仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。

やっと外伝の話を完結させることができました。
プラネタリアン自体が作者の超お気に入りの作品だったので、張り切って書いたはいいのですが、ちょっと凝りすぎて、終わらせるのが大変になってしまい、時間がかかってしまいました。(^_^;)

では外伝3の完結編をどうぞ。


外伝3 プラネタリアン~チェイス、機械の少女との出会い 完結編

瞳がゆっくりと開き、その瞳に徐々に光が灯る。彼女はいつものように自分の躯体を動かすための処理をするために演算を開始する。すると、その作業速度に違和感を感じ始めた。

 

 

ゆめみ(・・・・・・?処理速度が上がってます・・・・なぜ?)

 

 

自分の処理速度が速くなっていることに違和感を覚えつつ、次に自分の躯体に自己診断プログラムを走らせ、躯体のチェックをし、そこでゆめみは自分の体に異常に気づいた。

 

 

ゆめみ(?!筐体のパーツの半分が未知の者に変わっています!処理速度が上がっていたのはこれのせい?!)

 

 

ゆめみは自分の体の半分が未知のものに変わった特に戸惑いを覚えながらも、その瞳に映る、いつも自分が寝起きしている自分のメンテナンスベットがある部屋を見回した。見慣れているメンテナンス部屋の中に、見慣れないいくつかの物の中に、ミニカーのような物が数台部屋の中を走り回っているのが目に見えた。

 

 

ゆめみ(これは確か・・・お客様がお持ちしていたシフトカーと言う物。なぜそれがこの部屋の中を走り回っているのでしょう?)

 

 

メンテナンスベットに横になりながら思考するゆめみ。

 

 

ゆめみ(そう言えば、私はどうしてここに?)

 

 

ゆめみは自分がなぜこの部屋に居るのか?と思い、自分が最後に見聞きした事を思い出す。

 

 

ゆめみ(・・・・・・・・そうです。私は確か・・・暴走した大型機械に攻撃されて、それで・・・・・)

 

 

ゆめみは自分が無人戦闘機械に攻撃されて壊されてしまった事を思い出した。

 

 

ゆめみ(私は確か・・・・壊れたはず。あの状態では修理する事は無理だったはずです。でも・・・・今は筐体のパーツが半分未知の物に変わっていること以外おかしなところはありません。新しい筐体になったようでもありません。もしかして・・・お客様方が直してくれた?)

 

 

ゆめみは、自分が壊された時、自分の側にいた客の事を思い出し、その人達が直してくれたと言う結論に達した。そしてその事について「なぜ?」と思考しようとした時、声をかけられた。

 

 

クリム「目が覚めたようだね。」

 

 

自分にかけられた声のした方にメンテナンスベットに横になりながら、未だうまく動かせない体を動かし、ようやく動いた首だけを動かすゆめみ。声のした方向。そこにはチェイスに持たれているクリムの姿がいた。

 

 

クリム「あ、今は無理に今はまだ無理に動いてはいけない。修理する際に、破損して使い物にならなくなった部分や、古くなって摩耗していた部分に新しいパーツを組み入れた。その部分がまだ馴染んでいないはずだがら、馴染むまでは体を動かさないほうがいい。」

 

ゆめみ「でも・・・・」

 

チェイス「いいから、パーツが馴染むまで横になっていろ。」

 

 

そう言ってチェイスはクリムを持って部屋の出入り口へと向かいながら「部屋の外にいる。何かあったら呼べ。」と言って部屋の外に出て行った。

 

 

ゆめみ「・・・・・・・」

 

 

部屋の外へと出て行ったチェイスの背中を見送ったゆめみは、横になっていたメンテナンスベットからゆっくりと体を起こした後、体の調子を確かめるようにゆっくりと体のあちこちを動かした。

 

 

ゆめみ(・・・・体を動かす為のプログラムの最適化がまだみたいです。まずはこれを・・・・)

 

 

体を少しずつ動かしながら、体を動かすためのプログラムの最適化をした。その作業と並行しながら、ゆめみは自分がここに担ぎ込まれた原因である暴走した大型自動機械の事と、無人の廃墟と化した街のことについて考えた。

 

 

