「あの双剣折れちゃったんだ…そこそこ強めに作っておいたはずなんだけど。どんな使い方したんだよ…」
アヤノが呆れてそう言う。
「アヤノが作った剣だってこと?神様が作った剣が折れるってどんだけ雑な使い方したのよ!?」
「まぁ地上用の強度に設定してあるから、そこそこでしかなかったけどね。それでも白か紫ゲージはあったはずだよ…」
どんな双剣かは知らないけど、かなりのレア度だったはずよね…
「それは…たしかに剣で防御するのは無茶だったわね」
「でも、そのお陰で私が救われたからな。レイには感謝してるぜ」
こんな会話をしている中で、私はずっと考えていた考えの答えを見つけていた。
私は転生者で、「ゲームとしての」モンスターハンターを知っているので、モンスターの攻撃や、武器の攻撃モーションを知っている。
けれど、レイ達はその事を知らないので、実際とは違う挙動をとることが出来るのではないか…と考えていたのだ。もしこの世界がゲームの通りにしかならないのなら、双剣でガードすることも、剣が砕けることも無いはずだから。つまり、この世界はゲームではない…ということになる。ならこの世界は一体…
「朱菜、小難しい顔してどうしたの?」
思考の泥沼に沈みそうになったところをアヤノが妨げる。
「…いや、何でもないよ。妖夢、何かない?お腹空いちゃって…」
「和菓子とかなら持ってこれるみょん。
いるかみょん?」
「お願い!」
妖夢が持ってきたのはどら焼きや煎餅などだった…けど、どれも大きい…多分幽々子サイズなんだろうけど。
「あ、そのみたらし取ってー!」
「食べ過ぎじゃないか?太るぞ」
「神は太ったりしないもーんだ!アバターの調整ぐらい簡単なんだから」
「アバター…?何それ」
そんな何気ない会話の後、私はこう言う。
「でも、イビルジョーは倒したんでしょ?なら何で幻想郷が…」
「それは…」
私が投げかけたその言葉に、白玉楼は再び静まり返る。
「そう。問題はその後だった…私は少し休んだ後、紅魔館に招待されたの。そこでフランと初めて会ったのよ」
「その時私は狂気に侵されてたんだけどね…レンが治してくれたんだ!凄くかっこよかったよ」
フランがニコニコしながらそう言う。この世界のフランは狂気に侵されてたんだ…
「その後、私たちがスペルカードルールを教えてあげたんだけど、あの時は驚いたわね…」
「本当。まさかだったわよね」
え、なになに!?何があったの!?
「じゃあ、そこから話し始めるか。あの時はな…」