東方外来訪 交わりの刻 ~繋ぎの糸は新たな合流点~ 作:プレインズウォーカー
だが間違いを主張する事が許されない、そういった事が長引いたらどうなるのだろうか?
そばにいる友達が間違いを教えてそれが後に正しかった事となる、今回はそういうお話である。
パチュリー「その話はしないで、レミィ。」
パチュリーはアリスには知られたくないことだから話さないでほしいと言い出すがそのとたん、レミリアは態度が変わり愛用の槍グングニルを構えて、パチュリーの首元に突きつけて、にらむように話す、その瞳は反論のはの字も異の声のいの字も許さないくらいすさまじいものであった。
レミリア「力の研究にのめりこみすぎて、後先の時、周囲を考えないで振り回したのは誰なのかしら? これ以上言うなら、首と体がわかれる事になるわよ?」
レミリアとパチュリーの会話を見ててアリスには話さないという事に関しては首を縦にふれない、【反論】したら肉体と精神の【断絶】があなたをねじ切りにするわよ? それでもいいのかしら?っと言わんばかりの空気を読み取る。
アリス「レミリア、上海がおびえているから温厚な態度をお願いできないかしら?」
上海人形はアリスの後に隠れてがくがく震えておびえていた、凍りついた雰囲気はドン引きそのものだ。
レミリア「少し大人気なかったわね、アリス。」
アリス「理解が早くて助かるわ、パチュリーに何があったの、どうしてプレインズウォーカーをパチュリーが知っているのよ?」
アリスはなぜ、何でと問いかけるがレミリアは・・・。
レミリア「あわてないの、ちゃんと話すから。
研究にのめりこんだパチェはとても見ていられたものじゃなかったよ、アリス。 小悪魔が指摘したくても指摘しにくい、そういった空気が蔓延(はびこ)っていたのさ・・・。
話す前に・・・咲夜~~!!」
咲夜「およびでしょうか、レミリアお嬢様?」
レミリア「話すとのどがかわくから紅茶をお願いね、アリスとパチェも一緒で。」
咲夜「かしこまりました。」
レミリアは咲夜をよび出して紅茶を持ってくるように頼んだ、話が長くなるとのどのかわきも生じる、水分の補給は欠かせないのだ。
メイド長が紅茶の準備をしている間にレミリアは話し始めた。
~回想・紅魔館(図書館の中)~
小悪魔「パチュリー様、必要なものを買ってきました、ここに置いときますね。」
パチュリー「ありがとう、小悪魔。助かるわ。」
小悪魔はパチュリーに必要なものを買ってきてって言われて【それ】を机に置いた。
小悪魔「何なんですか、パチュリー様、それは?」
パチュリー「それを聞いてどうするのかしら? 聞いて自分の心を満足させたいの?
二束三文の新聞記者(文の事)のような事はどうかと思われるわよ?」
小悪魔は聞かれたくないことだと察知してパチュリーに謝る。
小悪魔「立場を考えないで先走った行動をお許しください、パチュリー様!!」
パチュリー「わきまえを心がければいいのよ。
それとこのことはレミィには話さないででね。」
小悪魔はほっとしたが、同時に不安も感じた、レミリアには話さないでほしいというのがひっかかったからである。
パチュリーが小悪魔には知られたくない【それ】は【外の世界のプレインズウォーカーの書物】であった、パチュリーは図書館の中から退屈をしのぐ本がないか探していたら
【強大な魔力を持った者】の本だった、これを応用すれば、今より強い力を持てる、そういった認識があった、だが、確信となるものがあればと思いパチュリーは子悪魔に頼んで香霖堂に行かせたのである。
香霖堂はさまざまなマジックアイテムを扱う店だが、その店の主はその使い方までは理解できない。
おまけに整理は苦手、おいおい、どこかの白黒のとんがり帽子のお譲ちゃんか。
・香霖堂・
霖之助「これは全く理解できない書物だな、誰か興味を持ってくれるものは咲夜さんの身内あたりかな?」
小悪魔「ごめんください、霖之助さん、何か珍しいものはありますか?
