原作とシチュエーションやら展開やら大分変ってます。温かく見守ってください(笑)
因みに、『』は阿弥陀丸のセリフです。
それではどうぞ!
「それではクラス代表は織斑君にお願いします」
1年1組HR。クラス代表決定戦の結果を踏まえて(?)一夏が代表になった。
「ちょっと待ってくれよ!唯一勝ってない俺がクラス代表っておかしいだろ!?ここは葉かセシリアがやるべきじゃ・・・」
「オイラはパス」
「私も、
「というわけで、織班君お願いしますね!」
「マジかよ・・・」
(一番弱かったのに俺で良いのかよ・・・。ん?というかセシリアにちゃんと呼ばれたの初めてな気がする。今までは「あなた」とかだったし・・・。あれ、でも俺は名字で葉は名前なのは何でだ?)
自分に対する好意でなければ意外と鋭い一夏。しかし、クラス代表に決まったという状況への焦りなどもあって、あまり深くは考えない。
「まあ何とかなるって。腹くくれば案外楽しいかもしれんぞ?」
「辞退したお前が言うな!」
「それもそうだな」
「ちくしょう・・・・」
「あきらめろ」
「なんだよ、千冬ね・・・、いえ織斑先生」
「いつまで間違える気だ、馬鹿者」
言い直しても、出席簿による一夏の頭部への制裁は回避できず、いい音が鳴り響く。まだ言い直しただけ、いつもよりも弱めなのは彼女の良心なのだろう。ただし、どちらにしても痛いことには変わりないが。
「さて、クラス代表としての最初の仕事だ。来週、クラス対抗戦が行われる。クラス代表はそこに参加してもらう」
「げ、もうすぐじゃねぇか!」
「優勝したクラスには、学食のデザート引換券一年分が景品として与えられる」
「一年分!?」
「織斑君!お願い、絶対に勝って!」
「期待してるからね!」
「それ、俺で大丈夫なのか・・・?」
「織斑君の専用機ももうすぐ届くんでしょ?専用気持ちがいるのは1組だけだからたぶん大丈夫だよ」
「その情報、古いよ!」
キャーキャー騒がしくなっていた教室が、ドアを思い切り開ける音で静まり、視線がドアを開けた人物に集中する。腕を組みながら仁王立ちしている小柄な少女がそこにいた。
「お前、鈴か!何でここに・・・。というかそのドヤ顔似合わないぞ?」
「ああああんたねぇ!」
「そうだな、凰。今日から2組に転入してきたはずのお前が、なぜHR中の一組にいるんだろうな?」
「げ、千冬さん!?」
その瞬間、先ほど一夏の時と同じように、鈴にも出席簿が振り下ろされる。しかもさっきよりも強く。
「さっさと2組に行け」
「はい・・・」
一夏を除く、ほとんどの生徒が状況についていけず、ポカンとしていた。
_ _ _
次の休み時間
「来たわよ!一夏!」
「おい一夏!お前とそこのやつとはどういう関係なんだ!?」
「えっと、箒がファースト幼馴染としたら、鈴はセカンド幼馴染ってとこだな」
「幼馴染・・・。私以外の・・・」
一夏を慕っている箒としては、新たなライバル(?)出現に気が気でない様子。
「それにしても一夏、あんたがIS学園に入学するって聞いてびっくりしたわよ。あれ、もう一人の男性操縦者も1組にいるって話を聞いたけど・・・」
「ああ、葉ならほら、そこで寝てるぞ?」
そう言って、左隣を指す。見事に熟睡してる葉の姿があった。
「すごいわね。隣でこんだけ大騒ぎしてるのに起きる気配が全くないわ。どんだけお気楽なのよ」
「ちょっとあなた!いきなり来て葉さんに向かって何てことをおっしゃるのですか!?」
「はあ?あんた誰よ?」
「私は、イギリスの代表候補生のセシリア・オルコットですわ!」
(あれ、この間の試合の時に、葉のことのうのうと生きてるだの考えなしだのと言ってなかったっけ?でも、この場でそれを指摘する勇気はさすがにないな・・・)
さすがの一夏も、この場でのつっこみはあきらめる。
「ふーん、どうでもいいけど何でイギリスの代表候補生のあんたがそいつのことかばってんの?」
