東方外来訪 交わりの刻 ~繋ぎの糸は新たな合流点~ 作:プレインズウォーカー
傘で攻撃する幽香に対して鏡花は自然術の復讐蔦を呼び出し、幽香はチルノにだまされていたことに気づき鏡花に頭を下げて謝る、鏡花がチルノの勘違いで困惑していたため霊夢について、幻想郷という次元について幽香は話し始めるのであった。
~太陽の畑・幽香と巫女一緒~
幽香「あなたは私と同じく外の世界から来たのね、だったらこの幻想郷という世界と霊夢について知っておく、いえ知らなくてはいけないことよ、外の世界の巫女さん?」
鏡花「気にしないでください、お花畑の管理人さん。
私もいけなかったのです、妖精の戯れに巻き込んだ原因は私ですから。」
幽香「チルノのことは気にしないで頂戴、妖精はおバカがほとんどだから。
それと私はお花畑の管理人って呼ばれるのは好きじゃないわ、私はこれでも妖怪よ、私には風見幽香って名前があるの、呼び捨てなり、敬意を込めてあなたの好きなようによびなさい。」
鏡花「妖怪とは信じられませんね・・・私は呼び捨てなんてできません、幽香さんとよばせていただきますね、それと外の世界の巫女っていうなら、私は鏡花(きょうか)という名前がありますよ。
私のことは鏡花とおよびください。」
幽香「あなたのような物分りがいいのは嫌いじゃないわ、うふふ。
家でもてなしてあげるわ、鏡花。」
そういってお互いの事を紹介して、幽香は自分の家に鏡花を招きいれて客人としてもてなすのであった。
幽香は外見は人だがアリスと同じく妖怪である、人、妖怪、種族、部族を関係なく見るまっすぐな瞳を持つ鏡花のことが気になった、怖いもの知らずなのか、無自覚なのか・・・。
幽香は紳士的な態度をとるが、時々外見が怖く見られたり、怖い顔を見てドン引きされるのをすごく気にしている、外見で私を判断しないで、違った視点で見てほしいと思うが、その行動は時として【謝った指図】と見られてしまうこともある、自分には悪意の意図がないのに、外見が怖い、肌の色が違う、顔を見ただけで関わりを避ける、力が違いすぎる、根も葉もない噂が悪い風に流れてしまう事、真実という【思い起こし】というピースの中に1つか2つの嘘が交わるとどれが真実で偽りか冷静な判断ができなくなってしまう、5の山から2つの束を分けてどちらのグループに真の山と嘘の山に分けるかはまさに【嘘か真か】。
真(まこと)と思わせたいのにそれがかえって裏目に出てしまうのは皮肉で違う意味で悲しいものだ、外見だけで判断されてはたまったものじゃない。
幽香「霊夢からもらった緑茶よ。鏡花、あなたは私のこと怖いと思っている?」
鏡花「緑茶をいただきますね・・・。怖いと思ったのは最初だけですよ、幽香さん。
はじめは怖いと思うのも長く見ていけば怖いとは感じませんよ、個人差はありますが。
ところでここの向日葵畑は夜中大丈夫なんですか?」
幽香はあなたには怖いものがないのかしら、ある意味でうらやましいものだわって思いつつ夜中は大丈夫なのかというのがひっかかった。
幽香「夜中が大丈夫なのか?何でそう思ったのかしら?」
鏡花「この幻想郷は何でもありの世界ですよね、向日葵畑の真夜中、鬼火(ウィルオーウィスプ)の類に火が宿った輪が道中を通ってここら辺が火事になったら大変な事になるのではないのかと・・・。」
幽香は鏡花の考えにコケっとする、コケはコケでも《鶏のコケコッコー》ではないし、苔だらけの【苔男】でもない。
幽香「あなたって発想がぶっ飛んでいるわね、なんでもアリの世界だけど、そういった事は起きないわよ。本題を話しましょうか、鏡花、霊夢と幻想郷についてをね。」
鏡花「わかりました、幽香さん。ご指導のほどよろしくお願いします。」
幽香「私は寺小屋の先生じゃないわ、別にいいけど。」
鏡花のぶっ飛んだ発想と少し天然なところに苦笑をする幽香、さて知っておくべき事を教えてあげないと・・・緑髪の向日葵畑の管理人(管理妖怪?)は本題に入って話し始めた。
~その頃のチルノ~
チルノ「あたいはどこまでやればいいんだよ・・・大ちゃん、助けてよ。」
大妖精「それは出来ないよ、チルノちゃん。
慧音先生が自分でまいた種は自分で刈り取れって言っていたよ。」
チルノ「自分で刈り取るなんてめんどうだよ、こんなのは凍りつかせればいいんだい!!」
チルノは、幽香に嘘をついた罰として向日葵畑の修復を行っていた、大妖精がいるのはチルノの監視のためだ。
大妖精「大事にしているものを傷つけられたらチルノちゃん悪化するよ?
