城塞都市から三
アティスマータ新王国の領土内に存在する遺跡の内の一つ。「
この先には遺跡から出現する“脅威”に対して、防衛、監視を行う為の砦が設置されている。遺跡から城塞都市まで、第一、第二、第三の砦が存在するが、今回の目的地は最後の砦。
第一、第二の砦は突破され、砦にて大型の幻神獣と交戦した王国軍の警備部隊は既に撤退。現在、戦闘可能な兵を集め、体制を整えているとの事。
一時的にだが、国軍の撤退により、戦場となっていたはずの荒野は静か。《ワイバーン》の飛翔音、《ワイアーム》、《ドレイク》の滑走音だけが辺りに響き、土煙を上げている。
“ここ”も数年前までは見通しの良い緑の敷かれる平原だった。だが、幻神獣との戦闘により、荒れ果ててしまい、今では見る影も無い。
“ここ”のように、傷跡が残る場所は他にも多々ある。国内に遺跡を三つも保有するのだ、周辺他国より幻神獣との戦闘が多くなってしまうのは必然だった。
“朱の少女”が率いる迎撃部隊は荒野を進む。格納庫で、教官から伝えられた事前の報告通りなら、幻神獣は第三の砦に差し掛かっているはず。
移動すること数十分。堅牢な砦壁――第三の砦が見えてきた。
「よし、止まれ!」
先頭の少女が声を上げた。それに従って、後方の少女たちも足を止める。王立士官学園の実力者のみが所属する「騎士団」で編成された迎撃部隊。
汎用機竜――飛翔型《ワイバーン》、地戦型《ワイアーム》、特装型《ドレイク》。三種の機竜が並ぶ。その戦力は、城塞都市が保有する最大の戦力。
逆とすれば、この部隊が最後の要ということ。突破されてしまえば、城塞都市へ被害が出る可能性がある。万が一に備え、都市には防衛戦力として、神装機竜を扱える実力者を数人置いて来ているとはいえ、ここで任務を遂行するのに越したことはない。
少女が部隊を停止させて間もなく。砦の上部に異変が生じ始めた。どろりと液状の物体が、砦を乗り越え、その姿を見せる。それはまるで押し寄せる波のよう。
“波”が触れた砦壁が白煙を上げて溶けていく。強固な造りの壁がその役割を果たさず、容易に溶解されるのは異様な光景だった。
部隊のメンバーは身構える。機竜を纏う少女たちは、それぞれ手に剣や銃を転送し、臨戦態勢を済ます。
「こいつが例の幻神獣か――」
最後の砦を今にも乗り越えようとしている化物。手足は無く、頭部に生えた二本の触覚と、図体には似つかわしくない、小さな紫色の眼球が体内に浮かぶ。
動く水の塊のようなゼリー状の生物。スライム型と呼ばれるタイプの幻神獣。知性を持たない、巨大な図体を持つ幻獣。その城をも飲み込む巨体はそれだけでも脅威となり得る。
『どうします、リーシャ様?』
《ワイアーム》を纏う少女が竜声を介して、隊を率いる金髪の少女に問い掛ける。だが、“リーシャ”と呼ばれた少女からの返答は直ぐには返っては来ない。
リーシャは大型の敵への対処に逡巡している様にも見えたが、それは杞憂だったよう。彼女の口が答えを告げる前に、纏った機竜の手に握られている機竜息砲が幻神獣へと向けられる。
