この回が終わったらいよいよ狩猟携帯獣記と絡んできます!お楽しみに…!
それでは本編スタートです!
「寒いー!!少しは覚悟してたけどこれはないでしょ…」
吹雪く中私達はようやくBCに到着した。
「まさかネコタクが途中で止まると思わなかったよ…こんなの初めてだから、多分普通より強力な個体だわ」
困った…こんなの本当に討伐出来るのかな…
「よし、長びかせたら雪崩とか起きかねないし出撃しようか」
「も、もう出るの?」
もうちょっと心の準備とかしないと…
「大丈夫だっての。あのウカムルバスの頭が逝ってなかったら戦闘にはならないし」
逝ってるって何!?…あ、狂竜ウイルスとか極限化とかかな?
「せーかいせーかい。ほら、さっさと行くよ!あ、ホットドリンク忘れないでね」
はーい…
渋々アヤノについて行くと、大きく開けた空間に出る。
ヒビ割れた氷の地面と氷柱が突き出た天井。見慣れた極圏の光景だ。
「朱菜、ちょっと壁際まで下がってて。後落ちてくる氷塊やら氷柱に気をつけて」
目の前に広がる光景に感動しているといつになくアヤノがそう言うので、支持に従い壁際の大きく回避が出来そうな場所に下がる。
「白き神、ウカムルバス。そろそろ姿を見せてもいいんじゃないの?焼き尽くすよ」
アヤノが威厳たっぷりにそう宣言すると、少し経ってから地面が揺れ始め、アヤノの足元からウカムルバスが一瞬分からなかった程の速度で飛び出してくるが、アヤノはそれを…蹴り飛ばした。
先程の突進に勝るとも劣らない速度でウカムがぶっ飛んで壁にぶつかる様はもはやカオス…
―ドゴアアアアンッッッッ!!
そんなことを考えていると私の頭上にある無数の巨大な氷柱が落下して来るので、咄嗟にハンターさながらの回避行動を取る。
そんな間にもアヤノは話を続けていく。
「挨拶もせずに攻撃を仕掛けてくるなんて酷くないか?それとも何か邪魔されたくないことでも?」
アヤノがそう問うと、突然ウカムルバスの体が光りだし、あの巨体が人の形に収まる。白い髪に青い瞳。長身のイケメンだ。もうカオスしかない。
「ふん、貴様も健在か。その格好っつーことは俺を討伐に来たんだろ?」
「まぁね。でも、今起こしてる異変を止めてくれるならクエを揉み消してもいいよ」
地味に犯罪発言をするアヤノをウカムは鼻で笑い飛ばす。
「ハッ、断る!これは自己満足でも暇つぶしでもない。俺のテリトリーの生態系を守るためだ。
…あいつらがやってきたのはちょうど数週間前の話だ。大勢のハンター共が俺のテリトリーに堂々と侵入し、ジンオウガの場合亜種やティガレックスを捕らえ…挙句の果てにまだ未熟だったり、幼体だった俺の配下…ベリオロスやアグナコトル達を皆殺しにし、素材を丸ごと持っていきやがった!巫山戯るんじゃねえっ!!
俺の仲間を全滅させられ黙ってろと!そうお前は言うわけかっ!!」
そんなの…そんなのハンターな訳がない。
「違うっ!ハンターはそんなことしないはず!」
「なぜそう言いきれる、小娘ッ!」
完全に激情しているウカムに、私はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「ハンターは自分の仕事に誇りを持ってる。人と自然…モンスターのバランスを保つものとして。元々ハンターだったものとして。そして、モンスターとして、そうであると祈ってる」
「ハンターだった?
