仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。

映画のスーパーヒーロー大戦GP見てきました。そして入場者プレゼントの仮面ライダー4号のDVDを見て、続編の話をdネットで見ました。
内容は詳しいことはネタバレになるので書きませんが、555ファンはまず間違いなく必見の作品ですので、555ファンの方は是非見てみてください。
では第36話をどうぞ。



第36話 幕間3 はやて、黒鳥との邂逅

時空管理局本局の次元航行艦のドック。

そこに、クロノ・ハラオンが艦長を務める次元航行艦・アースラが止まっていた。そのアースラの搭乗口から管理局の制服を着たはやてが、自分のユニゾンデバイスであるリーンを連れて出てきて、それに続く用になのは、フェイト、シグナム、ヴィータの4人が出てきた。

 

はやて「はぁ~、やっと終わった。」

 

なのは「そうだね、最近立て続けに発見された世界の調査。なんで新しく発見される世界が多いんだろう。」

 

フェイト「おかげで調査に人手が足りなくて、私たちまで駆り出されて・・・・本当に多いよね、新しく発見される世界。」

 

ヴィータ「そのうちのいくつかが地球の並行世界がそのまま異世界になった物なんだよな。なんでそんな物が立て続けに発見されるたんだろうな?」

 

シグナム「新しく発見された世界があった場所は、以前の調査では何も無かった場所だったそうだ。それがある日、急に現れたという話だ。」

 

リーン「不思議です~。」

 

はやて達は今回やった仕事、新しく発見された複数の世界の調査についてそれぞれ語った。はやて達はその世界の調査の為にそれぞれの世界を回って調査し、それが終わった直後である。

 

本来なら、このような調査ははやて達の管轄ではないのだが、あまりにも発見された世界が多い上に、管理局は慢性的な人手不足で、これらの発見された世界を調査することができずにいた。そこに学校が事故で破壊され、校舎の修理をするために早くに夏休みに入ってある程度時間が作れるようになったはやて達に白羽の矢が立った。さらに加えて、調査する世界の多くがはやて達の故郷である第97管理外世界・地球と瓜二つの世界だったのである。それこそ大陸の形や国、文化や言語、果ては歩んできた歴史までも微妙な違いがあるくらいで、ソックリなのである。そこまでソックリなのなら、時間がある程度空いていている地球出身であるはやて達に調査をしてもらった方がいいのでは?と言う話が持ち上がり、はやて達は調査する事になったのである。

 

フェイト「それにしても今回調査した5つの世界のうちの3つが、前にはやてが誠也と一緒に異世界を巡った時に訪れた世界だった事には驚いたよね。」

 

はやて「うん、私も驚いた。まさか再びあの世界に行けるとは思いもしなかったわ。誠也に教えたら驚くやろうな♪」

 

そう言ってはやてはとても嬉しそうな顔をした。

はやて自身、あの異世界を巡った旅で出会った人々にはもう二度と会えないと思っていたのである。ところが今回の調査でその人達の何人かに再び会えるのである。二度と会えないと思っていた人達にもう一度会える。そのことがとても嬉しく、この事を同じ境遇である誠也に一刻も早く教えたいと思った。

 

なのは「じゃあ誠也くんに一刻も早く教えてあげるために、今回の調査の報告を早くして地球に帰ろうか。」

 

はやて「せやな。」

 

なのはに返事をして足早に本局の廊下を歩き始めるはやて達。そんなはやて達に突如何者かが声をかけてきた。

 

???「あの・・・すいませ。もしかして、高町なのは二等空尉じゃありませんか?」

 

なのは「え?はい・・・・そうですけど・・・あなたは?」

 

なのはを呼び止めた人物、それは管理局の制服を着たなのは達と同じぐらいの2人組の少年だった。

 

???「あ、すいません。自分は本日から本局にある紋章術実験部隊・GSに配属になったティル・マクドールと言います。」

 

???「同じくリオウ・トランと言います。」

 

敬礼をして自己紹介をする二人に対してなのは達もそれに応えるように敬礼をしてかえした。

 

ティル「管理局が誇る陸海空のトップエースに会えるなんて光栄です!」

 

フェイト「と、トップエースて・・・・」

 

はやて「恥ずかしいな~」

 

なのは「あ・・・ど、どうも。」

 

若干恥ずかしそうな顔をしながら苦笑いをするなのは達。そんななのは達を他所に、シグナムは声をかけてきた二人の自己紹介に対して声をかけた。

 