『ちょっ、もう撃つのか姫!?』
「騎士団」団長が不在で、副団長のリーシャが部隊長を務める中、副隊長を任せられた《ワイバーン》を纏う青髪の少女。
作戦の指示もなく、いきなり戦闘を開始しようとするリーシャに驚きを隠せていない。
『まぁ、やってみなくちゃ分からんだろ?』
リーシャは機竜の肩部に内蔵されている
照準の先は幻神獣の中心に埋まる赤い球体。“コア”と呼ばれる幻神獣共通の弱点。“あれ”さえ破壊することが出来れば、敵の大小強弱関係なく倒すことが可能となる。
『総員、衝撃に備えておけ。いくぞっ!』
充填が完了した機竜息砲の引き金に機械の指を掛け、後方へメンバーを待避させる。
リーシャの纏う機竜だけは他の者の物とは別物。出力の桁が他とは違う。「オリジナル」と、呼称される彼女の機竜が、全力で砲撃を行うとなると、周囲の味方にも少なからず影響が出てしまうのは見えていたからだ。
躊躇なくリーシャは引き金を引く。光球が一筋の光柱へと形を変え、一直線に大型の幻神獣に襲い掛かっていった。
待避中の「騎士団」総員は正面に展開する障壁の出力を上げ、備える。着弾と同時に無数の暴風と大地を大きく揺らす衝撃が起きた。
操縦者への直撃を防ぐ為、障壁を展開していたが、ビリビリと体へ衝撃は伝わって来る。視界は舞い上がった粉塵で遮られてしまい、幻神獣の姿を一時的に見失う。
「……やったの?」
メンバーの誰かが呟いた。
砂は落ち、視界が晴れる。液状の体躯は大穴を開け、大きく抉れていた。穴の奥には赤い輝きを放つ球体。狙いとしていた弱点には届いていなかった。
幻神獣は健在。寧ろ、先の外部から衝撃を受けた事により、移動速度を速めていた。決して速いという訳ではない。人の歩行速度と大差はないだろう。だが、あの巨体が動くとなれば、十分な距離を移動出来てしまう。もう、あまり猶予は残されてはいない。
『やはり私一人では火力不足か。……よし、次は総員で砲撃準備だ、構えろっ!』
『――了解ッ!』
部隊長の指示で、機竜を纏う少女たちは先ほどの砲撃と同じ手順を行う。肩部の幻想機核から腕に。腕から手に。手から握られる機竜息砲に。
数十機での一斉砲撃。一人での火力であそこまで削れた。次こそ確実にコアを貫ける。
日が昇り間もない空、乾いた大地に星が並ぶ。
『秒読みは私がやるぞ、三、二、一、――発射ッ!』
リーシャの合図が竜声を介し、皆に届く前。
星がその姿を光筋に変える直前。
それは起きた。
――ゴァァァアアア!
幻神獣がどこからか咆哮を上げた。
砲撃は急遽中止され、メンバーは異変に戸惑いを見せる。断末魔のような咆哮と共に、幻神獣の弱点であるコアに亀裂が生じ、砕けた。
コアの崩壊に伴い、水の塊は形状を維持出来なくなっていた。巨大な体躯は溶けるように大地へ流れ落ちていく。砦を溶解させた体質が影響して、溜まりと化した部分が発煙している。
「一体、何が起きたんだ?」
リーシャが声を漏らす。それは周りの皆も同様の考え。この崩壊は部隊の砲撃で起きたものではない。――ではなぜ?
