ドラゴンボールY 逆行のヤムチャ 作:枝豆豆腐
年末年始はペースも落ちるかもしれません
ご了承下さい
無事に宇宙船が完成し、ナメック星までの宇宙旅行は問題なく進んだ。勿論偽ナメック星などに辿り着く事はなかった。ナメック星に向かうメンバーは俺、悟空、天津飯、クリリン、餃子、ピッコロ、悟飯、ベジータ、ナッパ、ラディッツだ。俺が宇宙船を動かせるし、人数も多くなったのでブルマは同行していない。人数が増えたから、宇宙船もそれなりに改造されている。必要な物はホイポイカプセルに入れておけばいいってのは場所をとらなくて便利だな。
宇宙船内にはブリーフ博士の付け加えてくれた重力室があった為、移動中の生活は主にそこでの修行に費やした。とはいえ、今のみんなの強さには多少バラつきがある。重力室は一つしかないのでまとめて同じ重力で、という訳にはいかなかったのが難点ではあるが。
移動中に100倍の重力を克服できたのは、初めから克服していた俺を除けば悟空とベジータ、そして以前から重力室での修行経験のあった天津飯の3人だけだ。悟空とベジータは完全に克服していたが、天津飯は多少無理をしてギリギリといった具合か。
ナッパとラディッツも死にかけから復活したことも手伝って、前の戦いから大きく成長している。単純に修行での伸びを見ても戦闘民族の適応力に驚かされるばかりだ。とはいえ、武術家として鍛えた事がない2人は地球人組と比べて技術で大きく劣る。
気の操作もそうだが、対人を想定した格闘技の技量では幼少から武術家として鍛錬していた地球人組の方が費やした時間は長く、上手だ。おそらくサイヤ人という民族そのものにあまり格闘技という体系が育っていなかったのだろう。あるいは、生き残った3人は縁がなかったのか。
サイヤ人3人の格闘技はあくまで実戦の中で鍛えられた我流に近い。軍人として訓練自体は積んでいるのだろうが、よく見れば地球人組との差が随所に感じられる。
考えてみれば、そもそも平均的に他種族より圧倒的に戦闘力が高く、更に少人数で圧倒的多数を滅ぼすような仕事を生業としていた民族だ。一対一を主とした格闘技を鍛えるよりも、少しでも戦闘力を高め、殲滅力を上げる方が効率が良かったのだろう。よほどの技量差があっても多少戦闘力に差があれば簡単に覆るのは事実ではあるし、必要性を感じなかったというのも理解できる。
地球人組は流石に1週間程度で大きな変化はなかった。ある意味当然というか、他の奴らがおかしいだけだ。重力室での特訓に加え、俺も混ざってイメージトレーニングを行うなど、近い実戦に備えて軽い修行に終始した。
そんな様子で宇宙生活を送り、当初の予定通り1週間でナメック星に到着した。
☆☆☆☆☆☆☆
ナメック星に到着したが、やはりフリーザ達はまだやってきていなかった。予想通り先回りする事ができたという訳だ。おそらく1〜2週間程度の猶予がある。
さっそく近くにいたナメック星人達に会って事情を説明したが、やはりいきなり納得してはもらえなかった。未だに邪気を持つベジータ達がいたのも少し都合が悪かったかもしれない。
幸い村長から最長老様の話を聞けた為、他のみんなとも話し合って最長老様と直接交渉を行うことする事になった。気を探ってみれば明らかに大きな気が一つあった為、最長老様の居場所を突き止めるのは簡単だった。実はその気は最長老様ではなく護衛のネイルだったが、まあ結果オーライだ。
かくかくしかじか…。
よりも簡単に話が進むから毎度お馴染み心を読んでくれる人達は楽なもんだ。勿論悟空達の手前、しっかり表向きの事情も説明したが、最長老様にはこちらの思惑を全て知ってもらう方が面倒が少ない。
最長老様はこちらを疑いもせずにあっさり信用してくれて、要求も全て飲んでくれた。ここまであっさり信用されるとなんか申し訳ない気分になる。
最長老様への要求は大きく三つだ。