ゆめみ(街が無人の廃墟となっていて、あのような大型の自動機械が暴走していても騒ぎにならない・・・・これはやはり・・・・・)

 

 

ゆめみが考えてだした結論は、ゆめみの同僚達が帰ってこない事について考えた結論と同じ物だった。そして、その結果は、ゆめみが自分が壊れているから出てきた物だと思い、目を背けていた事だった。

 

 

ゆめみ(今回の事ではっきりしました・・・・・やっぱり・・・私が壊れていたのではなく・・・壊れていたのは・・・・・)

 

 

その考えに至ったのと同時に体を制御するプログラムの最適化が終了する。

 

 

ゆめみ「・・・・確かめなくては。」

 

 

ゆめみはそう言って決意すると、部屋の出口であるドアへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリム「彼女を連れて行くだって?!」

 

 

メンテナンス部屋の外にある廊下で、チェイスの言った一言にクリムは驚きの声を上げた。

 

 

チェイス「・・・ああ。ここの電源はもう死んでいる。今はトライドロンからエネルギーを分けてかろうじて動かしているが、俺達が居なくなれば動かなくなる。そんな廃墟にアイツを置いていくわけには行かない。」

 

クリム「・・・確かにそうだな。だが、彼女を連れて行くとなると、彼女を説得しなくてはならない。それは彼女に自分の現状を伝えなくてならないことになる」

 

チェイス「・・・そうだな。アイツは今でもココに居た人達が帰ってくると思っている。だがなクリム、アイツは本当はここの人達が二度と帰ってこない事に、本当は気づいているんじゃないか?」

 

 

チェイスの言葉を聞いてクリムは少し驚いた表情をした。

 

 

クリム「チェイス・・・君もその事に気づいていたのか。」

 

チェイス「・・・・ああ。」

 

クリム「・・・・・・私も、彼女と会話した時、彼女の現状把握能力がどれくらいなのかを知るためにいくつかの質問をしてみた。そしてその結果、彼女にはこの現状を正しく把握することができる能力があることが分かった。だが、それでも彼女がこの場所で同僚達の帰りを待っていたのは、自分の現状に何らかの理由をつけて目を背けていたからだろう。「私が・・・目を背けている・・・」!?」

 

 

突如廊下に現れたゆめみの姿に驚くクリムとチェイス。

 

 

チェイス「・・・聞いていたのか。先ほどの話を。」

 

ゆめみ「・・・はい。申し訳ありません。立ち聞きするつもりはありませんでした。」

 

クリム「・・・いや、かまわんよ。それより、体の調子はどうだね。何しろ、この世界のロボットにロイミュードのパーツを使って直すと言うかなり乱暴な直し方をしたから、パーツ同士の接合や、全体のパーツ同士のバランスの事で色々と心配していたのだが・・・」

 

ゆめみ「大丈夫です。今の所問題はありません。ただ少し、いきなり性能が向上したため、性能が向上した筐体を扱うのにいささか戸惑っていますが・・・」

 

クリム「そうか・・・まあ無理もない。いきなり自分の体の性能が向上すれば、誰だって戸惑う。」

 

ゆめみ「そう言って頂けると幸いです。あの・・・申し訳ございませんが、外を少し・・・歩いてみたいのですが・・・よろしいでしょうか?」

 

チェイス「・・・外を少し歩く?」

 

ゆめみ「はい・・・・確認したいのです。私が考えて結論を出したこの考えが正しいのかを。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆめみ「あそこのお店、あそこのジェラートは絶品だと言われていて、同僚である倉橋さんも時々食べに来ると言っていました。あちらのお店は・・・・」

 

 

デパートの外へと出かけたゆめみと、その後に付いて行くチェイスと、チェイスに持たれたクリム。二人をまるで街を案内するかのようにゆめみは廃墟の街を、まるで懐かしそうにしながら歩いた。そんなゆめみを少し複雑そうな顔でチェイス達は見ながら、戦闘機械が襲ってきてもて対応できるように警戒しながら付いて行った。

 

デパートの周りを案内するかのように一周した後、チェイス達は出発地点であるデパートの前に戻ってきた。ゆめみはデパート前まで戻ってくると、デパートの前に佇んだまま、黙ってデパート眺め続けた。

