仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。
先日、パソコンのOSを使いなれたWindows7からWindows10へバージョンアップさせたのですが、Windows7を長年使ってたせいか、扱いずらく感じてます。

まあ、そんなこんなで第52話をどうぞ


第52話 もう一つの太極の欠けら、真の紋章の目覚め⑥

 

 

 

 

銀子「・・・ええ。じゃあ話しましょうか。あの「紋章」・・・・「27の真の紋章」について。けど、それは誠也くん達が目を覚ましてからにしてくれないかな?どうせ話すなら一度に済ませた方が良いじゃない。」

 

良太「え?・・・まあ、そうですね。」

 

 

銀子の提案に最初戸惑ったが、銀子の「一度に済ます」と言う言葉に共感し、OKを出す良太。

 

 

佳奈『確かにそうね。一度に済ませるならそれに越したことはないわね。』

 

はやて「せやな。それに誠也くんとこあちゃんも後一時間もすれば目が覚めるんだし、それまでの間、お互いの事を話すとええ。いい機会やと思うで。」

 

圭介「確かにそうだな。この中にはまだお互い初対面のヤツもいるだろうし、お互いの事を知るのにちょうどいいだろうしな。」

 

霞「そうだね。それに一時間後なら、美夏ちゃんや竜輝くん、カズミさんも間に合うもんね。」

 

隆史「間に合う?そう言えば竜輝達見ないけど、二人共どうしたんだ?それに美夏ちゃん。ここの所ラボにも来てなかったみたいだけどどうしたんだ?」

 

 

隆史が夏休みに入ってから、このラボで姿を見かけていないことに気づき、どうしたのかと聞いた。

 

 

霞「美夏ちゃんは、春香さんの事でここしばらく手が離せなかったのと、黙って「なでしこドライバー」を持っていったせいで、お兄ちゃんに怒られると思って顔出せないって、この前携帯で話した時に言ってた。でもさっき偶然掛かってきた携帯で、お兄ちゃんの状況を知らせてあげたら、「すぐに行く」って言ってたからもうすぐ来ると思うよ。」

 

なのは「「ドライバー」を黙って持っていったって・・・・美夏ちゃん・・・何やってるの(^_^;)」

 

 

美夏のやった事に対して、呆れた顔をするなのは。

 

 

小鳥「カズミさんは竜輝さんと秋葉原に行ってますから、遠くて戻ってくるのに少し時間がかかってるんだと思います。けど、そろそろ時間的に来る頃だと思いますよ。」

 

 

木場「時間的に見て、そろそろ来るころって「ほら!二人共早く早く!」っと・・・どうやら美夏ちゃん達がきたみたいだね。」

 

 

部屋の扉の向こう側から美夏の声と、三人分の足音が聞こてきたため、美夏達が来たと言った圭介の言葉の後、部屋の扉が開き、三人の人影が雪崩れ込んで来た。

 

 

美夏「霞ちゃん!誠也は無事?!」

 

カズミ「寧子!みんな無事!?シノはどうなったん!?」

 

竜輝「みんな、無事!?」

 

 

部屋の中になだれ込んできた三人、美夏とカズミと竜輝は現状どうなっているのかを聞くため、部屋の中にいる人達に次々に質問を投げかけた。

 

 

佳奈『落ち着きなさい。刺客のキカコは撃退できたわ。けどその後に現れた新手にシノは連れて行かれて、誠也は負傷して・・・・今は治療中よ。』

 

 

カズミ「なんやて?!シノが連れて行かれた?!」

 

美夏「誠也くんが負傷?!」

 

竜輝「誠也が負傷して治療中だって?!それで誠也の容態は!大丈夫なの?!」

 

 

三人が三人共、佳奈答えを聞いて慌てた口調で、まくし立てるようにして言った。

 

 

はやて「だから落ち着きいや!誠也くんもこあちゃんも命に別状は無いし、あと一時間もすれば目を覚ます・・・・・・って・・・・・・・・」

 

 

まくし立てるように言う三人に対して、誠也の現状を話していたはやてだったが、入って来た三人のうちの一人であるカズミの姿を見て言葉がしりつぼみになった。

 

 