一つは俺たちの潜在能力の解放。情けない話だが、結局ここまでフリーザを倒せると確信できるだけの強さを身につけることができなかった。悟空もおそらく、前回の歴史でフリーザと直接戦った時よりもまだ弱いだろう。フリーザを倒すためには、ここで最長老様に潜在能力を解放させてもらう必要がある。
二つ目はドラゴンボールの使用を認めてもらうこと。というよりも、ナメック星のドラゴンボールを使ってナメック星人みんなに地球に避難してもらうことか。フリーザより先回りできたと言っても、本気の戦闘になればこの星がどうなるかわからない。人質に取られたりしても面倒だし、事が片付くまでカプセルコーポレーションに避難しておいてくれという訳だ。あと、最悪俺たちが全滅したら地球でドラゴンボールを使って生き返らせてもらう為という保険も兼ねている。
三つ目はこの事情をナメック星人みんなに説明して説得してもらうこと。ついさっき俺たちでは説得できないのは証明されたばかりだ。最長老様に任せるしかない。最長老様の言葉ならおそらくみんな従ってくれる筈だろう。
☆☆☆☆☆☆☆
時間も余り残っていないということで、最長老様は俺たちと話終わってからさっそく行動に移ってくれた。まずは潜在能力の解放からだ。
最長老様の潜在能力の解放は元の戦闘力というか、現時点でどれだけ鍛えているかが大きな要素となっている気がする。現に、前の歴史で最も潜在能力を秘めていた悟飯が最長老様に潜在能力を解放してもらった後も大きく成長し、怒りによって潜在能力を引き出していたのだから。
それはともかく、潜在能力を解放してもらった結果俺はほぼ目標のレベルに達したと言っていいだろう。悟空とベジータは特に大きく力を増し、ベジータはこれでフリーザに勝てると調子に乗っている。ベジータはフリーザが変身するのを知らないんだったか、残念だが今のお前では手も足も出ないんだ。
他のみんなも潜在能力の解放によって更に強くなった。これでフリーザ軍がどれだけの数できても、フリーザ以外に遅れをとることはないだろう。何かの間違いでギニュー特戦隊が混じっていても問題ないと確信できる。
ナメック星人みんなへの説得は思ったよりスムーズに進んだ。流石は最長老様である。星全体でも100人程度しかいないこともプラスに働いたのだろう。
しかしここで一つ予想外の自体が起きた。ナメック星人の内の数人がピッコロとの同化を申し出たのである。
聞けば、最長老様に次いで古参のナメック星人達だという。元々年老いてそう長くない身で、短い期間でも地球に移り住んでまたこちらに戻ってきてと、何度も環境が大きく変われば負担が大きい。
今回の件がなくても既に満足に働くこともできず死期を悟っていた身であるから、どうせならこの星を守る力になりたい。昔1人で宇宙に放り出してしまったカタッツの息子の力になれるなら尚更だと。
ピッコロは最初同化の意味がよくわかっていなかったこともあり、この提案に難色を示していた。暫くピッコロの人格には影響がないことなどを説明して説得されていたが、ピッコロもライバルである悟空の急成長に思うところがあったのか最終的にその提案を受け入れ、彼らが仲間達との別れを済ませた後に同化した。
俺は事前に心構えができていたつもりだったが、ピッコロが同化を済ませた後はかなり驚いた。それほどに強くなっていた。ベジータどころか悟空すら上回っている。一気に最強候補にのし上がってしまった。
性格も、若干丸くなっているように感じる。同化した人たちはみんなナメック星人らしい穏やかな人たちだったし、その影響が多少あるのかもしれない。
予定外の出来事はあったが、最長老様からの説明は無事に終わり、ナメック星人は全員ドラゴンボールの力で地球に避難してもらった。
フリーザ達がナメック星に来るまでまだ時間がある。みんなは潜在能力を解放してもらった力に慣れる為に修行している。俺は悟空とピッコロと共に、フリーザを倒す為の作戦の準備を進めるのだった。
戦闘力を数値で細かく出さないのは仕様です
一応設定はあるので要望があればどこか本編の外で出すかもしれません