今回はバレーするシーン一切ないです
それを踏まえてどうぞ
ア(=アナウンス)「これより第○○回全日本中学校バレーボール大会、閉会式を行います。」
―主人公―
優秀選手に選ばれないかなー。そんなこと思いながら会場で整列してる中にいる俺。なぜいるかと言うと…。
〜大会3日目、朝〜
看(=看護師)「起きたんですね。今担当の者を呼んできますので。」
ここは、病院か。無理はするものじゃないなぁ。
医(=担当医師)「おはようございます、担当医師の〜と言います。まず、あなたは誰で、いつ倒れたかわかりますか?」
うん、名前は忘れるパターンだ。まぁいっか。
時「名前は時陰 妖。大会2日目の2試合目で倒れました。」
医「はい、正解です。荷物等はそこに。昨日のうちにあなたのチームメイトが持ってきてくれました。で、なんですけど…。」
チームメイト…、試合は!?
時「あの、試合どうなったか聞いてますか?」
医「試合は残念ながら負けたらしいですよ。」
時「そうですか…。」
もっと体力つけとけば…。
医「それで、倒れた原因なんですけど、疲れと肩の痛みからだと思われます。」
時「肩…ですか。」
医「疲れはわかっていらっしゃると思うので…。それで肩の事なんですけど、上腕二頭筋長頭腱炎という炎症です。知っていますか?」
時「はい、一応。肩の使いすぎとか、動かし方が悪いとかの原因で起きる炎症ですよね?」
バレーボールでなりそうなやつはだいたい知ってる、知らんヤツもあるけど。暇な時に調べるぐらいだし。
医「じゃぁ、話が早い。時陰さんの場合は使い過ぎです。オーバーワークと言いたいんですけど、監督さんから状況を聞いた限りだと打ち方の問題です。」
時「…。」
あのスイングスピード速いヤツか。まぁ、わかっちゃいたけど。
時「打ち方変えた方が良いですかね。」
医「監督さんからスパイクのシーンのビデオを見せてもらったんですけど…。」
おう、あの人誰かに撮らせてたのか。ベンチは入れてないやつもいるしな、主に1年生。
医「あの速さでスパイク打ちたいんでしたら、肩の筋力増加をお勧めします。肩の筋力があのスピードに追いついていないせいで炎症を起こしていますから。」
筋トレか、そして体力もつけなきゃ。
医「まぁ、しばらくは安静ですけどね。」
時「ハハっ、ですよね。」
身体休める良い機会だと思うか。
医「で、退院の日なんですけど。今日大会3日目なんですよ。状態としてはだいぶ良くて、軽めの症状なので今日退院されても平気です。」
時「ってことは…。」
医「肩を使う運動・肩に影響するような運動はしばらく禁止です。そのことに注意されれば…。」
時「ありがとうございます!」
閉会式は出れんのか。優勝チーム見ときたいし。
医「では、手続きをしときますので。しばらくお待ちください。あと、御家族の方が…。」
家族?観にきてたのか?
?「妖ちゃん!」
────ズドッ!
時「ぐふっ!」
何かが突進して来た。
?「心配したんだからね。」
あー!!?
時「愛奈!」
愛奈…時陰 愛奈(ときかげ まな)
苗字で分かる通り、妖の家族、妹である。
時「久しぶりだなぁ。お前、来てたのか!?」
妹「父ちゃんと母ちゃんも来てるよ。」
おぉー、久々に見た。
時.父「まったく、お前は何をやってるんだか。」
時.母「無事でよかった。」
時「あー、心配かけてごめん。」
時.父「お前、本当に閉会式のためだけに行くのか?」
時.母「無理しなくて良いんだよ?」
いや、無理しないし。悪化しても困るし。
時「俺に勝ったやつがどこまで行ったか、優勝はどいつが獲っていったのか、生で見たいんだよ。」
いや、まじで。
妹「相変わらずバレー馬鹿だね。」
時「うるせー。バレー一筋だからな。」
時.父「わかった、でも会場まで一緒に行くからな。そして、その後。久し振りに帰ってこい。」
時「うん。ありがとう。」
〜大会会場〜
そして、今に至る。
ア「男子の部、優勝、宮ノ下学園。」
────ワァ!!!
華「あーあ、あいつらが優勝か。まぁ俺らが弱くなかった証明してくれたから良いけど。」
時「証明?」
華「あいつら、俺ら以外のチームに1セット20点以上取らせてねーよ。」
時「へぇ。」
本当に強かったんだな。でも、あとの事考えずにやって、負けてんだから。やっぱ俺らに優勝は無理だったのか。
ア「────次に優秀選手、最優秀選手の発表に移ります。優秀選手────。」
ア「高知県 市立吉野川第三中学校 吹上 仁悟 選手!」
おぉ!アイツ呼ばれたのか、強かったもんな。
ア「宮城県 光仙学園 華陽 天音 選手!」
アマっちゃん!すごいな。試合出ずっぱりだったしな。
ア「福井県────!」
まぁ、呼ばれないか。決勝リーグ行ったとはいえ、2回戦目の試合半分以上出てないし。
ア「東京都 宮ノ下学園 喜屋武 剛 選手!」
観客「おー、〖怪物〗は2番目か!」
観客「ということは1番、最優秀選手は誰だ!?」
え!?あいつが優秀選手?マジで誰!?
