仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。

とうとう花粉の季節がやってきました。
これから梅雨までの間はマスクが手放せません・・・憂鬱です。

それでは第51話をどうぞ



第51話 もう一つの太極の欠けら、真の紋章の目覚め⑤

ディアウス・ピター「ゴアアアアアアアアアアッ!!」

 

 

良太(M)「コイツ!生きてたのか!!」

 

こあを介抱している誠也達の背後に、先ほどの光の柱の余波であちこちを負傷している黒いヴァジュラ、ディアウス・ピターが立っていた。先ほどこあが発した巨大な光の柱の余波で敵は全滅したと思って居た誠達はすっかり油断していたため、ディアウス・ピターが近づいて来たことに気づかなかった。

 

 

ディアウス・ピター「グアアアアアアアアアアアアッ!」

 

 

咆哮した後、鋭い爪のある前足をこあを介抱している誠也に向けて振り下ろすディアウス・ピター。

 

 

誠也(殺られる!)

 

 

そう思った誠也は、こあを庇うかのようにこあに覆いかぶさった。

 

 

誠也(せめて「こあ」だけでも!)

 

 

こあを守るため身を挺して庇おうとする誠也。そんな時、先ほどこあの発した光を浴びてから疼いていた右腕の甲が、眩い光を発し始めたのである。

 

 

寧子「えっ!なに!?今度は誠也くんが!?」

 

 

誠也の右手の甲の部分に突如として竜を模した様な紋章が浮かび上がり、その紋章がまばゆい光を発し、誠也に攻撃を仕掛けてきたディアウス・ピターを照らし出す。

 

 

ディアウス・ピター「ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

 

 

光はディアウス・ピターを飲み込むと、そのままディアウス・ピターをかき消すように消してしまった。

 

 

良太(M)「・・・・さっきのといい、今のといい・・・一体あの光は何なんだ!?」

 

寧子「誠也・・・くん?」

 

 

先ほど発した強烈な光の元である手の甲の紋章を呆然として見ている誠也に声をかける寧子。

 

 

誠也「・・・・この・・・・紋章は・・・・・一体・・・・・・・・・・・・・」

 

 

寧子「誠也くん?誠也くん!」

 

 

寧子の目の前でケガのせいか、先ほどの強い光を発したせいか、フッと意識を無くし膝に乗せている「こあ」の上に倒れてしまった。

 

 

良太(M)「お、おい!しっかりしろ!!」

 

寧子「誠也くん!誠也くん!!「寧子さーん!無事ですかー!」って・・・小鳥ちゃん?」

 

 

突如聞こえてきた小鳥の声に耳をすませ、声の主がどこにいるのかを探す。すると公園の入り口辺りから、複数の人と共にこちらに駆け寄ってくる小鳥、かなで、なのは、はやてを始めとする八神家の面々。そして圭介と隆史の姿を見つけた。

 

 

寧子「小鳥ちゃん!」

 

小鳥「寧子さん!無事でしたか?」

 

寧子「私は無事。でも誠也くんが!」

 

小鳥「誠也さん!?」

 

 

倒れ込んでいる誠也の姿を見て驚く小鳥。そんな小鳥の横を、倒れている誠也に向けて駆け寄る複数の人影があった。かなでとはやて、リーンを始めとする八神家の面々であった。

 

 

かなで「誠也くん!」

 

リーン「誠也さん!」

 

はやて「誠也!シャマル治療を!!」

 

 

倒れている誠也を見て泣きそうな顔をするかなでと、誠也の治療をシャマルにお願いするはやて。

 

 

なのは「一体・・・何があったの?」

 

圭介「ここに来る途中、光の柱や強い光がここから発せられたのを見たけど、アレは一体何なんだったんだ?」

 

なのはや隆史達と共にこの場で何があったのかを寧子に聞く圭介。

 

 

寧子「・・・財団Xの親衛隊とその隊長って人達が来て、シノちゃんを連れて行っちゃったの。」

 

小鳥「シノさん、連れて行かれたんですか!?」

 

 

シノが連れて行かれたと言う言葉を聞いて驚きの声を出した後、辛そうな顔をする小鳥。そんな小鳥の側に居たなのはが寧子から何があったのかを聞くために促す。

 

