死にたくないんだ   作:お餅さんです

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そういえば先に投稿してた


一話

 未だに太陽も昇っていないような、冷たい夜の空気が残る暗い早朝。

 湯がくれの里に存在する数少ない演習場の一つに、一人の男がいた。

 

「――――」

 

 その男は特徴的な銀髪のオールバック、他と比べれば動きやすそうではあるがそこらの店で売っているような着物。

 頭に巻かれている額当てと足を肩幅に広げ、両手で印を結んでいる姿勢。控え目に言ってもそれらがなければ忍ではなく、ただのチンピラにしかみえない。

 

 けれどそんな男こそ、先日の会議において里の一大計画の責任者に抜擢された重要人物、飛段である。

 

 現在は服装等は兎も角として暫くぶりの早朝修業中。近頃は会議のせいですることが出来なかった為か、今回は気合の入りようも違うのだろう。

 その様子は恐らく忍ではない一般の者が見ても様になっており、目を閉じて眉間に皺を寄せた顔からはどれだけ集中しているのかが伝わってくる。

 

 そしてそんな飛段がいる演習場には、現在飛段を除いて誰一人としていない。

 それは飛段が意図してそうしているわけだが、何も来た者を追い出しているわけではなく、単純に人気のない時間帯を狙っているだけ。

 

 そもそも現在の時間で修行していることがおかしいのであり、人込みが激しい昼などの時間帯になるとそれこそ様々な忍術が無数に飛び交っている。

 

 ただ自惚れではないのだが、飛段は自身が里の中でも有名な人物であることを自覚している。

 そのため自身がいれば邪魔になるだろう、と何気に気を遣ってこんな人のいない早朝にこっそりと使用しているのだが、

 

「あっ!? 見つけましたよ飛段さん!!」

 

 今日は珍しい事に演習場の出口、居住区の方から走ってくる人影が見えた。

 

「……おお、タモツじゃねえか。こんな朝っぱらからどうした?」

 

 人影が段々形を成してきたと思えば、飛段とは知り合いのようで名前はタモツ。湯がくれで一般とされる忍装束や黒髪短髪の頭に額当てを付けていることから、彼も飛段同様忍であることが分かる。

 そして言葉遣い等から上司と部下のようなものだと伺えるのだが、実際は飛段の同期。普段の任務ではもう一人を含めて三人一組(スリーマンセル)を組んでいるため、恐らく敬語のような言葉遣いは素なのだろう。

 

「どうしたじゃないですよ! あんた今日が何の日か覚えてないんすか!?」

 

 そんなタモツは飛段を見つけるや否や大急ぎで近寄り、言葉の端々から苦労人気質が滲み出る叫びをあげた。

 その悲痛な叫びに敬語こそまだ残ってはいるが、口調からして余程のことがあるのだろう。実際口調だけでなく、タモツは叫んだ後にも飛段の肩を持ち顔をくっつける勢いで迫っていた。

 

「いや、何の日ってそりゃあ」

 

 流石によほどの者でない限り、ここまでされて思い出せない者も中々いないだろう。もしいるとするならば、それはそもそものタモツが叫ぶ相手を間違えたか、救いようのないほど酷すぎるかである。

 だがタモツの鬼気迫る勢いからして前者はまずない。つまりは後者一択となるのだが、現在進行形でそれを向けられている飛段はというと

 

 

「非番だろ……?」

 

 これである。

 

「……っもういいですから着いて来てください!!」

「ちょっ待てよタモツ! そんな引っ張んなって!」

 

 タモツの叫びなど何処吹く風、のんきに返した飛段の言葉についにタモツもキレたのだろう。元々気心知れていた仲だが、飛段が抵抗するにも関わらずその手を掴み居住区の方へと走り出す。

 

(こいつなんでこんな怒ってんだ? 一昨日なんて、やっと俺の役に立てるって酒込みでも照れくさそうにいってたの……に)

 