リーン「?はやてちゃん?って・・・・泣いてる?!」

 

 

カズミの姿を見て、動きを止めた次の瞬間涙を流すはやて。周りにいる者達も、はやてが動きを止めて、涙を流す事に対して対して驚きと戸惑った。

 

 

はやて「・・・・カズミちゃん?」

 

カズミ「へっ?」

 

 

突然初対面の人物に名前を言われて泣かれ混乱するカズミ。だがその混乱は次の瞬間、さらに大きくなった。

 

 

はやて「カズミちゃん!(ガバッ!)」

 

カズミ「へ?え?え?!」

 

 

なんとはやてはカズミに抱きついたのである。抱きつかれたカズミはさらに混乱しだす。そんなカズミを涙を流しならはやては抱きしめた。

 

 

はやて「生きてたんやな!生きてたんやな!旅行中の事故で叔父さんと叔母さんは死んで、遺体で見つかったけど、カズミちゃんだけ遺体が見つからず・・・・・その後探索が打ち切られて、カズミちゃんも死亡扱いにされたけど・・・・生きてたんやな!」

 

カズミ「ちょ、ちょっと待ちいや!あんた一体誰や!いきなり抱きついて来て!」

 

 

はやて「えっ?・・・誰って・・・ウチや!従姉妹の八神はやてや!最後に会ったんは、小さい頃やったからわからんかもしれへんけど。」

 

カズミ「はぁ?八神はやて?従姉妹?わたしに従姉妹なんている・・・・はず・・・・・・・・・・・・・・・・・・って・・・・・・・・んん?」

 

 

はやてに従姉妹だと言われて、知らないと答えようとするカズミだったが、はやての名前を言ったとたん、脳内に薄らとだがあるビジョンが思い浮かんだ。

それは車椅子に座り、少し寂しそうな顔をした小さな女の子ビジョンだった。

 

 

カズミ「はやて・・・・・・・・・・・・・・もしかして・・・・・・・いつも車椅子に乗っていたあの?」

 

 

かろうじて思い浮かんだビジョンに意識を向けて、霞のようにかかった頭の中から、ホンのわずかであるが、そのビジョンに付与する事柄を思い出し、カズミははやての名前と、昔のはやての特徴を言った。

 

 

はやて「そ、そうや!ウチや!あの車椅子のはやてや!」

 

カズミ「はやて・・・はやて!アンタやの?アンタ歩けるようになったんやな!」

 

はやて「せや!ウチ、歩けるようになったんや!」

 

カズミ「はやて!」

 

はやて「カズミちゃん!」

 

 

お互いの名前を呼んで抱き合う二人。そんな二人の周り、怒涛の展開について行けず、すっかりおいてけぼりにされる周りの面々。

 

 

なのは「ねえフェイトちゃん、従姉妹のカズミちゃんてもしかして・・・・」

 

フェイト「うん、管理局本部の廊下で、はやてが話してくれたあの(・・)カズミちゃんなんだと思う。」

 

銀子「あの~、どういう事なのかな?お姉さん達にも詳しく話してくれないかな?」

 

 

抱き合っている二人に対して説明を求めるよに言う銀子。その銀子の言葉を聞いて離れた二人は、まだ涙で濡れている目を服の袖で拭きながら銀子達の方を見た。

 

 

はやて「すんまへん。二人だけで盛り上がって」

 

カズミ「カンニンしてえや。」

 

佳奈『ちょっとカズミ!あんたの従姉妹ってどういう事よ!ちゃんと説明しなさいよ!』

 

 

体の動かない佳奈が電子音声の声でカズミに対して説明するよう求める。

 

 

カズミ「そう怒るなや佳奈、ちゃんと説明するわ。え~と・・・・どっから話せばいいんやろうな。まずは・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薄暗い部屋の中、誠也は一人椅子に座っていた。

 

 

誠也「・・・・・ここは?」

 

???「ようこそ、ベルベットルームへ。」

 

誠也「?!」

 

 

誠也は自分が座っている席のテーブルを挟んだ向かい側から突如聞こえてきた声に驚き、自分の正面の席を目を凝らして見てみた。そこには長い鼻の白髪の老人と、その脇に青い服を着た女性がイスに座っていた。

