人数で居るかなで達に視線を向け、何事なのだと聞いてきた。
誠也「ええ。ライダー関係の事で保護したこの娘達5人に住まいを提供してあげようと思って、それで
斬鬼にかなで、寧子、佳奈、小鳥、千絵を紹介する誠也。
斬鬼「成るほど、つまり新しい鳴海荘の住人ってわけだ。103号室に住んでいる、
かなで「あ、どうも。かなでと言います。」
しどろもどろになりながら、自己紹介をするかなでとそれに続く用に寧子達も自己紹介をした。
かなで「ね、ねえ・・・誠也くん、所で・・・さっきから倒れたままのこの人、大丈夫なの?って言うか、生きてるの?」
今だ倒れたままで、真っ白になって口から魂が出ている隆史のことの方が気になっていたかなでは、大丈夫なのかと誠也に聞いた。
誠也「大丈夫大丈夫、いつものことだから。あやめさん、いつものお願いね。」
あやめ「はい。」
かなでの質問に対して「いつもの事」だと答えた誠也は、側に居たあやめに「いつもの」と言って声をかけた。
あやめは倒れた隆史に近づくと、手馴れた手つきで隆史の口から出ている魂をおもむろに掴み、その魂を口の中に無理やり押し込めた。
あやめ「はい、たかし様!魂しまって!!(ズボッ!)」
隆史「う、う~ん・・・・はっ!俺、また魂抜けてた?」
あやめ「はい、しっかりと。」
意識を取り戻した隆史に、手に持っているペットボトルに入ったスポーツドリンクを差し出しながら、隆史の質問に答えるあやめ。
銀子「え~と・・・・なんだか一連の動作が手馴れた感じがするね(^_^;)」
銀子はあやめが行った隆史の魂を引っ掴んで、強引に隆史の口にねじ込む動作が手馴れていた事を指摘した。
あやめ「一ヶ月以上、ほぼ毎日このような事をしていれば、いい加減なれます。」
銀子「た、たくましくなったね(^_^;)」
銀子が知っている生前のあやめだったら、今の隆史の姿を見れば狼狽えまくると思っていたため、今のあやめを見て、感心したような、呆れた様な複雑な顔をした。
隆史「ングング・・・・・・ぷはっ!・・・・あ~生き返った。あれ?誠也、来てたのかって・・・なんだ、ずいぶん大人数で来ているな。」
誠也の周りに居るかなで達を見て、少し驚いた声で言う隆史。そんな隆史にかなで達を紹介する誠也。
隆史「成るほどね。じゃあこの娘達5人はしばらくは鳴海荘に住むことになるんだな。で、部屋割りはどうするんだ?」
誠也「いくら部屋が余っているからって、流石に一人1部屋は無理だから、二人1組になって住んでもらうよ。体が動かない佳奈もいることだしね。」
寧子「二人で1部屋か・・・私には異論はないわ。佳奈ちゃんの面倒を見てあげなきゃいけないしね。」
誠也「じゃあ、寧子さんは佳奈と一緒の部屋って事で良いね。じゃあ後の組み合わせは・・・」
小鳥「あ、私は千絵ちゃんと一緒でいいですよ。今ままでも千絵ちゃんと一緒だったから。いいでしょう、千絵ちゃん。」
カズミ「それがええな。下手に寧子や佳奈を千絵と一緒にしたら、いつ千絵の病気が出て、二人が餌食になるか・・・やっぱ千絵と一緒に居られるのは今まで千絵と一緒に居て無事でいられた小鳥が適任やな。」
誠也「え?病気?千絵さんは病気持ちなの?」
カズミの口からでた病気と言う言葉に反応して誠也カズミにその事を訪ねた。
カズミ「まあな。アレはある意味病気やな。あ、でも誠也が考えているようなヤツじゃ無いから安心しいや。」
誠也「?」
カズミ「まあ、感染る心配は無いから安心しいや。別の意味での感染る可能性は有るけど、誠也が考えることじゃあらへんから。それよりもその部屋割りだと、かなでが一人で1部屋ってことにならへん?」
小鳥「あ、そうなりますね。ちょっとズルいですね。」
かなで「ズルいって・・・しょうがないでしょう。奇数なんだから、二人1組に分けるんなら、どうしても一人あぶれるんだから。」
小鳥「でも~」