シグナム「今、所属が紋章術実験部隊と言ったな。二人はもしかして、紋章術士なのか?」

 

リオウ「あ、はい!そうです!」

 

リーン「紋章術士?なんですそれ?」

 

ヴィータ「ん?なんだリーン、知らないのか?」

 

リーン「ううっ、すいません・・・」

 

ヴィータの指摘にしゅんとなるリーン。

 

リーン「今まで聞いたことなくって・・・紋章術士ってなんです?魔導師とどう違うんです?」

 

はやて「そっか、リーンは聞いた事なかったんやな。なら教えたる。」

 

リーンに言われてはやては紋章術士について語り始めた。

そもそもはやて達魔導師が魔法を使うことが出来るのは、リンカーコアと言われる魔力発生器官があるおかげである。このリンカーコアは先天資質で得られるもので、後天的に生じることがまずないものである。つまり、生まれた時からリンカーコアが無いものは魔法を使うことができないのである。所が近年、管理局の三提督の一人であるミゼット・クローベルによって発見された「紋章球」と言われる物の中にある「紋章」をリンカーコアが無い者に移植すると、「紋章術」と言う魔法に似た力を使うことができる事が発見された。これにより、管理局の魔導師の不足による慢性的な人手不足を解決させることができると言われ、今現在その運用方法を模索するための実験部隊がいくつか設立されているのである。

 

リーン「へ~、紋章を宿すと紋章術って言う魔法に似た力が使えるようになるんですね。ちなみに、その紋章ってどんなものなんです?」

 

ティル「あ、こんな感じの物ですよ。」

 

そう言ってティルと名乗った少年は、自分の右手の甲をリーンに見せた。

 

リーン「あ!なんか薄らと光る模様のようなものが描かれてるです~」

 

ティルの右手の甲、そこには黄色い雷を模したような模様がうっすらと光を発していた。

 

はやて「へ~、これが紋章なんか。」

 

ティル「はい、雷の紋章です。」

 

フェイト「雷?じゃあもしかして、あなたは「変換資質者」なの?」

 

ティル「いいえ、違います。紋章術士の魔法の属性は魔導師のとは違うんです。」

 

リーン「ん?どういう事です?」

 

ティル「僕たち紋章術士は宿す紋章によって使える魔法が決まるんです。例えば僕のように雷の紋章を宿せば雷の魔法が。そして、リオウのように土の紋章を宿せば土属性の魔法が使えるんです。」

 

ヴィータ「それじゃあ紋章を付け替えれば、どの属性の魔法も使えるんだ。便利だな~。」

 

シグナム「確かにな。状況によって紋章を付け替えてやれば、あらゆる状況に対応できるな。」

 

リオウ「そう思うでしょうけど、実際はそんなに便利なもんじゃないんです。紋章を宿す人間にも、紋章との相性があったり、紋章を付け替えるには、それを行う専門の職人が必要なんです。それに、紋章術士の瞬間最大出力は魔導師よりも低いんです。」

 

リーン「なるほど、何事も良いことずくしとはいかないんですね。勉強になりました。(ペコリ)」

 

ティル達に対してお辞儀をするリーン。その微笑ましい姿を見て微笑むなのは達。そんななのは達に突如イヤミっぽい感じがする声がかけられた。

 

???「おや?「無能力者」と“元”犯罪者の集団がこんな所で何をしているのかな?」

 

なのは達『?!』

 

突如かけられた声に気づき、一斉に声のした方を見るなのは達。そこには黒い黒を基調とした制服をきた数人の男が居た。

 

はやて「・・・・なんの用や?サイガス准将。」

 

数人の男を引き連れた、黒の制服を着た中年の男性に対して不機嫌そうな顔で尋ねるはやて。

 

サイガス「口の聞き方に来をつけたまえ、ヤガミ特別捜査官。今君の目の前にいるのは君の上官だそ。」

 

はやて「これは失礼しました、サイガス・エイロ准将。」

 

反省している所など微塵もないような態度で、わざとらしく頭を下げるはやて。

 

リーン「・・・ヴィータちゃん、この嫌な感じのおじさんは誰です?」

 

ヴィータ「・・・独立治安維持部隊「ブラックスワン」のサイガス・エイロ准将って言う胸クソ悪いヤツさ」

 