「げっ!? こうしちゃいられねえ、早く行くぞタモツ!!」

「分かってますよ! だからこうして急いでるんじゃないですか!」

  

 飛段は当初タモツが慌てる理由が分からなかったが、一昨日あった飲み会の内容から今日の非番が何のためか思い出した。

 そして同時に現在自分が置かれている状況を理解し、引っ張っていたタモツを追い抜かして自分の意志で走り出す。

 

 引っ張られている間に殆ど居住区に近づいていたというのもあるが、お蔭でそれからしばらくも経たずに居住区が見えてきた。

 演習場からの道は太くなりながらやがて整備された大通りになり、その左右に湯がくれの里の住民たちが住む民家が立ち並んでいる。

 

 早朝ということもあって眠っているのか、民家からはまだ人の営みや気配を感じられない。だがその少し先を行ったところにある、民家の代わりに店が立ち並び商店街のようになっている場所では違った。

 

「おぉ飛段さん、急いでどうしたんだい?」

「飛段さーん、いい野菜採れたから見てきなよ」

「おう飛段! 今夜いっちょ飲みにこいよ!」

 

 開店に向けて準備をしていたのだろう、各々が自身の店先を箒で掃いていたり品物を並べている。そしてそんな中突然走りこんできた飛段に対して驚きながらも、野菜や酒瓶等を手にしながら飛段へと話しかけた。

 

「悪いけど話はまた今度な! 今から行くとこあっからよ!!」

 

 ただ自分の用事を思い出した飛段は止まるわけにいかず、そう返事をしながら通りを駆け抜けていく。その様子は明らかに切羽詰まっており、一時の時間もないように感じる。

 そして下手すればおざなりにも聞こえる、飛段の返事を受けた数いるうちの二人が通りの向こうに飛段が見えなくなった頃に語りだした。

 

「あら、相変わらず忙しい人ね。体の方は大丈夫なのかしら?」

「心配することねえよ。あいつが動くってこたあもう解決だ、ってな」

 

 どちらもこれっぽっちも嫌な顔をせずにであり、むしろ一切止まることなく駆け抜けていった飛段を勤勉だと笑い合った。

 本人が聞けば呆れ、あからさまに嫌な顔をして否定する事だろう。だが信頼どころか、ある種盲目的にも聞こえる会話を聞けば無理もない。実際、今日の予定すら忘れていたのだから。

 

(うしっ!まだ時間ギリギリだがセーフ……のはずだ)

 

 しかしその事を聞いていなかったのは、飛段の精神的に幸運にもというべきだろう。実際にはせわしさのあまり言い方はともかく、気にかける気もなかっただけなのだが。

 

 それはともかく飛段は演習場から居住区へ、居住区から商店街へと、とっくの前に迎えに来たタモツを置き去り走り抜けた。

 

 その結果たどり着いたそこは、湯がくれの里中心部。

 円を書くような大きな広場。そしてその中心には主に里長が執務を行い、忍が受ける任務の割り振りを行う縦に伸びた屋敷のような大きな建物がある。

 

 小国の里故か結束力が高く、仲間意識が強い湯がくれの里の人々。彼らは里の最高権力が集まる建物近くであっても、むしろ多くの人々が集まり交流を営んでいる。

 

 最も今はまだ早朝なのもあって居住区と同じく、そこまで人々の気配はない。ただその代わりといっては何だが、普段里の子ども達が遊んでいる場にいつもは無い物が建っている。

 それは階段がつけられた壇上のような物と、外から見えないように幕が張られた大人十人程は余裕で入れる白テント。

 

「よっしゃあ! ギリギリセー「アウトだ」ブッ!?」

 

 そこが最終的な目的地だったのだろう。

 飛段はそのテントに入るなりやりきった顔で両手でガッツポーズをとり、次いで叫び声を上げようとしたところを、ぶっ飛ばされた。

 

「馬鹿者が。集合は明け方だと伝えたはずだ」

 