かなでが一人で1部屋に住むのが若干羨ましいのか、若干不満そうな顔をする小鳥。
銀子「じゃあ、私がかなでちゃんと一緒に住んであげれば、問題ないわね。」
誠也「へっ?」
突然の銀子の提案に驚く誠也。
翔子「ぎ、銀ちゃん、どう言う事?かなでちゃんと一緒に住むって・・・まさか銀ちゃん、村を出るの?」
孝介「えっ!ホントですか?!」
銀子の言葉を聞いて、少し悲しそうな顔をする翔子と驚いた顔をする孝介。
銀子「うん。前々から考えていたんだ。こうちゃん達には話していたと思うけど、私が追っている羽衣の欠けら。あれね、村の外にも結構出て行ってるの。今追っている山童を倒したら、村の外に出て行った羽衣を回収するために村を出ようとは思っていたの。それに・・・・前にたまちゃんとひめちゃんと一緒に間引きしたエセ白狐が、そろそろ数を揃えて再び活動し出す頃だしね。」
誠也「ん?エセ白狐?」
銀子「あ、何でもない何でもない。こっちの事。」
誠也の疑問に「何でもない何でもない」と手を振って誤魔化すように言う銀子。
誠也「と、兎に角。部屋組は寧子さんと佳奈、小鳥さんと千絵さん、かなでと銀子さんでいいですね。」
寧子「ええ、それで良いわ」
誠也「かなでは?銀子さんと相部屋で良い?」
かなで「銀子さんが良いなら私は良いわよ。」
かなでは銀子の方を見ながら誠也の質問に答えた。
銀子「私もかなでちゃんが良いなら。」
誠也「じゃあこの組み合わせで。」
銀子「よろしくね。かなでちゃん♪」
かなでに対して手を差し出す銀子。
かなで「あ、はい。よろしくお願いします。」
かなではその手を取り握手をした。
圭介「さて、部屋割りは決まったな。それで?引越しの作業はどうする?今日から早速するか?」
誠也「いや、明日からにしよう。なんだかんだ言って、結構話し込んで、結構時間が立っているからな。かなで達は昨日と同じ用に、ラボに泊まってもらって、明日から作業をしよう。」
斬鬼「引越しか・・・人手がいるだろう。俺も手伝ってやるぞ。」
孝介「あ、俺も手伝うよ。」
圭介「俺も、夏休みだし。時間は余ってるからな。」
霞「あ、私も。」
かなで「あ、ありがとうございます。」
手伝うと言ってくれた霞達に対し、礼を言うかなで。
翔子「私も手伝いたいけど。まだ学校有るから・・」
さくや「私もです。手伝いたいのですが・・・・すいません。」
かなで「あ、いいんですよ。気にしないでください。」
手伝えないことを気にして頭を下げる翔子とさくやに対し、気にしないでと言うかなで。
誠也「じゃあ明日、午前中の涼しい時間帯の間に済ませておきたいから、集合は7時頃で。」
孝介達『はい!(了解!)』
誠也の声に明日、引越しを手伝う人達が声を揃えて返事をする。そんな中、一人ずっと考え込んだ顔で、殆ど会話に加わらなかった良太が誠也に声をかけた。
良太「・・・なあ、誠也。頼みがある。」
誠也「え?なんです村上先輩。」
良太「俺に・・・仮面ライダーの装着者としての素質があるのか調べて欲しいんだ。」
誠也「え?」
*
白いタイルが床、壁、天井にびっしりと敷き詰められた、まるで手術室の様な場所。
その部屋の中に、体中の至る所が裂け、血を流している一人の少女がいた。
ここは財団X傘下の研究機関・ヴィンガルフの研究所の一室である。その部屋にいる少女は黒羽寧子らと共に一度は研究所から脱出したが、再度捉えられたヴィンガルフの魔法使いの少女であった。
少女は捉えられた後、この場所に放り込まれ、鎮死剤が切れるギリギリまで放って置かれていた。
既に彼女は鎮死剤切れが近づいているためその症状である体が裂けて、血が流れ出ると言う症状が出ていて、もう少しすれば内蔵やいたる所が溶け始めるではじめる所まで来ていた。
内蔵が溶ける・・・・そうなれば、いくら鎮死剤を手に入れても手遅れになってしまうと少女は思い、自分に一歩一歩近づく死の足音に身を震わせていた。
ガシャ!
