仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。
ようやくある程度ストックができたので連載を再開します。
さて、今回からはしばらくは幕間の話が数話続きます。
そして、その後に本編の話のつづきと言う事になっていますので。
あらかじめご了承ください。

では第34話をどうぞ。


幕間編
第34話 幕間1 悠菜の探しモノ


誠也達が鳴海荘に集まって、あやめ達の事を寧子達に話していた頃。

この場所、栃木県足利市内の道路を二体の特殊なバイクが走っていた。このバイクはカナリヤが作成した、オーズの世界のライダー用のバイク・ライドベンダーを量産化型した物である。その2台は今、ある場所を目指して走っていた。

 

2台のライドベンダーのうち、先頭を走るライドベンダーには二人の人物が乗っており、一人は紅いジャケットを着た20代の男。その後ろにお揃いの紅いジャケットを着た、髪の長い10代位の少女が乗っていた。

その二人の乗るライドベンダーを追うようにして走っているライドベンダーには、誠也の姉である悠菜が乗っていた。

 

2台のライドベンダーはしばらく道路を走っていたが、やがて市内にある山・織姫山の麓にある駐車場へと入り、動きを止めた。

 

悠菜は駐車場の駐車スペースにライドベンダーを止めると、被っていたヘルメットを取り、織姫山を見上げながら、もう一方のライドベンダーに乗っていた二人組に話しかけた。

 

 

悠菜「ここが織姫神社なんですね?小牟(シャオムウ)さん」

 

小牟「そうじゃ。正確にはそこにある229段の階段を上った先にある山頂が、織姫が居る織姫神社じゃ。」

 

 

もう一方のライドベンダーの方から、被っていたヘルメットを取りながら、小牟と呼ばれた髪の長い少女は悠菜の言葉に返事を返した。

 

 

???「神様か・・・・前にあった事件でも神様には会ったが、日本の神には初めて会うな。」

 

 

小牟と同じ紅いジャケットを着た20代の男性、有栖零児(ありすれいじ)は、悠菜と同じように織姫山を見上げながら呟いた。

 

 

小牟「畏まる事はない、織姫は堅苦しい神では無い。自然体で接してやれ。その方が織姫も喜ぶ。」

 

悠菜「そ、そうなんですか?何だか神奈子さんと諏訪子さんみたい(^_^;)やっぱり二柱と友人なだけに、そういう所は似てるのかな?」

 

小牟「案外そうかもしれんの。」

 

零児「無駄口はそこまでだ。この真夏の炎天下の中、いつまでもアスファルトからの照り返しがある駐車場に居たら干上がってしまう。」

 

 

真夏の太陽を眩しそうにしながら、流れる汗を手で拭って零児は先に行く事を促す。

 

 

小牟「それもそうじゃの。とっとと神社に行って、織姫に冷たい麦茶でも飲ませてもらうかのう。」

 

悠菜「そうですね。じゃあ行きましょう。」

 

 

暑さでダラけながら、「暑い暑い」と愚痴を言う小牟を悠菜と零児は促しながら、山頂へと続く長い階段の入り口である鳥居を潜り、織姫神社へと階段を登っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織姫「ふぅ~~・・・・・・暑いですね~。」

 

 

織姫神社の境内、箒で境内を掃除していた織姫神社の御祭神・はたがみ織姫は、掃除の手を止めて、眩しそうに真夏の太陽を見ながら呟いた。

 

 

織姫「織姫山の草木達も雨不足の所にこの炎天下で、心なしか元気が無いですね。そろそろ雨が振って欲しいわ「ほら、しっかり歩いてください!」って・・・あら?」

 

 

神社へと続く階段から聞こえてきた誰かの声を聞いて、「参拝客でも来たのかな?」と思いながら、織姫は階段の方へと視線を向けた。そこには紅いジャケットを来た男女と高校生ぐらいで、紅く長い髪の女の子が階段を登って来ていた。

 

 

小牟「だ、ダメじゃ・・・このクソ暑い炎天下の中、長い階段を登るなぞ、苦行以外のなにものでもない・・・・もう限界・・・・」

 

悠菜「しっかりしてください!ほら、自分の足で歩いてください!」

 

 

汗を滝のように流しながら、クデ~となって歩かない小牟を後ろから押して叱咤する悠菜。

 

 

零児「体がなまってる証拠だ小牟。パソコンの前に座ってインターネットばかりやって、訓練をサボっていたツケだ。」

 

小牟「うっ!・・・返す言葉も無い・・・・」

 