疑問が浮かんだ瞬間のこと。その思考を遮るように、戦場へ異音が聞こえて来た。
――ィィィィィイイイィィッッッ……。
笛のような音が微かに響く。
気のせいかも知れないほどの小さな音。
それは、不吉な音だった。
それは、不快な音だった。
それは、嫌な音だった。
†
闇に飲まれた。
何も出来なかった。
弱い自分に反吐が出た。
また、守れなかった。
結んだ約束を破った。
この手で奪ってしまった。
もうこの手は汚さない。
もうこの心は穢さない。
もうこの体は飲み込まれない。
――そう“あの子”と約束したんだ。それが“あの子”との最後の夜のこと。月の光がとても優しくて、夜空に輝く星々がとても綺麗で。
今でも忘れない、大切な、大切な、最後の思い出……。
『ああ、下らないな。だからお前は“ ”なんだよ』
「……」
『だから何も出来ない、その結果がこれさ。もう自分の“運命”を受け入れな』
「……黙れよ」
『お前は口を開けばそればかりだな、つまらない。お前こそ黙って俺にその体をさっさと明け渡せよ。お前は深奥で眠っちまえばいいのさ、沈めば全ての苦痛から逃げてられて、楽になれるぞ?』
「……黙ってくれよ」
『逃げたくても逃げられない。結局は自分の“使命”に忠実で、あれだけ大切だ大切だとほざいていた奴らも手に掛けて。……お前は一体何がしたいんだ?』
「黙れ、黙れ、黙れっ!」
『……』
独りの声は静かに木霊し、やがて消える。もう“彼”はいなかった。
†
地下牢の天井から垂れ下がる鉄枷で手首を繋がれ、冷え切る石床に膝をつく少年。生気の抜け落ちた瞳はただ空虚を見つめていた。
「今回は上手くいったみたいだね」
「色々と“問題”はあったけど、まぁ、上出来じゃないかしら?」
外から少年を眺める男女。深く被る布で表情は窺えない。
「……その“問題”とやらのせいで、彼は今こうなっている訳かい?」
「まぁ、そういうことになるわね」
「なら、“それ”で済ました方が何も問題は生まれなかったんじゃないのか? 今回の目的は面倒な所ではなかったはずだし」
男は女の持つ物に指を指す。角の形を模したような物体。
「この“笛”を使うよりは後始末が楽だし、何より“あの子”が楽しそうだったから、ね?」
確かに高笑いの声が聴こえた。でも、その声に混じって、悲しみの声も。本当に楽しそうだったのか? 今となってはそれも分からない。
でも、彼の状態から答えは出ているようなもの。彼より“あの子”の方が大事なのだろう。この先、必要となるのは“あの子”の方だからか、一族としては女の行動が正しい。
「……でもよ、その前にあの『器』が壊れるぞ?」
「大丈夫よ、あなたのお蔭で何か『希望』を見つけて来たみたいだから」
「――それは、遠回しに俺の失態を責めているのかい?」
「失態? いいえ、寧ろ良かったのかも知れないわ」
くすっと口を歪めると、女は体を翻し、少年へ背を見せる。
「けど、あなたにはもう少し自覚を持って貰いたいわ。今回は回収出来たからいいけど」
「ああ、すまないな。次は下手しないから見逃してくれ」
女は石段を登る。男もその後ろに付いて、二人は地下牢を後にして行く。最後、ここを後にする瞬間、背後から掠れた声が聞こえたような気がしていた。
†
『お待たせしました、王女殿下』
男の声で竜声が届く。野太く濁った声。リーシャには覚えがある声だった。指示を出し、後方の《ドレイク》の索敵能力を起動させる。
レーダーが捉えた反応は砦の上。大型の幻神獣の進行により上部が抉れた部分。未だに溶解の熱で煙りが上がる場所。
立っていたのは、壮年の男が一人。
『お前は……警備部隊の隊長か。撤退していたはずだが、援軍が到着したのか?』
砦に常駐し、リーシャ率いる部隊より先に幻神獣と戦闘を行った部隊。迎撃に失敗し、砦が突破された後、部隊の再編成を行っていたはずだが……。
その隊長がこの場に現れたということは、幻獣の後を追って来たということか。
