IS×シャーマンキング   作:melk

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どうも、melkです。

しばらくかけなかったお詫びと、久しぶりに書いたらテンションが上がってしまったため、本日2度目の投稿です。と言いつつ、日付が変わってしまいました・・・


少し長めな上に、タッグトーナメント戦が終わらなかった・・・



それではどうぞ!


それぞれの戦い

「それでは、一回戦、織斑・ボーデヴィッヒチーム対麻倉・デュノアチーム、試合開始です!」

 

「行くぞ!」

「うん!」

 

 合図と共に、相手チームへと向かって行く葉とシャルロット。すでに葉はISを纏ったときの自身の背丈ほどもある大きな刀を右手に持ち、シャルロットは得意の射撃で葉を援護する体制をとっている。

 

「まずは貴様からだ!」

「だろうと思ったッ!」

 

 一方こちらは、開始直後に、味方同士で剣を合わせることとなった。ラウラなら近くにいる最優先で排除したいターゲットを放っておくはずがないとさすがに一夏も予想していた。だからこそ、一撃で葬るための単純な横薙ぎに対して、剣で防ぎつつ、半ばカウンター気味に蹴りを入れることができた。最初の攻防は、備えがあった一夏が制した。

 

 

 

「やった!一夏があいつに一発当てたわよ!」

「ええ、この異常な状況だからこそできた対策ですわね」

 

 観客席では、鈴とセシリアが試合を見ていた。本当であれば、二人とも自分で試合に出てラウラに借りを返したかったところだが、数日前に回復したばかりであったため、今はこうして観戦している。二人とも応援するチームは違うが、ラウラを倒してほしいという目的だけは一致していた。

 

「葉さんとデュノアさんの連携も中々のものですわね」

「麻倉の専用機初めて見たけど、あの刀ほんと大きいわね。パワーならあたしの双天牙月とそんな変わらないんじゃない?しかもその割に器用に使いこなしてるし。何か慣れてる感じするわ」

 

 葉の刀の名は鬼殺し。それこそ、葉が恐山で共に鬼と戦い、全巫力で大鬼を倒した後成仏した猫の精霊マタムネのO.S.(オーバーソウル)の名である。葉は自身の甲縛式O.S.(オーバーソウル)においても、この鬼殺しを参考にした刀を使用しているため、扱いには慣れている。

 

「それに、デュノアさんも、織斑さんへの牽制射撃をしつつ、時折飛んでくるあのワイヤーブレードも上手くかわしていますわね。今の織斑さんではこの状態で近づくのは難しいかと」

「何よ?あたしの一夏ならそれくらい何とかするわよ!」

「あなたのではないですわよね?私は状況を冷静に判断したまでですわ!葉さんなら何とかできるかもしれませんが、織斑さんでは難しいのではなくって?」

「何を!?今に見てなさい!」

 

 多少目的が一致しても仲の悪さは変わらないようだった。

 

 

 

 ラウラは苛ついていた。最初の一撃で一夏をほぼ戦闘不能まで持っていき、あとから二対一で葉とシャルロットを倒していくつもりだった。しかし、最初の一撃は防がれた上に、カウンターまでもらい、葉は依然として刀一本であるものの、専用機のせいもあって、前よりも強くなっている。さらに、シャルロットの方がたまに射撃を織り交ぜてきており、それも上手く葉と戦っていることによりできる死角を使ってくるため、常に注意が必要となる。これでは、得意のAICにより相手の動きを止めるという戦術も使えない。

 

「チッ!これで吹き飛べ!」

 

 至近距離からのレールカノン。当たれば大ダメージ間違いなしの一撃、この距離では避けることは難しい。これはラウラも行けると思っていた。

 

「そろそろ来る頃だとは思ってたさ」

 

 シャルロットとの打ち合わせの中で、葉との近接戦で押されてきたら、AICが使えなくなっているため、ワイヤーブレードかレールカノンで意表を突いてくるだろうと話していた。

 

「阿弥陀流 後光刃!」

 

 放たれた弾を真っ二つにし、そのままレールカノンごと切り捨てる。冷静なラウラであれば、例えかわすことのできないほど近い距離からであっても、念には念を入れて葉が刀を振るった隙を狙う、フェイントを入れる、刀の届かない位置を狙うなどしたはずである。しかし、少しずつ溜まった苛立ちが彼女に焦りを生み出した。

 

 

 一方、その頃シャルロットと一夏は、一夏のエネルギーが2割ほど削れているとはいえ、直撃は今のところ何とか避けていた。だからと言って、銃弾の雨を掻い潜って近づけてもいない。

 