織姫「あ!シャオちゃん!シャオちゃんじゃないの!久しぶりじゃないの!」

 

 

階段を登ってきた小牟の姿を見て驚いた後、懐かしそうな顔をしながら織姫は小牟へと声をかけた。

 

 

小牟「うん?おお!織姫、久しぶりじゃな。元気にしてたか?」

 

織姫「うん!私もたまちゃんも元気よ。それよりもどうしたの?ウチに何か用なの?」

 

 

久しぶりに会いに来た友人である小牟に対して、織姫は何か用があって来たのかを聞いてみた。

 

 

小牟「ま、まて・・・・その前に・・・・どこか日陰で・・・・冷たい飲み物でも飲ませてくれ・・・・汗が滝のように流れ出て・・・・・今にでも脱水症状で倒れそうなんじゃ・・・・・・」

 

織姫「まあ大変!さあ、社務所に。」

 

小牟「す、すまん・・・・・」

 

 

織姫に案内され、小牟達は境内の社務所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小牟「ングング・・・・・プハ~~、あ~~、生き返った。」

 

 

織姫に通された社務所内で、出された麦茶を一気飲みする小牟。それに続くように、悠菜と零児も織姫が入れてくれた麦茶を飲み干した。

 

 

織姫「一気飲みは体に悪いわよシャオちゃん。・・・・それで、どうしたの?ここ数十年連絡を取らなかったシャオちゃんが急にウチに来るなんて、何か私に用なの?」

 

 

出された麦茶を飲み干した小牟達を見て、織姫は改めて小牟が自分の元を訪れた理由を小牟に聞いてみた。

 

 

小牟「用があるのはワシでは無く、悠菜なのじゃが。」

 

織姫「悠菜?」

 

小牟「その辺りを話す前に悠菜と零児を紹介しておかなくてはな。紹介しよう、ワシの今のパートナーである零児じゃ。」

 

零児「有栖零児だ。よろしく頼む。」

 

織姫「有栖?もしかして有栖家の方ですか?」

 

 

零児の苗字である有栖の名を聞いて、織姫はその名が聞き覚えのある物なので、その事を零児に聞き返した。

 

 

零児「有栖の家を知っているんで?」

 

織姫「ええ、知っているわ。シャオちゃんがここ百年ばかりの間、お世話になっている家だって。」

 

小牟「コラ、織姫。言葉は正しく使え!“世話になっている”ではない、“世話をしている”だ!」

 

零児「いいや、“世話になっている”で合っているぞ。」

 

小牟「なっ!コラ、零児!お主まで何を言っている!どこが世話に「料理も洗濯も部屋の掃除もせず、一日中ネットゲームをしているお前の世話をしているのはどこの誰だ?」ぐっ・・・・・何も言えん・・・」

 

織姫「い、一日中ネットゲームって・・・(^_^;)」

 

 

二人のやり取りを見て呆れた顔で小牟を見る織姫。そんな織姫の視線を感じた小牟は「コホン!」と咳を一つした後、まだ紹介していない悠菜の事を話し始めた。

 

 

小牟「話が逸れたが、もう一人紹介しよう。鳴海悠菜だ。今回、織姫の所を訪れたのも、ワシの戦友である「さくら」から「悠菜達の人探しの力になってやって欲しい」と頼まれてな。その手がかりを掴むためにここに来たのだ。」

 

 

小牟は織姫に悠菜の事を紹介しながら、悠菜を織姫神社に連れてくる事になった経緯を話した。

 

鳴海悠菜には二つの「探しモノ」がある。そのウチの一つは二人いる悠菜の幼馴染の一人で、数年前突如居なくなった東風谷早苗(こちや さなえ)の行方を掴むことである。

悠菜は、藤堂の家に嫁いだ誠也の母である清香の双子の妹の娘であり、誠也に取っては従姉妹であった。藤堂の家の近くには、守谷神社と言う神社が有り、悠菜はその神社の一人娘である「早苗」とは幼馴染であった。

 

歳も一歳しか違わなく、誕生日も一緒。さらに父親同士が学生時代からの友人関係だったのもあって、生まれてから共に育ち、どこに行くにもいつも二人一緒の様子は、他の人からは仲の良い姉妹のようだと言われていた。

悠菜自身も早苗の事を実の姉妹だと思い、早苗も悠菜の事を姉妹のように思って居り、互いに時には喧嘩し、時には助け合い、笑い合って生きた。そんな二人に、もう一人の幼馴染である「千早」とその弟である「優」、そして悠菜の従姉妹である誠也も加わったり、5人はとても幸せな日々を送っていた。

