IS×シャーマンキング   作:melk

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どうも、melkです。
投稿が遅くなり、すみません。さらに、今回短めですみません・・・

ちょっと、アイデアを固めるのに時間がかかり、尚且つ書いてみたら短くなってしまいました。


再会

 臨海学校の最中、普通の和室が、即席の作戦室となっていた。言わずもがな《銀の福音》の件である。

 

「作戦は単純だ。篠ノ之が運び、織斑が仕留める。そして、その補助として麻倉を入れる。先程目の当たりにした通り、《銀の福音》のスピードに追いつけるのは篠ノ之の紅椿しかいない。また、一撃で仕留めるためには、織斑の零落白夜が必須となる。以上が人選の理由だ」

「あの、それでは葉さんは?」

「麻倉は・・・どんな時でも落ち着いているからな。いざという時に、こういうやつがいた方が安定するだろ?」

「な、何か適当ですね・・・」

「そう馬鹿にしたものでもない。こういう非常事態では、少しの焦りが命取りになる。そういう状況で、こいつよりも適していると思うものがいるなら考え直すが?」

「それは・・・」

「実力に関しても、お前たちの中ではトップクラスだろう」

「ふーん、ちーちゃんは随分とこのヘボそうなのを買ってるんだね」

「事実だ。麻倉、やれるな?」

「ああ、よくわからんが何とかなるさ」

「他のものも異議はないな?あっても認めん。それでは1時間後に作戦を実行する」

 

 そう言って、各自が部屋を出て準備を行う。束の出現、葉との対立、《銀の福音》、そして自分たちの知らない世界。ほんのわずかな時間にあまりにも多くの出来事があり、1時間前までの、楽しい臨海学校がすでに遠い昔のようだった。

 

「葉、色々聞きたいことはあるけど、全部これが終わった後にする。だから・・・絶対に無事に帰ってきてね」

「ああ、そうだな。帰ってきたら全部話す。信じてもらえるかはわからんけどな」

「きっと、僕たちに言い出せなかったことだから、すごいことなんだろうなー。信じられるかわかんないや。でも、葉の言うことならきっと信じられると思うし、信じたい」

「そうか。じゃあ、全部終わった後だな」

「うん!」

 

 

 それから一時間が経ち、葉、一夏、箒は海岸で、残りの者たちは作戦室で待機していた。作戦を前にした3人の表情はバラバラだが、そこから様々なことが読み取れた。葉はいつも通りだが、何かを感じているかのように遠くを見つめていた。一夏には少し不安の色が見える。その原因は箒にあった。普段の箒は、戦う前となると、心を落ち着かせ、集中力を高めていただろう。しかし、今の箒は、早く戦いたいという様子でそわそわしている。力を求めていた時に、紅椿という世界の常識を覆すほどのオーバースペックを持った機体を与えられ、その初陣がこれほど大きな任務となったため、少し浮かれ気味であった。

 

「時間だ。任務開始」

「「「了解」」」

「来い《白式》」

「行くぞ《紅椿》」

「頼むぞ《マタムネ》」

 

 それぞれ換装し、葉と一夏は箒の紅椿に乗って《銀の福音》を目指す。その速度は凄まじく、背中に二つの機体を乗せているにも関わらず、過去のどの機体よりも速かった。

 

「あれが紅椿の性能・・・」

「凄まじいな・・・」

 

 

 

「目標発見、10秒後に追いつくぞ!」

「了解、一撃で決める・・・」

 

 一夏が零落白夜を起動し、攻撃の準備を整える。当たれば一撃で作戦は完了する。

 

「おらぁあああ!」

 

紅椿のスピードが乗った一撃。しかし、大ぶりなその攻撃が当たることはなかった。一夏の剣を避けた《銀の福音》は飛び上がりつつ、10にも近いほどの数の光弾を放つ。散開した3人は、それぞれ避けようとするが、自動で追尾する光弾に手を焼いていた。さらに、それだけではなく、《銀の福音》は追尾しないタイプの銃弾も3人に向けてばら撒き、追い詰める。

 

「三方から同時に攻める!俺が右、箒が左、中央が葉だ!」

「おう!」

「わかった!」

 

 この3人は、基本的には全員接近戦を得意とするタイプであるため、破格の射撃性能、回避性能を持つ《銀の福音》相手に、弾幕を避けながらの持久戦は不利だと判断してのことであった。位置関係的に、コンマ数秒一夏が二人よりも早く、ぶつかる。はずだった。

 

「ちょっと待て、あそこに密漁船が・・・!」

「今はそんなものどうでもいい!これが最後のチャンスなんだぞ!?」

「箒・・・俺は見殺しにはできない!」

 

 そう言って、密漁船を助けに行く一夏、それを見て憤慨する箒。そこに反撃を許す隙が生まれた。箒の意識が一夏へと向いた瞬間、《銀の福音》は一夏の次に攻撃してくるはうだった箒へと先ほどのように箒へと弾幕を張る。それを避けきれず、数発被弾しながら箒は一度離れる。

 

「一夏!箒!」

 

 この瞬間、《銀の福音》と対峙するのは葉一人。突然のアクシデントだが、葉は逆に銀の福音の動きを止めるチャンスだとも考えていた。先程の銃撃は、箒を下がらせることには成功したが、同時にすぐ目の前にいる葉の姿を見えにくくした。もう既に刀の届く距離にいた。

 

「阿弥陀流 後光刃」

 

 必殺の一撃とも言うべき技。S.F.(シャーマンファイト)においても、ISにおいても、多くの戦いを決めてきたこの剣技を《銀の福音》は腕のガードで、簡単に止めていた。これにはさすがの葉も驚く。O.S.(オーバーソウル)とISという違いはあれ、この技を止めた者など、十祭司のプラントで戦ったシルバくらいのものなのだから。

 大技を放った直後の隙に、《銀の福音》の蹴りが葉へと直撃する。そのまま《銀の福音》は飛び上がり、翼を広げてくるりと回る。すると、あたりに舞った無数の光弾が今度は密漁船を助けようとする一夏に向かって行く。その数は、先ほどまでの比ではない。

 

「一夏!」

「ちくしょう!!せめて船だけでも!!」

 

 そう覚悟する一夏。直後、大きな爆発音がする。無数の光弾が命中したのだ。しかし、一夏は何の痛みも感じない。不思議に思ってうっすら目を開けてみると、ボロボロになった葉が静かに海へと沈んでいったのが見えた。無線を通して、みんなの悲鳴や嗚咽が聞こえてくる。

 

 

 

「ん?ここは?オイラは確か・・・」

「お目覚めですかな、葉さん」

「そういうことか」

「おや、冷静なのですね」

「まあ、大変なことになってるってのは理解してる。でも、一度ちゃんと会って話をしなきゃとは思ってたからな。案外ちょうどいい機会かもしれん」

 

 そう言って笑う葉。先程までの激闘で、無数の光弾を受けて瀕死の状態であるはずなのに、なぜか真っ白い空間にいる。そしてその異常を理解し、もう早馴染んできている。それもそのはずだろう。何せ今目の前にいるのは・・・

 

「久しぶりだな、マタムネ」

「お久しぶりです、葉さん」

 

 数年ぶりの再会、意図せずISの意識内にて叶う。

 




感想、評価お待ちしております。

次回はもう少し早く投稿出来たらいいなぁ。

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