 

 

誠也「あなた達は・・・」

 

 

目の前に居る二人の人物。そのうちイゴールと名乗った人物に誠也は見覚えがあった。誠也は以前、祖父である乃木坂王季の頼みで、乃木坂家の親戚筋に当たる桐条家の前当主・桐条 武治(きりじょう たけはる)に協力するために月光館学園に1年間だけ転校した。そして桐条 武治(きりじょう たけはる)の娘である桐条美鶴(きりじょうみつる)の下、影時間に潜むシャドウに対抗するための特別課外活動部・Special Extracurricular Execute Sector、略してS.E.E.S.に参加し活動した。本来ならS.E.E.S.にはシャドウに対抗するための能力・ペルソナが無い者にはS.E.E.S.の活動をすることができないのだが、誠也には影時間への適正とウィザードの力が対シャドウにも通用することがわかったために、活動に参加したのであった。

 

 

誠也(あの人は確か・・・・そうだ、この人は確か月光館学園の寮に閉じ込められたあの事件の最後に会った・・・)

 

 

誠也は影時間消滅後に起きた、とある事件の最後に、ある部屋に仲間達と共に跳ばされたのであったが、その部屋こそが今目の前に居る老人・イゴールが主をしているベルベットルームなのであった。

 

 

イゴール「わたくしはイゴール。お久しぶりでございます。あの事件以来ですかな?これに控えるは、わたくしの助手を務めるマーガレットといいます。」

 

マーガレット「初めまして、マーガレットと言います。」

 

イゴール「ここは「夢」と「現実」、「精神」と「物質」の狭間にある場所。本来は何らかの形で契約を果たされた方の来る場所。」

 

誠也「契約をされた人だけが来る場所?・・・・契約について、身に覚えが無いんだけど・・・・アイギスからココの事は聞いている。どうしてペルソナ使いじゃ無い俺がここに?ペルソナ使いじゃ無い俺じゃあ客にはなれないはず。何かの間違えなんじゃ・・・・」

 

イゴール「そう思われるのは仕方がありません。確かにあなた様はペルソナ使いではありません。ですがそれに代わる力、太極の欠けらの一つである真の紋章を宿しておられる。」

 

誠也「真の紋章?それってもしかして・・・・」

 

 

誠也はイゴールの言葉にハッとなり、先程いつの間にか自分の右手に現れた紋章の事を思い出し、自分の右手の甲にある「紋章」を見た。

 

 

イゴール「その紋章は、真の紋章の一つ「竜の紋章」の片割れ、「地竜の紋章」。平行世界を含めたあらゆる世界の中でも、27個しかない「源理の力(オリジン・ロー)」の結晶とも言うべき「太極」の欠けらの一つなのです。」

 

誠也「源理の力(オリジン・ロー)?太極の欠けら?」

 

 

次々と出てくる単語に頭を混乱させながらもイゴールの話を聞き逃さないよに聞く誠也。

 

 

イゴール「あなた様はこれから先、紋章が引き寄せる様々な試練や、同じ真の紋章の所持者と対立していくことでしょう。」

 

マーガレット「これから先、お客様は内側から発せられる、紋章の力により様々な困難に会われるでしょう。ですが同時に多くの仲間も獲られるはず。」

 

イゴール「“シンカ”の道を得て、“シンカ”へと至るか。それとも、力に溺れて自滅するのか。全てはお客様次第・・・・おや、そろそろお時間のようです。では・・・ご機嫌よう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラボの大テーブルが置いてある部屋で、はやてとカズミが従姉妹だと言う驚きの新事実が発覚した時から少したった医務室。その中にある一つのカプセルが開き、中から誠也が頭を抑えながら出てきた。

 

誠也「う~ん・・・・・ここは?」

 

 

カプセルから起き上がった誠也は、周りを見回しながら、先程までの事を思い出していた。

 

 

誠也「ベルベットルーム・・・・アレは一体・・・・」

 

 

額にてを当てながら考え込む誠也。そんな誠也に何者かが声をかけた。

 

 

シャマル「気がついた?誠也くん」

 

誠也「シャマルさん?ここは?