リーンの質問にサイガスに聞こえない様な小声で、不機嫌そうに答えるヴィータ。

 

リーン「ブラックスワン?」

 

ヴィータから聞きなれない単語が出てきたので、頭に?マークを浮かべるリーン。

 

シグナム「そうか、リーンは知らなかったのだな。ブラックスワンとは最高評議会直属の独立治安維持部隊の名前だ。」

 

リーンの疑問に対してサイガスを睨みつけながら答えるシグナム。

 

ブラックスワンとは時空管理局による次元世界統一を目的として創設された、最高評議会直属の独立治安維持部隊である。極めて強大な権限が与えられており、反時空管理局勢力と見なした対象を圧倒的な武力によって制圧している。正規である管理局より上位の組織で、同階級の正規管理局員よりもあらゆる面で優遇されていており、独自の命令系統を持っていて、一般の管理局とは違う別組織と言ってもいい物となっている。その為、組織内の階級は一般の管理局員のとは違う別の物を使用している。組織のメンバーは、最高評議会議員の一人で、最高評議会議員の中で唯一表立って活動しているマリア・セイバーハーゲン議員を最高司令官とし、高魔力保持者やレアスキル持ちの者で構成されている。その為か、その殆どが魔法至高主義者で、魔法を使えない者を「無能者」と呼び、亜人種を「ヒトモドキ」と蔑む者が殆どである。

 

リーン「・・・なんだか嫌な感じの人たちですね。」

 

ヴィータ「「嫌な感じ~」じゃ無くて本当に嫌なヤツらなんだよ」

 

サイガス「聞こえてるぞ!口の利き方に気を付けろ!この人間モドキが!」

 

リーン「に、人間モドキ?ひ、酷いです・・・・・」

 

サイガスの一言で激しく落ち込むリーン。それを見て、先程まで黙って見て居たティルが口を挟んできた。

 

ティル「・・・いくら准将と言えど、先ほどの言葉は酷すぎます!撤回してください!」

 

サイガス「なんだと!口の利き方に気を付けろ無能者!(バシン!)」

 

リーン「あ!」

 

サイガスに突然平手打ちをされてヨロけるティルを見て声をあげるリーン。

 

サイガス「「無能者」の分際でこの私に意見するんじゃない!大体以前から貴様ら「紋章術士」とやらは気に入らなかったんだ!偽物の魔法である紋章術の力を手に入れたぐらいで、「自分達も時空管理局の一員だと!」と思い込んでいる!ちょっとした力しかない貴様らなど、足でまといの何者でもない!貴様らは生きているだけで害悪である「亜人種」より少しだけマシな存在なだけだ!「無能者」は「無能者」らしく私達「魔力保持者」に飼われていればいいのだ!!」

 

リオウ「足でまとい・・・・・お言葉ですが、僕らは管理局の一員としてちゃんと任務を全うしています!足でまといではありません!」

 

サイガスの言葉を聞き、その言葉に反発するかのように、リオウもサイガスに意見した。

 

サイガス「「足でまといではありません!」だと?馬鹿な事を言うな!紋章術士(おまえら)は役たたずの足でまといの何者でもない!現に魔導師を隊長に、お前達紋章術士数名を率いた実験部隊は、逃げた次元犯罪者を管理外世界まで追跡して、その次元犯罪者に全滅させられたではないか!」

 

ティル・リオウ「「!」」

 

サイガスの一言を聞いて、仲間を殺された時の事を思い出し、辛い顔をするティルとリオウ。

 

サイガス「これでもまだ、自分達は「役たたずでは無い!」と言えるのか?まったく、これだから「無能力」は。大体、あの時の無能者を率いた魔導師、確か・・・・ティーダ・ランスターとか言ったか?そいつもそいつだ!

普段から紋章術士の有用性をうたっておきながら、それを率いた直後に犯罪者に殺されるなどとは、魔導師の面汚しだ!無能者である紋章術士と同じく死んで同然の存在だ!」

 

取り巻きの男1「確かにそうですね。死んで当然です。」

 

取り巻きの男2「全くです。どうせ死ぬなら、無能者共々自爆でも何でもして、犯人と相打ちにでもなってくれれば良い物を。」

 

取り巻きの男3「おいおい、無茶言うなよ。それができないから「無能者」なんだろう?」

 

サイガス「確かに、それもそうだな。無能者とそれに関わる者達「役立たず」に、そこまでしろと言うのはいささか酷だったな。ははははははっ!」

 