 そう言って鈍器として使用した杖を支えに、テント内に置かれた椅子に座るのは眉目秀麗という言葉がよく似合う、長髪の黒髪を後ろでひとまとめにした一人の女性。そしてその女性こそ、会議で飛段に任を任せた湯がくれの里の里長である生湯(うぶゆ)ノドカ。

 普段こそ無表情、里長としての尊大な言動などで考えが分かり辛く一部から恐れられている彼女。ただ今日に限っては眉間にしわが寄っているように見えるが、未だに吹っ飛ばされたテントの隅で頭を押さえながら悶える飛段を見ればそうもなる。

 

「申し訳ありません生湯様、遅くなりまし……飛段さん、あんたまたやらかしたんですか?」

 

 そうして悶える男にそれを見下ろす女性。テント内がおかしな空気になり始めた時、途中で飛段に置いていかれたタモツがようやく着いた。

 入って早々現場の空気を察したのは同期故の慣れなのだろう。

 

「い、いってえ……タモツ、俺の頭割れてねえか……?」

「出る中身がないから大丈夫ですよ。それよりあんたが家に置いて行った服持ってきたんで着替えてください」

 

 どうせ忘れてると思ってさっき代わりに取りに行きました。

 さりげなく毒づきながら箱を渡すタモツの顔はとても笑顔だ。ただどうしてだろう、飛段だけはその笑顔を額面通りに受け取ってはいけない気がした。

 

「お、おう。悪いな、今日が会議で出た事の発表式ってこと忘れててさ」

 

 数刻も経っていない内に散々な目に遭っている飛段だが、それはまあ仕方ない。なにせ里を挙げた観光事業所をすると、上役等の関係者以外の住民達にも知らせる重大な日を忘れていたのだから。

 それも忘れたのが下っ端等ではなく、里長直々の指命によって選ばれた責任者。それが忘れた上に寝間着のような格好で来たら誰だって怒る。

 

 そう、怒っているのはタモツだけではない。

 

「戯れも、その辺りにしておけよ」

「「ッ!?」」

 

 また少しだがゆるみ始めた空気が、その一言でもって一瞬のうちに凍る。そしてそれは何も空気だけではなく、その場にいた飛段やタモツすらも。

 それもしょせん比喩に過ぎず、実際に凍ったわけではない。だが生湯の言葉と同時に面前で立膝をついた二人は、まさに氷の彫刻かのように微動だにせず、次に自分たちへと告げられるであろう言葉を待っている。

 

 ただ、なにも生湯はそこまで怒っているわけではない。確かに、飛段が重要な日にも関わらず遅刻したことは許されないことだ。だがそんなことは人柄ゆえか、それとも日頃飛段と接する機会が多い慣れゆえか。

 

(知らない上役がいたからと、とりあえず大人しくしていた先日の会議のようにできないものか……)

 

 とにかく今回の知らせさえ成功できれば、とりあえずは構わない。その程度の心持に過ぎない。

 

「此度の知らせは里の行く末を決める、重大な式となる。広場に人が集まるまでまだ時間はあるが、それまでは各々が受け持った準備を進めておけ」

「「っは」」

 

 だが、生湯の心中など知る由もない。言葉とその纏う雰囲気全てを額面通りに受け取った、それもごく一般的な忍であるタモツがその程度に思うことはない。

 

(もし少しでも失敗したら……)

 

 その理由としては抑揚のない口調に、さして動かない表情。そして里長らしく、普段からそうなのだが尊大な言葉からきており、そう考えてしまうのも仕方のないことである。

 

(……やっべ、俺がする準備なんだっけ)

 

 むしろそんな中、心配するところが少しズレている飛段は、やはり大物といえるのだろう。

 

 

 

 

 

「これより広場で重大な知らせがある!! 前日に知らせた通り、怪我や病などで動けぬ者以外は皆集まるように!!」

 

