この素晴らしい灰の心は折れている   作:最初の死者ニート

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ああ、愚者どもめ。ようやく気付いたのだろう
愛しいオセロット、竜の御子の力に
だが、そうはいかぬ
この子は、私のすべてだ
            妖王オスロエス


心折れた者と旧友

やあ、御機嫌よう。

私は今、とある店の前に来ている。

そこはあまり人通りもなく、商売には向いていない場所だ。

その店の名は、ウィズ魔法店。

店主のウィズとは、彼女が現役時代から共に戦ってきた旧友だ。

もちろん彼女が今どんな存在かも知っているし、彼女は私がどんな存在かも知っている。

今や似たような存在だ。

で、私がなぜここに来ているかというと、まぁ挨拶の為だ。

私にとってウィズのような正常な友人というのは少なかったから新鮮だし、心の癒しになる。

折れている心だが、少しは癒しが欲しいものなのだ。

暗月の剣達がヨルシカをずっと見ているのと似たようなことだ。

ウィズはなんというか、小動物的な可愛さがある。

現役時代も氷の魔女などと言われてた彼女だが冷たい鉄仮面の下では感情が渦巻いて陰でしょんぼりしているのだ。

そして鉄仮面の下で喜ぶこともあった。

ここに来てたらはその鉄仮面がなくなって感情が顔に出ていてまぁなんとも可愛い姿が見られるのだ。

まぁ要するに、私にとっては眼福である。

で、友達としても聞き上手なので優良な友人だ。

残念ながら私の友といったらアンドレイ、カルラ、コルニクス、グレイラット、パッチくらいしかいない。

…とは言っても、グレイラットは途中から盗みに行った後に死んでしまい、カルラはそこまで聞き上手という訳では無いし、アンドレイとは専ら武器の話しかしないし、コルニクスとは呪術の話くらいしかしない、パッチとの会話というのはどちらかというとセクハラ発言を引っぱたいてやっているくらい。

つまり新鮮なのだ。

…別に私は構わないのだ。

彼らとの生活は嫌ではなかったし。

閑話休題、店に入る。

すると棚の瓶を磨いていた女性、ウィズがこちらを向き

 

「あぁ、ファランちゃん。いらっしゃいませ!」

 

「…ちゃんはやめて欲しいのだが…」

 

こうやって、ウィズは私をちゃん付けで呼ぶ。

確かに背丈は低いし、身体的には少し幼めだが、精神年齢は化石レベルだ、恥辱で死ぬ。

ちなみにファランというのは現役時代に使っていた武具の名前を借りたもので、ファランの不死隊の装備を一式、そしてファランの大剣と短剣を使っていたのだ。

だがらファランと名乗っていた。

今は装備は大幅に変わっているが、名前は変わらない。

何故変えたか?…盾がないと戦えない。

狼騎士の大盾も考えたが、仮にもファランの装備を着ているのだ、なのに彼らの戦闘スタイルとは違う戦い方をするなど、彼らへの侮辱だろう。

確かにたおした死体に向かって糞団子を投げるような奴らも居たし、それどころか騙して悪いがしてから糞団子を投げてくる狂った闇霊もいた。もう奴らは信用しない。

まぁ要するに彼らに対する侮辱は嫌だから装備とともに変えたのだ。

それからはまぁ、現役時代の話と商品をざっと見て周り(爆発ポーションは興味深かったので幾らか買っておいた)、また私のアイテム(丸薬やエンチャントアイテムなど)を見せて、これをなにかに使えないかの考察などなどなど…楽しい時間を過ごして暫く、突如警報が鳴り響いた。

とは言ってもこの時期だ、キャベツ収穫だろう。正直レベルがこの世界の基準で180を超えている私には勿論、純魔で、私とウィズが共同で作った魔力の結晶槍やら、魔力の奔流やらをもっているウィズにも最早キャベツは必要のない存在だ。

それにリンチされて死にたくない。

前者より後者が本音と言ってもいい、昔一度キャベツどもに群がられ殺されたことがある、あれは恐ろしかった。

 

「あれ?ファランちゃんは行かないんですか?」

 

「だからちゃんは…もういい…私にとってはもう無用だからな…金もそこまで困っている訳では無い。」

 

なにせ食費がないからな、金は何にも消費されない。

だがカタリナのジークバルトがやったように、真似事が嫌いという訳では無い。

酒を友と飲むのは純粋に好きだ。

ただ、それはなにか大きな戦闘があり、それに勝利した時だけだ。

 

「…そろそろ私はギルドに戻る。別段なにかやることがある訳では無いが、なに、なりたての者がいたら基本的に私の方に来るからな。居なかったらなにかと困るかもしれん」

 

なぜ私のところに来るかは定ではないが、なぜなのだろうか。

 

「わかりました。それじゃあ、また今度、ファランちゃん。」

 

「……あぁ、また今度、ウィズ。」




キャラ崩壊…
つまりこの先、熟読が必要だ。
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