仮面ライダーを受け継ぐ者   作:剣 流星

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どうも、剣 流星です。

ちょっと短くなりましたが、なんとか年内投稿できました。

いや~、今年は本当に色々ありました。
中でも一番印象があるのはやはり「エミルクロニクルオンライン」のサービス終了です。
あ~、ECOの中でであったみんな、今頃はどうしてるでしょかね。できればその人達が、この作品を読んできれていたら嬉しんですけどね。

では、第62話をどうぞ



第62話 鏡の中からの刺客!狙われたアイドル達!!⑧

 

 

 

夜の山の中に有るとあるトンネル。幽霊が出ると言われる有名なこのトンネルの前で、普段この時間帯のこの場所は人も寄り付かない不気味な場所であったが、今日はテレビ番組の撮影スタッフたちが大勢でこの場所に詰めかけにぎわっていた。そんな撮影スタッフ達の集まりを、少し離れた森の中から眺めている二人の人物がいた。

 

 

タカヤ「ジン・・・どうやら彼女達は、この場所で撮影を行うみたいですね。」

 

タカヤは撮影スタッフの中に混じっている、765プロのアイドル達を見ながら、自分の隣に居るジンに話しかけた。

 

ジン「せやな、こんな夜の山の中で撮影だなんて、ご苦労なこって。まあ、わてらとしては、あの子らをさらうのに好都合なやんだけどな。」

 

タカヤ「ジン、前回のような失敗は許されませんよ。」

 

ジン「大丈夫やて。前回は一匹でさらおうとしたから失敗したんや。今回は複数で行くやさかい、失敗はせえへん。」

 

 

タカヤに「大丈夫」と答えながらジンは、二ヤと笑って一枚のカードを取り出した。そのカードには一匹のミラーモンスターの姿・・・・ギガゼールの絵が描かれていた。そんなやり取りをするジンとタカヤ二人を、遠くから見ている二人の人物達が居た。時空管理局の特殊部隊・ブラックスワンの制服に身を包んだ腕原種と瞳原種である

 

 

瞳原種「・・・監視対象はどうやらここで、歌詩の紋章所持者候補をさらうようです。」

 

腕原種「ここで仕掛けるか。ならここで我々も仕掛け、奴らの獲物を横取りをするとしよう。ちょうど新しく手に入れた駒・・・「メガへクス」と「ロイミュード」の力を見るのにちょうどいいしな。お前たち、あの中に居る小娘達をさらってこい。」

 

 

腕原種は自分と瞳原種の後ろに控えている、複数の人影に声をかけた。複数の人影は、腕原種のかけた言葉に対して返事もせず、ただ黙って首を縦に振ると、そのまま物音を立てずにその場から立ち去った。そんな原種達やタカヤ達を、姿を消したまま見ている一つの視線が合った。

 

 

???(・・・・原種2体に、あちらは遊星主と協力関係にある財団Xの幹部。これらを相手にするには、私一人では手が足りません。増援を要請しなければ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイカ(誠也)(うう・・・・下半身がスースーする。このスカート、丈が短くないか?)

 

 

送迎用のバスから降りたセイカ(誠也)は、自分が履いているスカートの丈を気にしながら辺りを見回した。

 

 

こあ「・・・・ここが、撮影場所である例の幽霊トンネルなんですね。」

 

 

セイカ(誠也)の隣で、こあは、自分の目の前に不気味な姿を浮かびあげているトンネルを見ながら言った。

 

 

春香「なんか・・・・不気味な感じがしますね。」

 

千早「確かに不気味な感じがするわね。本当に幽霊でも出そうね。」

 

やよい「こ、こわいです~」

 

伊織「だ、大丈夫よ、幽霊なんて居ないわよ。そうよね貴音・・・って貴音?」

 

 

虚勢を張るような感じで震えた声で自分の側に居る貴音に声をかけた伊織であったが、返事が返ってこないことを不審に思い、貴音の方を見た。そこには顔を青くしながら佇んでいる四条貴音が居た。

 

 

貴音「え、ええ。ゆ、幽霊など存在しません。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とも言いますし、大抵は恐怖心からくる見間違いなのです。ですから幽霊などはいな「あ~これは居ますね。そこら中にうじゃうじゃと」そう、幽霊はそこら中にうじゃうじゃとって・・・・えっ?今なんて?」

 

 

セイカ(誠也)の言葉を聞いてセリフを中断し、青い顔をしながらセイカ(誠也)に話を聞く貴音。

 

 

真「い、居るって・・・・ね、ねえ、誠y・・・じゃなくてセイカ。ひょっとして君って・・・見える系の人なの?」

 

 