…お前、よく見てみればナルガクルガだな?なぜここに…お前か、祖なる者」
「そう。いい加減その呼び方やめて欲しいんだけど…まぁいいや。確かに、朱菜の言う通りだよ。ハンター…つまるところ、ギルドだね。その動きはリアルタイムで監視してるけど、最近大規模な行動はないよ。それに、ハンターは素材を丸ごと持っていくことはしないし。万が一そんなことしたらギルドナイトに殺される…前に私がハンバーグにするし」
「…確か、止めて欲しいんだったな。幾つか条件がある。これを守れると誓うならいいだろう。
一つ。大量殺戮をした奴らを突き止め、神罰を下す。
二つ。連れ去られた仲間を取り戻す。
これでどうだ?互いに利益のある話だ」
成程、つまり黒幕を見つけて懲らしめればいいのね?
「んな無茶言わないでよ!神々の間で世界の
「そういう事だ」
あれ?何故か凄く嫌な予感がするよ?
「お前に依頼したい。迅竜」
「ええっ!?むっ、無理ですよ!まだ一度も狩猟したこともないですし…」
ゲームと現実じゃ違いがありすぎる。
地図が画面に表示される訳では無いし、ブレスを受ければ即死する。私は超人じゃない。
「大丈夫だよ。朱菜の味方はその内増える」
「ふん。神様お得意の予言か?」
「あんただって神って呼ばれてるくせに」
仲間が…?私の仲間ってことはやっぱりモンスターなのかな…
「人間…と人外だよ。それも複数だね」
私が人間と…
「答えを聞こう、迅竜。この取引に応じるか?」
「………分かった。応じます。今回の件、ハンターとしても、モンスターとしても見過ごせるものではないから」
「ふん。約束は守れよ」
ウカムは私から視線を逸らすと、元の姿に戻る。
「あ、耳塞いd」
―ゴワァァァァァァッ!!
突然大音量の咆哮が轟き、私はモロに受け吹っ飛び意識が途絶えた。
NowLoading…
あーあ、朱菜吹っ飛んじゃったよ…
ただでさえ大音量なのにナルガって音に敏感だからね。
だから耳塞いでつったのに。
「ふん。咆哮なんぞで気絶するなど柔な奴だ」
「アカムの全力不意打ちソニックブラストを人間態で受けてくれば?」
それでひっくり返らなかったら認めてやるわ。
「ブラストと咆哮じゃ威力が違いすぎるだろう」
それを言ったらおしまいでしょうが。
「そろそろ帰るわ。
ウカムルバスは撃退。瀕死の状況まで追い込んだところで時間切れ。恐らく数年間は激しい活動は出来ないものと思われる…ってとこね。それじゃ、そういうことで」
「おい待て」
朱菜を背負ってBCに戻ろうとすると、ウカムに呼び止められる。
「何よ?」
さっさと帰って温泉入りたいんだけど…体も冷えきってるし。
「…そいつの名を聞いてなかったと思ってな」
ふーん…?ウカムくんにもそんな所があるんだー?
「朱菜よ。月影朱菜」
「ふっ…いい名だ。気をつけて帰れよ」
ウカムは少し微笑み踵を返してどこかに消える。
「うぅ…頭痛い…あれ?ウカムは?」
朱菜が気づき私の背中から降りようとする。
「ちょちょちょっ!無理しちゃダメだって」
背負ったまま時間を加速させる。
「あれ?なんか変わった…」
「気づいた?今時間を加速させてるよ。一応クレリタ扱いで戻ることにしたから」
待ちぼうけ食らうのも嫌だしね。
「よし、そろそろネコタクが来るね。ちょっとごめんね」
一言断ってから朱菜に傷だらけに見せかける幻覚を掛ける。
「うぅ…なんか気持ち悪い…」
「しばらく安静にしてた方がいいね。BCのベットで寝てよう」
そのまま転移してBCに戻り、朱菜をベッドに寝かせたところでネコタクがやってくる。
「これは酷いですニャァ…すぐ村に戻りますニャ」
焦ったネコの手によっていつもの倍程の揺れ方でユクモ村に戻ることになった。
「おrrrrrr…」
さて、今回どうでしたか?
今回もアヤノは吐いてましたけどね…
本当に私乗り物がダメなんですよ…車で山に登った暁には…:(;゙゚'ω゚'):ガタガタガタ
それではまた!