仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

53 / 82
どうも、剣 流星です。

遅れてすいません。どうにか時間を作って、短めではありますが書くことができたので投稿します。

年内の更新はこれで最後なので、続きは年明けになります。

では第47話をどうぞ。


第47話 もう一つの太極の欠けら、真の紋章の目覚め①

御奈神村(みなかみむら)内を流れる川にある川原。澄んだ水が岩に当たり、水しぶきを上げながら流れる涼しげなその場所に、銀子と皆神孝介(みなかみこうすけ)は川に沿って上流へと向かうように歩いていた。

朝、誠也と別れた後の二人は、この村の山々に潜んでいる、羽衣の欠けらを動物が大量に取り込んだ事により変貌した生き物、「山童」の最後の一体である「蛟」を探すために水辺を中心に探索を続けていた。

 

 

銀子「こうちゃん、大丈夫?一旦休もうか?」

 

 

先頭を歩いていた銀子が、今だに山歩きに慣れていない孝介を気遣い、休むかと聞いてみた。

 

 

孝介「い、いや・・・・大丈夫ですよ・・・自分から・・・志願して・・・銀子さんの手伝いを・・・・したいと言い出したんですから・・・・・・・・これくらい・・・・・・」

 

 

銀子「そ・・・そう?」

 

全身汗を書きながら、息も絶え絶えな声で大丈夫だと言う孝介の返事を聞く銀子ではあったが、銀子にはとても大丈夫そうには見えなかった。

 

 

銀子「無理してるのが丸分かりだよ。あんまり無理しないで、倒れられたら大変なんだから、辛いんならそう言って。」

 

 

孝介「うっ!・・・・・すみません。」

 

 

銀子の事場を聞いて、済まなそうな顔をする孝介。結局、孝介の事を考えて、銀子は川原にある岩陰で休憩をする事を決め、二人は岩陰にある手頃な石の上に腰をかけて休憩をした。

 

 

孝介「ふぅ~~・・・・・これで一息つける。」

 

 

岩陰で座り込んで、額から流れ出る汗を岩永の家から持ってきたタオルで拭きながら一息つく孝介。そんな孝介を同じ様に岩陰に入って座り込んだ銀子が、孝介の顔をじっ~と見ていた。

 

 

孝介「・・・ん?なんです?銀子さん。俺の顔をじ~っと見て。何か付いてます?」

 

 

自分をじ~っと見ている銀子の視線を感じ取った孝介はどうしたのかを聞いてみた。

 

 

銀子「こうちゃん、なんで私の「欠けら」探しを手伝ってくれたの?」

 

孝介「え?あ~~それは・・・・・」

 

 

自分の目をじ~っと見つめながら話してくる銀子の視線から、バツが悪そうに目をそらす孝介。だが、それでもじ~っと視線を向けてくる銀子に根負けした孝介は、ハァ~と深くため息を吐いて話始めた。

 

 

孝介「・・・・放っておけないって・・・・思って。」

 

 

銀子「えっ?」

 

 

孝介の行った言葉が理解できなくてキョトンとする銀子。

 

 

孝介「前に銀子さん、「自分の居場所を見つけれれていない」って、それって「自分には居場所がないって」事なんですよね。あの時の銀子さん、とても寂しそうな顔をしてました・・・・俺はそんな顔をする銀子さんを放っておけないって思って・・・・」

 

 

銀子「こうちゃん?」

 

 

自分の思っている事を話す孝介の言葉を、孝介の顔を見ながら聞く銀子。その視線を感じながらも話を続ける孝介。

 

 

孝介「銀子さんにあんな寂しそうな顔をして欲しくない。銀子さんの為に何かをしてあげたい。そう思って・・・・・だから、銀子さんの手伝いをしようって・・・・迷惑でしたか?」

 

 

銀子「そ、そんな迷惑だなんて!その・・・・こうちゃんの気持ち、素直にうれしい。ありがとう、でも・・・・・・・・・!これはっ!」

 

孝介「ん?銀子さん、どうしたんです?」

 

 

突然立ち上がり、険しい顔をしながらある方角を見つめる銀子に対して、どうしたのかと言葉をかける孝介。

 

 

銀子「この感じは・・・・「27の真の紋章」の反応!しかも二つ!さらに・・・・・その二つに引かれて、もう一つの紋章が近づいている!まさか・・・・「私」と「紫」以外の「真の紋章」所持者がこの世界に来たって言うの!?しかもこの方角、誠也くん達が居る「遠羽市」が有る方!」

 

 

孝介「紋章?遠羽市?銀子さん、一体どうしたんです?」

 

 

突然、聞きなれない単語と遠羽市の名前を言う銀子を見て驚く孝介。

 

 

銀子「こうちゃん。悪いんだけど私、今から行かなきゃ行けない所ができたから、こうちゃんはこのまま帰って。」

 

孝介「えっ?「行く所ができた」って・・・・何処に行くんです?」

 

銀子「誠也くん達が居る「遠羽市」だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寧子「ざ、財団X・・・」

 

良太(M)「親衛隊の・・・・」

 

誠也「・・・隊長?」

 

小悪魔「・・・・?」

 

突如現れた、数人の人物を率いた人物。シノを抱きかかえている白い仮面を付けた赤髪の男。誠也達はその男に視線を集めるが、男は誠也達の視線を受けてもまるで感じていないかのように無視していた。

 

 

誠也(・・・・・?何だ?あの人を見てると、なぜか悠菜姉が思い浮かぶ・・・なぜだ?)

