原作の方でノエルが使用していた神装機竜の「フェンリル」が、終焉神獣として、出番があり、その他諸々と考えていた設定が使えなくなった為、今回のような修正を行いました。
原作が完結していない作品を書いていると、良くあることなのでしょうけど……。実際に最弱無敗でも何人かが、同じ現象になっていましたからね。
前に投稿してある物については、こちらが追いつき次第、削除します。せっかくお気に入りして頂いた方、申し訳ありません_(._.)_
バーにも色ついていたのに勿体ない……。
こちらは修正ということなので、元の駄文を修正して、設定もいじって、完了し次第、更新していきます。年末休みも近いのでコツコツ頑張ります。
去年もそんなことを言っていた気がするのは気のせいか?笑
Episode.0『軋む車輪』
今宵、国が一つ消えた。
燃えさかる業火に包まれ、城が、街が、崩れゆく。崩壊への音を刻み、その形を失っていく。国は人々の嘆きや悲鳴で満たされていた。
黒煙が星を覆い、月明かりも届かない深闇の空。そこに佇むは一頭の竜。「裁き」を下した破壊の竜。それはまだ幼い竜の姿。
竜は赤く染まる国を見下ろしていた。光が宿らず淀んだ双眸。黒く、青く、そして赤い瞳。ただ眺めていた、滅ぼした国の行方、終末の姿を。終焉の姿を。
辛いはずなのに。苦しいはずなのに。悲しいはずなのに。少年の表情に変化はなかった。「無」そのもの。感情を押し殺して、自分の役目を全うした。
それなのに、それなのに……どうしてこんなにも心が痛むのだろうか? 分からない、分からない、分からない。分からなかった。
あの国には“思い出”があった。初めて出来た“友”がいた。そして最初の“ ”が芽生えた。――だけど、全てを手放した。壊したんだ。この自らの手で……。
握る剣からは竜の血が滴る。
国を守ろうと、民を守ろうと牙を向けて来た数多の竜。牙を持たない兵。その全てを切り捨てた証。知る顔、知らぬ顔、そんなことは関係なく、全てを。
一方的な「裁き」に、為す術なく落ちていく竜。“執行者”である少年に触れることさえ出来ぬまま―――。悲痛な咆哮を最後に、火の塊となって、散っていく。
「……あはは、あははははははは……」
一人は飢えが満ち、大いに歓喜し高笑う。
一人は嘆き悲しみ、大いに悲痛の声を上げる。
気が付けば、頬を一筋の光が伝っていた。
気が付けば、笑みが漏れていていた。
それは悲しみ故か喜びか。
それも少年には分からない。
「黙れよ、黙れ、黙れ。どうして笑えるんだ!」
「そりゃあ、楽しいからだろうが! 馬鹿か、お前は」
突然。唐突に取り乱す。頭を両の手で強く押さえ付け、大きくかぶりを振る。苦しむように。鬱陶しく、不快を表すように。
錯乱し、剣を振り回す竜。だが、その背後。彼の役目を終えたのを見届けていたかのように、扉が現れた。黒雲を突き抜け、天まで伸びる巨大な扉。
扉は軋む鈍い音を発しながら、ゆっくりと開いていく。中に広がるのは、今にも飲み込まれてしまいそうなほどに黒い世界。闇。
光が竜を、少年を、包み込む。黒い、黒い、光が。
竜は“門”に飲み込まれるかのように、その姿を消していった――。
†
青い空を竜が飛んでいた。五頭の竜が翼を広げ、飛んでいた。一頭の蒼い竜を取り囲むように、灰色の竜たちが空を舞う。
金属質な光沢を放つ竜。大人の二回りほどの巨躯。細部は刀身のように鋭いが、全体は流線型で滑らかな形体を持つ。それを人が身に纏い、大空を舞い、地を駆ける。
竜の姿を金属装甲で模した兵器―――
世界に七ヶ所だけ出現した、それぞれ異なる姿形のする
装甲機竜の登場で世界の戦争概念は大きな変化を見せた。使用することが可能な一人の兵がいれば、その者は一騎当千の力を得る事の出来る代物。
たった一人でも戦況を変えられてしまう。竜の力を持つ者たちに、何も纏わない者たちは歯が立たない。