突然部屋の入り口が開くと、そこから一人の男が出てきた。研究所の所長である
九「・・・そろそろ薬が切れる頃だな。どうだ、他の魔女達の居場所を吐く気になったか?もし言ったなら薬をくれてやる」
少女「・・・・・・・・・話したら・・・本当に薬をくれるの?」
九「・・・ああ、もちろんだ。」
少女「・・・居場所を知っているのは3人、カズミにネットの操作を頼んで学校に行っている子までいる。場所は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よ。」
九「成るほど、分かった。」
一言しゃべると、九は目の前の少女など、まるで見えていないかのように、黙ってその場を立ち去ろうとした。
少女「ま、待って!じゃべったんだから薬を!あと少ししたら内蔵も溶け出して、薬を飲んでも間に合わなくなるの!お願い!薬を!!」
必死に九を呼び止めようとする少女だったが、九はまるで聞こえていないかのように部屋の入口へと歩いていく。
少女「薬!薬を!!「失敗作であるお前に薬などやるわけないだろう。そのまま崩れていけ」ってえ?・・・・・あ・・・・・・・」
九の言葉を聞き、その言葉が理解できないのか、少女はその動きを止めた。やがて九が言った言葉が理解できたのか徐々にその顔が絶望へと染まって行き、泣き叫び始めた。
少女「い、いやああああああああああああああああああああああああああっ!!死にたくない!死にたくない!!死にたくないいいいいいいいいいっ!!!」
少女の叫び声を背後から聞きながらその場を後にしようとする九。その時、部屋に一人の人物が入って来た。その人物は紅い髪で、顔には目元を追おう白い仮面を付け、白いスーツに身を包んだ10代後半の男だった。
九「?!お前は!!」
九はこの男を見て、驚きの顔をしたが、そんな九など眼中にないと言う感じで、男は九の横を通り過ぎると、部屋の中心で泣き叫んでいる少女の元へと歩み寄った。男は少女と目線を合わせるようにしゃがみ、懐から一錠の薬を取り出して差し出した。
男「さあ、鎮死剤だ。」
少女「え?」
泣き叫んでいた少女は突然差し出された鎮死剤を見て驚くと、鎮死剤を差し出した男と鎮死剤を交互に数回見た。そんな少女に対して、男は優しそうな顔を向けた。
そんな男の顔を見た少女は、その笑顔に安心したのか、差し出された薬を手に取りそれを口にして飲んだ。
やがて薬が効いてきたのか、全身の裂けた傷口は塞がり、少女の体は何事もなかったかのような状態に回復した。
少女「あ、あの・・・・・ありがとう。」
少女は自分に薬をくれた男にお礼を言った。
男はその言葉を聞くと、優しく微笑み、少女の頭を優しく撫でた。
男「君、名前は?」
少女「え?あ・・・・・チャトゥー」
男「チャトゥーか、良い名前だ。」
チャトゥー「え?あ・・・・」
チャトゥーと名乗った少女は名乗った後、突然男に抱き抱えられた。いわゆるお姫様だっこである。
チャトゥー「え、あ、あの・・・・」
どつ前抱きかかえられて困惑するチャトゥー。そんなチャトゥーに男は優しく微笑みながら語りかけた。
男「心配しないで。大丈夫、君の身柄は僕が保護するよ。」
チャトゥー「保護?」
突然「保護する」と言われても、その意味が分からず、チャトゥーは困惑する。だがそんなチャトゥーの耳に怒気を含んだ九の声が聞こえてきた。
九「・・・・・いきなり来て、勝手な事をしないでもらえませんでしょうかね。財団X副総帥の直轄部隊、親衛隊隊長のリュート・N・バクー殿。」
いつの間に呼んだのか、後ろに数人の黒服の男を従えた九が睨みつける。その九の睨みつける視線に恐怖し、リュートに抱きかかえられていたチャトゥーは身を竦ませ、リュートに身を寄せた。
九「・・・・拘束しろ。」
冷ややかな声で黒服の男達に命令する九。
九の命令を受けて、チャトゥーを抱きかかえたリュートに迫る黒服の男。だが黒服の男達はリュート達を拘束することはできなかった。
電子音声『チェイン!ナウ!』
突然鳴り響いいた電子音声の後、突然黒服の男と九は足元に現れた魔法陣から発生られた魔力の鎖により、動きを封じられた。
九「こ、これは?」
驚きにそまる九の顔。そんな九の耳に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