 

 

クリム「・・・・・?どうしたんだい?」

 

 

黙って立ち尽くすゆめみの背中を見て、クリムは声をかけた。

 

 

ゆめみ「先程、お客様が仰ったように・・・・・本当は・・・・・私はわかっていたんです。」

 

チェイス・クリム「「?」」

 

 

突如、淡々とした口調で話し始めるゆめみ。チェイス達はそれを黙って見守った。

 

 

ゆめみ「お客様達がいらっしゃるまで、私は、何度も考えました。館長さんやスタッフの皆さんは、いつ帰ってくるのだろうと。次のお客様はいつ来るのだろうと・・・・・。」

 

 

チェイス・クリム「「・・・・・・・・」」

 

 

ゆめみの言葉を聞いて悲痛な顔をするチェイスとクリム。そんな二人の前で背中越しに淡々と話し続けるゆめみ。

 

 

ゆめみ「何度も考えて・・・・・そして・・・・・いつも同じ結論が出ます。人間の皆様はもう・・・戻ってこないと言う結論です。でも、そんなはずはありません。きっとこんな結論を出す私が壊れているからこんな結論が出るんだと考えました。お客様達が来た時、私は、本当に嬉しかったんです。やっぱり私は間違ってたんだって。お客様は私の事を忘れていなかったんだって。でも・・・」

 

 

デパートを見続けていたゆめみの瞳がデパートから街並みへと向けられた。酸性雨が降り続ける灰色の空、人影の絶えた街並みに・・・・

 

 

ゆめみ「私は壊れてなくて、壊れていたのは・・・・・・・・世界・・・・・だったんですね。」

 

 

チェイスとクリムの方へと振り向き、その顔を見せるゆめみ。その瞳には、振り続けた雨が溜まって溢れて流れていた。それはまるでゆめみが涙を流しているように見えた。

 

 

クリム「・・・・ゆめみ。」

 

 

初めてゆめみの名前を言うクリム。その視線は真っ直ぐにゆめみへと向けられた。

 

 

クリム「私達は明日・・・この場所を立つ。君はどうする?あのデパートの電源はもう死んでいる。プラネタリウムも・・・もう動かない・・・」

 

ゆめみ「・・・・・・・」

 

 

黙って話を聞くゆめみ。

 

 

クリム「そこでどうだろう。私達と一緒に来ないか?」

 

ゆめみ「お客様達と?」

 

クリム「ああ。私はこの通り、ベルトの姿だ。この姿だと、何かと不便なことがある。そこで君が私の助手となって色々と手伝ってくれるとありがたい。まあ、元人間と言っている怪しいベルトの言うことだから、怪しいと思われるだろうが・・・でも、君に来てもらえると助かると言うのは本当だ。」

 

 

クリムの言葉を聞き、考えるゆめみ。そんなゆめみにチェイスが声をかけた。

 

 

チェイス「俺も・・・お前には来てもらえると嬉しい。」

 

ゆめみ「・・・お客様。」

 

チェイス「ゆめみ。お前はこのデパートの・・・いや、もしかしたらこの世界の最後の生き残りかもしれない。生き残ったお前には、先に逝ってしまった者達の分まで生きる義務があると俺は思う。」

 

ゆめみ「生きる・・・・義務・・・ですか?」

 

チェイス「ああ。少なくても俺はそう思っている。俺自身も・・・・最後の生き残りだからな。」

 

ゆめみ「・・・お客様も?」

 

チェイス「ああ。俺は機械生命体(ロイミュード)の最後の生き残りだ。他のロイミュードはもう居ない。ハート、メディック、ブレン・・・・敵対していたとしてもアイツらは、俺の同胞で・・・友だった。」

 

 

懐かしそうにかつての同胞で友だった者達を思い出すチェイス。ドライブである進ノ介から、自分が一度破壊された時のハート達の様子をチェイスは聞いた。ハートは例え敵対していたとしてもチェイスを友と呼び、メディックは破壊された自分に対して涙を流したと聞いた。そして、ハートやメディックを守るために散ったブレン。かつては味方として、後に敵対したとしても、チェイスは彼らの事を憎むことはできず、今でも彼らを同胞と、友と思っていた。そして、そんな彼らの分まで自分は生きていこうとチェイスは思っていた。