 

取り巻きの男達と共に馬鹿にしたような声で笑うサイガス達。

それを見て拳を握り締め、悔しそうな顔をするティルとリオウ。そんな二人を見て、今までの暴言を黙って聞いて耐えていたヴィータやフェイト達が声を上げた。

 

 

ヴィータ「いい加減にしろよ!部署が違うとはいえ、同じ管理局に所属している仲間が死んだ事を嘲笑ってんじゃねえ!」

 

フェイト「准将。いくら准将でも先ほどの言葉は問題があります!即刻撤回してください!!」

 

サイガス「うっ!」

 

 

二人の突然の気迫のこもった言葉を受け一瞬たじろぐサイガス。だがすぐにその顔は、怒りの形相が浮かび上がり、自分に意見してきた二人に対して怒鳴り声を上げた。

 

 

サイガス「私になんて口の聞き方をするのだ!この人間モドキ!コピー人間!!」

 

なのは「なっ!コピー人間って・・・・フェイトちゃんの事!いくら何でもその言葉は酷すぎます!フェイトちゃんに謝ってください!!」

 

サイガス「私に意見するな!!(バシッ!)」

 

なのは「きゃあ!」

 

はやて「なのはちゃん!」

 

 

サイガスに突然叩かれるなのはを見て声を上げるはやて。

 

 

ヴィータ「もう我慢ならね!こんな奴!」

 

 

サイガスに対して掴みかかろうとするヴィータ。

 

 

サイガス「な、なんだ!手でも上げる気か!上官に向かって!」

 

 

サイガスを殴ろうと拳を振り上げるヴィータに対して、突如それを止める大きな声が辺りに響いた

 

 

クロノ「やめないか!ヴィータ!!」

 

ヴィータ「!」

 

なのは「クロノくん!」

 

フェイト「お兄ちゃん!」

 

 

アースラの搭乗口の入口からの大声。それはフェイトの義理の兄であり、なのは達が乗ってきた次元航行艦アースラの艦長であるクロノ・ハラオンの物だった。ヴィータに対して怒鳴ったクロノは、そのままサイガスの前まで移動すると、頭を深々と垂れた。

 

 

クロノ「准将、部下が無礼なことを働いてすいません。部下に変わって自分が謝罪しますので、どうかここはこれで。」

 

 

サイガス「フン!クロノくん、君の所は部下の躾がなってないよだな!さすがはロストロギアを運送中に暴走させて、次元航行艦を一隻沈めたという大失態を起こした役たたずであるクライドの息子だな!」

 

 

クロノ「!」

 

 

頭を下げたままの状態で、実の父であるクライドを侮辱する言葉を聞き、内心怒りに抱き立つクロノ。だがクロノはソレを唇を噛み、拳を握りしめて耐えた。

 

 

サイガス「・・・まあいい。君の謝罪に免じて、ここは引くとしよう。」

 

クロノ「・・・ありがとうございます。」

 

 

頭を下げたままお礼の言葉を言うクロノ。

 

 

サイガス「フン!まったく不愉快な連中だ!しょせん魔導師とは言え、大失態を犯した者の息子と元犯罪者。コピー人間に人間モドキ、無能者のクズの集まりだ。せいぜいクズ共はクズらしく、クズ同士で馴れ合ってろ、ははははははははっ!」

 

 

クロノの様子を見て気分を良くしたサイガスは、はやて達をその場に残して、取り巻きの男達を連れてその場を去って行った。

 

 

ヴィータ「おいクロノ!何でなにも言い返さないで頭だけ下げたんだ!」

 

 

サイガス達が去っていったのを見届けた後、サイガス達に頭を下げたクロノに食ってかかるヴィータ。言葉には出さないが、この場にいるなのは達はヴィータと同じ気持ちなのか、ヴィータと同じような顔でクロノを見ていた。

 

 

ヴィータ「クライドってお前の死んだ父親だろう?あんな連中に良い様に言われて悔しくな「悔しに決まってるだろ!!」・・・・っ」

 

 

ヴィータの言葉に対して声を張り上げて、怒りを顕にした顔で答えるクロノ。

 

 

クロノ「尊敬し、誇りに思っている父親をあんな風に侮辱されたんだ!悔しいに決まってるだろう!!けど、今ここでブラックスワンと問題を起こしたら僕らばかりか、僕らを支援してくれている母さんや三提督の方たちにも迷惑を掛けることになるんだぞ!」