その為、各国は装甲機竜の入手に力を入れる。自然と他国との競争は熾烈なものとなっていた。力が無ければ国の存亡に関わるが故に……。
「―――そろそろ終わらせようか」
機械の両翼が大きく羽ばたき、一際輝きを増すと、蒼の竜が灰色の竜たちの中心へと切り込んで行く。それに反応して灰色の竜たちは大きく距離を取るように散開し始めた。
灰色の竜は四頭。蒼の竜に対し、上下左右、宙空ならではの全方位戦を仕掛ける。灰色の竜たちが手にする、ライフルの形状をした武装から炎が吐き出され、蒼の竜に襲い掛かった。
だが、蒼の竜は四方八方から迫り来る炎を、翼を翻し、ひらり、またひらりと無駄の無い動きで間を縫っていく。速度を全くと言っていい程に落とさず、目の前の竜へと肉薄して行った。
蒼の竜はその手に握る牙――機竜牙剣を構える。灰色の竜が反応し、同じく機竜牙剣を構えた時には既に遅く、すれ違いざまに灰色の竜は翼を牙にもがれ、地上へと落ちていく。
一頭、また一頭と、灰色の竜は落とされていく。
自分たちに向けられる蒼の竜の牙に為す術もなく、次々と―――。
落ちゆく竜たちの咆哮が空へと木霊し、やがて静まる。空へと佇むのは、蒼の竜ただ一頭のみ。
四頭、全てを落とした蒼の竜は地上へと降り立つと、身に纏っていた竜の力を解除する。灰色の竜を纏っていた者は全員、地上で待機していた国兵に拘束されていた。
「さて、これで仕事は完了だな。後は任せて帰りますか」
蒼の竜を纏っていたのは少年。周囲の兵と比べると、少年はかなりの歳差がある。「戦う者」としては若い。だが、少年は戦っていた。
理由は単純―――新王国の人手不足。
今回の仕事の内容も新王国が密かに動かしている諜報部隊により、確認、発見したという情報から、新王国の依頼を受け、少年が兵と共に“奴ら”を探し、捕らえに来ていた。
灰色の竜を纏う者。旧帝国が滅んだ後、帝国を支持していた隣国に逃れた者。新王国を奪還し、アーカディア帝国再建を狙う者――反乱軍だ。
五年前の“革命”により訪れた平和。新王国に降りかかる災いの火粉を振り払うのが自分の仕事。少年はそれが自分にとっての“責任”であり“役目”だと思っている。
依頼主はいつも「申し訳ない」と言うが、少年は率先して依頼を引き受けていた。
「お疲れ様でした。俺は報告を伝えに王都へ一足先に戻ります。すみませんが、ここの後始末はお願いします」
少年は兵に声を掛け、場を後にしようとする。すると、彼らは少年に敬礼を行った。最年少の彼が、断りを入れ、場を後にしようとするのに文句を言う者はいない。この場にいる者は皆、彼の実力を認めているからだ。
衛兵や警備兵を含め、新王国の軍関係者で少年のことを知らない者は少ない。仕事の依頼主が依頼主なだけに、本人が知らぬ間に有名になっていたのもあるのだろう。
少年は未だに慣れないのか、その反応に僅かながら照れを見せ、ぎこちない笑みが浮かぶ。少年は返答の代わりに、軽く手振りをすると、手に握る蒼剣を鞘に収めた。
踵を返し、腰に提げた剣を煌めかせ、新王国への帰路に就いたのだった。
†
「―――報告は以上です。特に大きな問題はありませんでした」
「はい、ご苦労様でした。お疲れ様です」
場所は変わり、アティスマータ新王国。
その中心、王城が存在する最大の首都、王都ロードガリア。少年は到着するなり、早々に城へと足を運んでいた。
少年は帰還しながら、今回の仕事での成果。手短にまとめておいた報告書を依頼主へと読み上げていく。捕らえた反乱軍について。押収した盗難品、違法入手と思われる装甲機竜。
報告を聞いた後、無事に帰還して来たことで安堵しているのが、今回の仕事の依頼主。今回と言わずとも、仕事の依頼は目の前の女性からのみ行われる。