 

なのは「・・・シノって子は助けられなかったんだね。じゃあ誠也くんのケガは、その財団Xの親衛隊の人に付けられた物なんだね。」

 

寧子「・・・ええ。」

 

なのは「親衛隊なんて名乗るぐらいだから、相当強い人達だったんでしょうね。よく無事だったね。」

 

寧子「・・・途中で変な剣が怪物達を引き連れて転移してきて、怪物達を置いてまた転移して消えたの。親衛隊の人達はその怪物を見て逃げて行ったの。私達も、あの時・・・そこに倒れてる女の子と誠也くんに浮かび上がってきた紋章の力がなければ、あの怪物達にやられていた。」

 

隆史「紋章の力?ひょっとして、ここに来る途中で見たあの光の柱と強い光。あれってその紋章の物だったの?」

 

寧子「・・・うん。あの子の左胸と誠也くんの右手の甲にあるやつ。その紋章が急に浮かび上がって強い光を発して、怪物達をやっつけちゃったの。」

 

圭介「怪物をやっつけた・・・・」

 

 

圭介は、話に出てきた紋章が有る誠也の右手の甲を見て、その紋章をじっと見つめた。

 

 

圭介「何なんだ、この紋章・・・これは一体?」

 

 

紋章を見つめ、これは何なのかと考える圭介。

 

 

銀子「それは・・・「もう一つの太極の欠けら」「27の真の紋章」よ。」

 

隆史「誰っ!」

 

 

突如聞き覚えの無い声に反応し、声のした方向を向くなのはと、それに釣られる形で振り向く寧子や霞達。

 

 

銀子「真の紋章の反応が有るから来てみたら・・・まさか宿主が誠也くんだったなんてね。」

 

 

霞「銀子さん?!」

 

 

突如として現れた銀子に驚く霞達。

 

 

なのは「霞ちゃん・・・誰?」

 

 

突如現れた銀子に対して、面識のない「なのは」が霞に誰なのかを聞いた

 

霞「お兄ちゃんが怪物退治に行った皆神村で会った人。」

 

なのは「そんな人がなんでこんな所に?」

 

 

皆神村の住人である人物が、このような所に居る事に対し怪しさを感じ、眉を潜ませるなのは。

 

 

銀子「私の事を怪しいと思う気持ちは分かるけど、積もる話はラボに移動してから話さない?さっきのドデカイ光の柱のせいで、騒ぎになりかかっているわよ。このままここに居たら、光の柱を見て誰かが通報した警察のご厄介になりかねないわ。」

 

 

隆史「確かに・・・・仕方ない。話は一旦ラボに移ってからだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良太「痛っ~!」

 

シャマル「ほら、動かない!」

 

椅子に座って目の前に居る、あちこちを打撲してボコボコになっている良太に対して回復魔法をかけるシャマル。

ここはラボの医務室。先ほどの戦いで倒れた誠也とこあ、そして、モモタロスが憑依する前にボコボコにされていた良太の治療をシャマルがしている最中であった。

 

 

モモタロス「オー!傷がみるみる治っていくぞ!これが「回復魔法」ってやつか!便利だな~。」

 

 

シャマルの回復魔法を見て驚きの声をあげるモモタロス。ちなみに今現在、モモタロスの体は、この世界に来た時の上半身と下半身が逆になっている砂でできた体ではなく、ちゃんと実体化し体になっている。このラボに入った時、その事で驚いていたモモタロスであったが、カナリヤから「このラボの中は、デンライナーの中と似たような状態だから、ラボの中限定で実体化できる」と説明があり、モモタロスはその事を聞いて喜んでいた。ちなみにモモタロス達は、このラボに来るまでの間にお互いの自己紹介を済ませていた。モモタロスやこあの事ははやてからの説明で、良太や銀子、寧子達の事は霞が説明したため、自己紹介はスムーズに早く済んだ。

 

 

モモタロス「所で、誠也とコスプレ娘は大丈夫なのか?」

 

 

モモタロスは今現在、医療ポットの中で寝ている誠也とこあの様子をシャマルに聞いた。

 

 