 

 

誠也は財団Xの親衛隊の隊長と言う男を見て、なぜか姉である悠菜と同じ”ナニカ”を感じて戸惑っていた。そんな誠也を気にするでもなく、誠也の存在を無視しながら、リュートはカラスに視線を向けて話始めた。

 

 

リュート「・・・・カラス、これはどういう事なんだ?逃げた「魔女」達は「保護」するのであって、「抹殺」するよう命令は出ていないはずだ。総帥(ちちうえ)副総帥(にいさん)も「「素体」の無駄遣いは避けるべきだ。B級以下の魔女は保護するお前の方針に同意しよう」と言って僕の方針に合意し、逃げた魔女についても「抹殺」では無く「保護」する為の命令も出ていたはず・・・・だが、この子が手に持っているのは、逃げた魔女達の「ハーネス」だ。」

 

寧子「あっ!キカコちゃん!!」

 

 

リュートの側に居る親衛隊らしき人物。財団X特有の白い制服を着崩して来ている男に抱きかかえられた、気絶しているキカコを見て寧子は叫んだ。

 

 

良太(M)「さっき戦っていたドーパントになってた女じゃねえか。いつの間に・・・・」

 

 

先程までT-RESドーパントとなったキカコと戦っていた電王・良太(M)は、いつの間にか抱きかかえられていたキカコを見て驚いていた。

 

 

カラス「申し訳ありません、リュート様。いやね、私も命令については魔女の宮殿(ヴィンガルフ)の主だった者たちに伝えたんですがね、高千穂の面々や研究所所長の「九 千怜(いちじく ちさと)」氏や「小野寺(おのでら)」氏などが「こちらにはこちらのやり方が有る」だとか、「無駄な労力だ」とか「使えないものを処分して何が悪い」とか「親衛隊のボンボンの気まぐれに付き合ってられるか」言って、言う事を聞いてくれなくて・・・・それで、致し方なく、私は刺客として放たれた魔女達の監視をして、命令を守るようにしようとしていたのですが・・・・5010番が暴走して次々と逃げ出した魔女達を殺してしまって・・・・」

 

 

リュートに対し、全面的に魔女達の処分に協力していた事、魔女達を使って仮面ライダー達をおびき寄せようとした事を知られると面倒だと思ったカラスは、これまでの経緯に嘘を混ぜて話した。

 

 

瑞花「なっ!「使えないものを処分して何が悪い」、「親衛隊のボンボンの気まぐれに付き合ってられるか」ですって!」

 

シャンハイ「おのれ!高千穂!九 千怜(いちじく ちさと)小野寺(おのでら)!たかが財団Xの下部組織のメンバーふぜいが、総帥・副総帥の命令を無視するばかりかリュート様の事を侮辱するとは!許せない!!」

 

 

リュートの側に控えていた親衛隊の人物らしき少女、瑞花とシャンハイは、カラスの言葉に対して怒りをあらわにし、今にも掴みかかりそうな勢いで身を乗り出そうとする。そんな二人を手で制すリュートは、カラスを射抜くような視線でだまったまま、しばらく見つめていた。

 

 

リュート「どうやら、高千穂・魔女の宮殿(ヴィンガルフ)には抜き打ちの査察をする必要があるみたいだな。これ以上のアイツ等の暴走をだまって見過ごすわけにはいかない。すぐに行動に出る。だが、その前に・・・・」

 

 

先程までカラスを見ていた視線を、今度は誠也達へと向けるリュート。

 

 

寧子・良太(M)・小悪魔「「「?!」」」

 

 

突然視線を向けられ、身構える寧子と小悪魔、良太(M)だったが、視線を向けられた誠也はそれを感じていないのか、反応を示さず、その視線はキカコを抱きかかえている親衛隊の男の隊員と、その側にいるもう一人の男の隊員に向けられたまま固まっていた。

 

 

小悪魔「・・・・?あの・・・・」

 

 

固まったままの誠也を見て、恐る恐る声をかける小悪魔。だがその声は聞こえていないのか反応を示さない誠也であったが、突然大きな叫ぶような声を出した。

 

 

誠也「なぜ・・・・あなた達が財団Xの制服を着てそこにいるんです!矢車(やぐるま)さん!影山(かげやま)さん!」

 

 

誠也の視線の先に居る人物、財団Xの白い制服を着崩して着て、キカコを抱きかかえた男と、その側に居る、同じように制服を着崩して着ている男。それは誠也が異世界を旅した時に行った「仮面ライダーカブト」の世界で出会った人物。仮面ライダーキックホッパーの装着者・矢車 想(やぐるま そう)と仮面ライダーパンチホッパーの装着者・影山 瞬(かげやま しゅん)であった。

 

 

 

つづく

 

 

初登場キャラ出典作品

 

矢車 想(やぐるま そう)(平成仮面ライダーシリーズ(仮面ライダーカブト))

 

影山 瞬(かげやま しゅん)(平成仮面ライダーシリーズ(仮面ライダーカブト))

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。