このアティスマータ新王国を治めている女王陛下―――ラフィ・アティスマータ。それが少年への依頼主、この国の一番のお偉いさんだ。
「また情報がありましたら、お申し付け下さい。女王陛下」
「……申し訳ありません。本当でしたら国から兵を出し、熟すべき仕事なのですが」
「いえ、この国は以前、機竜使いも少ないですし、俺だけでも十分に手は足りています。面倒な後始末を変わりに引き受けて頂いているだけでも助かっていますよ。それに―――」
新王国の機竜使いは国を離れ、仕事を遂行しに向かわせることが難しい。数が足りていないのが現状。国の警備。領土の哨戒。それで手一杯に近い。
革命により滅んだアーカディア帝国が多くの装甲機竜を独占していた……というのもあるのだが、それよりも装甲機竜の使用者である機竜使いの多くが、革命により、その大半が戦死しているのが大きい。
その為、建国し、まだ五年という浅い歴史の新王国では、新たな機竜使いの育成が間に合っていないのだ。
数年もすれば軍の体制も変わる。手練れの機竜使いの数も増える。この問題に関しては多くの時間が必要。なら、それもまた責任と役目なのだろう。
「――陛下も、出来て間もないこの国。まだ体制もしっかりと整い切れていない国を、こんなにも上手く治めていますから。俺や『彼』も陛下に頭が上がりませんよ」
「ふふっ、あなたや『彼』の功績に比べたら、私はそんな大層な事はしていません。この国を解放してくれたあなたたちは、今は亡き弟を始め、国民も感謝しきれないのです」
少年の笑みに微笑み返すラフィ。だが、彼女は次第に沈んだ顔つきになっていった。
「……そんな彼を、私はあのような形でしか守ることが出来ませんでした」
「思い詰めないで下さい、陛下。彼も『今の暮らしの方がいい』と、この間、再会した際に言っておりました。彼は彼なりに、俺は俺なりに、この国を守っていきますから」
そう言いつつ、少年は書類を手渡しにラフィへと歩み寄る。ラフィは顔を上げ、少年から受け取っていた。その時、先程と変わらない少年を見て、自然と表情も戻る。
「本当にあなたは……。ありがとうございます。今回の報酬もあの子たちへのお支払いで宜しいですか?」
「はい、よろしくお願いします。俺は生活に支障が無い位、手元に残ればそれで十分なので。それでは、俺はこれで―――。」
少年はラフィに一礼をすると謁見の間を後にして行く。その後ろ姿を見送りながらラフィは思うことが一つ。彼の変化について。
「変わりましたね。いいえ、『戻った』と言う方が合っているのでしょうか。あの頃のように―――。彼とは上手くいっているようですね……」
†
五年前―――かつて世界の五分の一を支配していたアーカディア帝国。
政治は腐敗し、男尊女卑の制度、市民への重税。人を人とも思わない劇薬を使用した人体実験の数々。それらを平然と行う、皇族、貴族。
多くの装甲機竜を所有し、圧倒的な軍事力で永きに渡る圧制を敷いてきた帝国だったが、アティスマータ伯主導の革命、クーデターにより滅亡。
その後、建国されたのがこのアティスマータ新王国だ。
少年は王城を出た後、城下町へは向かわず、装甲機竜の装着と使用が認められている近場の闘技場へと向かっていた。
理由は先の戦闘で自分の持つ機竜に損傷はないかの確認。敵の攻撃を受けてはいないのだが、念の為。
闘技場のリング内では、機竜を纏い、軍の兵たちが各々訓練に勤しんでいる様子。
そして、その場を円状に囲み、大きめの石段を彷彿とさせる形状で作られた観客席を少年が歩いていると、席の上から声が聞こえてくる。
これといった訳も無く、少年は声のする方へと視線を向けた。どうやら、何処かの学園の制服を着ている少女が三人、雑談をしているようだ。
(あれは確か……。城塞都市の方に建てられたっていう士官学園の制服、だったかな?)
