東方外来訪 交わりの刻 ~繋ぎの糸は新たな合流点~ 作:プレインズウォーカー
鏡花は襲撃にあったグループの唯一の生き残りであることを告白する、鏡花の姿を見て幽香は鏡花を優しく抱きしめる、その抱きしめに特別な温もりを鏡花は感じるのであった。
一方魔理沙は紅魔館の近くにいた、知識という本を狙って・・・。
~紅魔館・外から屋敷の中~~少女透明中~~
魔理沙「この粉は大成功なものだな、私としては最高の傑作のぜ。」
にししししっと魔理沙は満面の笑みだった、あらゆるものを調合して出来た粉をふりかけて透明のように見えるからだ。
透明、それは【不可視】で目に見えるものが見えず、はっきりとした認識ができない。
認識が出来なければ目標の確認もままならない、なぜなら【その場にいないかのように】誤った認識に誘(いざな)われてしまうからだ。
誤った認識は予想もしないことを生み出す、特に何かを編みこむ作業の場合は。
外の世界ではパラシュートというものがありそれは着用していたものが空から地上に着地する時、【空から地上に落ちるまでの間に閉じていた傘が広がっていき、着地した時の衝撃を和らげる】。
これはスペースシャトルも同じである、大気圏から地球に落ちる時、パラシュートが搭載されているからだ、ただし、それは正しい編みこみをしていたらの話。
何かを編みこむ作業、それもパラシュートの類の物は作業を担当するに際し【利き腕じゃないものが混ざっていてはならないし、絶対にあってはいけない。】
折り込む作業の担当者は全員同じ利き腕でなければならない、その中に1人か2人が利き腕じゃないのが混ざっていたらどうなると思うか?
折り込みが逆になりパラシュートが正しく動かない上に直撃落下の衝撃が大きくなってしまうのだ。
喜劇の帰還が悲劇の帰還になってしまったらたまったものじゃない。
黒歴史を刻み込む事になったら目も当てられない。
魔理沙のほうに戻ろう、魔理沙はパチュリーのいる図書館から本を盗もうと(同時に作ったある魔法を試すのも含めて)たくらんでいた、だが、パチュリーは何も対策を考えていないわけではない、一時は【稲妻】がほとばしる網を館の外に張る事を考えていたが、これはいくらなんでもやりすぎで建物の負担が大きすぎると思い、断念した。
だが、電磁バリアが不可能でもアラームのような類【侵入警報】ならその限りではない。
魔理沙「パチュリーのことだから私が入ってきたらすぐに対応できるような罠を仕掛けているのは目に見えるように分かるな・・・さて、どうやって警報を封じたほうがいいかな・・・。
警報はアリスの人形で言えば無数の糸で出来ているものだからな、物理的な攻撃はバレバレだし、う~んどうしたものかな、実験と入手の一石二鳥は難しいのぜ。」
魔理沙は少々つぶやきながらぺんぺかぺんぺんぺんっと頭に電球マークがついたかのように【天才のひらめき】。
魔理沙「警報の音を掻き消すこの、飛んだ魚にクリーンヒットをさせるこの方法があれば、一石二鳥も夢じゃないのぜ!!
さ~て、私が開発した【対抗呪文】の切り刻みで・・・。
見えざる鬼火ご~~~!!」
魔理沙が開発した見えざる鬼火は特定の警報だけを無力化させるように切り刻む、警報は違う意味で結界、だがその一部が錯乱したらどうなるだろうか?
信号を送れなくなってしまい、伝達ができなくなってしまう。
だが、パチュリーはそういった事は予測していた。
~紅魔館・図書館~
小悪魔「パチュリー様、警報の音が出ませんよ、どうしましょうか?」
パチュリー「落ち着きなさい、あまりおろおろしないの。
警報の無力化に便乗するかのように・・・なるほどそういうことね。」
パチュリーがはった侵入警報は魔理沙が作った魔法の効果で一部が弱く感じていた、魔理沙はこれぞよいところといわんばかりに同時に侵入して姿が見えないまま宝の山を物色して【強欲】を満たそうとしていた、だが満たそうとする前に・・・。
パチュリー「私が作った侵入警報の結界を破るなんてどういった魔術を開発したのかしら?
あなたがそこにいるのは分かっているのよ、魔理沙?」
げげって魔理沙は動揺を隠せない、それと同時に不可視の効果が切れてしまう。
不可視といえど所詮は時間制限あり、魔法も所詮は幻だ。
魔理沙「しまった、術が切れた!!」
パチュリー「動揺は隠せないようね、魔理沙。
目に見えなくする方法は付け焼き刃よ、私が簡単なテクニックでだませるほど私はバカじゃないのよ?