 

シャマル「ここはラボの医務室よ。あなた、寧子って子達の目の前で倒れたのよ?覚えてる?」

 

誠也「寧子達の目の前で倒れたって・・・・・」

 

 

誠也達の目が覚めるまで付き添っていたシャマルに言われ、今だに少しクラクラする頭を抑えながら、誠也は自分が倒れる前に見た最後の光景を思い出し始めた。

 

 

誠也(・・・・確か・・・・・あの黒いヴァジュラの前足で攻撃されそうになって、咄嗟にこあを庇ったら、右手の甲からすごい光がでて・・・・・うん?こあ?)

 

 

最後の光景を思い出して行くうちに、自分があの黒いヴァジュラの攻撃から庇おうとした大切な存在について思い出す。

 

 

誠也「シャマルさん!こあは!こあはどうしたんです!!無事なんですか!!」

 

 

こあの事を思い出し、起きたばかりの誠也の体調を見ようと近づいてきたシャマルの肩を掴んで、揺さぶりながら叫ぶ誠也。

 

 

シャマル「ちょっと落ち着いて!こあって子は無事よ!あなたが寝ていた医療カプセルのとなりのカプセルの中で寝てるわ。」

 

 

シャマルにこあの所在を聞き、急いで自分の寝ていた医療カプセルの隣、そこに設置してあるカプセルの蓋の窓を覗き込む誠也。その窓から、誠也はカプセル内で寝ている無事な姿のこあを見つけた。

 

 

誠也「ふ~、無事か~。」

 

 

こあの無事な姿を確認し、安堵した誠也はそのまま崩れ落ちるようにしてその場に座り込んだ。

 

 

シャマル「少し衰弱していたけど命に別状はないわ。怪我もないし、もう少ししたら目を覚ますわよ。」

 

 

へたりこんでいる誠也に対して、こあの状態を説明するシャマル。

 

 

誠也「もう少ししたら、目を・・・覚ますんですね?」

 

シャマル「ええ、間違いないわ。今頃は見ている夢から少しずつ意識が覚醒してきている頃でしょうね。」

 

誠也「夢か・・・・どんな夢を見ているんだろうな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こあ「・・・・・ここは?」

 

 

こあが目を開けると、そこは何もない真っ白な空間が広がっていた。その空間の中に一人こあはプカプカと浮かんでいた。

 

 

こあ「なに・・・・・ココ?」

 

???『・・・ここはあなたの中にある精神世界よ』

 

こあ「だれ?!」

 

 

突如背後から聞こえてきた声に驚き、振り返ってその声の主を見るこあ。そこに居たのは、金髪の可愛らしい服装をした小さな女の子だった。

 

 

こあ「・・・・あなたは誰?」

 

 

???『私はナシム。今、あなたの中に居る者です。あなたに話をするため、先代のマシアフである娘の姿を借りて現れました。』

 

こあ「ナシム?マシアフ?私の中に居るって・・・どう言う事?!」

 

 

突然現れて、色々と言われて混乱したこあは、目の前に現れた女の子に次々と言葉を投げかけた。

 

 

ナシム『・・・ごめんなさい。』

 

こあ「え?」

 

突然の謝罪の言葉を言われてこあはお届き戸惑った。無理もない。誰だっていきなり出てきた初対面の、しかも小さな女の子に頭を下げられて謝られたら誰でも戸惑うものである。そんな混乱しているこあに対して「ナシム」と名乗った少女は淡々と言葉を発して話始めた。

 

 

ナシム『あなたの記憶喪失は、私が強引にあなたの中に入った為に起きたものなの。』

 

こあ「えっ!?じ、じゃあ・・・・私の記憶が無いのは・・・・」

 

ナシム『・・・私のせいです。』

 

こあ「何でこんな事したんです!!」

 

 

自分の記憶喪失の原因たと言った目の前の人物に対して、こあは相手が小さな女の子なのだと言う事を忘れて声を荒げて叫んだ。

 

 