今時期になると、王都や街で少女たちのような制服を着ている学生を見かけることが、度々あった。
前に一度気になったので、軍の知り合いに聞いた事があったのを思い出す。話によると、どうやら士官学園の三学年。王都には演習の一環として来ているとの事。
「学園ねぇ……。まぁ俺には縁のない話だな」
少年はそう呟きながら、少女たちから視線を元に戻す。そして、目的である機竜のチェックをする為、観客席からリングへと降りる階段へ足を進めるが、その時――。
「きゃあああぁっ!?」
不意に背後から悲鳴が聞こえ、少年は急ぎ振り返る。女生徒の一人が、観客席から足を滑らしてしまっていた。
「危ないっ!」
少年は咄嗟に駆け出すと、間一髪の所で落下地点に滑り込む。少年は少女を胸元へ抱えるように横抱きで受け止めていた。
「大丈夫か? ――じゃなくて、大丈夫ですか?」
「は、はい……。あ、ありがとうございます」
抱えられた少女は、頬をうっすらと染めると、小声ではあったが、礼を口にする。
その様子にとりあえずは一安心。癖で普段の口調が出かけたが、相手は三学年。ということは年上。咄嗟に敬語へ言い直す。
「一応、医務室で見てもらって下さいね? どこか痛めているかも知れませんし」
少年はゆっくりと少女を地面に下ろし、立たせる。
一通り少女の体を制服越しに確認したが、見たところ怪我はなさそうだった。だけど、医務室で見てもらった方が確かだろう。
「大丈夫ですか!?」
二つの声が重なって聞こえてきた。声の方に目をやると、観客席から二人の少女が急いで降りて来ていた。
「怪我してない?」「歩ける?」。二人は先の少女へと駆け寄り、それぞれ心配の声を掛けている。
その様子を見た少年は、もう大丈夫だろうと、その場を立ち去る為、口を開いた。
「俺は失礼しますね。足元にはくれぐれも気を付けて下さい」
「あ、あの! 本当にありがとうございました!」
少女は小さく頭を下げる。少年は「どういたしまして」と残して、背を向けると、闘技場の出口へと歩き出す。
「お、お名前を、お教えては頂けませんでしょうか?」
その背中に少女の声があたる。少年は半身で振り返った。
「俺の名前、ですか? 俺は―――」
少年は名乗った後、小さく笑みを見せ、闘技場の出口へ続いている通路へと姿を消して行った。そこであることに気が付く。
「あ、機竜のチェック忘れた……。まぁ、明日でもいいか」
†
闘技場内へ繋がっている通路に女生徒たちの姿があった。
この通路の先には、医務室がある造りになっている。三人の会話は、ある話題で盛り上がりを見せていた。
「素敵な方でしたね」
「しっかりと私を受け止めて頂いた時の力強さ、惚れ惚れしてしまいましたわ」
「あのような男性もいるのですね。私、初めて見ました」
少女たちが、少年のことを絶賛し、通路を進んでいると、前方から一人の少女が歩いて来る。三人が視界に入ると、少女は口を開いた。
「あなたたち、何をしているのですか? もう宿に戻る時間ですよ」
「あ、セリスさん。聞いてください! 先ほど―――」
腰までかかる金髪。翡翠色の瞳。色白の綺麗な肌。
美少女という言葉の表現では足りないほどの容姿を持つ、セリスと呼ばれた少女。
少女たちはセリスに声を掛けられたことで、その姿に気が付くと、少年に助けて貰った出来事を話す。
「本当ですか!? それは『騎士団』の団長として、その方にお礼を伝えなくてはいけません。……特徴を教えて頂けますか?」
毅然とした表情を崩し、慌てた様子を見せたセリス。
セリスが少年の情報を尋ねると「身長はセリスさんくらいです」。「髪は黒かった」。「綺麗な青い瞳だった」。「珍しく機攻殻剣を二本、所持していた」。と各自、答えていく。
「その方の名前は聞いていますでしょうか?」