でも、侵入警報をいかに無力化させたのかは気になるわね、一体どうやって無力化させたのかしら、研究として聞いてみたいところね。」
パチュリーはか、か、かっと歩きながら魔理沙を袋小路に追い詰めようとする、無論愛用の八卦路を取り出して逃げ道に走る事を考えているのは計算ずみだ。
紅魔館の図書館はものすごく広く、時に少女達の弾幕ごっこの舞台になる事もある。
パチュリーは知識と魔術は長けているが喘息に悩みを抱えているため外に出ることは少ない、だが喘息の調子が良い時はアリスに匹敵するくらいはっちゃっける事もありそうなったら誰も止められない、無論、それは長く続くものではない。
パチュリー「黙っていないで口をあけなさい、あけないとウンディーネで溺れさせるわよ?」
魔理沙「そこまで言うなら仕掛けを教えておくのぜ、侵入警報なんて一部の不具合をわざと起こさせれば、機能不全は時間の問題、警報の繋がりを無力化させる小さい鬼火を仕込ませておいたのさ、警報の音は【耳障りの反応】をまねくのぜ。
その耳障りな反応を無力化させるように考えたのぜ、私なりにな。」
パチュリー「侮れないわね、侵入警報を作った私がうぬぼれていたわ。
それと、ここからどうやって抜け出そうとするのかしら?
本は返してもらうわよ!!」
魔理沙「おいおい図書館の大賢者さんよ、知識がいくつあってもその知識は外で発揮されなきゃ何の意味も持たないのぜ。
この白黒の魔理沙さんが一部生かしてあげようと思っているのにな。」
パチュリー「何ですって!?」
魔理沙「そんなわけでいただいていくのぜ~~!!」
パチュリー「あ、しまった!!」
魔理沙「これは借りていくのぜ~~~。」
なんてこった、まだ読んでいない本があるのに・・・。
魔理沙は八卦路からシュートを放ち図書館から大きい穴を作って逃げ出す、子悪魔は追いかけようとするが、パチュリーが喘息を起こしたため子悪魔は追跡中止を余儀なくされる。
~少女図書館から脱出~魔理沙・空、ホルス・地上~
魔理沙「今日の収穫はそれなりだったのぜ、さて自宅に向かうのぜ。」
魔理沙はほうきに乗って図書館から盗んだもの(魔理沙に言わせれば戦利品)を担いで自宅に向かう途中だった、その姿をホルスは偶然見かける。
ホルス「空を飛ぶ魔術師か・・・少し試してみるか・・・【目くらましの呪文】!!」
ホルスは目がくらんでまぶしい光を放つ、魔理沙はそのまぶしい光を見てパチュリーが追いかけてきたものと勘違いしてよける。
魔理沙「パチュリーのやつ今日は絶好調なのかな、まさかな・・・。」
ホルス「目くらましを避けてもこれはどうかな・・・。
【呪文詰まりのスプライト】!!妖精よ、無数のこうもりのように戯れを【妖精の計略】!!」
魔理沙が勘違いしてしている間にホルスは無数の妖精が悪戯を仕掛けて考えている事に邪魔をする妖精の計略をかける、無数の妖精が魔理沙の目や耳にちょっかいを出す、ローウィン次元の妖精は頭の中を覗き込む【強迫】、【思考囲い】といった戯れが好きなのだ。
魔理沙「このままじゃ落ちる・・・しまった!!」
妖精の戯れに邪魔をされて魔理沙はほうきのコントロールを失い魔法の森の落ちてしまう、その後をホルスが追うように・・・そこをたまたまアリスが通り落下の様子を見ている。
アリス「魔法の森に落ちるなんて、らしくないわね。
もう片方の男は誰かしら、少し様子を見たほうがいいようね・・・。」
魔理沙は頭の直撃は受けなかったが、少し目を覚ました後には身動きが取れなくなっていた。
魔理沙「いたいのぜ・・・。
妖精が出てきて錯乱になるわ、落ちるわで・・・。
何だよ、これ身動きが取れない!?」
ホルス「身動きが取れない間に【不眠の晒し台】をかけさせてもらった、満足に動く事はできないうえに眠る事が苦痛になる呪文だ。」
魔理沙「一体何者なんだぜ、あんたは?この晒し台を解いてもらいたいのぜ。」
ホルス「そういうことを言える立場かな、人の物を盗むとはよくないな、テレパスでわかる。」
魔理沙「あんた、なぜ私が物を盗んだってことがわかったのぜ?」
ホルス「私には【テレパスの才能】があるからな。
他の人の情報が勝手に流れてくる事があるのだ・・・。」
魔理沙「めちゃくちゃのぜ、心を読み取る覚り妖怪か・・・のぜ?」
ホルス「少し頭に戒め冠を刻み込ませて反射神経でわからせないといけないようだな・・・。」
ホルスはしてはいけない事をすると頭に頭痛が出る戒め冠を魔理沙の頭の上に出す、それを埋め込ませようとする・・・。
魔理沙「その光っているものを私の頭にはめようとしてどうするんだ!?」
ホルス「この戒め冠はしてはいけない事をすると頭痛が起きて体を蝕む、よからぬ行動をしなければ頭痛は起きない。」
魔理沙「やめろのぜ!!」
ホルス「はい、そうですかといわれて首を縦にはふらない。
自分の行動を恨むんだな・・・。」
そういってホルスは魔理沙の頭に戒め冠を刻ませようとするが、【突然のショック】が入り込むかのように戒め冠を刻ませようとするホルスの手はアリスが操る上海人形の糸で封じられていた。
アリス「待ちなさい!!」
魔理沙「アリス~~~!?た・助かったのぜ・・・。」
アリス「これはいくらなんでもやりすぎよ!!
