デート・ア・ライブ 転生によりさらに変えられた士道の歴史改変 作:トウヤ
「「精霊だ(なんだろ)。」」
士道と康生の声が重なる。士道の思ったとうり、やはり夢生は精霊のようだ。
「まあ、あそこまで言えば分かるよな。」
「まぁな。」
「さて、まず何から話そうか。」
「うーん……まぁ、説明出来る所からしてくれ。」
「あー、と言ってもなー。」
「なんだよ。」
「説明しにくいんだよ。」
「いや、説明しやすくするために、記憶戻したんだろ。」
「まぁ、そうなんだけどなー、まあ、とりあえずまず言えるのは、姉さんは元人間の精霊なんだよ。」
「!……夢生も、美九と同じ、ファントムに精霊に変えられた元人間の精霊なのか?」
「いや、違う。」
「は?」
「姉さんが精霊になったのは俺が原因だ。」
「……どういうことだよ?」
「転生主がな、『士道君達と関わりたいなら精霊を近くにいた方がいいよね。』て、言われて、姉さんが精霊化したんだ。」
「そんな理由で夢生は精霊になったのかよ。」
「ああ」
「お前はそんなのよかったのかよ!!姉が精霊にされて、AST達に命を狙われる存在になって!!」
「仕方なかったんだよ。だって、気付いた時には精霊になってたんだからな。」
「は?」
「これは、転生主から聞いたんだが、どうやら、俺が聞いた時には精霊化はしてたらしい。人間として生まれてから精霊化させて少しずつ霊力が増えてくようにしたらしい。」
「そうだったのか……けど、転生主が夢生を精霊化させたのは、変わりねえだろ。」
「まぁ、でも、俺も転生前それに納得して、賛同したが」
「賛同したのかよ。」
「まさかそいつが姉になるとは、思って無かったけどな。」
「そうなのか」
部屋の空気が少し重くなって、沈黙が流れる、だが康生が手を叩いて、
「はい、この話終わり、士道、姉さんが精霊になった話はもういいだろ。それよりも聞きたいことあるだろ。」
「……なんだよ。」
「今の姉さんの状態だよ。」
「……っ」
康生の言葉に士道は先ほどの夢生のことを思い出した。
急に苦しそうに胸を抑えてうずくまった夢生を。
「何で夢生は急にあんな状態になったんだ?」
「まあ、あれは、姉さんの自業自得だけど、ある意味力の暴走みたいなものだ。」
「力の暴走?」
「そう……たく、姉さんには、今使うのは、負担が大きいから、能力使うなて、言ったのに使いやがって。……まあ、結果的にはよかったけどよ。」
「何がよかったんだ?」
「力の暴走もあの程度で済んで、ASTにもばれず、士道、お前にこんな風にすごく説明しやすくなった。」
「なるほどな。てか、あの程度て、めちゃくちゃ苦しそうだったぞ!」
「まあ、確かにそうだが、本当に暴走したら、あの程度で済まない。それどころか、周りにも被害が及ぶ。」
「なっ!!……そんなにやべーのか?」
「ああ、だから士道にはやってほしいことがあるんだが。」
「……何だよ?」
「姉さんとデートしてデレさせて、姉さんを封印してほしいだけど。」
「……はあッ!!?」
康生の発言に思わず士道は思わず声をあげてしまった。