???「リュート様に汚い手で触れるな!」
???「全員、そのまま動かないで!」
九「?!お前は!スカジ!!」
聞こえてきた二重類の声。その声のした方を向いた九は、声の主の一人を見て驚愕した。
声の主、それは白いセーラー服を身に纏い、腰に手のひら型のバックルのついたベルトをし、手に光っているウィザードリングを身につけた・・・かつてこの研究所にいた魔女の一人であるスカジこと瑞花が、同じような格好をした金髪の長い髪をした少女と一緒にいたのである。
???「チェインの魔法、ちゃんと使いこなしているみたいね。」
長い金髪の少女は、瑞花が発したチェインの魔法を見て、「問題無い」といった感じで自分の隣にいる瑞花に声をかけた。
瑞花「当然ですよ、シャンハイさん。魔法を身につけてから、毎日魔法の練習しるんですから。今じゃ基本的な魔法は殆ど使いこなしていますよ。」
話しかけられた、シャンハイと名乗る金髪の少女に対して自慢げな顔をして言う瑞花
九「・・・スカジ、この力はなんだ!お前の持っていた能力は「未来予知」のはず!こんな相手を拘束する能力は持っていなかったはずだ!」
九は瑞花が発した拘束魔法を見て疑問に思い叫んだ。
シャンハイ「彼女はリュート様にこの施設から連れ出してもらった後、自分の中のドラシルを完全に抑えて制御する処置をリュート様にしてもらい、「指輪の魔法使い」として生まれ変わったのよ。」
九「な・・・なに?!ドラシルの完全制御だと?!」
瑞花にシャンハイと呼ばれた金髪の少女の言葉を聞き、驚愕した表情で瑞花を見る九。
瑞花「今の私は、この隣にいるシャンハイさんが副隊長を務め、リュート様が隊長を務める財団X親衛隊のメンバーの一員よ!」
九「お前が・・・親衛隊だと?!」
九は瑞花の言葉に再度驚きながらも、シャンハイが口にしたドラシルを完全制御する処置をしたと言うリュートの姿を見て唸った。
九(この男、一体何者なんだ?ドラシルの完全制御をすることができるなんて・・・長年研究してきたヴィンガルフでも今だにそれができていないのに!)
驚きに染まる九を他所に、リュートはチャトゥーを抱きかかえたまま、悠然と身動きができない九達の横を通り過ぎて行った。
シャンハイ「その拘束は私達が研究所を出たら自動的に解けるわ。それまで、大人しくしていてくださいね。」
そう言ってシャンハイは九達に背を向けて部屋を後にした。
瑞花「それじゃあ私も行くね。じゃーね、下っ端研究所の所長さん♪あははははは~」
九を小馬鹿にしたような顔をした後、シャンハイの後を追うように瑞花も部屋を後にした。
九「(ギリッ!)モルモットの分際で!」
九は身動きできない体で、瑞花の出て行った入り口を見て睨みつけるようしながら歯ぎしりをしたが、次の瞬間にはいつもの冷静な九と戻っていた。
九「・・・・まあいい。必要な情報は引き出せたんだ。アイツにはもう用はない。あんな壊れかけのモルモット、欲しければくれてやる。それより、魔女を刺客として送るための許可を取るために、高千穂への謁見をするぞ。許可が下りたらすぐに刺客として放つための準備を、拘束が溶けたらすぐにできるようにしておけ」」
九は拘束さてれた状態のまま、同じ用に拘束されている黒服の男達に指示を出した。
一方、部屋を出て、研究所の廊下を歩いて出口へと向かうリュートたち。
シャンハイと瑞花に挟まれるようにして、歩くリュートに抱きかかえられたチャトゥーは、困惑しながらも自分がこの先どうなるのかとリュートに聞いた。
チャトゥー「あ、あの・・・私はどうなるんです?」
シャンハイ「大丈夫、リュート様はここの人たちと違って、酷い事はしないわ。だから、安心して。」
瑞花「うん、リュート様はとっても優しいから大丈夫だよ♪私だって、元はここの被検体だったんだけど、今じゃドラシルの呪縛から解き放たれて、親衛隊の一員してるんだもん。だから安心して。」
チャトゥー「私・・・助かるんですか?」
リュート「ああ、もう大丈夫だ。だから、安心して。もうキミを、辛い目には会わせないから。」
リュートの優しい声を聞いてチャートは「ああ、自分は助かったんだ」と素直に思った。すると今まで溜め込んでいた物が溢れ出してきて、チャトゥーは泣いた。
チャトゥー「う、ううううっ・・・・うわあああああああああああああああああああああああああん!」