 

 

チェイス「あいつらの分まで俺は生きて行こうと思う。あいつらの生きた証として・・・・・ロイミュードと言う機械生命体がいたと言う証として。あいつらの生きていた証でもある思い出と共に・・・・・お前も同じだ。このデパートの・・・この世界の人々の生きていた証であり、その人達との思いでを秘めたお前は生きた証でもある。だからお前は生きるべきだ。」

 

 

クリム「明日の朝、私達はここ立つ。それまでに決めておいて欲しい。明日の朝、この場所で待っている。よく・・・考えて答えを出してくれ」

 

 

そう言ってクリムとチェイスはその場を後にした。

 

 

ゆめみ「私は・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、デパートの前に修理を終えたトライドロンが止められていた。その日は珍しく雨が止み、分厚い雲の割れ目から空が見えた。ここ最近のこの世界では珍しい天気だった。

 

 

クリム「彼女は来るかね。」

 

チェイス「・・・・・・・」

 

 

トライドロンに寄りかかりながら、チェイスは彼女からもらったガラクタの花束を持って黙って見ていた後、そのまま視線をデパートの入口へと向けた。するとデパートの入口に一人の人影が現れた。15~6歳の少女の姿をした、コンパニオンのような服装の機械の少女・・・ゆめみであった。彼女は両手に大きめの電球を抱えてトコトコとチェイス達へと近づいて来た。

 

 

クリム「よく来たね。ここに来たということは、私達と一緒に行くということで良いんだね。」

 

ゆめみ「・・・はい。」

 

クリム「そうか・・・うん?その電球は?」

 

ゆめみ「イエナさんの電球です。イエナさんを一緒に連れて行くことができないから、せめてイエナさんの一部でも一緒にと思って。」

 

クリム「・・・・そうか。」

 

ギュッと愛おしそうにイエナの電球を両手で抱きしめるゆめみ。そんなゆめみにチェイスは声をかけた。

 

チェイス「・・・いいのか?戻って来れないかもしれないぞ?」

 

ゆめみ「お客様達のお誘いを受けた時、私は悩みました。どうすれば良いのかと。・・・・そして考えて・・・思い出しました。私の作られた理由・・・・それは人のために尽くすこと。私は人に・・・人間に尽くしたい。ですから、どうか私にお客様達のお供をさせてください。」

 

チェイス「人間に尽くす・・・か。だが、俺は人間ではないぞ?」

 

クリム「私も元人間で、今は人間ではないが?」

 

ゆめみ「私にはお二人は人間に・・・人にしか見えませんよ。」

 

 

ゆめみの言葉に目を丸くする二人。そんな中、ゆめみは視線をチェイスへと向けて話を続けた。

 

 

ゆめみ「昨日、お客様の言葉を聞いて私は思いました。私の中にも皆様との大切な思い出がいっぱいあります。」

 

 

そう言ってゆめみは耳の部分に装備されているイヤーユニットの機能の一つであるホロスナップを起動させ、ホログラフィーで映像再生し、記録されていた映像を映し出した。

その映像はゆめみに対して、何かお礼を言っている人々の映像がほとんどであった。次々に映し出されるそこに写って居る人々は殆ど笑顔だった。映像はやがて、デパートのスタッフ達との最後の別れの時の映像になる。防護服を着た人達に取り囲まれながら、涙ながらにゆめみに対して語りかけるスタッフの人々。

 

 

太めの男性スタッフ『ゆめみちゃん・・・俺達・・・・みんなで、しばらく旅行に行くことになったんだ・・・・』

 

女性スタッフ『ゆめみちゃん・・・・私達が帰ってくるまで・・・ここで待っててねくれる?ううう・・・・』

 

メガネの男性スタッフ『私達は・・・必ず帰ってくる。その時は・・・・また一緒に働いてくれ。いいね、ゆめみ』

 

 

 

ゆめみ「・・・館長さん達は私の事を思って・・・本当の事が言えなかったんですね。そして、私の事を思って電源を切らないで置いていった・・・・そして・・・いつか帰ってこうよと・・・思っていたはずです。」

 