頬を若干引きつらせながらセイカ(誠也)に先ほどの言葉の真意について聞く菊池真

 

 

セイカ(誠也)「見える系かどうかはともかく、幽霊の姿なら見えますよ。普段は見えないんですけど、目に魔力を通して見ると見えるようになるみたいです。」

 

 

セイカ(誠也)は以前、幽霊のあやめに触るために、手に魔力を纏って、普通では触る事が出来ないあやめにさわった時の事を思い出し、その時の事を応用して、普段は見る事が出来ない幽霊を見るために、目に魔力を通して見てみた。

 

 

こあ「さすが有名な心霊スポットですね。本当にうじゃうじゃと居ます。」

 

 

セイカ(誠也)と同じように、目に魔力を通しながら周りの幽霊を見るこあ。

 

 

響「えっ!?い、居るの?幽霊!?」

 

 

こあの言葉を聞き、若干怯えながら周りをきょろきょろと見る響。

 

 

セイカ(誠也)「ええ、居ますよ。」

 

律子「ど、どこ?!」

 

セイカ(誠也)「ええっと・・・・その辺りの空中に生首の幽霊が複数飛んでて、作業をしている撮影スタッフの人達を、落ち武者の恰好した人が珍しそうに見ています。あと・・・萩原さんの足元、中年の太ったおっさんの幽霊が、仰向けに寝そべって、萩原さんのスカートの中を覗こうとしてますよ。」

 

 

雪歩「ええっ?!」

 

 

セイカ(誠也)に言われて、慌ててその場から飛びのく雪歩。だが、雪歩の足元に居た中年の幽霊は、仰向けになったままズルズルと地面に背をつけながら移動し、再び雪歩のスカートの中を覗こうとした。

 

 

中年幽霊『ぐふふふふ・・・JKのパン「ふんっ!(グシャッ!)って、顔がああああああっ!」

 

 

尚も雪歩のスカートの中を覗こうとする変態幽霊の顔面に、魔力を乗せたセイカ(誠也)の足がめり込んだ。

 

 

変態幽霊『ぐ・・・・な、なんで幽霊であるワシを踏むことができるんだ・・・・・』

 

 

セイカ(誠也)「生憎と、普段から幽霊と接しているから、幽霊に触るくらい簡単にできるだよ、この変態幽霊!」

 

 

グリグリと変態幽霊の顔面を踏みつけながら、ゴミを見るような目で見るセイカ(誠也)

 

 

変態幽霊『ちょ、ちょと・・・・ま、まって。踏みつけないで・・・・ど、どうしても踏みつけると言うなら・・・』

 

セイカ(誠也)「踏みつけると言うのなら?」

 

変態幽霊『せ、せめて・・・・ハイヒールで踏んで!!』

 

セイカ「♯(怒)牧場にでも行って馬にでも蹴られてろぉおおおおおおおおお!!!(バキッ!)」

 

 

恍惚の表情で「ハイヒールで踏んで!」言った変態を蹴り上げて、盛大に吹き飛ばすセイカ(誠也)。変態幽霊は『見えた!縞々だああああぁ!』と言いながら、夜空の彼方に消えていった。

 

 

セイカ(誠也)「はあはあ・・・まったく、何なんだあの変態幽霊。余計な体力を使わせて。」

 

こあ「あ、あははは・・・心霊スポットに居る幽霊と言っても、居る幽霊は千差万別ですね。・・・・ところで、マスター、さっきの幽霊が言ってた縞々って・・・・まさかマスター、今女物の下着を・・・」

 

セイカ(誠也)「い、言わないで・・・・せっかく忘れてたのに(涙目)」

 

 

涙目になりながら言うセイカ(誠也)。そんなセイカ(誠也)を見て、(涙目のマスター・・・カワイイ♪)と思ったこあであった。

 

 

美希「本当に幽霊って居るんだね、貴音。・・・・貴音?」

 

 

自分が声をかけたのに、何の反応も見せない貴音を不審に思い、美希は貴音の方を見た。

 

 

美希「・・・・貴音?」

 

亜美「・・・・ねえ、これって」

 

真美「・・・うん、お姫ちん・・・立ったまま気絶してるね。」

 

 

2.3回貴音の目の前で手を振って、貴音が立ったまま気絶している事に気づく亜美達。

 

 

プロデューサー「まいったな~、これから撮影なのに。仕方がない・・・貴音の撮影は後の方にしてもらうか。」

 

 

立ったまま気絶している貴音を見て、この後に有る撮影のスケジュールの変更を考えた。

 

 

 

つづく

 




年内の投稿はこれが最後です。
それではみなさん、良いお年を~♪

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