 

そんなある日、誠也と優が揃っ事故に遭い、優が死んでしまったのをきっかけに、悠菜達の幸せな時間は終りを告げた。弟である優が死んだことにより千早の家は家庭崩壊をし、そのまま離婚。それが原因で千早の母は心を壊してしまい、さらにその不幸が飛び火したかのように悠菜の両親と早苗の両親が原因不明の謎の事故に合い、悠菜と早苗は両親を亡くした。

悠菜は一時期施設に預けられた後、従姉妹である誠也の家である鳴海の家に引き取られる事となったが、早苗の親戚は早苗が持っている力を不気味がり、早苗を互いに押し付け合って早苗を引き取ろうとしなかった。悠菜は義理の父親に当たる誠司に頼み、早苗と当時離婚をしたせいで心を壊した千早の母親から千早と早苗を鳴海の家に置いて欲しいと頼んだ。

 

誠司自身も千早と早苗を引き取ることを考えていたので、早苗と千早を引き取ることを承諾した。

誠司はかつて、妻を亡くした後、しばらく仕事に明け暮れて、残った子供達をほったらかしにしていた事があっり、そのせいで誠司と子供達の間ばかりか、兄弟である誠也と京香の間も悪くなってしまったことがあった。

その事を誠司に言い、子供達との間を取り持ってくれたのが「千早」と早苗の母親だった。

 

誠司はこの時受けた恩も有り、早苗と千早を引き取り、千早の母に治療に専念してもらうようにした。

だが当時、鳴海の家には誠也のもう一人の従姉妹である霞を引き取ったばかりなのと、誠司自身が警察をやめて探偵事務所を開いたばかりで大変だったのを知ってたのか、早苗は「悠菜と誠也に迷惑をかけたくない」と言ってその話しを断ると、神社の御祭神である八坂神奈子(やさかかなこ)洩矢諏訪子(もりやすわこ)の二柱と共に神社で暮らし始めたのだった。

 

だがある日突然、早苗が住んでいた神社ごと、早苗は忽然と消えたのである。悠菜と千早、誠也宛に「さよなら」と書いた手紙を残して。その日以来、悠菜は早苗の行方をずっと探していたのだが、その過程で“ある出来事”に合い、大きな罪を犯し、探すモノが二つになってしまったのだが、それでも悠菜は早苗を探すのを諦めなかった。

 

だが、いくら探しても、手掛かりらしき物は見つからず、悠菜は徐々に焦り始めた。そんな折、悠菜の通っている白城学園の体育教師をやっている「春日野さくら」から森羅のエージェントである小牟を紹介された。

春日野さくらは学生時代、ストリートファイターとして、小牟達が所属している組織・森羅の敵対組織である「逢魔」が起こした事件を解決するのに協力した経緯があり、小牟が仙狐である事を知って居た。仙狐である小牟なら、「守谷の二柱の神が何処に行ったのかを知って居るのでは?」と言う事で、教え子である悠菜に小牟を紹介したのである。

 

だが小牟自身も700年生きているとは言え、生まれは大陸であり、日本に来たのは100年ほど前のことで、日本に居る神の知り合いは織姫神社の神である「はたがみ織姫」と門田神社の神である「門田みたま」の二人だけだった。その為、面識のない守谷の神である二柱の行方に関しては何も知らなかったのだが、小牟は織姫から以前、守谷の二柱の神と友人関係だと言っていた事を思い出し、森羅に新しく配備されたライドベンダーの試運転のついでに、悠菜を織姫の元に案内したのである。

 

 

織姫「なるほど・・・居なくなったしまったお友達の行方を知るために私の所に来たのね。」

 

悠菜「はい。織姫さまは守谷の二柱の神とも知り合いだって聞いています。ならば二柱について行った早苗がどこに行ったのかも知って居ると思って・・・・お願いします!どうか、守谷の二柱の神が何処に行ったのかを知っているのなら教えてください!」

 

悠菜は織姫に向き直ると、土下座をして行方について聞いた。

 

小牟「悠菜・・・・・」

 

零児「・・・・・・」

 

織姫に対して土下座をする悠菜を見守る小牟と零児。織姫もまた、土下座をする悠菜をしばらく黙って見ていたが、不意に身をかがめて、悠菜の手をソっと手に取って優しく微笑んだ。

 

