マイペースで妖しい化物   作:とて 

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1年生の実力

赤葦「じゃぁやりましょうか。」

────ピーッ

リン(渡部 凛太)のサーブか、少しでもいいから崩してくんないかな。

渡部「ふぬっ!」

────ドッ

猿杙「ふっ!…強烈だなぁ、カバーお願い!」

木兎「赤葦!持ってこい!」

赤葦「(木兎さんは今テンションが上がってるし、決めてくれることを願おう)木兎さん!」

お、最初はエースで決める気か。

華陽「雄大、ストレート閉めて!妖、クロス警戒しとけ!せーのっ!」

指示はやぁ、相変わらずだな。

木兎「壁が高ぇな…ふっ!」

────バチッ!

皇「ワンチ!」

ボールはコート奥へ

尾長「はいっ!」

華陽「ナイス、渉!」

木兎「レフト来るぞ、レフトだレフト!」

3枚か、打ち抜く!

時陰「ほっ!」

────ドッ

小見「よっしゃぁ!」

うっそー!?あの人レシーブうますぎだろ!

木兎「ふっ!」

────ガガッ

華陽&皇「くっ!?」

────ピッ

木兎「よっしゃぁ!」

これ…キツくね?

 

 

〜試合は進み〜

時陰「ふんっ!」

────ドドッ

森野「くっ…!?」

────ピッ

木兎「強烈だなぁ。」

赤葦「でもこれで下がりますよ。」

これで13:20か。何とか同点まで行きたいな。

────ピッ

とりあえずこのサーブを決める!

時陰「ふっ!」

────ドドッ

木葉「すまん、カバー。」

尾長「レフト来る、3枚揃えよう!」

いや…これは、

時陰「ステイ!」

尾長「(えっ…センター線か)」

森野「ふっ!…なに!?」

────バチッ

尾長「ワンチ!」

赤葦「(読まれた!?)」

よし、ベストシチュエーション!

時陰「ユウ(皇 雄大)、チェンジ!アマっちゃん頼む。」

華陽「はーい。」

────ポンッ

赤葦「(これは…)」

木葉「シンクロか!?」

森野「(誰が打ってくる??)…な!?」

皇「よっしゃぁ、うるぁ!」

────ズドンッ

木兎「マジかよ…。」

時陰「ナイス、ユウ!」

皇「よくあんなんぶっつけ本番で出来たな。しかもトスうまいし。」

時陰「少し指示しただけで全員が動いてくれて助かったわ〜。」

赤葦「(ぶっつけ本番!!?)」

木兎「このやろう、頼もしい1年だ。」

 

 

 

渡部「ふっ!」

────バチッ

鷲尾「くそっ、ワンタッチ!(ほんと、ブロック狙うの上手いな。)」

ボールはコート外へ

木葉「うらぁ!」

────ボッ

赤葦「ナイスです!」

あれをとっちゃう?粘り強いな。

赤葦「猿杙さん!」

猿杙「はーい、よっ!」

────ドドッ

時陰「くっ…すまんカバー!」

強烈だし、良いコース狙ってくんなぁ。

華陽「はいはい、レフト頼んだ!」

お、良い二段トス。

鷲尾「止めるぞ!」

猿杙「ほい!」

赤葦「はい!」

3枚か、どーする?

渡部「これはキツいな、ほい。」

────ポンッ

鷲尾「な…!?(リバウンドか、うまいな。)」

渡部「雄大、もう1本だ!」

皇「(いや、ナイストス!)よっ、うるぁ!」

鷲尾「くっ!?」

────ズドンッ

皇「よっしゃ!」

時陰「よくあのタイミングでツーいったな。」

渡部「いや、ビックリしたわ。」

皇「ナイストス!」

 

 

 

時陰「レフト来る…っ!」

木兎「おらっ!」

────ドドッ

くっそ重いな!