「織斑君、銃をメインで使う相手と戦うの苦手でしょ?」

「まあな。あいにく俺にはこの雪片弐型しか武装がないもんでね。しかも、こんな密度の銃撃、当たらずに近づくのは俺には無理だからな」

「それなら、今回で言えば葉とボーデヴィッヒさんが僕との射線上に来るように上手く立ち回れば、盾にできたかもしれないのに」

「出来るんだろうけどな。でも、ラウラは俺を憎んでて倒したがってるとは言え一応味方だ。一対一で戦うことはあっても、味方を盾にするような真似は絶対にしたくない」

「そっか。織斑君はすごいね。でも、それで負けたら言い訳にしかならないよ!」

「ああ、だから俺は必ず勝つ!」

 

 射撃の雨を避けながら、一夏は零落白夜を起動する。その様子に、シャルロットは困惑する。

 

(確かに零落白夜は強力だし、織斑君の命中精度も最初の頃に比べれば良くはなってる。でも、動き回る的に対して的確に命中させられるほどじゃないのは本人もわかってるはず・・・)

 

「うぉおおおおおお!」

「そんなの当たらないよ!」

 

 叫びと共に、零落白夜が1発2発3発と発射される。一夏のエネルギーを代償に撃つが、当然シャルロットには当たらない。

 

 しかし、それこそが一夏の作戦だった。零落白夜に気を取られていたシャルロットに一夏が距離を詰めていた。

 

「零落白夜は囮!?本命は突進か!させない!」

 

 トップスピードで猛追している一夏に気づき、シャルロットはすぐさま一夏に向けてアサルトライフルで迎撃する。避けるのが難しく、一夏の残りシールドエネルギーを考えたら、落ちるのも時間の問題であったためであった。

だが、一夏はそれを避けなかった。全てを防ぐことはできないため、特に致命傷となり得る銃弾だけを切り弾き、瞬時加速でさらに加速。

 

「これで、どうだッ!!」

 

 ついに、その刀がシャルロットに届いた。

 

 

「やられたね。かなりの無茶だけど、それを通しちゃうなんてね」

 

 シャルロットのシールドエネルギーは残り2割ほど。対して一夏は残り1割と少し。もちろんまだ試合は終わっていなかったが、シャルロットは思わず一夏の、その無謀とも言える突撃に称賛の声をかけていた。

 

 

 

 一夏がシャルロットに一撃浴びせたことは、ラウラにとってはむしろチャンスとなっていた。

 

(今なら鬱陶しい銃撃がない!動きさえ止めてしまえば、こちらのものだ!)

「運はこちらに味方したようだな!」

 

 そう言って、ラウラはAICを起動しようとした。しかし、その瞬間、今まで背中にあった黒い砲身が自分の方を向いていることに気が付き、危険を察知して即座に上空へと飛び上がる。

 

「鬼火」

 

 ラウラは間一髪で避けたが、高密度の炎弾が通った跡を見て戦慄した。地面には黒く焦げた跡が残っており、マグマのように真っ赤な部分からは、通ってから数秒経つが、未だ超高熱のまま収まる気配がないことがわかる。極めつけは、100m以上離れたアリーナの内壁もあまりの高熱に一部溶けているというところだ。ISでの戦闘を想定したアリーナだ、ちょっとやそっとでは傷もつかないだろう。さすがに観客席付近はさらに強力な守りであるため、けが人などは出ていないが、さすがに異常な火力だと言わざるを得ない。

 

(これはやべーな。さすがハオの甲縛式O.S.(オーバーソウル)黒雛の蝋を真似しただけあるな。本物には遠く及ばないんだろうが、下手したら周りに被害が出ちまう)

 

 使った本人も驚いていた。

 

「私は、こんなやつにも勝てないというのか。いや、そんなはずはない。私はお前より強い!」

「うお!」

 

 ラウラの攻めが一段と激しくなる。必死さが増したというべきか。今まで牽制用に使っていたワイヤーブレードをただ一か所、葉に向けて放つ。

 

「これで貴様も終わりだ!!」

 

 葉はゆっくりと刀を構え、

 

「阿弥陀流 真空仏陀斬り」

 

 その斬撃はワイヤーブレードを切り裂き、ラウラに直撃する。

 

 

(何故私は倒れている)

 麻倉葉の放った一撃が私の全力を越えてきたからだ。

 

(負けたのか。私は)

 まだシールドエネルギーは残っている。だが、もう勝てないと思ってしまった心はすでに負けている。

 

(何故だ。何故私は勝てない)

 それは弱いからだ。あの男よりも。

 

(欲しい。力が欲しい)

 抗おうとも思わないほど圧倒的な。そう、あの織斑千冬(最強の教官)のような力が!

 

 

 VTシステム起動――

 




葉よりも一夏が主人公してる・・・

感覚としてはW主人公みたいな感じで思ってはいます。もちろん、よりスポットを当てるのは葉ですが


できればもう1話くらいこの日曜日に投稿しておきたいと思ってはいます。(できるとは言ってない)
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