ナシム『本当にごめんなさい。でもこうするしかなかったの。私はあの時、この世界に張ってある「太極の結界」の綻びを見つけて、そこからこの世界に入り込む途中で力を殆ど使い果たしてしまって、この世界の時空の狭間におちてしまっていたの。しかも因子が足りないせいで消滅しかかっていました。そんな時、私のすぐそばに時空をつなぐ穴のような物が現れて、その穴の入り口に偶然居たあなたを見つけた。』

 

こあ「時空をつなぐ穴?その先に偶然私が居た?」

 

 

ナシムの言葉を聞いて、その時の事を思い出そうとするこあであったが、いくら思い出そうとしても思い出すことができずに居た。

 

 

ナシム『あなたは「太極の欠けら」である「女神の紋章」を宿している上に、マシアフとしての素質もあった。因子が足りず、力も使い果たして消滅しかかっていた私には、あなたの中に入って力を回復させる以外方法が無くて・・・・』

 

こあ「だから・・・私に憑依したんですね。」

 

ナシム『・・・・ええ。』

 

こあ「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

二人共押し黙り、沈黙が続いたが、その沈黙をこあがナシムに話しかけて破ったのである。

 

 

こあ「・・・・・あの・・・私の記憶は戻るんですか?」

 

ナシム『ええ、何か記憶を刺激する事や物があれば思い出せるはずよ。現に今あなたは記憶の一部を取り戻しているはずよ。』

 

こあ「えっ?あ・・・・・そう言えば・・・・・」

 

 

こあは自分の中に先程まで無かったある人物についての事、自分が始めての主であった誠也とそれに関する事が頭の中にある事を確認した。

 

 

ナシム『先程も言ったように、無くした記憶を刺激する事や物があれば思い出せると。あなたはあの誠也と言う人の危機を見て、彼に関する事を思い出したの。しかも今まで一度も使ったことがない「紋章」の力の開放まで成し遂げて。よほど彼のことが大切なのですね。』

 

こあ「え?あ・・・・はい。私にとって、とても「大切な人」です。//////」

 

こあはナシムの言った「大切な人」と言う言葉に顔を赤くして答えた。こあにとって誠也は、異世界に迷い込み泣いていた自分を助け、魔力切れで消滅しかかっていた自分に魔力を分けてくれて主となってくれた人であり、姉と父親以外の人で、始めて自分に優しくしてくれた人。一族の恥だと言ってその殆どを部屋の中に閉じ込められて育った自分に、世界の様々なことを教えてくれた人。こあにとって、誠也はもはや初めての主以上の存在になっていたのである。

 

 

こあ「////////」

 

 

誠也の事を思い出し、胸が熱くなるのを感じ、誠也がくれたペンダントを両手でギュッ!と握り締めるこあ。

 

 

ナシム『!・・・・どうやら、時間のようですね。』

 

こあ「え?時間?あ・・・・」

 

 

ナシムの時間と言う言葉を聞いて反応したこあは、自分の視界がだんだんとボヤけていくのを感じ、焦った。

 

 

ナシム『あなたの意識が目覚めようとしているのです。ですがその前にあなたがたの世界に迫っている、危機を伝えなくては!』

 

こあ「迫っている危機?」

 

ナシム『よく聞いてください。この世界に、かつて私が居た世界を破滅の危機にへと追いやった者が・・・・そして、命ある者達を皆、機械化生命体にしようとした者達が復活しています。』

 

こあ「破滅の危機・・・・機械生命体化?!そ、そんな事しようとした人達が私達の世界に来ている?!ほ、本当何ですか?」

 

ナシム『間違いありません。私がこの世界に来てから感じ取った感覚と、それと・・・あなたが今身に付けている、ラティオが復活した機械生命体達への切り札として、異世界の人たちへと送った・・・再結晶化したそのペンダントがここにある事が何よりの証にまります。』

 

こあ「マスターから貰ったペンダントが?」

 

 

ナシムはこあの胸元にあるペンダントを指差しながら言い、こあは自分が身に付けているペンダントを手に取って驚きの表情で見た。

 

 

ナシム『・・・・気を付けてくさださい。この二つの驚異は、放って置くにはあまりにも危険です。どうか・・・・・・注意して・・・・・』

 

 

こあの意識が段々と覚醒しているからか、ナシムの声と姿がぼやけていく。

 

 