時陰「すまん、ネット超える!」

鷲尾「ふんっ!」

────ズドッ

時陰「くっっそ。」

 

 

 

華陽「んらっ!」

────ドッ

小見「よしっ!あがったぁ!」

あの人、マジで上手いな。って赤葦さん打ってきそう。

赤葦「(よし!)んっ!」

尾長「ツーだ!」

華陽「おっけ…あ。」

うわ、トスかよ。しかもブロード。

森野「っし!」

時陰「くそっ!」

────ドガガッ

時陰「すまん、ブロック反応遅れた。」

華陽「いや、俺も釣られたわ。」

尾長「今のは赤葦さんが上手すぎ。」

皇「レシーバー2人だとブロック無しのレシーブキツそうだな。」

 

 

 

〜1セット目終盤〜

16:24か、ここをとられたら終わりで木兎さんのサーブか…。

木兎「うらっ!」

赤葦「(これは、良いコース)」

これはイン、アウトどっち…とるしかない!

────ドガッ

時陰「ぐっ…あがったぁ!すまん、カバー!」

華陽「はいはい。妖、決めろ!」

鷲尾「(立ち直りがはやい!)止めるぞ!せーのっ!」

時陰「ふっ!」

────ドガガッ

木葉「くっ…!?」

鷲尾「っ!?(今までより重い!)」

小見「ふぬっ!」

────ドッ

拾われた!?ブロックに当たって角度変わったのに!?

小見「すまん、超える!」

時陰「アマっちゃん、叩け!」

華陽「よっしゃ!…うらっ!」

鷲尾「やらせん!」

────バチッ

華陽「くっそ…(反応速いな)」

どこを使う…!?3人が中に寄ってきてる…誰を…とりあえず俺は位置的に木葉さん!アマっちゃんは鷲尾さんで、ユウが猿杙さん

時陰「…あ!」

華陽「…やべ!」

皇「マジか…」

このタイミングで前3枚囮ですか

木兎「よっしゃ、うらっ!」

────ズドンッ

パワーもだけど、しっかりと人のいない所狙ってんな。さすが木兎さん。

木兎「よっしゃぁ!ナイス赤葦!」

赤葦「木兎さんもナイスキーです。」

あの人(赤葦)、マジでうまくない?

────ピーッ

赤葦「じゃぁ、少し休憩したら2セット目始めよう」

華陽「はい。」

 

 

 

華陽「すまーん、見事に釣られた。」

渡部「あれはしょうがない。」

尾長「うん、俺らがブロッカーでも絶対釣られるし。」

あのタイミングで前3人をセンターに寄せて、後ろを見えずらくするのはすげぇわ。

皇「まぁ、反省は試合後にしよう。次のセットどうする?」

華陽「そうだな。」

渡部「5人じゃやれることも限られるしね。」

時陰「守備が足りてないけど、ユウを下げたらブロックがキツくなるし。」

どうすれば…

皇「てかさ、妖の最後のスパイク、今までと違ったよね?」

渡部「俺も思った。」

えー、ここでその話ですか。

華陽「あれが妖の本気のスパイクだよ。」

尾長「なんで最初っからやんないんだ?」

時陰「本気で打ちまくったら1試合持たないからだよ。」

華陽「そろそろ体力ついてきたから平気だと思うけどね。」

 

 

 

―2,3年生side―

鷲尾「最後の1発重かったな。」

小見「時陰のやつだろ?あげるので精一杯だった。」

木葉「ありゃなんだ?」

赤葦「あれはたぶん、時陰の本気です。練習中は打っていませんでしたが、全中の時にあれを打ってました。」

木兎「あぁ、確かに。肩の筋力が追いついてきたから打っても痛めないんだっけか。」

森野「なんで最初から打ってなかったんすか?」

赤葦「それはたぶん、体力的なものだと思います。」

小見「体力?あいつめちゃくちゃ体力あんじゃん。」

赤葦「時陰は全中のときあれを打ち続けて倒れてます。たぶんその時のことがあるので、無茶したくないんでしょう。」

木葉「でも最後に使ってきたってことは2セット目はあれってことだよな?」

赤葦「あと、時陰の本気にはもう1段階上があるはずです。まだ全力でジャンプしてません、あれは上から来ます。気をつけてください。」

木兎「てか、他も強いしな。あいつだけに集中しないようにしよう。高校レベルを見せてやろうぜ!」

全「「「おう!」」」




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