リーシャの問掛けに、男の口が歪に歪む。浮かぶのは不敵な笑み。
『いいえ、私が来たのは“帝都”からでございますよ、リーズシャルテ王女殿下』
男は剣を抜き、詠唱符を唱える。その身に機竜を纏うと、武装を転送し装備する。握られるのは機竜息砲。
リーシャに向かって男の機竜息砲が火を噴いた。不意を突かれた攻撃だったが、リーシャは機竜を操作し、回避する。そのまま後方へ下がると男を睨んだ。
『貴様、その色……反乱軍か』
男が纏う機竜は、特別な強化が施された飛翔型機竜。《エクスシリーズ》と呼ばれる汎用機竜の上位型、《エクス・ワイバーン》。
その機竜に施された塗装。アーカディア帝国軍が使用していた色。旧帝国を象徴とする灰色に染められていた。
『反乱軍、ですか。王女殿下が“我々”をそう呼ぶのも本日が最後となりますかな』
再度、戦場に奇妙な笛の音が鳴る。その音に反応してか、崩壊したはずの大型幻神獣だった物が蠢き出した。液の水溜まりから、黒い気泡がふつふつと生まれる。
『さぁ、戦争の始まりですよ。お姫様』
卵のような泡が弾けて割れる。中から姿を現したのは金属質な光沢を放つ黒い翼で身を包む化物。対となる羽を勢いよく広げ、付着していた液体を飛ばし、鳥人が咆える。
ガーゴイル型の幻神獣。機竜より一回り程の体躯を持つが、幻獣の中では小型と分類される。戦闘能力は一体で機竜使い数人分に相当する。
それが次々に生まれていく。その数、三十体。
「騎士団」の目の前には黒い群集。援軍となるはずの警備部隊は期待出来ない。隊長であるはずの男が敵と判明したのだから。
『さぁ、蹴散らせ化け物ども。平和慣れした国を滅ぼすのだ』
幻神獣は人を見境無く襲う生き物。だが、何かが可笑しい。ガーゴイルは男の命令に従い、リーシャたちへ襲い掛かって来た。
『各自、迎撃しつつ後退しろ! この数が相手では分が悪い、私が時間を稼ぐ、城塞都市に戻り援軍を要請するんだ』
それが最後の指示となる。リーシャは機竜を解除し、腰に帯剣するもう一本の剣。赤く、煌びやかな装飾の剣を抜き、唱える。
「――目覚めろ、開闢の祖。一個にて軍を為す神々の王竜よ。《ティアマト》!」
光の粒子が高速で集い、赤の巨竜が形成される。
朱の戦姫を象徴する竜、神装機竜。
背後に撤退を始める「騎士団」を置き、リーシャは佇む。剣の柄を握ると、機竜の腕に機竜息砲とは比べ物にならない大きさの砲が転送、装着される。
「出し惜しみは無しだ。塵一つ残さず消し飛べ、化物め」
七筋の光柱が渦を巻き、巨光となって中空を分断する。それが新たな戦闘の開始を告げる狼煙となった。
†
「――突然自壊した迎撃対象の大型幻神獣は、その残骸から多数のガーゴイル型の幻神獣を生み出したわ。それに『反乱軍』と名乗る機竜使いも現れたらしいの。およそ、軍の一個中隊ほどのね」
神装機竜を使い、最速で持ち帰られた報告。クルルシファーの口から告げられた事実に格納庫の中は沈黙し、静寂に包まれる。
言葉を失った。絶句した。残っていた女生徒たちは「騎士団」の実力に絶大な信頼を抱いている者ばかり。
今回の任務も容易に遂行し、無事に戻って来る。この場にいる誰しもがそう思っていたはずだ。だが、無慈悲な現実を突き付けられる。
「迎撃部隊はリーズシャルテさんが神装機竜で殿を引き受け、他の負傷した子たちは撤退中。敵の数、現在の戦況からして、ここから援軍を送るか、あるいは都市を放棄して撤退するかの判断が必要となるわね」
クルルシファーの出した提案に格納庫内の沈黙は騒めきに変わる。狼狽える者、涙を浮かべる者、戦力差を無視し助けに行くと志願する者、それぞれ。
そんな中、ルクスは何も言わずに体を返し、格納庫の出口に歩を進めていく。その背中にノエルは声を掛けていた。
「ルクス、行くのか?」
ルクスは足を止める。それはノエルの声に反応してではない。彼の声が届く以前にルクスの行く手には一人の少女が既に立ち塞がっていた。
「……ダメですからね、兄さん」