こあ「!・・・まって!私まだ、あなたに聞きたいことが!」

 

 

段々と視界がボヤけ、ナシムの姿も段々とボヤけていくのを見てこあは焦った。こあ自身、まだナシムに聞きたいことがまだまだあったため、ナシムに手を伸ばした。何故この世界に来たのか?マシアフとは何か?自分はこれからどうなるのか?色々と聞きたい事が多くある為、まだ消えないで欲しいと思い手を伸ばしたのである。

 

 

ナシム『・・・・・・話は次の・・・・・機会に。それまでの間・・・・・・・私も・・・・・あなたの中で・・・・・眠りにつきます。では・・・・・また次の機会に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

 

ナシムの最後の言葉を聞いた後、こあの視界はゼロになり、意識は目覚めるために浮上していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こあ「う~ん・・・・・あれ?ここは・・・・・」

 

誠也「!?こあ!」

 

シャマル「あ、今開けるわね。」

 

 

カプセルの中のこあが目を覚ましたのに気づき、カプセルの蓋を開けるシャマル。機械音がし、カプセルの蓋が開くと同時に誠也はカプセルに近づき、中に居るこあに声をかけた。

 

誠也「こあ?」

 

 

カプセル内に横になっていたこあは、ゆっくりと上半身を起こしながら、誠也の方を見る。

 

 

こあ「あ・・・・・・ますたー?」

 

 

目覚めたばかりで、意識が未だ朦朧としている状態のこあは、誠也の姿を見て、無意識のうちに誠也を「マスター」と呼んだ。

 

 

誠也「?!俺が・・・・わかるのか?」

 

 

自分の事を昔のように「マスター」と呼んでくれた事に対し、驚きの声を上げた。先程あった時、こあは誠也の事を「誰?」と言い、モモタロスはこあが記憶喪失だと言っていたからである。

 

 

こあ「ますたー?・・・・・・・あっ・・・マスター・・・・マスター!!」

 

 

誠也を「マスター」と数回口にしていたこあは、意識がだんだんとはっきりしてきたと同時に、今自分の目の前に居る人物・誠也の事を認識すると、驚いた顔を一瞬した後、目に涙を浮かべながら喜びの表情を浮かべながら誠也に抱きついた。

 

 

誠也「こあ?・・・・・俺の事・・・・思い出したんだな!」

 

こあ「はい!マスター!マスター・・・・・会いたかったです!」

 

誠也「俺もだ。」

 

 

突然抱きつかれて驚いていた誠也だったが、やがて自分に抱きついたこあをそっと抱きしめ返し、頭をゆっくりと撫でた。

 

 

こあ「あっ!ご、ごめんなさい!!思わず抱きついちゃいました//////」

 

 

思わず誠也に抱きついてしまった事に対して、急に恥ずかしくなったこあは、顔を真っ赤にしながら誠也の体から離れた。

 

 

誠也「あ、いや・・・・別に構わないよ。((ボソッ)こあに久しぶりに抱きつかれてちょっと嬉しかったし/////)。」

 

こあ「えっ?今何か言いましたか?」

 

誠也「いや、何でもない。それより体の調子はどうだ?」

 

こあ「えっ?あ、はい。なんとも・・・・あれ?この指輪・・・・それに、マスターとパスが繋がってる?」

 

 

こあは自分の左手に嵌められている指輪を見ながら、自分の中にある自分に供給されている誠也の魔力と、それが送られている誠也とのパスを感じた。

 

 

誠也「あ、その指輪は相手に魔力を供給するための指輪なんだ。こあが魔力切れで消えそうになってたから、その指輪で魔力供給したんだけど、どうやら魔力を供給した時同時にパスもつながっちゃったみたいだな。」

 

こあ「じゃあ、マスターはまた私のご主人様(マスター)になったんですね。」

 

誠也「ごめん!緊急事態だったとはいえ、こあの意思確認しないで契約してマスターになって。迷惑だよな。」

 

 

勝手に契約をした事に関して、誠也じゃ頭を下げて謝った。だがこあは、静かに頭を横に振ったあと、そっと語り始めた。

 

 