織姫「あなたのお友達に対しての強く優しい気持ちは良く分かりました。良いでしょう。あの二柱が何処に行ったのかを教えてあげます。」

 

悠菜「あ・・・・・・ありがとうございます!」

 

悠菜はお礼の言葉を織姫に言って、再び深々と頭を下げた。

 

織姫「そんなに頭をペコペコ下げなくてもいいわよ。シャオちゃんにも頼まれたんだし、元々ちゃんと教えるつもりだったんだから。」

 

悠菜「え?あ・・・・・そうだったんですか?・・・・・・あははははは・・・・・」

 

 

織姫の言葉を聞いて、「頭の下げ損」と思って乾いた笑いをする悠菜。

 

 

小牟「あわてん坊じゃのう、悠菜は。」

 

零児「確かに。だが、友を思う強い心と言う良い物を見せてもらった。」

 

織姫「ええ。本当に良い物を見せてもたわ♪」

 

悠菜「え?あ・・・・・///////」

 

 

織姫達に言われて顔を赤くする悠菜。

 

 

織姫「それで、「カナちゃん」と「すわちゃん」の行方だったわよね?」

 

悠菜「か、カナちゃん、すわちゃん!?」

 

 

守谷の神の二柱を突然「ちゃん」付けで呼んだ事に驚く悠菜であったが、織姫はそんな事は知らないと言わんばかりに、二柱の行方を話し始めた。

 

 

織姫「カナちゃん、すわちゃんの行方だけど、二柱は今「幻想郷」という場所に居るわ。」

 

悠菜「幻想郷?」

 

織姫「ええ。幻想郷と言うのは、人々の記憶から消えて無くなったモノや幻となったモノ、失われたモノなどが流れ着く場所なの。そこには人や妖怪や妖精、神々が暮らしていると言われているわ。」

 

悠菜「そんな場所があるんですか。それで、その幻想郷は何処にあるんです?」

 

織姫「場所は・・・実は私も知らないの。この日本のどこかに有り、結界に包まれていて、目に見えず、触れることもできない場所だって事しか知らないの。」

 

悠菜「そ、そうなんですか・・・・」

 

 

織姫の言葉を聞いて、ガックリと肩を落とす悠菜。

 

 

織姫「そう肩を落とさないで。幻想郷が何処にあるかは知らないけど、場所を知ってそうな人には心当たりが有るわ。」

 

悠菜「本当ですか!」

 

織姫「ええ。一人は幻想郷の管理人である妖怪の賢者と言われている「八雲紫(やくもゆかり)」よ。」

 

悠菜「八雲紫・・・・・」

 

織姫「そしてもう一人・・・正確にはもう一柱なんだけど、皆神村にある春日神社の御祭神である豊田葦高媛命(とよたあしたかひめのみこと)である銀子・・・ギンちゃんよ♪」

 

悠菜「豊田葦高媛命(とよたあしたかひめのみこと)って・・・・神様なのですか?」

 

織姫「ええ。日本各地にある羽衣伝説の天女の元となった人、それがギンちゃんなの。八雲紫はスキマと言う能力を使って身を隠していることが多いから、見つけるのは難しいけど、ギンちゃんなら今の時期、皆神村に行けば会えると思うわ。」

 

悠菜「皆神村?アレ?どっかで聞いたことあるような・・・・・まあ、とにかく!そこに行けば会えるんですね!ありがとうございます!!」

 

 

そう言って再び深々と頭を下げた悠菜は、社務所を出ようとした。だが、背後から織姫に再び声をかけられてその動きを止めて振り向いた

 

 

織姫「あ!ちょっと待って!!」

 

悠菜「はい?」

 

織姫「あなた、「何かしらの力」を「カナちゃん」と「すわちゃん」の力で封じてもらってない?二柱に会うための理由って、ひょっとしてその封印の事もあるからなの?」

 

悠菜「・・・・・・・いいえ、早苗を探す理由と“私の”封印についての関連性はありません。」

 

織姫「・・・・そう。ごめんなさい、引き止めて。」

 

悠菜「いいえ、では私はこれで。小牟さんもここまでの案内、ありがとうございました。」

 

小牟達に頭を下げた後、悠菜は小牟と零児を残して社務所を後にした。

 

小牟「なんじゃ織姫、悠菜の封印された力に興味があるのか?」

 

 

悠菜の背中を黙って見送った小牟が、先ほど悠菜を呼び止めた時に言った言葉を聞いて、封印に興味が有るのか聞いてみた。

 