ア「それでは最優秀選手の発表です。」
誰だ?戦いたかったな。
ア「宮城県 光仙学園 時陰 妖 選手!」
観客「おぉ!!」
観客「〖化物〗か。すごかったもんな。」
はぁ!?俺は負けてるし。
ア「では、呼ばれた選手は壇上へ。」
えー、まじか。納得いかない。
華「行こうぜ、妖。」
時「あぁ。」
閉会式が終わり、インタビューに囲まれた後、みんなと別れて、東京の実家にまっすぐ帰ろうとした。したんだけど…。
木「妖!大丈夫か、お前!」
時「声でかいっす。耳痛い。」
赤「ごめんね、これでも木兎さん結構心配してたんだよ、許してあげて。」
木「今後のプレーに支障は!?」
時「ないですよ。ただしばらくは安静です。」
木「そうか!良かった良かった!」
テンション高いな。
時「あれ?そういや、赤葦さんも来てたんすか?」
赤「あぁ、木兎さんに誘われてね。さっき会ったけどうちの監督も来てた。」
時「へー、なんか大変っすね。」
俺は木兎さんの顔をチラ見してから言った。
木「ん!?なんだ?」
分かってないっぽいな、さすが木兎さん。
赤「チームメイトは?1人?」
時「いや、これから実家に帰ろうと思って。チームメイトは宮城に帰りました。」
赤「そっか、そういえば実家は東京だっけ?」
木「じゃぁ途中まで同じだな。一緒に帰ろうぜ!」
時「はい。」
久しぶりだな。この感じ。
?「時陰!」
誰だ?聞き覚えないぞこの声。ってあいつは…。
時「えっと、喜屋武だよな?」
恨んでるとかかな?本来ならあいつが最優秀選手とるはずだし、実際あいつだと思うし。
喜「今度は1試合全部勝負しようぜ!今度こそお前に負けない!」
時「いや、俺負けてんだけど。」
喜「試合に勝ったけど、勝負には負けた。高校の舞台でリベンジしてやる。じゃぁな!」
時「…。」
木「良いライバル持ったな!」
赤「いや、木兎さん今は…。」
時「平気ですよ。俺は強くない、だから試合に負けた。次は負けないし、最優秀選手の名に恥じない選手でありたい。」
赤「(怪我して変わったかな?)頑張って。」
木「おぉー、かっこいいなお前!」
時「じゃ、いきましょっか。」
妹「妖ちゃん!」
時「!愛奈、なんでここに。父ちゃんたちは?」
妹「先に帰ったよ、夕飯準備とかあるからって。」
赤「誰?」
時「妹です。」
木「そういやいたな。じゃ、妹ちゃんも一緒に帰ろうか。」
妹「うん!」
時「すみません、」
その夜、久し振りに家族でご飯を食べ、数日間実家でゆっくりしてから宮城に帰った。
―夏休み後半―
俺は腕を動かせないので、スクワット、腹筋、背筋を繰り返しながら高校選びをしていた。
時「あー、どうしよっかなー。出来れば宮城のどっかがいいなぁ、引越しとかめんどくさいし。」
ちなみに夏休みの宿題は既に終わってる。宮城に帰ってきた翌日の夜までに全て終わらせた。
時「宮城だと、白鳥沢に青城…ここらが行って確実に勝てるところだよな。あとはキヨねぇのいる烏野…、烏野は昔は強かったはずだよな。なんだっけ…何とかのカラスっていう二つ名付いてたはず。」
しかたない、調べるか。
────〜♪〜♪
ん?電話か、木兎さんだ。
時「はいはーい。」
木「おぉ、出た!」
いや自分からかけてきたのに驚かないでくださいよ。
時「んで、どうかしたんですか?」
木「そうだった…。お前、高校はどこに行くんだ?」
タイミング良いな、この人。
時「いや、まだ決めてないですけど。」
木「おぉ!ちょうど良かった!!」
これは…
木「うちの高校に来ないか?」
ですよねー。
時「いや、あんまり東京の高校知らないんすよね。でも確か木兎さんのとこって梟谷学園高校ですよね?」
木「おぉー!よく知ってたな。」
いや、知ってるよ。全国常連チームだし、バランスのとれた単純に強いチームだし。
木「とりあえず何か聞きたいことあったら赤葦に連絡してくれ、俺は細かいことわからんから!」
あー、そういえば連絡先交換したなぁ。
時「はい、わかりました。」
木「じゃ、俺これから練習だから!じゃぁな!」
時「じゃぁ、また。」
んー、梟谷学園高校ねぇ。強さは申し分ないし、木兎さんもいる。東京に戻るか、愛奈とまた暮らせるのか、それも良いな。
最近忙しくなってて前みたいに投稿するのはキツいかもです。
でも1週間以内に更新はするのでこれからもよろしくお願いします