予告通り、番外編です!
みなさんお待ちかね(?)のISガールズVS鬼嫁アンナです(笑)
皆さんからいただく感想を見ていて思ったことが一つ。
「みんなどんだけアンナ好きなんだよ!」
筆者もこの話を書きたくてしょうがなかったです(笑)
それではどうぞ!
―side Ichika
俺は今一人で電車に乗っている。いつもは、部屋に戻っても箒がいるから、一人になるということはほとんどない。それはそれで楽しいのだが、一人も中々悪くない。IS学園に入学が決まった時は、高校生活を男友達と過ごすという日常を半ばあきらめていた俺だが、今では、もう一人の男性IS操縦者の葉がいる。そして、俺は今その葉の家に向かっているのだ。他のみんなは先に行っているが、俺は用事(千冬ねぇに頼まれた雑用だが・・・)があったため、一人遅れて向かっている。俺たちが今日家に来ることを、葉は知らない。みんなで、「どうせならサプライズにした方が面白い!」という話になったからだ。みんなはもうそろそろ着くころだろう。葉のやつがどんな反応するのか見れないのが残念だが、後で聞いてみることにしよう。それでも、喜んでくれているといいな・・・。
1時間後―
どうしてこうなった。葉の家についたら、セシリア、シャルロット、ラウラが、知らない綺麗な女の人(葉のお姉さん?)と睨み合ってるし、その横で箒はどうしていいかわからない様な感じでオロオロしてるし、鈴が目で「お前が何とかしろ」と俺に訴えてきてるし、当の葉本人は部屋の奥で倒れてるし(あ、右の頬に紅葉マークついてるし)。
・・・どういう状況?
―side out
時は遡り、ちょうど箒たちが到着した頃―
「ここが、葉の家・・・」
「立派っちゃ立派だけど、随分古そうな家ね~」
「インターホン押しますわよ」
セシリアがインターホンを押す。全員の予想に反して、中から女性の声がする。出てきたのは、金髪の美人であった。
「で、誰よアンタたち?」
「わ、私達は、IS学園での葉君のクラスメイトです」
「葉の・・・?」
「ただいまー。買い物行ってきたぞ・・・って、どうしてお前らがいるんだ!?」
玄関で話している時に、ちょうど買い物に行っていた葉が帰って来る。みんなが期待していた通りの驚いた顔であったが、特にセシリア、シャルロット、ラウラにとっては、それどころではなくなってしまっていた。その様子を見て、アンナは悟る。彼女たちは敵であると。
「そういうこと・・・。葉、ちょっとこっちへ来なさい」
「へ?お、おう」
葉がアンナの元へと近寄った瞬間、アンナは葉の胸倉をつかみ、葉の頬を叩いた。あのハオでさえ避けることのできなかった幻の左が炸裂した。
「どういうことか詳しく話してくれるんでしょうね」
「いや、もう気絶してますから!」
「口から魂とか出てそうなほど間抜けな顔して気絶してるわね・・・」
「大丈夫よ。人間この程度で気絶なんてしないわ」
「さすがにやりすぎではなくて?いくら葉さんのお姉さんとは言えこれは・・・」
「私は葉の姉じゃないわ。許嫁よ」
「「「「「はあ!?」」」」」
驚愕の新事実。世界で2人目の男性操縦者にして、セシリア、シャルロット、ラウラにとっての思い人には、高校生にしてすでに許嫁がいたのであった。
そして現在―
アンナが葉の許嫁であると知ってから、葉に思いを寄せる3人はしばらく放心状態になった後、それぞれの思いから、一様にアンナを睨みつけていた。
セシリアは、悔しさに顔を歪ませていた。
(葉さんに許嫁がいたとは・・・。いえ、別に葉さんは騙していた訳ではありませんわね。それでも、悔しい!!)
シャルロットは、今にも泣きそうなのをこらえていた。
(葉には許嫁がいたんだね・・・。やっぱり、僕はあきらめなくちゃいけないのかな?やだよそんなの・・・)
ラウラは、自分に言い聞かせるようにして、強く思っていた。
(許嫁・・・。完全に調査不足だった。確かに、まだ私は葉のことをあまり知らない。だが、だからと言って、この思いまで否定はさせない!)
