神様のフレンドリーな執事【不幸と数倍の幸福】 作:家政指令部
翼を畳んでお休み・・・ただ、今はきっと空の星だってあなたを見守っている
星が消えても私はずっとあなたを見守っている
今日この日の物語はここでおしまい・・・でもきっとその先はある
幸せな物語はまだまだ続く・・・よく眠ってまた明日
「・・・んっ」
いつの間にか寝てたのか・・・
確か昨日は・・・!?
「しまった!!?」
「おや?おはようございます」
「!?」
「お早いんですねぇ・・・ああ、朝御飯がもう少しで出来上がるので待っててくださいねぇ」
そう言うと謎の男・・・(恐らくステイルの言っていた旅神命という男だろう)は台所に歩いていった
ここは?・・・そしてステイルは?
「ああ、お仲間さんなら隣ですよ」
「隣?」
「ここは私の住んでいる部屋。お仲間さんは隣の中条さんの住んでいる部屋ですよ」
インデックスちゃんもこの部屋に隔離してますよ・・・と言い残すと男は台所の扉から出した頭を引っ込めた。
ふと気配を感じて横を見る
「あ、居た・・・」
「朝御飯ができましたので置いておきますね」
「!?」
いつの間に!?
「インデックスちゃんと一緒に食べてくださいね・・・あ、お皿は洗わなくていいですよ」
「お前は何処に?」
「私は中条さんの朝御飯も作らないといけないので・・・さて、インデックスちゃん、行ってきますねぇ」
そう言うと男は出ていった
「・・・・・・イッテラッシャイナンダヨ・・・」
・・・
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【一部の男性陣には厳しい命】
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なんなんだこの男は!?
「こら、起きなさい!!!」
「あと五分・・・」
「駄目です!!!ほら、魔術師さんも起きてるんですよ!?家主が恥ずかしいでしょ?」
まるで・・・母親の様だ・・・
いや、実際こんなものなのかは知らないのだが
「あ、魔術師さん…朝御飯できているのでどうぞ・・・」
「あ、ああ…どうも」
なぜだ!?敵の筈なのになぜ姿勢が低くなる!?
なぜお礼を言っているんだ!?
「夏休みでも早寝早起きですよ!!!」
「わ~」
日本食か・・・ふむ
「あ、旨い・・・」
「う~ん・・・は!?敵!?」
「中条さんは一体何と戦ってるんですか?」
「・・・多分僕の事じゃないのかな?」
「あ、それもそうでしたね」
「あれ?なにこの空気・・・あ、そういや寝てたの引き摺って連れて帰ったんだっけ」
「ひ、引き摺って連れて帰った?・・・妙に背中が痛いのはそのせいなのか?」
「ところでインデックスは?」
「インデックスちゃんなら隣で女性の方とお食事中ですよきっと」
「おい!?大丈夫なのか!?」
「大丈夫ですよ」
「おいおい・・・まあ、命が言うなら・・・」
「だってあの部屋私が改造してますから・・・さながらフォートレスルームですよ」
「あ、漫画的な彼女は信用できますから的な展開じゃないんだ・・・」
何なんだ・・・