 

 

ヴィータ「!」

 

 

クロノ「奴らは自分達に逆らう者に対して容赦しない!そんな連中と問題を起こしたらどうなるか、キミにだって分かるだろう!!」

 

 

ヴィータ「・・・・・・」

 

 

クロノの言葉を聞いて、押し黙るヴィータ。

 

 

シグナム「・・・クロノの言うとおりだ。それに奴らは自分達に逆らう者に対して本当に容赦ない。噂では反時空管理局勢力と見なした対象を、圧倒的な武力によって制圧していて、その様子は「鎮圧という名の虐殺」と言う言葉が当てはめられるほどだと噂されている。そしてその犠牲者になった反時空管理局主義者やその容疑者は数百万から数千万と言われていて、その実態は情報統制で一般市民や一般の管理局員の耳には入らないようにしているとも言う。」

 

 

フェイト「数百万から数千万!?」

 

 

シグナムからのブラックスワンの手にかかった犠牲者のあまりにも多さに顔を青ざめるフェイト。他の面々も似たような面立ちで立ち尽くしていた。

 

 

クロノ「・・・みんな、今は辛いだろうけど、ここはこらえてくれ。紋章術が広まれば管理局の慢性的に問題になった人手不足が解消される。そうなればブラックスワンの様な連中に大きな顔をされなくて済むようになる。

それまでは迂闊なことはしないようにな。」

 

 

なのは達「「「・・・はい。」」」

 

ヴィータ「・・・ちっ!分かったよ。」

 

押渋々というような感じで返事をするヴィータ。

 

クロノ「君たちも、仲間が悪く言われたのが悔しいのは分かるけど、今あいつらに目を付けられるような行動はしたら、紋章術士の採用に反対している奴らに付け入る隙を作ることになる。そうなれば死んで逝った仲間達の死が無駄になってしまう。そんな事は君たちも嫌だろう?だからここは我慢して耐えてくれ。」

 

 

ティル・リオウ「「・・・はい。分かりました。」」

 

クロノ「じゃあ僕はこれで。」

 

 

ティル達に一言言ってその場を後にするクロノ。

 

 

ティル「・・・すいません。僕達が居たせいで、皆さんにご迷惑を。」

 

 

自分達の存在がなのは達に迷惑をかけたと思い込み、申し訳なさそうな表情で頭を下げて謝るティル達。

 

 

なのは「別に二人のせいじゃないよ。」

 

ヴィータ「そうだぜ、お前らは何も悪くない。悪いのは勝手にいちゃもんつけてきたアイツらだ。」

 

はやて「そうやで。二人は悪くない、だから謝る要素なんて無いんや。」

 

リオウ「・・・そう言っていただけると幸いです。では僕たちはこれで。」

 

 

なのは達に対してお辞儀をしてその場を後にするティルとリオウ。そんな二人の姿が見えなくなるまで見送るはやて達。

 

 

なのは「・・・話には聞いてたけど、魔力保持者による無能力者の軽視はブラックスワンのせいで、ますます酷くなっているのはホントだったんだね。」

 

フェイト「そうだね。紋章術の導入で魔力保持者と無能力者の壁が少しでも無くなればってミゼット提督も言ってたけど、うまくいってないみたいだね。」

 

シグナム「ブラックスワンの傲慢な態度が、魔力保持者の無能力者の差別を増長させている。悪い傾向だ。」

 

はやて「気分悪わ~。ああ!アイツらのことを考えると胸クソ悪くなる!良し!ここは気分転換も兼ねて、誠也くん達を呼んでどっか旅行にでも行こう!せっかくの夏休みなんやしな!」

 

なのは「・・・そうだね、せっかくの夏休みだもんね。」

 

 

場の悪い空気を変えようと、はやてが明るい声で旅行に行こうと言う。そんなはやてに合わせるようになのは達も明るい顔をしてはやてに返事をするなのは。

 

 

ヴィータ「そうだな。こういう時はパーッと遊ぶに限る!」

 

フェイト「旅行か~、この季節だと行くなら山か海だね。」

 

はやて「なら私は断然海!海にしようよ、みんな!」

 

なのは「海か~、良いね~。誠也くんや美夏ちゃん、あやめさん達も誘おうよ!」

 

フェイト「美夏達を誘うんなら、春香さん達も一緒に誘ってみよか♪」

 