パチュリー様のお使いできたんですけど・・・。」
霖之助「あ、紅魔館の・・・。パチュリー・・・ああ、なるほど。
咲夜さんのところならこれを生かしてくれるだろうな。」
小悪魔「お金はこちらに置いときますね。」
霖之助「しっかりとしたお使いの方だ、僕も助かる。」
小悪魔「何かあったら頼りになりますからね。」
小悪魔は頼まれたものを受け取って紅魔館に帰っていった。
その書物が【パチュリーに研究をのめりこませる】とは思ってもいなかったのである。
~~紅魔館・図書館の中~~
パチュリー「灯火がうまく宿らない! なんでよ!! 大抵の魔術はうまくこなせるのに!!」
小悪魔「パチュリー様、体を休ませたほうがいいですよ。」
パチュリー「黙っていなさい、小悪魔。
これは私の問題よ、はあ、はあはあ。」
パチュリーはプレインズウォーカーの力を得ようと研究にのめりこみすぎていた。
うまくいかない事に苛立ちが隠せず、時には小悪魔にあたってしまうこともあった。
【言いたい事を言う事】と【言わなければいけない事を言う事】は全く違う。
ホントに言ったらアグ二シャインで焼かれることを考えると怖くて言い出せなかった。
小悪魔「パチュリー様が危ない、でものめりこみすぎて聞く耳を持ってくれない、どうしたら・・・。」
レミリア「何追い詰めたような表情をしているの、小悪魔は?らしくないわよ。」
小悪魔「レミリアお嬢様!! レミリアお嬢様と咲夜さんにはお伝えしたほうがいいかなと思っていたんですが私の身が危うくなることを考えると・・・。」
レミリア「お話を聞きましょうか?」
~従者、主とほうれんそう中~(報告(ほう)連絡(れん)相談(そう)
レミリア「パチェは研究にのめりこみすぎて我を見失っているわけね。」
小悪魔「はい、そういうことです。私はどうすればいいんでしょうか?」
レミリア「咲夜には伝えておくわ、小悪魔、あなたはパチェの動きを見ていて、何かあったら、私が【間違いを教えておく】わ。」
小悪魔「わかりました、パチュリー様のことをお願いします。」
しばらくのち、諦めが悪いパチュリーは我を見失うかのように研究に没頭していた。
自分の体には喘息があることを忘れて・・・。
そして、小悪魔が予想していた事が起きてしまう。
パチュリー「げ・・・は・・・。」
パチュリーは研究にのめりこみすぎて横になっていて意識を失っていたのである、子悪魔がパチュリーを見つけた時は小悪魔は急いで咲夜のところに行き、パチュリーを部屋に寝かせ、永琳に力を貸してもらったのである。
永琳「研究によるのめりこみ過ぎね、喘息もあるから薬を出しておきます。
それと、今後はこういった事がないように。」
咲夜「ご迷惑をおかけしました。」
数日後・・・。
パチュリー「ここは、私の部屋・・・?」
目を開けてその場にはレミリアがいた、レミリアはパチュリーの間違いを正そうと・・・。
ぱし!! 右手でレミリアはパチュリーを平手打ちした。
パチュリー「!?」
レミリア「研究ののめりこみもいい加減にしろ!!
いくらやっても届かないものは届かないんだ!!
のめりこみで周囲にいるものがどれだけ振り回された事がどういう意味か、よく考えろ!!」
レミリアは平手打ちをしながらないていた、その手には【間違いを正すという意味も込めて】。
レミリア「小悪魔がいなかったらどうなっていたか分からなかった、それを忘れるな。」
レミリアはパチュリーの部屋から出る。
レミリア「悪役はつらいな・・・。」
咲夜「そんなことはありませんよ、レミリアお嬢様、パチュリー様はわかっていただけますよ、長い友達なのですから。」
レミリア「間違いを正す事がホントの友達っていうものさ、咲夜・・・。」
パチュリーはレミリアが言っていた事を理解して研究を諦めた。
どこで始めてどこで終わりにするかの線引きと考えて。
~レミリア、過去語終了~
レミリア「そういう事があったのよ、アリス。」
アリス「なるほどね、過去に自分が手に入れたいと思っていたものに手が届かなくて、届いたものに嫉妬を抱くのも無理はないわね。」
レミリア「パチェ、落ち着きは戻したかしら?」
パチュリー「冷静さは取り戻したわよ、あの時は悪かったわ、レミィ。」
レミリア「分かってくれればいいのよ、それと謝る相手がもう一人いるんじゃなかった?」
パチュリー「分かっているわよ、レミィ。
アリス、さっきはごめんね、過去がフラッシュバックして煩わせの【衝動】に走って・・・。」
アリス「気にしないでパチュリー、そういった衝動は誰だってあるんだから。」
咲夜「ちょうどいいところでしたね、紅茶をお持ちいたしました。」
レミリア「話を終えてのどがからからだよ、ゆっくり紅茶を飲もうか。」
少女達は紅茶の時間を楽しんでいた。
どうも、東方とドミナリアのプレインズウォーカーです。
自分が正しいと思えば思うほど、意固地になればなるほど幸は遠のいていくものです。
私は間違いは恥ではなく学習するものと考えています、最初は理解してもらう事は難しいけど、時間がたてばそれが正しかったって解ることもあります。
私としては間違いが許されない事が続くと後々大変な事になるという事を、忘れないでほしいですね。