唯一の肉親。ルクスの妹、アイリ。何かを思い詰めたような頑なの表情。これから目の前の兄が何をしに行くつもりか知っているからか。
「でも、このままじゃリーシャ様たちが危ない。だから僕が――」
「――待っていれば、王都から援軍が来るかも知れません。だから、今兄さんが戦いに出る必要はないんです」
兄の言葉を一方的に切り、縋るように話し出すアイリ。懸命に言葉を絞り出し、出口への道を空ける様子は見せない。
「アイリなら分かっているよね、その可能性は薄いってことくらい……」
王都では機竜使いの人手が足りていない。だだでさえ少ない戦力を割き、こちらへ援軍を出して王都の守りを薄くする危険は冒せない。
況してや新王国を滅ぼし、アーカディア帝国の再建を狙う集団である「反乱軍」が関わっているとなると尚更。こちら側が囮にされている可能性も捨てきれない。
口に出さずともアイリはちゃんと理解している。それでもルクスを止めるつもりだろう。それはこの城塞都市が落ちることになったとしても……。
多くの友人がいる。何年も離れて生活していた兄と一緒に学園で暮らせる。ここには手放したくないものもが沢山ある。
自分の気持ちや願い。それを押し殺してまで、少女は兄を止めている。“知られてはならない秘密”が存在するが故に。
「なら、俺が行く。それなら文句はないだろ?」
お互い、頑なに態度を変える気配がないアイリとルクス。その間にノエルが割って入った。向き合う二人の視線がノエルに動く。
「ノエル……」
「ノエル兄さん……。でも、敵の数が――」
不安の表情を浮かべ、ノエルの顔を覗くアイリ。
「大丈夫だ。俺は“一人”じゃないからな」
それに対してノエルはふっと口元を緩めると、少女の頭に手を乗せる。
昔……五年前となるのか。二人とも小さかった頃から、アイリがこの顔をする度に撫でてばかりだった気がする。懐かしい気持ちになるな。
「……確かにノエル兄さんは強いです。それは私も兄さんもよく知っています。ですが――」
「大丈夫、ちゃんと帰って来るよ。いきなり約束を破る訳にはいかないからな。さっさと戻って来て、またこうして撫でてやるから、それで勘弁な」
アイリは俯く。きっと言いたいことは沢山あるはずだ。でも、飲み込んでくれたのだろう。それ以上、何も言ってはこなかった。ただ、目元は潤んでいた。
「……リーシャ様を、皆を、お願い、ノエル」
「分かっているさ。姫様を守れなかったら、陛下に殺されちまうからな」
アイリの頭から手を離し、ルクスに軽く手を降る。
「ルクス、その《ワイバーン》で無事な団員の撤退を援護する事は出来るよな?」
視線はルクスが腰に携える白い剣。汎用機竜の物。幻神獣との戦闘は汎用機竜では危険が大きい。だけど「騎士団」の撤退支援なら負担は少ない。それにこいつは――。
「うん、時間稼ぎなら僕の得意分野だよ」
「なら、任せた。お前なら簡単なことだよな、『無敗の最弱』」
ノエルはそう言い残し、格納庫の扉と向かい、開けて外に出て行った。
石畳で造られた通路を駆ける。先にあるのは二番街区、南の壁。部隊の皆が向かった遺跡の方角。人の力ではこれを越えることは難しい。だが、それは人の力なら、だ。
ノエルは腰に提げた剣の柄を握り、引くと、ガチャリと音を立て、鞘に固定されている剣の留め具が外れる。蒼の剣が抜き払われ、鞘からその姿を現した。
光輝く鮮やかな蒼の刀身に流れる銀線。柄に埋め込まれたボタンを押し込み、詠唱符を唱える。認証した主の声に反応し、付け根から銀線の色が白に染め変えす。
「―――支配せよ、闇纏い光喰らう終焉の牙竜。神の嘆きを体現せよ《リヴェリティア》」
神の力をその身に宿す巨竜。推進装置を兼ねる、大翼を天高く広げ、ノエルは空へと舞い上がった。国を、少女を、約束を、使命を守る為に。
次は千恋*万花ともう一つの最弱無敗を更新してからになりますかね。戦闘シーンなので、書きやすいはず……。もう一体、オリ神装機竜も登場します。