はやて「あ、それ良いな!後、アリサちゃん達や合唱部の人達、それとダメ元で千早さん達も誘ってみるのも良いな♪」

 

ヴィータ「楽しくなりそうだな♪」

 

 

話が弾み、笑顔になるはやて達。

 

 

はやて「よし!なら早速この話を誠也くんにメールで・・・って、そうだ、本局(ここ)じゃ携帯繋がらないんだった・・・」

 

 

今話した話しの内容を誠也に一刻も早く知らせようと自分の携帯を取り出して操作をし始めるはやてだったが、今自分が居る時空管理局の本局では携帯が繋がらない事に気づいて、操作の手を止める。

 

 

なのは「も~ドジだな~はやてちゃんは。・・・・ん?はやてちゃん、その携帯の待受の写真、それ・・・」

 

 

はやての携帯の待受画面を見て、そこに写っている写真について聞くなのは。

待受の写真、そこには小さい頃と思わしきはやてと、はやてと年が近い女の子が仲良く並んで写っている写真だった。

 

 

はやて「ん?ああ、コレ?この前家のアルバムを整理してたら懐かしい写真が出てきてな。懐かしくなって携帯の待ち受けにしたんや。」

 

フェイト「へ~、これ、写ってるの小さい頃のはやてだよね。年の頃からして、私達と出会う前の写真だね。」

 

なのは「一緒に写って居る子は?」

 

はやて「私の従姉妹のカズミちゃんや。」

 

なのは「へ~。はやてちゃん、従姉妹居たんだ。今まで話しに出てこなかったから居ないだとばかり思ってた。」

 

はやて「まあ、そう思ってもしかたがないわな。話さんかったんは、もう居ないからなんや。」

 

フェイト「居ない?」

 

はやて「私の両親が死ぬ少し前に、旅行先で事故に合って死んでしもうてな。」

 

なのは「あ・・・ゴメン。変なこと聞いて・・・」

 

はやて「良いて。さあ!それよりも、とっとと報告を済ませて、さっさと地球に帰ろう!海が私らを待ってるで~!!」

 

 

張り切った声を上げて廊下を歩き出すはやて。

そんなはやてを見た後、互いの顔を見合わせたなのは達は、クスリと微笑むと、先に歩き出したはやてを追いかけた。

 

 

なのは「ちょっと、はやてちゃん!待ってよ~!」

 

フェイト「はやて、歩くの早いよ~!」

 

はやて「みんな歩くの遅いで~!置いてくよ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイガス「失礼します。」

 

「マリア・セイバーハーゲン」と書かれたプレートが張られている扉を開けるサイガス。はやて達と会った後、取り巻き達と別れたサイガスは今、「ブラックスワン」の司令であるマリア・セイバーハーゲンの部屋へと来ていた。広い部屋の中、中央に接客用のソファーとテーブル、窓際に書類仕事をするデスクがあるだけの殺風景な部屋の中、部屋の主であろう人物・・・甲冑と法衣と言う、この部屋に不釣り合いな異様な格好である「マリア・セイバーハーゲン」は、デスクで書類に目を通しながら、部屋の中に入って来たサイガスに声をかけた。

 

セイバーハーゲン「・・・サイガスか?」

 

サイガス「ハッ!ご報告に上がりました!」

 

敬礼をして挨拶をしたサイガスは、そのままこの部屋に来た目的であるセイバーハーゲンへの報告をし始めた。

 

サイガス「新たに発見した幾つかの世界の管理局への編入は順調に行われております。編入に反発・反対をした勢力に関しては即ブラックスワンの実働部隊を導入し、随時殲滅を行っております。」

 

セイバーハーゲン「・・・そうか。最近導入した無人兵器「メギロード」はどうだ?」

 

サイガス「素晴らしい成果を上げています。司令より頂いた設計図を元に、量産化に向けてのコウストダウンの為にサイズを設計図の半分にしましたが、それでも予想以上の戦果を上げています。」

 

セイバーハーゲン「そうか。ところで反対勢力は・・・」

 

サイガス「無論、猫の子一匹見逃さずに、すべて全滅させております。」

 

セイバーハーゲン「よろしい。我らに逆らう者や無能者・亜人種に情けなどかけるな。見逃せば、後で手痛いしっぺ返しを喰らうことになる。「即時殲滅」これを徹底させろ。」

 

サイガス「無論心得ております。」

 