こあ「ううん、迷惑じゃないです。マスターは私を助けてくれたんですから。それに約束も守ってくれた。」

 

誠也「約束?それって、あの時の別れ際に言ってた・・・・」

 

 

誠也はこあを元の世界に送り帰した時にこあが言っていた言葉を思い出した。

 

こあ「はい、「もう一度出会えたら、私のご主人様(マスター)になってくれる」って・・・マスターはちゃんと私との約束・・・守ってくれた。」

 

 

目に再び涙を浮かべながらこあは誠也に対して微笑み返した。

 

 

誠也「あ・・・いや・・・・約束守れて良かったよ。」

 

 

こあに微笑みを向けられて、照れくさくなった誠也は頬をポリポリと指で掻きながら返事をした。

 

 

こあ「ご主人様(マスター)、また・・・よろしくお願いしますね♪」

 

誠也「・・・!ああ!!よろしく!こあ!」

 

 

こあから差し出された手を握り、握手をし、互を見つめあう二人。

 

 

こあ「所で・・・マスター、私にこの指輪を嵌めてくれたのってマスターなんですよね?」

 

誠也「?ああ、そうだけど?」

 

こあ「そ、その/////なんで指輪を嵌める指が左手に薬指何ですか?//////」

 

誠也「・・・・え?あっ!」

 

 

こあに言われて、こあがはめている指輪の指を見て、その指が左手の薬指だったことにようやく気づいた誠也は慌てだした。

 

 

誠也「あ、いや、あの・・・・あ、あの時は慌てて!指輪をはめる指をあんまり見てなくて!その・・・指輪をはめた指に深い意味はなくて!」

 

こあ「意味・・・無いんですか?ちょっと・・・残念です。」

 

 

「指輪をはめた指に意味が無い」と言われて、しゅんとなるこあ。そんなこあを見て再び慌てふためく誠也

 

 

誠也「え?あ、いや・・・・その・・・・・」

 

こあ「ふふっ、冗談です♪(ちょっとだけ残念なのは本当なんだけど)」

 

誠也「え?あ・・・・・ったく、タチ悪いな~」

 

こあ「小悪魔ですから♪」

 

誠也「そうだったな。はははっ!」

 

こあ「ふふふっ!」

 

 

互いに見つめ合って笑い合う誠也とこあ。そんな二人を少し離れた所から見ていたシャマルは、音を出さずにそっと部屋を出て廊下に出た。

 

 

シャマル(やはてちゃんの気持ちを考えれば二人っきりにするのは得策じゃないけど、感動の再会に水を差すのも野暮よね。だから私は見ないフリをしてあげる。一つ貸しだよ?誠也くん)

 

 

医務室の扉を背にして、中にいる誠也に「一つ貸しだ」と微笑みながら心の中で言ったシャマルは、そのまま何処かで少し時間を潰すためにその場を後にした。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

おまけ

 

 

木場「あれ?そう言えば斬鬼さんは?来てないみたいだけど・・・・」

 

隆史「斬鬼さんはちょっと今、ショックを受けて落ち込んでて・・・・・」

 

木場「落ち込んでる?何かあったの?」

 

隆史「今日、街を歩いている時、偶然前を歩いていた小学生に、不審者と思われて防犯ブザーを鳴らされて、警察に捕まりそうになったんです(^_^;)」

 

木場「・・・・・・・・・・え?」

 

隆史「ほら、先生ってちょっと目つきが悪いでしょう?それで前にも「ぷちミク」ちゃんと「ちびミク」ちゃんにも「不審者だ!」と言われてトラウマになってて、それで・・・・・」

 

木場「な、なるほどね・・・・今回の事でそのトラウマを抉られたって事か。」

 

隆史「ええ。」

 

二人「「・・・・・・・・・・・・」」(-_-;)

 

木場「・・・後でお酒でも持って行って、慰めてあげよう。」

 

隆史「・・・・お願いします。」

 

 

つづく

 

 

 

 

初登場キャラ出典作品

 

 

イゴール(ペルソナシリーズ)

 

マーガレット(ペルソナシリーズ(ペルソナ4))

 

ナシム(スーパーロボット大戦(第3次スーパーロボット大戦α))

 

 

 

 

 

 

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