「それは、その・・・。わ、私も葉さんと戦って、表面的なものだけで判断して、その心の奥にある芯の強さに気づかなかった自分の愚かさを知ったからですわ」
「ということは、あんた負けたの?」
「・・・ええ」
「それはちょっと興味出てきたかも。ちょっとあんた!起きなさいよ!」
「んあ?何だよ。せっかくの昼寝タイムを邪魔しやがって・・・」
「あんた、あたしと勝負しなさい!」
「いいぞ?」
「早!いいのかよ!?」
「別にお互い傷つけあうような戦いじゃねぇんだ。やりたいってんなら断る理由もないだろ?」
「じゃあ決まりね!男性操縦者がどんなもんか試合してみたかったのよね。一夏とはどうせ来週試合することになるんだし」
「んじゃまあ、準備とかもあるし、ちょっと部屋寄ってからでもいいだろ?」
「OK!じゃあ、放課後にやるから、それまでに準備しておきなさいよ」
「おう」
_ _ _
『葉殿、準備というのは』
「ああ、大丈夫ならいいが念のため、な」
『拙者もいつでも大丈夫なように傍にいるようにしておくでござる』
「サンキューな、阿弥陀丸」
放課後、部屋に戻る途中。阿弥陀丸と葉が話していた。当然、霊である阿弥陀丸はほとんどの人からは視認されないため、人前で話していると、葉が独り言を言っているようにしか見えない。だから、人のいない廊下などで話すようにしていた。そうこうしているうちに部屋につく。葉の部屋は、一夏と相部屋である。これに関しては箒がかなり渋っていたが、同性同士が同じ部屋になることに何か問題があるのかという千冬の一言で黙らざるを得なくなってしまった。一夏は一足早くアリーナの観戦席に箒やセシリアたちと向かっているため、今部屋は無人であるはずだった。
「そこにいるんだろ?」
葉が電気の付いていない部屋に向かって話しかけると、ベッドの陰からもそもそと人の動く音がした。
「何で毎日こうもあっさり見抜かれるのかしら。どうなってるのよ?」
明かりをつけ、出てきたのは水色の髪をした少女であり、このIS学園の生徒会長である更識楯無であった。その手に持つ扇子には「不服」という文字が書かれている。最初は世界最強のIS操縦者である千冬の弟、一夏を見定めるために忍び込んでいたが、同じ部屋にいる男性操縦者ということで、葉までいじられるようになっていた。しかし、部屋にいくら隠れても毎回すぐにばれることがお気に召さなかったようだ。
「ところで、こんな時間に部屋に帰ってきてどうしたの?これから2組の凰ちゃんと試合じゃないの?」
「ん?何でオイラ達が試合するってこと知ってるんだ?」
「生徒会長だ・も・の♪」
『それ生徒会長関係あるでござるか!?』
聞こえないのを承知で阿弥陀丸がつっこむほどである。
(あれ、今一瞬阿弥陀丸に反応した気が・・・。気のせいか?)
葉が一人訝しむ。
「ああ、そうだった。オイラちょっと物を取りに来てな」
「何それ?」
「オイラの家に伝わる家宝だ」
「古いけど、何か凄そうね」
「一応国宝級の品らしいからな」
「国宝級!?」
葉が手に持つのは、フツノミタマノツルギと呼ばれ、麻倉家で保管してきた言わば刀の神の剣である。
「でも何でそんな国宝級の物を持っていくの?これから試合だって言うのに・・・」
「まあちょっとな。使わないで済むならそれでいい」
楯無はそれ以上は踏み込まない。葉の謎に関わることだからである。その代わり、
「私も見に行っていいかしら?」
「オイラは別に構わないぞ?」
「やったー!一回葉君の試合生で見てみたかったのよね」
試合を見に行くこととした。感じている葉の不思議の正体を直接見られるかもしれないから。
「そんじゃ、行くか!」
そうして、葉は楯無と阿弥陀丸を引き連れ、アリーナへと向かう。
鈴の登場タイミング(若干)変更&なぜか葉と試合することに&まさかの楯無登場&阿弥陀丸地味に登場&これから何が起ころうとしているんだッ!
という感じでしたね(笑)
せっかく前回セシリアの気持ちの変化入れたのに、うまくからませられない・・・。
次の投稿までは数日間が空きます。