セイバーハーゲン「よろしい。ところで、例のロストロギアの行方は掴んだか?」

 

サイガス「そ、それが・・・・例のロストロギア・「インキュベーター」の行方はつかめたのですが・・・厄介な所におりまして・・・」

 

セイバーハーゲン「厄介な所?」

 

サイガス「はい、第97管理外世界・地球なのです。」

 

セイバーハーゲン「地球だと?我々のやり方に反対している三提督の一人、ミゼット・クローベルの管轄だったなあの星は。」

 

サイガス「はい。迂闊に手を出したら、奴らに付け入る隙を与えかねません。」

 

 

セイバーハーゲン「・・・・・」

 

 

サイガスの報告を聞いた後、おもむろに黙るセイバーハーゲン。サイガスはセイバーハーゲンの次の言葉を黙って待ち、しばらくの間、部屋の中を沈黙が支配した。

 

 

セイバーハーゲン「・・・・・・例の7人を使う。奴らなら身元がバレてもこちらに嫌疑が向くこともない。向こうに既に潜入しているミツキの元に送れ。」

 

サイガス「?!アイツ等を使うのですか!」

 

 

セイバーハーゲンの長い沈黙の後、出てきた言葉に驚くサイガス。

 

 

サイガス「き、危険なのではありませんか?いくら奴らが以前より力が落ちているとは言え・・・」

 

セイバーハーゲン「心配ない。ヤツらの中心である「心臓」はこちらの手の内にある。下手なことはせん。それに監視役としてドゥーインとマーグリスも送る。」

 

サイガス「そうですか・・・分かりました。では、そのように手配します。」

 

報告を終えて、一度敬礼をした後に部屋を後にするサイガス。そんなサイガスの後ろ姿を見送った後のセイバーハーゲンに、彼女の内から聞こえてくるような声が語りかけてきた。

 

 

―――――因子は順調に集まっているか?―――――

 

 

セイバーハーゲン(・・・お前か。ああ、順調に集まっている。)

 

 

セイバーハーゲンは聞こえてきた声に驚きもせず、落ち着いた声で答えた。

 

 

――――――――ヴェルトバオムを使っての魂とエネルギー集めの方は?――――――――――――

 

 

セイバーハーゲン(反乱分子を始末するのを利用して、奴らを皆殺しにし、魂と負のエネルギーを喰らわせている)

 

 

――――――――――因子の収集具合は?――――――――――

 

 

セイバーハーゲン(「門」は今現在、有ると思わしき場所の絞込みに成功し、その場所の調査を行っている最中だ。パラダイスシステムの代用品については既に確保。「器」は現在作成中。因果律と時空間操作の中核となる物に関しては既に目星はつけてある。)

 

 

――――――――――そうか・・・では最後に「もう一種類の太極の欠けら」探しは?―――――――――

 

 

セイバーハーゲン(・・・・・・我々が所持しているもの以外では、やはり大半を持っているのは、例のロストロギアが所持していることが判明した。奴の居る世界は特定しているので、回収班を出すよう指示を出してある。残りのいくつかは眠っていたり、様々な世界を渡り歩いたりしている物が殆どだが・・・中には奴ら、財団Xの者が所持しているのが判明した。)

 

 

――――――――――――奴らが?少し厄介だな。奴らの総帥はクロノエイチの所持者だ。奴等には気を付けろ。それと・・・例の連中にもだ。――――――――――

 

 

セイバーハーゲン(例の連中・・・三英雄の一角、仮面の戦士の名を継ぐ者たちか・・・)

 

 

―――――――――――――――そうだ・・・・Gの機兵、光の巨人、仮面の戦士、ヤツらの名を継ぐ者は必ずと言って良いほど、私の前に立ち塞がる。十分注意するのだ――――――――――

 

 

セイバーハーゲン(心配はいらん。こちらにも既に仮面の戦士の名を継ぐ者を引き入れている。奴らに充分対抗は出来る)

 

 

―――――――――――油断はするな。必ず計画は遂行させるのだ――――――――――――――――

 

 

セイバーハーゲン(わかっている。全ては我らの目的のために)

 

 

声の主が黙り込み、再び眠りについたのを確認するセイバーハーゲン。

 

 

セイバーハーゲン(そうだ・・・・私の目的のためにも、必ず・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

おまけコーナー

 

織姫「ひめちゃんと~♪」

 

みたま「たまちゃんと~♪」

 