チャゥートは泣いた、まるで小さな子供のように、それは今までの長く辛い生活のなかで溜め込んでいた涙だった。
瑞花「あらららら、泣いちゃった。よっぽど辛かったんだね。」
シャンハイ「そうね、いままで我慢していたでしょうね、よしよし。」
泣き続けるチャートを見て、よしよしと頭を撫でるシャンハイ。
リュート「いっぱい泣けばいいさ。気が済むまで。」
リュートは泣き続けるチャゥートを抱き上げたまま廊下を歩き、そして研究所の出口へと向かう。そんなリュートの背中をある者がジッと見て居た。
カラス『やれやれ、早速問題を起こしてくれましたか。リュート殿、あまり問題を起こさないでいただきたいですね。あなたがこの世界に来たのは、モルモットを連れ出す事ではなく、ロストロギア・インキュベータを滅する唯一の方法に必要な「マスタージェム」を探し出し、インキュベータを滅し、やつの中にある“アレ”を回収する事なんですからね。頼みますよ、竜王の末裔の片割れ殿。クククッ・・・・』
小さくなって行くリュートの背中を見ながら、カラスは辺りに怪しい笑い声を響かせた。
つづく
おまけコーナー
???「織姫と♪」
???「みたまの♪」
二人「「おまけコーナー♪」」
織姫「さあ、ついに始まった「おまけコーナー」!このコーナーは本編では説明しきれなかった事の補足やこの作品に出ている原作の作品の説明をして「織姫!織姫!」って、な~に?たまちゃん?」
みたま「「何が」じゃないわよ!いきなりこんなコーナーが始まった上に、いきなり現れた新キャラが司会進行をしてせいで、読者さん達がおいてけぼりになってるわよ!」
織姫「あっ!そう言えば司会進行をする私達「ひめたま」の事について説明してなかったね。」
みたま「そうよ!まったく・・・大体、本編にもまだ出ていないあたし達がいきなり出てきて司会進行するなんて無理があるわよ!流石に読者さんが混乱するでしょう?」
織姫「う~ん、確かに・・・でも、本編に出てなくても、名前だけなら本編に出てるわよ?」
みたま「え?出てるの?!」
織姫「ほら、今回のお話の最後あたりにギンちゃんが私達の名前を言ってたわよ。」
みたま「え?・・・・あっ!確かに出てるけど・・・でも、名前がたった1回出ただけで、このコーナーの司会なんかしてもいいのかな(^_^;)」
織姫「良いじゃない、いずれは本編にも出る予定だって作者さんも言ってたし、予行練習だとでも思っておけば。」
みたま「それもそうだね。じゃあ早速始めるとしましょうか。記念すべき第一回と言う事だから、今回は司会進行をやるあたし達「ひめたま」について説明をするわね。」
織姫「まずは私からね。私の名前は「はたがみ織姫」縁結びと機織りの神様だよ♪お家は「足利織姫神社」って所なの♪みんなには七夕の「織姫様」て言った方がわかるよね♪ひめちゃんって呼んでね♡」
みたま「そんでもって、あたしは「門田みたま」!悪縁・・・・つまり悪い事から縁を断ち切る神様だよ。お家は「門田稲荷神社」って所。たまちゃんって呼んでもいいわよ。」
織姫「私達二人で「ひめたま」って呼ばれています。」
みたま「あたし達は足利を元気にするための応援キャラクターとして、人気アニメーターである奥田泰弘先生の手によって生まれたんだ。」
織姫「奥田泰弘先生って確か、「リリカルなのは」シリーズのキャラデザインを手がけたことでも有名だよね。」
みたま「そうそう。あれ?じゃああたし達って、この作品にも出ている「なのは」達の後輩って事になるのかな?」
織姫「仲良くやって行けるといいね♪」
みたま「そうだね。じゃあ今回はここまでで。」
織姫「私達「ひめたま」の事をもっと詳しく知りたい方は、ホームページ上にオフィシャルページが有るから、そっちを見てみてください。」
みたま「それじゃあみんな・・・」
二人「「まったね~♪」」
初登場キャラ出典作品
チャトゥー(名前はオリジナル)(極黒のブリュンヒルデ)
瑞花(極黒のブリュンヒルデ)
リュート(オリジナル)
シャンハイ(???)
はたがみ
今年の更新はこれでおしまいです。
話のストックも切れたので、年明けからの投稿はある程度ストックが出来てからになります。楽しみにしている方、申し訳あるません。
なるべく早く投稿できるようにしますので、もうしばらくお待ちください。
では皆様、良いお年を!