箒は、常識と照らし合わせて考えていた。
(高校生で許嫁・・・。流石に早くはないのか?いや、でもこの家の感じからして、かなり歴史のある家のようだし、旧家とはそういうものなのかもしれないな)
鈴は、一人妄想の世界へと旅立っていた。
(許嫁か・・・。もうこの年で結婚相手が決まってるのよね。私がもし今から結婚を前提に一夏と付き合ってたら・・・。グヘへへ)
一夏は、単純だった。
(許嫁か。すごいんだな、葉の家は)
葉は・・・ほんのひと時の平穏な夢を見ていた。
膠着状態に、しびれを切らし、ラウラが宣言する。
「貴様が許嫁であろうと、私はあきらめない。例え葉を嫁にできなくても、愛人であろうと、愛し合えさえすればそれでいい!」
「ラウラ・・・」
「ダメよ、葉の妻になれるのは私だけ。愛人なんて許さないわ」
「それでも!あきらめる理由になんてなりませんわ!」
「そうだよね・・・。先のことなんてわからない。例え許嫁がいたとしても、これから振り向いてもらえるように頑張ればいいんだ!」
ヒートアップする4人、気まずそうにしている2人、未だ妄想から帰ってこない1人、そもそも意識のない1人。混迷を極めるこの状況を打ち崩したのは、新たな来客だった。
「女将!旦那が帰ってきてるってのは本当ですかい!?」
「葉君!」
板前修業中の竜こと梅宮竜之介と、森羅学園に通う小山田まん太が、葉に会うため駆けつけたのだった。
「俺の上達した料理を食べてもらおうと思って、昼飯作りに来たんすけど、お邪魔でしたかね、こりゃ」
「えーっと・・・。みなさんどちらさんでしょう?」
「わ、私達はIS学園の生徒で、葉さんのクラスメイトですわ。それでその・・・」
「はあ・・・、あんた達もタイミングが悪いわね。いいわ、理由はどうあれ、全員葉に会いたくてわざわざ来たんだもの。妻として、踏ん張り温泉の女将として、お昼ご飯くらいはもてなさなくちゃいけないわ。竜、料理をお願い。まん太、葉を起こして。それと、あんた達は、食器の準備と配膳!」
「あれ、日本のおもてなしって、お客さんにしてあげるんじゃ・・・」
「つべこべ言わずにやる!」
「「「「「は、はい!」」」」」
結局、全員で食卓を囲むことになった。
因みに、気絶から起こされて、訳の分からない葉とアンナの最初のやり取りは、
「今日のトレーニングは10倍よ」
「げ、もう
「文句ある?」
「い、いえ、ありません・・・」
という理不尽なものであった。
夕方―
「それでは、私達はこれで失礼する」
「一時はどうなることかと冷や冷やしたけど、結構楽しかったわ!」
「それなら良かった。お前らも気をつけて帰れよ」
箒と鈴が言い、葉が返す。仲良くなってきたところで、帰る時間が来てしまい、5人は夕焼けの中見送られていた。
「アンナさん。僕たちも負けませんから!」
「葉の妻は私よ。だから、
「ふふふ、少し異論はありますが、任されましたわ!」
「24時間葉のことは私が守ろう!」
「さようならー!」
先ほどまで女の戦いが繰り広げられていたが、それなりに仲良くなったようだ。葉としては、同年代の同性の友達が少ないアンナと彼女たちが仲良くなってくれたらとも思っていた。夕日に照らされた背中が見えなくなるまで見送る。
「葉」
「ん?何だ?」
すると、アンナが葉の耳元で、
「私以外の女とイチャついてたら許さないんだから///」
「ほ、ほら早くランニングに行ってきなさい!」
「お、おう!」
二人の顔が赤く見えるのは、きっと夕日のせいだろう。
ISとのクロスなのに、アンナが一番ヒロインしてるという事実・・・
キャラが多すぎて、ちょっと苦戦しました。特に、葉に惚れてない組の箒と鈴が空気になりそうで(今も若干なってるけど・・・)
感想で、「出すのはアンナ、ハオ、まん太、五人の戦士くらい」的なことを言った矢先に、竜を出しました、すみません。
次回は多分本編になると思います!