シャマル「え~っと、「こあ」ちゃん・・・だっけ?その子は気絶しているだけ。ポットに入れたのも目に見えない所が負傷していないかどうかを調べるために入れているだけだから、それが終わればすぐに出られるわ。誠也くんの方は・・・・肋骨数本と内蔵を痛めていたけど、私の回復魔法とこの医療ポットでの治療があれば、あと1時間で全快するわ。」

 

 

良太「そうなんですか・・・良かった。」

 

 

シャマルの言葉を聞いて、ホッと胸をなでおろす良太。

 

 

良太「所で、このポット、中に入っている人をスキャンする機能があるんですよね?なら、二人が出したあのすごい力の元である「紋章」についても調べられるんじゃないでしょうか?」

 

モモタロス「おっ!名案だな!早速調べてくれよ。」

 

シャマル「それならもう調べてあるわ。」

 

 

良太の治療を終えたシャマルが、先程二人をポットに入れた時に、ついでに二人の紋章について調べた事を言った。

 

モモタロス「おっ!仕事早いな。それで?」

 

シャマル「結論から言うと、「何もわからなかった」よ。ポットのスキャンでいくら調べても「エラー」の表示しか出ないの。」

 

良太「「エラー」しか出ないのか・・・」

 

シャマル「ええ、なんで「急に二人の体にあの紋章が現れたのか?」「あのすごい力は何なのか?」まるでわからなかったわ。」

 

良太「そうですか・・・・なら仕方がないですね。この事に付いては、知って居る人に聞くのが一番ですね。」

 

モモタロス「そうだな。銀髪の姉ちゃんが何か知ってそうだし、あの姉ちゃんに聞くのが一番だな。」

 

 

モモタロスは誠也が気を失って倒れた後、出てきた銀子が誠也の右手の甲に現れた紋章を「27の真の紋章」と呼んだ事を思い出した。

 

 

モモタロス「あの姉ちゃんは誠也の右手に現れた紋章を「27の真の紋章」って言っていた。「27の真の紋章」ってのは、あの紋章の名前だと思う。名前を知っているなら、アレがどういう物なのかも知ってるんだろうよ。」

 

良太「そうだな・・・・・そろそろ、黒羽があの場所で起きた事を銀子さんやみんなに説明し終えているだろうから、聞きに行ってみよう。」

 

モモタロス「そうだな。じゃあそんなわけだから俺達は行くわ。二人を頼むぜ。」

 

シャマルに誠也とこあの事を頼み、良太とモモタロスは医務室を出て、寧子や銀子たちが居る大テーブルが有る部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木場「・・・・なるほど、そんな事があったのか。」

 

フェイト「財団Xの親衛隊に親衛隊の隊長に「フリーエージェント」と呼ばれた人達。そして・・・・」

 

カナリヤ「「アラガミ」と「グノーシス」を転移して連れてきた謎の剣。さらに突如誠也達の体に現れた「紋章」・・・謎は尽きないわね。う~ん・・・」

 

 

黒羽の話しを聞き終えて唸るカナリヤ。

ここはラボ内にある大テーブルの部屋。ここには今、寧子と誠也の救援に駆けつけたメンバー、はやて、シグナム、ヴィータ、ザフィーラの八神家の面々となのは、かなで、小鳥、圭介、隆史、に加え、最後に突如現れた銀子。そして「操網」の魔法で誠也達が戦っていた湖の公園を封鎖していた千絵とアパートで留守番をしていた佳奈と、ラボで留守番をしていたカナリヤと霞、シャマルからの連絡を受けて救援に行こうとする途中、誠也達を連れたなのは達と合流したフェイトと木場勇士が集まっていた。

寧子は集まっているメンバーにあの場で起きた事の顛末を話し、その話がたった今終わった所であった。

 

 

佳奈『・・・・財団Xの「親衛隊」に「フリーエージェント」。敵が一気に増えたわね。』

 

千絵「しかも・・・親衛隊の隊長ってウィザードを一撃で倒しちゃったんだよね。」

 

小鳥「私達・・・・これからどうなるんだろう。」

 

 

強力な敵が一気に増えた事に対し、悲壮感を漂わせて黙り込む小鳥達魔女の面々。そんね小鳥達を見ながらカナリヤはある事を考えていた。

 