 飛段が自分の担当する準備をあろうことか里長に聞き、教えられた後にしこたま杖で殴られた同日の昼前。里の至る所で多くの忍が走り回り、緊迫した様子で言葉をかけていた。

 最も声をかけているのはそのような者達だけではない。それは人手が当初の予定よりも足りなかったため、知らせの内容をつい先ほど知らされた者達のみである。

 

「ねえお母さん、なんでみんな集まってるの?」

「……大丈夫よ。何があっても、きっと里長様達がなんとかしてくれるから」

 

 ただ集まった者達の中でそのような会話が度々混じっているのを思うに、やはり人々が負った大戦の傷は深かったのがうかがえる。

 そしてその傷を掘り返すような真似をしているのは声をかけ回る忍達である。だがそれは彼らもまた傷を負っているからであり、そんな者達が湯がくれの里にいるとは思えないが、あえて責めるのならば予定を組んだ者達だ。

 

 そして人々の間で不安の声が広がり始めた頃、広場に設置されたテントより人が出て壇に上がった。

 

「久しいな、里の者達よ。今回はいそがしい中集まってくれたことを、里長として私は嬉しく思う。そして本題に入る前に私から少し話させてもらおう。そもそも今回の集まりは――」

 

 それは先ほどの親子の会話にも出て来た人物、湯がくれの里の里長である生湯ノドカ。

 

 予定の時間を正確に考えるのならば少々早い。だが、里の者達に不安が広がりつつある中それを取り除くためならば最良の選択と言える。

 

 

「――さて、長々と話してしまったが、今日の本題である知らせを告げる者は私ではない」

 

 そしてついに、忍達が触れ回っていた知らせの話に入る。

 里の者達が慕う里長の登場、そしてその里長自らが本題に入る前の前座として他愛のない話しをすることで不安は薄れた。それでも始まる本題に対して思わず喉を鳴らす者がいるのは、つまりはそういうことなのだろう。

 

 けれど、そんな思いもそこまで。

 

「お前ら、下ばっか向いてんじゃねえぞ」

 

 誰に向けての言葉だろうか。殆どの者達が思わず自身の周りを見渡し、次いで声が聞こえて来た壇上へと視線を向ける。

 

「里長殿に代わりまして。この場を預かった、飛段と申す」

 

 顔が、上を向く。それはなにも視線が壇上へ向いたからという意味ではない。もちろん殆どの者がその意味に当てはまるが、精神的、気持ちの向上も主として言える。

 

 確かに里長であるノドカが出た意味は強い。ただそれにはあくまで里長、頼りになる支配者(リーダー)のような意味合いが強い。

 一方飛段はというと隣人、頼りになる仲間(隣人)といったところだろうか。どちらも無くてはならない者だが大戦が終わり、不安を取り除き寄り添える人や場所を求める者達にとって、飛段という人間はうってつけだった。

 

「あー、本日はお日柄も良く。お集まりいただいたことに、は……ここもう終わった? なら今どこだよ」

 

 そしてそれに加え、敬語が壊滅的に似合わない彼が無理して格式ばった言い方をしているのも不安を取り除く要因なのだろう。

 

「おーい飛段! おめえが敬語なんて似合わねえぞ!」

 

 一部からヤジが飛ぶが、不安を取り除く要因なのだろう。

 

「カンペをタモツに確認してもらってんじゃねえよ!」

 

 台本持参で壇上に上がっていたわけだが、必要な要因なのだろう。

 

「やかましいぞてめえら!! 俺の話を黙って聴きやぐぁっ!?」

 

 見ていられなかったのか言い返そうとしたところを生湯に殴られたが、集まった人々が皆笑みを浮かべるあたり、やはり必要な要因なのだろう。

 

 

「………ったく、好き勝手笑いやがってよ」

 

 だが、人には我慢の限界というものがる。

 飛段は壇上に上がるなりふざけていたように見えたがその実、飛段の心中はどうすれば彼らの不安を取り除けるかでいっぱいだった。つまり飛段はふざけたくて行ったのではなく、ただ純粋に失敗してしまっただけ。