「あ、はい。名前は聞いています。えっと……」
少女から告げられた少年の名を聞いた途端、セリスは驚きを隠せていないといった顔を見せ、「あり得ない」と呟く。
その後、少年が出て行った闘技場の出口へ走り出して行った。
「セリスさん、どうしたんだろう?」
三人は小首を傾げながら、闘技場の出口へと駆けて行ったセリスの姿を見届ける。あんなにも焦った団長を見るのは初めてだった。
暫くして、少女たちは疑問を持ちながらも、医務室へと再び向かい直す。その頃にはセリスは街へと到達していた。
「ありえません。彼が、彼がここにいるなんて……。ですが、もし、もし本当なら―――」
セリスは闘技場を飛び出す。そして、目の前に広がる城下街の中を探し周りながら、少女から聞いたあの言葉―――少年の名前を思い出していた。
―――彼は「ノエル」と言っていました。
「ノエル……。どこにいるのですか……」
セリスはその日。日が暮れ、街が茜色に姿を染め変えるまで、彼を探し続けていた。見つかることはなかった。
†
次の日、早朝。新王国に滞在している間、女王からの計らいにより、自分専用として利用させて貰っている宿屋の一室で目を覚ました。
普段は仕事がある日以外、こんなにも朝早くから起きることはないのだが、今日は違う。部屋の扉が誰かによって叩かれたからだ。
「朝早くにすみません、ノエルさん。女王陛下からの書簡をお届けに参りました」
「ふぁぁぁ……ほーい。ご苦労さんです」
ノエルは体を起こし、寝惚け眼を擦る。寝癖だらけの頭をぽりぽりと掻きながら、部屋の扉を開けていた。
扉の先には、一人の衛兵が立っていた。書簡を受け取ると、衛兵は頭を下げ、その場を去って行く。
「もう次の仕事の依頼かな?」
ノエルはそう呟きながら、部屋の戸を閉めると、届いた書簡。手紙と思われる封筒を開けていた。
中には手紙と共に同封されていた紙が一枚。同封されていた方は、封筒と同じく一度机へと置いておき、ノエルは手紙の方を確認する。
『ノエル・アルオリスへ。あなたには三日後、ある場所に向かって頂きます。場所はあなたも既に知っていると思いますが、城塞都市「クロスフィード」にある
『女学園なので、男性であるあなたの場合、学園の守衛に止められてしまうでしょう。ですが、同封されていたもう一つの物を見せれば、問題なく通れます。後は彼らが学園長の下まで案内してくれますので、後の詳しい事情は学園長レリィ・アイングラムに聞いて下さい。―――ラフィより』
内容には、疑問しか浮かばなかった。
まだ起きて間もないから、頭が上手く働かず、理解が追いつかないだけなのでは? いや、もし仮に覚醒していたとしてもこれは……。
「何で俺が……ていうか、三日後からだって? 今日出発しないと、間に合わないんですけど!?」
城塞都市へは馬車を利用し、関所を四つも越えた場所にある。その距離は片道だけで、丸三日を要するのだ。ノエルは急ぎ、身支度を開始。
大きめの革鞄に必要な物だけを押し詰めて、次に馬車を呼ぶ……が、既に手配されていた。随分と用意周到な陛下だ。
大通りを移動し、街の外へと続く出口。巨大な砦の門を潜り、王都を後にする。
「ああ、『あいつ』にも一応伝えておいた方が良かったか……。いや、かったるいな」
ふと、考えてみたが、もう時間がないので諦める。諦めるというよりは面倒の方が大きかった。
もう引き返せないし。このまま城塞都市に向かおうか。
主な変更点としては、現状、以下の通り。
ノエルの名前が明確になっている。
使用神装機竜の変更。
キャラの安定。
初期、生徒入学ではない。
フェンリルということもあり、
登場させる予定だったロキ辺りの神装能力を継承。
評価、感想、以前から読んで頂いている方々。よろしくお願いします。