 

カナリヤ(・・・強敵が現れ、増え始めた。これは“例の部隊”の立ち上げを急いだ方がいいわね。)

 

 

カナリヤは増え始めた強敵に対し、この前乃木坂家に赴いた時に乃木坂王季と話した、財団Xを始めとした異世界の敵や人類の敵に対しての組織について考えた。

 

 

カナリヤ(敵も増えてきた以上、この子達だけで支えていくのは早いうちに限界が来る。敵対する組織に対抗できる程の組織の設立・・・早くしないと)

 

 

新組織について考え込むカナリヤ。そんなカナリヤの耳に、部屋の扉の開く音が聞こえ、医務室からこの部屋に来た良太とモモタロスの声が聞こえてきたため、考えを中断し、意識を戻した。

 

 

モモタロス「お~い、戻ったぞ。って・・・・なんだ嬢ちゃん達、暗い雰囲気になって?」

 

良太「黒羽、何かあったのか?」

 

霞「村上先輩!」

 

 

寧子を始めとした魔女達が暗い雰囲気になっているので、どうしたんだと聞く良太。そんな良太達の姿を見て、霞が座っていた椅子から立ち上がり、良太とモモタロスに詰め寄った。

 

 

霞「お兄ちゃんは?お兄ちゃんの容態はどうなんです?」

 

 

先程まで医務室に居た良太に、大怪我をして帰って来た兄である誠也の事を聞く霞。

 

 

良太「もう大丈夫だって。二人共あと一時間もすれば目が覚めてポットから出てくるって」

 

霞「よ・・・良かった~」

 

 

良太の「もう大丈夫」と言う言葉を聞いて安堵し、胸をなで下ろす霞。

 

 

モモタロス「良かったな嬢ちゃん。所でなんで暗くなってるんだ?」

 

 

胸をなで下ろす霞を見た後、この部屋に入って来た時の暗い雰囲気の原因をモモタロス。その質問に押し黙っていた寧子がその理由を話した。

 

 

 

寧子「・・・みんな、今回強敵が沢山出てきたのを知って絶望しちゃって。」

 

良太「なるほどね・・・・確かに、今回強敵が沢山出てきたから、絶望するのも無理はないか・・・・」

 

モモタロス「確かに、強敵が沢山出てきて不安になるのもうなずけるけどよ、希望もあるだろう?」

 

良太「えっ?希望?」

 

 

モモタロスの「希望」と言う言葉を聞き、何の事かわからずに頭に?マークを浮かべる良太達。

 

 

モモタロス「ほら、誠也とコスプレ娘の体に浮き出た「紋章」だよ。すんっげ~力だったじゃないか。化物どもを一瞬で吹き飛ばしたあの力があれば怖いものなしだぜ!そうだろう?」

 

 

良太「た、確かに・・・・けど、得体の知れない力に頼るのは危険じゃないか?」

 

ジグナム「・・・確かに、得体の知れない・・・しかも制御できるかもわからない力に頼るのは危険だな。」

 

ザフィーラ「そうだな。得体の知れない力を使って、その反動で災厄が起きたなどでは話にならないからな。」

 

モモタロス「なら、その力の事を詳しく知れば問題ないだろう。」

 

 

「得体の知れない力を使うのは危険」と言って反対したシグナム達に対して、その力の事を詳しく知れば問題ないと言うモモタロス。そんなモモタロスの言葉に再び頭に?を浮かべる良太達。

 

 

はやて「詳しく知るって・・・・どう言う事やモモちゃん?」

 

リーン「あの「紋章」を詳しく知る事ができる宛てでもあるんですか?」

 

モモタロス「ああ、あるぜ。「紋章」の事を詳しく知ってそうなヤツの心当たりは・・・・そうだろう?銀髪の姉ちゃん」

 

 

「宛がある」と言って銀子の方を見るモモタロスとそれに釣られて視線を銀子に一斉に向ける良太達。

 

 

銀子「・・・・・・・・・・」

 

モモタロス「・・・話してくれるんだよな。」

 

銀子「・・・ええ。じゃあ話しましょうか。あの「紋章」・・・・「27の真の紋章」について。

 

 

 

つづく

 

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