凍りつかせたら幽香さんが黙っていないよ?」
チルノ「最強のあたいはなにをしようと勝手だろう。」
大妖精「そんなことしたら私の立場もどうなるか、踏み止まって考えたほうがいいよ、チルノちゃん?」
大妖精は関係悪化を避けたいためチルノを説得させようとするが最強、最強のバカの一つ覚えみたいでチルノは聞く耳を持とうとしない、そこにとある姉妹とこうもりの翼の少女と鎌を持った少女四人組(夢月館のメンバー)がやってきた・・・。
夢月「最強、最強ってわめくけど向日葵を傷つけようとするなんていい度胸しているね、バカ妖精。向日葵を傷つけることが主の侮辱、そう考えていいよね、幻月姉さん?」
幻月「ええ、同じ気持ちよ、夢月。」
くるみ「さっきから一部始終を見ていたけど友達が考えを改めさせようとしているのに、何で向き合おうとしないのかな?」
エリー「幽香様に変わって、首を跳ね飛ばしたい・・・そういう気持ちを表に出さずにはいられませんわ・・・。」
チルノは四人組の威圧に負けて言葉が出ない、エリーが愛用の鎌をチルノの首に当てたいくらいだった。
大妖精「あの、すみません。
皆さんの怒りがおさえられない気持ちはわかりますが、冷静になってください。
幽香さんが目の前にいたらどう思うか・・・。」
くるみ「幻想郷の中の妖精は大抵はバカだけど、頭脳が高い妖精もいるんだね。」
エリー「本来なら首を切り落としたいところですが、向日葵畑が血まみれになるのは幽香様の怒りを買うことになりますから、それは勘弁しますわ。」
チルノは大妖精の説得で首をはねられることは免れたが、大妖精からはこっぴどく怒られる、チルノは同じことはやらかさないように手入れを続ける。
~幽香・鏡花にお話中~
幽香「いい鏡花、幻想郷は異変というものがあるわよ。」
鏡花「異変ですか? それは天変地異が起こるくらい【大変動】と考えていいのでしょうか?」
幽香「異変だからって大きい変動が起きるわけではないのよ。」
鏡花「それでは、普通では今まであったことが何かしらのきっかけで起きなくなることですか?」
幽香「そうね、ある時は季節の移ろいが滞ったり、または空の塗り替え、実りがなかったりそんなところかしらね。」
鏡花「異変なくして幻想郷あらずですか?
それだったら解決者の存在が不可欠なのでは?
異変が続いたらこの世界の灯火もつきてしまいますよ?」
幽香「その解決者が霊夢よ。」
鏡花「霊夢さんですか?」
幽香「そう、博麗霊夢、楽園の素敵な巫女さんよ。
異変の解決者であり妖怪退治のスペシャリストよ、霊夢は。
霊夢は人で誰からも愛されて、人、妖怪問わず魅力があるのよ。」
鏡花「妖怪に愛される巫女・・・時として人と妖怪の対立はありますね。」
幽香「今の一言ぐさってきたわよ?」
鏡花「あ、ごめんなさい。私はそういうつもりではなくて。」
幽香は鏡花が話を聞いてくれるのがうれしかったのか機嫌がいい、幻想郷には異変と呼ばれる現象があり、起きていたことが何かしらの事で起きなくなる事だ。
首謀者とは言い方が悪いが異変を起こす者はそれなりの理由がある、行動あるならそこには理あり、一定の現象をそのままにしておきたい、季節の変動なしで自分にあった季節を独り占め、秋を邪魔されたくない、夜明けを許さない月、退屈しのぎのために天空から岩石を落とす、扱いの不満、空から船、霧による蝕みそういったものだ。
これを外の世界で言うなら飛行機が飛ぶところの滑走路、【真に暗き時間】、多くの飛行機が飛んでいる最中に滑走路の光が消えてしまったら、大変な事になるのは容易な想像がつくからだ。
コン、コン。
幽香の家の玄関からトビラを叩き、幽香が出る。
幽香「一体誰かしらね?少し様子を見てくるわ、鏡花。」
鏡花「はあ・・・。」
~少女達【新緑の合流点】~
エリー「幽香様、お久しぶりですわ。顔出しのついでに向日葵にちょっかいを出そうと考えておいた妖精に【威圧】をかけておきましたわ。」
幽香「懲りないわね、チルノは学習というものがないのかしら?」
くるみ「最強、最強って言うけど簡単に倒されるくらい甘くはないわよ、あの妖精は自覚を促すべきよ、幽香の力で懲らしめる事も考えるべきじゃないの?」