見ていて耐えられるものではないわ。
今すぐその冠の魔法をやめなさい、魔理沙にその冠をはめ込もうとするなら、私と上海が黙ってはいないわよ?」
アリスの魔法糸は応用すれば鋼糸のようにすることも出来なくはないが、そういった場面は魔理沙には見せたくない。
アリス「さあ、どうするのかしら?
その晒し台と奇妙な冠を解すのかしら、逆の行動をとるのなら人形のようにしてもいいのよ?」
ホルス「気の強いお嬢さんだな、術は解除するから封じ糸は解除してもらえないかな?」
アリス「あら、あなたずいぶんあっさりね。諦めの悪さと強情と思っていたけど・・・。
封じ糸は解除するけど、奇妙な事を起こそうとしたら上海人形の槍があなたを貫くわよ?」
ホルスは不眠の晒し台と戒め冠の術を解除した、解除した後で魔理沙はたまっていた恨みを爆発させるかのように八卦路を使おうとするがアリスに止められる。
魔理沙「よくも奇妙な術で私の体の動きを封じたな、マスタースパークで逆の戒めを教えてやるのぜ!!」
アリス「八卦ロを解放しようとするのはやめなさい、魔理沙。
戒めのきっかけはあなたの方よ?
どうせ、パチュリーの図書館からでしょ、違うかしら?」
魔理沙「・・・。」
アリス「黙っているとは図星ね、パチュリーから本を借りている私の立場にもなって頂戴。」
ホルス「先ほどはすまなかった、盗みはよくないと思っての行動だったのだがね。」
アリス「そういった行動が裏目に出るということも頭に入れておくべきよ、あなた。
それと【これ】(魔理沙)には何を言っても無駄よ。」
アリスが魔理沙のことをこれっていった事に魔理沙はぷっつん。
魔理沙「私のことをこれとよぶなのぜ~~~!!」
アリス「それにしてもあなたは見かけない顔ね、外来人かしら?」
ホルス「私は外来人だ、【人形使いのプレインズウォーカー】アリスさん。」
アリス「あなたなぜ、私がプレインズウォーカーだって知っているの!?」
ホルス「【プレインズウォーカーの灯火】が宿っている事を感じ取る事ができるからだ。こういう私もプレインズウォーカーだ。」
魔理沙「アリス、一体プレインズウォーカーとはなんなのぜ?
この魔理沙さん、話についていけないのぜ。」
アリス「あら、ごめんなさい。説明すると長くなるから、理解には遠く及ばないでしょうね、私と・・・。」
ホルス「私の名前はホルス。
神聖と精神と邪術を操るプレインズウォーカーだ、少しでも理解できるように教える努力はしよう、白黒とんがり帽子のお嬢さん?」
魔理沙「私には霧雨魔理沙って名前があるんだぜ。」
ホルス「では、魔理沙さん。」
魔理沙「私は呼び捨てでいいのぜ。」
ホルス「では、マリソン。」
魔理沙「私は走るのに強い体力はないのぜ。却下のぜ。」
ホルス「では、マーキュリーさん。」
魔理沙「私は水星ではないのぜ、退きのぜ。」
ホルス「では、マッハマリサ。」
魔理沙「私は高速スピードで飛べるわけじゃないのぜ。下げるのぜ。」
ホルス「それならまりちゃん。」
魔理沙「私をバカにするな、下にのぜ。」
ホルス「そういうなら・・・。」
魔理沙「私のあだ名を考えるようなやりとりはやめろのぜ!!
いい加減にしないと八卦路をかますのぜ?」
ホルス「悪かった、悪かった魔理沙。」
魔理沙「そういえばいいのぜ。」
アリス「あなた達は一体何をやっているのよ。ある意味でいいコンビね・・・。
私の家で紅茶を入れるから落ち着きなさい。」
ホルスと魔理沙のやりとりは漫才のように見えてアリスは苦笑いだった。
白黒魔法使いとプレインズウォーカー2人は人形使いの家で紅茶を飲んでお互いのしこりをなくすかのように紅茶を楽しんでいた。
ひまわり「この神社が幻想郷を支える場所・・・。【根縛りの岩山】みたいじゃな、長い階段が面倒じゃが上ってみようかの・・・。」
少し悪ふざけで魔理沙のあだ名を考えるのを入れてみました。
別の名前を考えるのは頭の中にとどめておきましょう、幽香さんが聞いたら大変な事になるな。