 

 真面目に、真剣に物事に取り組もうとし、けれど上手くいかず失敗してしまった。ならば周りがその者にすべきことは何かだろうか。

 

 解釈は人によって数あれど、ここであえて一つ挙げるとするならば応援することだろう。

 

 次は上手くいく。俺も、私も手伝うから。

 

 恐らくはそういったもの。まかり間違えてもその失敗を笑い、こき下ろすようなことはありえない。

 それは失敗してしまった者への激励でもなく、貶しにしかならないからだ。

 

 そのため、というには極論に過ぎるが、飛段が彼らの笑い声に対して低くドスの聞いた声を呟き、今すぐ彼らの中へ躍り出て乱闘になるのもあり得ないことはないだろう。

 

 

 

「そんな顔もできるんじゃねえか」

 

 実際あり得ないのだが。

 

「さっきも言ったけどな、お前ら下ばっか向いてんじゃねえぞ。じゃねえと俺が後からまた耳元で叫ばなくちゃなんねえからな」

 

 そしてそういう飛段の顔は、笑っていた。これから告げることになるだろう、里の今後を左右する重大な知らせを前に、飛段は笑って冗談まで言ってのけた。

 

 この知らせ以前に、元から知らせの内容を知っていたからといえばそれまでだ。けれど集まった里の者たちは、誰一人としてそうは思わない。先ほど同様、思わず自身の周りの周りを見渡し、他の者たちがどのような表情をしているか確認するばかり。

 

「そりゃあ、あんだけ辛気臭そうに言えば深刻な表情もするさ。実際かなりの大事になるだろうし、提案した俺でも最終的にどうなっちまうかは分からねえ」

 

 これには思わず触れ回っていた忍の数名が苦い顔をするが、さもありなん。実際自分たちが回った区域の者たちが固まっている場所からそんな話が広まったのだから。

 

 それでもその知らせを授けたのが、そして考え付いたのが飛段自身だと捉えられるような言い回しで告げるあたりフォローを忘れてはいない。彼らに直接任務を与えたのは飛段自身ではないものの、行き着く先は提案した飛段であるのだから。

 ただ、思わずホッとした顔を上司に見られていた彼らは近々なんらかの形でお叱りを受けることだろう。

 

「けどまあ、なんとかなるだろ」

 

 根拠はない。しょせんは机上の空論。それは話を直接聞いて賛成した生湯もそうであるし、飛段自身も分かっている。

 

 だから言外に、先に言っておく。

 成功する保証などない、と。

 

 そんな無責任な言葉を投げかけられた里の者たちは、けれど黙って飛段の顔を凝視するばかり。

 何も飛段の言葉の意味を理解していないのではない。流石にまだ幼い子どもなどは無理があるだろうが、集まった大方の者たちは理解したことだろう。

 

 そして理解したうえで、今度は里の者たちが視線だけで飛段に告げる。

 

『続けろ』と。

 

 小国とはいえ一つの隠れ里で、里長に知らせを任されるほどの忍。そのため飛段は里の中ではよく知られており、集まった殆どの者たちが飛段のことを知っている。

 飛段が、()()()()だと。根拠がなくとも、自信なしに()を語るような男ではないと。

 

 自分を射殺さんとする視線を一心に浴び、それを見て飛段はますます笑みを深める。その理由は単純明快。アクシデントがいくつかあったものの、今この時をもって知らせの本題に入るための準備が整っため。

 壇上から里の者たちまでは距離があるため分かることはない。近くにいる生湯や、テントの陰から見守るタモツ達から飛段の表情が見えていたかは分からない。

 

 ただもし、その狂人のような笑みをしかと見ることができたならば、飛段の考えを一端だとしても気づけたのかもしれない。

 

 

「それじゃあ、ここからが本題だ」

 

 

 これでまた、平和に近づける。

 

 

 下を向く者は、もう誰もいなかった。




三人称難しい……
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