シロ吉「シロ吉の~♪」

 

三人「「「おまけコ~ナ~♪」」」

 

織姫「さあ、やって参りましたおまけコーナー!今回も元気に行きたいと思います♪」

 

みたま「さて、今回も本編では説明しきれなかった事を補足していくよ♪」

 

シロ吉「そう言えば今回のお話、なのはさん達が任務の帰りに時空管理局の本局に寄って行った時の話っすね。」

 

みたま「そうそう、このお話は第7話で霞ちゃんが「はやてちゃん達は管理局のお仕事でこの世界には居ない~」って言ってたその仕事が終わった後の話なんだよ。」

 

織姫「そこではやてちゃん達は紋章術士であるティルくんとリオウくんに出会ったんだよね。」

 

みたま「そうそう。で、その二人に紋章術について教えられたと言うのが今回の話しだったね。」

 

シロ吉「確かにそうっすけど、オイラ、今回の話しだけじゃ紋章術についてまだ良く分からないっす、ですから補足お願いしますっす!」

 

織姫「じゃあ、シロちゃんからのリクエストもある事だし、今回は紋章術について補足するわね。」

 

みたま「よ~く聞いているのよ、シロ吉。」

 

シロ吉「はいっす!」

 

織姫「まず紋章術って言うのは「リリカルなのは」の世界の物じゃなくて、「幻想水滸伝」って言うRPGに出てくる魔法なの。」

 

シロ吉「あ、そうだったんす。オイラてっきり「リリカルなのは」の世界の魔法の一つだとばかり思ってたっす。」

 

みたま「作者さんが前に書いていた二次小説に紋章術が出てきてて、「今回の作品にも登場させよう!」って思って出したんだって。」

 

シロ吉「へ~っ、そうだったんすか。」

 

織姫「紋章術は普段は封印級と言う手のひら大のガラス球のような物の中に封印されていて、幻想水滸伝の世界の川や海、山の中の土の中から発見されるんだって。」

 

シロ吉「まるで鉱物みたいっすね。」

 

みたま「そうね。現にこの作品の世界でも時空管理局が管理している世界に鉱物の鉱脈みたいに、山の中や海の中にある封印球の鉱脈みたいな物があって、そこから封印球を発掘しているんだって。」

 

織姫「発掘された封印球の状態の紋章はそのままでは使うことができないの。紋章士って言う人の手によって初めてその身に宿すことができるの。」

 

みたま「紋章術は宿した紋章の種類によって使う術、魔法が決まっているの。例えば雷の紋章を宿したら雷の魔法、火の紋章を宿したら火の魔法って具合にね。」

 

織姫「ちなみに紋章は宿すだけなら、よっぽどの事がなければ誰でも宿すことができるのよ。例えそれが人間以外の生き物、犬とかでもね。」

 

シロ吉「えっ!犬でも宿すことができるんすか?!」

 

織姫「ええ、現に原作の幻想水滸伝3では犬が紋章を宿して魔法を使ってたわよ。」

 

シロ吉「なら、オイラでも宿すことはできるっすね!魔法が使えるって、何か良いすね♪」

 

みたま「「宿す」だけならできるわよ。宿す“だけ”ならね。」

 

シロ吉「ん?どう言う意味っすか?」

 

みたま「紋章は誰にでも宿す事ができるけど、その紋章の魔法を使うことができるかは、宿した本人と紋章の相性と後は、宿した本人の努力次第って所よね。」

 

シロ吉「じゃあ、もし紋章を宿しても、紋章と相性が悪かったら・・・」

 

みたま「たぶん、紋章の魔法はほとんど使えないわね。」

 

シロ吉「じゃあ仮にオイラが紋章を宿しても、相性が悪ければ・・・」

 

みたま「多分使うことはできないわね。」

 

シロ吉「・・・何事も良い話ばかりじゃ無いって事っすね。」

 

みたま「そう言う事。」

 

織姫「さて、じゃあ今回はここまでで。」

 

みたま「それでは皆さん~」

 

三人「「「待ったね~♪」」」

 

 

 

 

初登場キャラ出典作品

 

シグナム(リリカルなのはシリーズ)

 

ヴィータ(リリカルなのはシリーズ)

 

ティル・マクドール(オリジナル)

 

リオウ・トラン(オリジナル)

 

サイガス・エイロ(オリジナル)

 

セイバーハーゲン(???)

 

 

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