クリム「確かにそうだろうね。君の為に帰ってこようと思っていただろうし、君の事を思って本当の事を黙っていたのだろう。そうして本当に君の事を思っていた。」

 

 

ゆめみ「・・・・・・」

 

 

クリム「そうでなければ・・・君のためにと、あの施設に軍用の電源が流れるような細工をするわけがない。」

 

ゆめみ「えっ?軍用の電源が流れるように細工を?」

 

クリム「ああ。君を修理している時、あの施設を調べたのだが、どうやらあのデパートに軍用の警戒アンテナを設置する際に、ドサクサに紛れて電源をプラネタリウム館・・・それも君を維持する為に必要な設備中心に電気が流れるように細工をしたみたいだ。君のバックアップに備えてんだろうね。」

 

ゆめみ「館長さん達が・・・私の為に・・・・だから、街が廃墟になってもここにだけは電力が30年近く供給されていたんですね。館長さん、みなさん・・・・ありがとうございます。」

 

 

ここに居ない、かつて共にいた人々に感謝の言葉を送るゆめみ。

 

 

ゆめみ「私を生かしてくれたみなさんの為にも、私は行きます。でも・・・・ここを捨てる訳ではありません。いつか・・・・・必ずここに戻ってきます。もう一度・・・・星の事をこの世界に広げて行くために。」

 

チェイス「そうか・・・・それがお前が出した答えなんだな。」

 

ゆめみ「はい、ふつつか者ですが・・・よろしくお願いします、お客様。」

 

チェイス「・・・チェイスだ。」

 

ゆめみ「え?」

 

チェイスの言葉に一瞬キョトンとなるゆめみ。

 

チェイス「俺の名前だ。これからは・・・そう呼べ、ゆめみ。」

 

ゆめみ「はい、チェイスさん♪」

 

 

「名前で呼べ。」そう言われたゆめみは笑顔で返事をした。

 

 

クリム「では行くとしよう。ゆめみ、君はトライドロン・・・ああ、目の前の車の様の物の名前だ。それの助手席に。」

 

ゆめみ「はい。」

 

 

クリムの言葉でクリムを持ったチェイスはトライドロンの運転席に乗り込む、それに習い、ゆめみも目の前にある赤いスポーツカーのような物の助手席に座ろうとして、その扉に手をかけたようとしたが、一旦動きを停めてデパート方へと振り向いて止まった。

 

 

ゆめみ「・・・・行ってきます。」

 

 

そう言ってデパートの方へ、ペコリと頭を下げるゆめみ。そしてそのままトライドロンの助手席の扉に手をかけたその時・・・・

 

 

 

 

 

 

――――――――いってらっしゃい、ゆめみちゃん。―――――――――――

 

 

 

 

ゆめみ「えっ?」

 

 

ゆめみの耳に、微かに・・・・懐かしいような感じがする誰かの声が聞こえてきた。

 

 

ゆめみ「今の声は・・・・」

 

 

謎の声を聞いてキョロキョロと周りを見回すゆめみ。

 

 

チェイス「どうした?」

 

 

周りを見回すゆめみを見てどうしたと声をかけるチェイス。

 

 

ゆめみ「いいえ・・・なんでもありません。」

 

 

そう言った後、トライドロンへと乗り込むゆめみ。

 

 

クリム「では行こうか。予定よりだいぶ時間を費やしてしまった。急ぐとしよう。」

 

チェイス「ああ。ゆめみ、少し飛ばすからシートベルトして、しっかりと捕まっていろ。」

 

ゆめみ「はい。」

 

 

ゆめみの返事の後、トライドロンに接続されているブースターが火を噴き、空へと舞い上がるドライドロン。空の中、徐々にスピードを上げ、やがてトライドロンは光を纏い、そして次元跳躍をしてこの世界から姿を消した。

 

 

 

???「ゆめみちゃん・・・・元気でね。」

 

???「頑張れよ。ゆめみちゃん」

 

???「ゆめみ・・・・幸せにななれよ。」

 

 

デパートの屋上、トライドロンが残した飛行機雲を見上げ、それに語りかける3人の人影、女性と太めの男性。そしてメガネをかけた男の姿がそこにあった。その人影達は風が吹いた次の瞬間、まるでそこに何もなかったようにその姿を消していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リュート「・・・・・飛行機雲?」