 

織姫「ええ。あの子の内から感じる封印された力が、以前私の所に自分の力を持て余して、封印してもらおうとして来た娘、「未来ちゃん」の力と同質の物なの。」

 

零児「同質の物?どんな力なんだ?」

 

 

織姫と小牟との会話を聞いて、先程まで黙って話しを聞いていた零児が力について興味を持ったのか、織姫に聞いてみた。

 

 

織姫「27個に分けられた源理の力・・・・もう一種類の太極の欠けら・・・・」

 

 

小牟「何?!銀子にも宿っている“アレ”があの子にも!?」

 

織姫「ええ。」

 

小牟「そうか・・・アレが。」

 

 

突如黙り込んで考え込む小牟

 

 

小牟「・・・・いったい何なんじゃ?ここ数年、逢魔の暗躍やゆらぎによる異世界との交わり、死の化身の降臨やシャドウの活性化。白き魔獣の活動により作られる“魔女”の数の増加、そして”アレ”の所持者の出現。様々な物がその活動を活発化させている。何かの前触れなのじゃろうか・・・・」

 

織姫「何だか不吉ね。」

 

小牟「そうじゃのう・・・・悪い予感がする。一応用心はしておこう。」

 

織姫「ええ。」

 

 

小牟の言葉に頷きながら、織姫は悠菜が出て行った出入口を見つめた。

 

 

 

 

悠菜「ようやく手がかりを手に入れた・・・・」

 

 

織姫山の麓に止めてあるライドベンダーにまたがりながら、ヘルメットをかぶってつぶやく悠菜。

 

 

悠菜「待ってなさいよ早苗・・・・・必ず見つけてあげる。それが・・・・あの最悪のゲームで出会ったアイツと交わした・・・・最初で最後の約束だから。」

 

 

そう呟いて、悠菜は自分の胸元にある弾丸で出来たペンダントを握り締めた後、ライドベンダーを発進させて、織姫山を後にした。

 

 

 

つづく

 

 

 

おまけ

 

 

悠菜が居なくなった直後の織姫神社

 

 

織姫「あっ!ねえシャオちゃん、この後時間有る?もし時間があったら「たまちゃん」の所にも顔を出してあげて。たまちゃんもシャオちゃんに会いたがってたから。」

 

小牟「「みたま」が会いたがっている?そうか・・・なら、後であやつが居る門田神社にも顔を出しておいてやろうかのう。」

 

零児「「みたま」?誰だそれは?」

 

小牟「ああ、そう言えば零児には「みたま」の事は話しておらなかったな。「みたま」と言うのは「たまちゃんの事が知りたいの?なら説明してあげる!!」っておい!織姫!!」←(たまちゃんの事が話に上がったので話に割り込む織姫)

 

 

 

織姫「たまちゃんはね、私の一番のお友達で、お稲荷さんがとっても大好きなの♡だからね、たまちゃんのためにいーっぱい「おいなりさん」を作って持って行ってあげてるの♡それでね、おいなりさんを小さい口で「もきゅうもきゅ」と食べる姿がとーっても可愛いの♡それからそれから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

零児「・・・・・おい、なんか堰を切ったみたいに、いきなり語り始めたぞ(^_^;)」

 

小牟「あちゃー、織姫の「たまちゃん語り」が始まってしまったな」

 

零児「た、「たまちゃん語り」?」

 

小牟「織姫はみたまの事が”超”が付くほど大好きでな。その溢れ出るみたまへの愛情のせいで、みたまの事を語り始めると止まらなくなるのだ。」

 

零児「と、止まらなくなる?!」

 

小牟「覚悟せい零児。ああなったら最後、織姫は自分の気が済むまで「たまちゃん語り」を止めないぞ。」

 

零児「気が済むまでって・・・・一体どれくらいかかるんだ?」

 

小牟「そうだな・・・・八時間で済めば御の字だな。」

 

零児「は、八時間?!」

 

小牟「そうじゃ。ただし、あくまで運が良くてだ。基本的には織姫の気が済むまで語り続けるから、もっと伸びる可能性もある。」

 

零児「なっ!」

 

小牟「今日は帰れるかの~」

 

零児「か、勘弁してくれ・・・・・」

 

みたまの事を語り続ける織姫の前で、力なく項垂れる小牟と零児。二人はこのまま織姫の「たまちゃん語り」を延々と聞かされ続け、織姫神社の宮司見習いをしている「セシル」と言う少年が止めるまでの間、約8時間も「たまちゃん語り」を聞かされ続けたと言う。