幽香「そういった力の解放をすると私が霊夢と紫に幻想郷を破滅させる気!?って怒られるからできないわよ。」
夢月「でも、ああいった妖精は付け上がらせる隙を与えないのが普通じゃないの?」
幻月「私も同じ考えよ、少しでも付け上がらせたらいい気になって仕返しに来るのが見えてくるわよ。」
幽香「みんなの言いたい事はわかるけど力加減ができない私の立場を考えて頂戴。」
夢月館のメンバーが久しぶりに訪ねてきた、付け上がらせる隙は与えないほうがいいというのに対して少し困惑する幽香だった。
このタイミングなら話しかけても大丈夫だなと思い鏡花は声を出す。
鏡花「あの、幽香さんこの方々は・・・?」
幽香「あら、浮かせてしまってごめんなさい、鏡花。
この子達は夢月館にすむものよ、敵意はないから安心して。」
くるみ「見かけない顔ね、外の世界から来たの?」
くるみはあまり見ない顔だなと思い、好奇心を満たすかのように鏡花を見る。
幽香「ちょうどいいから軽く自己紹介をすませておきなさい。
おろおろ戸惑いが出てるわよ」
エリー「私はエリーと申します。」
夢月「メイドの夢月よ。」
幻月「天使(嘘)の幻月です。」
くるみ「私はくるみ、あなたは?外の世界の巫女さん?」
鏡花「私は鏡花(きょうか)と申します、よろしくお願いします。
皆さん、すごく仲がいいんですね・・・。」
幽香「そんなにうらやましいものかしらね?」
鏡花「すごく・・・いい・・・です。
私は・・・私はお二人(ひまわりとホルス)と出会うまでは一人で・・・つらいのが・・・。」
ぐす・・・鏡花は泣き出す、その姿を見て幽香は困惑する。
幽香「そんなにないて、何があったの、鏡花、あなたの過去に・・・?」
くるみ「何があったのかは知らないけど吐き出したほうが楽になるよ。」
そういわれて肩の荷が下りたのかのように鏡花は語りだす。
鏡花「話します・・・。
私は巫女の修行をしていて、みんなに認めてもらえるように修行の繰り返しでした・・・。
ようやく認めてもらえて【木霊】の力を使えるようになったんです・・・。
みんなに認めてもらえた、これで自分の存在価値が見出せるって思った時に・・・私が修行を受けていたところは襲撃を受けてしまいました、その光景は残酷すぎてショックが隠せなくて、私は別の用事でその場から離れていたので難を逃れたのですが・・・襲撃で私は唯一の生き残り・・・生き残っている事がわかったらいつ刃を向けられるか、わからない。
自分の安全が精一杯でした、私は誰でもいいから認めてもらいたかった、自分の存在価値を見出せるって矢先に・・・。」
鏡花の話を聞いて幽香はやさしく抱きしめて鏡花は今まで経験した事がない暖かさを感じた。
鏡花「・・・幽香さん!?」
幽香「そういうつらい過去があったのね・・・私と夢月たちと話しているのを見てうらやましいって思うのは無理もないわ、よほどつらかったでしょうね。」
鏡花「つらかったです、ホントに・・・自分が無価値なものと思うこともあったものです・・・。幽香さん、少しの間このままでいてもらえますか?」
幽香「いいわよ、鏡花あなたは無価値じゃないわ。
助けられなかったからって自分を攻めても後で疲れるだけよ、自分を大切にするのよ。」
鏡花「ありがとうございます!!」
鏡花の涙は【永遠あふれの杯】にこぼれるくらいもののだった。
くるみたちは空気をよんで2人きりにしてその場を去る。
幽香は心中の中でつぶやく・・・。
くるみたち、空気をよんでくれてありがとう。
鏡花を霊夢のところに案内してあげなくちゃ・・・。
~~紅魔館・屋敷の外~~
魔理沙「さて、パチュリーの反応を試してみようかな?」
魔理沙は姿が見えない状態で屋敷の外にいた、アリスに気づかれそうだったが、気づかれずにすんだ。
屋敷の探検はどうなるか!?
~次の刻語~
魔理沙は新しい魔法を試そうとパチュリーがいるところに侵入する、白黒紫のやりとりは紅魔館の日常茶飯事。
次の交わりの刻はどうなるか!?
9の刻 白黒に晒し台と戒め冠と上海の槍