 

 

空に伸びる一つの飛行機雲を見つめる一人の男。白い仮面を被った人物は・・・財団X親衛隊隊長であるリュート・N・バクーだった。彼は空に伸びるトライドロンが作った一筋の飛行機雲を見て、信じられない物を見たような顔をした。

 

 

シャンハイ「どうしました?」

 

 

空を見上げて動きを止めていたリュートに対してシャンハイが声をかけた。

 

 

リュート「いや・・・なんでも無い。見間違いだ。この・・・僕の故郷の世界の空に・・・・飛行機が飛ぶ事など・・・もうないのだから。そう・・・あの日、時空管理局の行った情報操作と破壊工作のせいで、この世界の内戦が勃発し、そして滅んでからは・・・・・それよりシャンハイ彼の容態は?」

 

 

リュートは首を払った後、自分の側で血を流して倒れている一人の青年に対して、治療魔法を施しているロングの金髪の少女・シャンハイに声をかけた。

 

 

シャンハイ「傷は塞がりました。けど、出血がひどかったので、ちゃんとした医療施設で本格的な治療を施さないと。」

 

リュート「そうか。じゃあ彼を連れて、静止衛星軌道上で待機している空母ピア・デケム・ピットへ戻るよ。彼の治療をしなくては。」

 

シャンハイ「分かりました。それにしてもこの人・・・なんでこんな廃墟に居たんでしょうか?」

 

リュート「おそらく廃墟に眠る物資などを探す屑屋だったんだろうね。物資を探している最中に、さっき倒した拠点防衛用の自走砲にでも襲われたんだろう。それよりも転移魔法を。ハァ~、まったく・・・・とんだ里帰りなったよ」

 

 

倒れていた屑屋の青年を肩に担いだリュートはシャンハイに転移魔法を使うように指示を出した後、盛大にため息を吐いた後、愚痴をこぼした。

 

 

シャンハイ「まったくですね。『テレポート!・ナウ』」

 

 

辺りに電子音声が響くと同時にリュートと彼に担がれていた屑屋の青年、そしてシャンハイの姿はその場から消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけコーナー

 

 

織姫「織姫と~♪」

 

みたま「みたまと~♪」

 

シロ吉「シロ吉の~♪」

 

織姫達「「「おまけコーナー!!!」」」

 

織姫「さっそう始まりました久しぶりのおまけコーナー!!司会進行役の「はたがみ織姫」です♪」

 

みたま「本当に久しぶりのおまけコーナーよね(^^;)あ、同じく司会進行役の「門田みたま」よ。」

 

シロ吉「本当っスよ。ちゃんと更新して欲しいっスよ!助手の「門田シロ吉」っス♪」

 

織姫「仕方ないよ。作者さん、リアルでのお仕事が忙し上に、病気にもなってたんだもん。」

 

みたま「まあ、確かにそれもあるから仕方がないわよね。更新してくれるだけありがたいか~」

 

シロ吉「そうっスね」

 

織姫「じゃあ今回の補足いってみよう♪」

 

みたま「今回は確か今回の番外編で取り上げた作品、「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」についての補足よね。」

 

織姫「そうそう。作者さんはこの作品の事、本当に好きで、一番最初にダウンロード版で販売された時にダウンロードしてやった時からお気に入りだったんだって。」

 

みたま「ああ、だからこの番外編の前編はアニメ化がされた月にアップされてたのね。」

 

シロ吉「そうだったんっスね。あ、所で今回のゲストは誰なんです?」

 

織姫「あ、そうだった、忘れてた。え~と、今回のゲストさんはこの人です。花菱デパート屋上プラネタリウム館の解説員の「ほしのゆめみ」ちゃんで~す♪」

 

ゆめみ「はじめまして、ほしのゆめみです。今回はお招きいただきありがとうございます。」

 

シロ吉「うわ~、ゆめみちゃんっすよおやびん!」

 

ゆめみ「至らないところがあると思いますが、精一杯やらせていただきます♪」

 

みたま「本当に良い子ね。こんな子が本編ではあんな目に会って(ホロリ)せめてモノ救いはこの作品では救われている所よね。本当に救われて良かった~(ヒシッ!*ゆめみに抱きつく)」