 

 

おわり♪

 

 

 

 

 

おまけコーナー

 

 

織姫「織姫と~♪」

 

みたま「みたまの~♪」

 

二人「「おまけコ~ナ~♪」」

 

織姫「は~い、やって参りました「おまけコーナー」の時間です。久しぶりに「たまちゃん語り」が出来て絶好調のひめちゃんだよ~♪」

 

みたま「ちょっと、あんた”また”あたしの事を他の人に語って聞かせたわね!恥ずかしいからやめてって言ってるでしょう!」

 

織姫「えー!なんでー!たまちゃんの可愛さを知らないなんて、他の人たちが可哀想だよ!それにたまちゃんの可愛さはたくさんの人に広めなきゃ♪」

 

みたま「広めるって・・・・・まあ良いわ。あんたの”それ”はもはや不治の病みたいなもんだから諦めるわ。」

 

織姫「?」

 

みたま「さて、じゃあ気を取り直して、さあ早くも今回で三回目の開催になったおまけコーナー。この調子で続くと良いね!って・・・そうだ!なんで本編に織姫だけ出て、あたしは出番ナシってどう言う事なの作者!!」

 

織姫「ま、まあ落ち着いて。今回は織姫神社が舞台だからしょうがないよ。」

 

みたま「しょうがなくなんてな~~~~~~い!!本編での出番よーこーせー!!」

 

織姫「落ち着いてたまちゃん、たまちゃんの出番はちゃんと有るって作者さんも言ってたから、ここは押さえて。」

 

みたま「本当にちゃんとあるんでしょうね作者!今後本編で私にちゃんとした出番がなかったら、アンタのあらゆる運の縁を断ち切ってやるからね!!」

 

織姫「たまちゃん、私怨で縁を断ち切っちゃダメだよ(^_^;)」

 

みたま「言ってみただけよ。本当に断ち切ったりしないわよ。」

 

織姫「ホントかな(^_^;)」

 

みたま「それよりも、さっさと今回の補足について話すわよ。」

 

織姫「あ、そうだね。今回の話しに新キャラが出てたよね。」

 

みたま「確か小牟と零児の事だよね。」

 

織姫「そうそう。この二人はPS2ソフトの「NAMCO x CAPCOM」って言うゲームの主人公キャラなのよね。」

 

みたま「NAMCO x CAPCOMは、カプコンの許諾を受けて、モノリスソフトが開発し、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)が製造した物で、ナムコとカプコンの新旧キャラクター200以上が登場する両社のクロスオーバー作品なんだって。」

 

織姫「ストーリーは、「ゆらぎ」と呼ばれる空間の歪みを起こして異世界を繋ごうとした「逢魔」と、それを阻止しようとした政府の特務機関「森羅」の戦いを中心に、「ゆらぎ」のせいで、交わるはずのない異世界が連結し、そして過去に撃破、封印されたはずの悪役たちが次々と復活しちゃうんだ。」

 

みたま「「森羅」のエージェントである有栖零児と小牟は、「ゆらぎ」の真相を追っていくうちに、様々な異世界を冒険し、そこでかつての巨悪を倒した英雄たちや様々な強者たちと出会い結束し、事件の裏側に潜む陰謀と対峙する。って言うのがこの作品の冒頭なの。」

 

 

織姫「ちなみにこの二人は「NAMCO x CAPCOM」の後に発売された「無限のフロンティア」「無限のフロンティアEXCEED」「プロジェクト クロスゾーン」にも登場していて、この作品に登場している二人は「プロジェクト クロスゾーン」から数年後と言う設定なんだって。」

 

みたま「あ、そうなんだ。だから「NAMCO x CAPCOM」で一緒に戦った「ストリートファイターシリーズ」の「春日野さくら」が大人になって体育教師をやっているんだね。」

 

織姫「ちなみに「春日野さくら」が大人になって体育教師をやっていると言う設定は、中平版の漫画「ストリートファイターⅡさくらがんばる!」の終わりで描かれていた事を元にしてるんだって。」

 

みたま「へ~っておっと、話もそろそろ長くなってきたし、今回はここまでにしようか。」

 

織姫「そうだね。じゃあ皆さん」

 

二人「「まったね~♪」」

 

 

 

初登場キャラ出典作品

 

小牟(シャオムウ)(NAMCO x CAPCOM)

 

有栖零児(ありすれいじ)(NAMCO x CAPCOM)

 

 

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