 

ゆめみ「え、え~と・・・・(いきなり抱きつかれて困惑中)」

 

織姫「たまちゃんたまちゃん。それぐらいにして、ゆめみちゃんに補足をしてもらわないと。」

 

みたま「あ、そうだった。じゃあさっそく補足をお願いね。」

 

ゆめみ「了解しました。私が出ている作品「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」は、ビジュアルアーツのゲームブランド・Keyが制作したコンピュータゲームです。」

 

みたま「後確か、この作品を元にした小説・ドラマCD・アニメもあるわよね。」

 

ゆめみ「はい。基本のなっているのはこのゲームの方で、ビジュアルアーツが提唱するキネティックノベルの第1弾として2004年に発売されました。」

 

織姫「この年に作者さんは偶然販売しているサイトに行き着いて、見て興味を持ってダウンロードしたんだったよね。」

 

ゆめみ「そうだったんですね。ご購入ありがとうございます作者さん♪」

 

シロ吉「ゆめみちゃんゆめみちゃん、続き続き。」

 

ゆめみ「あ、そうでした。ゲームの発売後、ゲームの前日談・後日談を描いた小説・ドラマCDが発売され、ゲームは各種プラットフォームへも移植。ですがこの作品の映像化は長い間されなかったのですが、ゲームの発売開から12年後の2016年7月にWEB配信アニメとして『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』全5話が配信。同年9月に劇場版アニメ『planetarian 〜星の人〜』が公開されました♪」

 

織姫達「「「おめでとう♪」」」

 

ゆめみ「作品の内容は、戦争により荒廃した近未来の廃墟を舞台に、お客様・・・屑屋さんとそこにとり残されたロボットである私との交流を描いた作品です。これを読んで、興味を持った方は是非この作品をプレイしてください♪」

 

織姫「はい、解説ありがとうね。」

 

ゆめみ「こんな感じで良かったのでしょうか?」

 

みたま「大丈夫大丈夫。バッチリだったよ。」

 

シロ吉「完璧だったっスよ!」

 

ゆめみ「ご期待に添えたようんで良かったです♪あ、あの・・・神様であるお二人にお願いがあります。」

 

織姫「お願い?」

 

ゆめみ「はい、あの・・・天国を二つに分けないでください。」

 

織姫・みたま「「・・・・・えっ?」」

 

ゆめみ「私は死んだ後も人間に尽くしたいんです。」

 

織姫「あ、え~と・・・・私は縁結びの神様だからそういった事は私の管轄外で・・・・・」

 

みたま「あ、あたしも管轄外だよ!私の管轄は悪縁切りだから・・・・」

 

ゆめみ「そうですか・・・・すいません無理言って。」

 

みたま「ああ、本当に良い子ね。ねえ、家の子にならない。あなたみたいな良い子がいてくれると私としても嬉しいんだけど。」

 

ゆめみ「私を・・・ですか。私でよければ良いですよ。」

 

みたま「ホント?!」

 

ゆめみ「はい、ではさっそく私の筐体を保つための施設のご購入をお願いします。」

 

みたま「・・・え?施設の購入?」

 

ゆめみ「はい、私の体は機械ですから、それを正常に保つためにはそれなりの設備がありませんと。ちなみに設備をすべて購入するとなるとこれぐらいお金がかかります。」

 

みたま「え、え~とゼロが一十百千・・・・・・・うっ!こんなにかかるんだ(^_^;)」

 

シロ吉「おやびん、こんな大金、逆さにしたって家にはありませんよ?」

 

みたま「だよね~。はぁ~ゆめみちゃを家の巫女さんにする計画は撤回ね。」

 

織姫「落ち込まないでたまちゃん。私がいるじゃない。さあ、締めの挨拶しよう♪」

 

みたま「そうね・・・・それでは皆さん!」

 

織姫達「「「まったね~♪」」」

 

ゆめみ「またのご来店お待ちしております(ペコリ)」

 




以上で外伝3のお話は終わりです。
次回はアイドルマスターの話を中心とした話を書こうと思っていますが、リアルが落ち着いてからの執筆になると思うので、更新は来年になると思います。
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