どうも、前回後輩の女子にいろいろ教えてもらって滅茶苦茶ふがいない俺です。だってしょうがないじゃん大学生にもなって女の子と遊びに行った経験なんてほとんどないんだもの。それにあんなにいい子な響子ちゃんに嫌われるのも正直嫌だしね。母さんに頼まれてわざわざ家に来てくれたっぽいしせめてものお礼はしないとね。
閑話休題
ということで今俺は待ち合わせ場所で響子ちゃんを待っている。今回向かう先は都内にある遊園地なのだが現地で集合ことにすると混雑していて合流しずらいと思ったため駅前での集合である。待ち合わせ時間は10時だったが我ながら楽しみすぎて結構早めに家を出てしまったので9時についてしまった。待ち合わせ場所の駅前のオブジェでスマホゲームをしながら時間をつぶしていると響子ちゃんがやってきた。
「おはようございますお兄さん!今日はいいお天気でよかったです」
「おはよう、今日は楽しもうね」
「はい!」
響子ちゃんの服装はいかにも女の子っていう感じでとてもかわいらしい。その旨を響子ちゃんに伝えると恥ずかしそうにしながらもありがとうございますと言ってくれた。
そのあと遊園地行きのバスに乗り込む。二人用の座席に座ったと同時にバスが発車した。
「実は今日楽しみであんまり寝られなかったんだよ」
座席に座り話始める。
「そうなんですか?実は私もお兄さんと出掛けるの楽しみにしてて」
響子ちゃんも楽しみにしていてくれたらしい。俺と出掛けるのを楽しみにしていてくれたなんてなんていい子なんだ。
「それと...」
響子ちゃんが話を続ける。
「実は私お弁当作ってきたんです!お兄さんに...食べてもらいたくて」
そう言う響子ちゃんの膝の上にはピクニックバスケットが乗せられていた。響子ちゃんこの前趣味は家事全般って言ってたけど料理もできるのか、かわいいし滅茶苦茶家庭的だしこれ絶対学校とかでモテモテのやつじゃん。
「絶対良いお嫁さんになるやつじゃん...」
「えっ!およめ...」
やばっ、声に出てたのか。
「声に出てた?」
「はい」
女の子に良いお嫁さんになれるとかいうのデリカシーなさすぎたかな。
「ごめんね、突然変なこと言って気にしないでね」
「別に気にしてないですよ、というかお兄さんも謝らないでください。なんだかお兄さんが悪いみたいじゃないですか」
さりげなく俺が悪くないというように気遣いもすることもできるなんてなんていい子なんだ。
「それに良いお嫁さんになれるって言われて少し嬉しかったんです」
「?」
「やっぱりお嫁さんって女の子の憧れじゃないですか♪」
「そうなんだ?男の俺にはいまいちピンとこないんだけど」
「そうなんです!だから私もいい相手が見つかれば...なんて」
響子ちゃんがこっちをちらちら見ながらそんなことを言ってくる。
「そんなに心配しなくても響子ちゃんなら立派なって言ったらちょっと変かもしれないけど良いお嫁さんになれると思うよ」
「そういう意味で見てたわけじゃないんですけど...」
響子ちゃんが小声で何か言っていたが話を続けることにした。
「そういえばどうして響子ちゃんはお嫁さんに憧れるようになったの?」
「最初のきっかけは親戚のお姉さんの結婚式に行ったときのことですかね。リングガールをしてドレスを着せてもらって!」
そういえば俺も昔親戚のお姉さんの結婚式に呼ばれたことがあった気がする。あんまり覚えてないけど。覚えてるのは親戚のお姉さんが俺の初恋の人でちょっぴり悲しかったことぐらいかな。
「ウェディングドレスを着たお姉さんがきれいで招待されたみんなも幸せそうに笑ってて...すっごく温かい空間で...私もいつか、ああなりたいって思ったんです」
確かにあの時のお姉さんは良い笑顔をしていたなぁ。本当に幸せそうで。
「というのが一つですね」
「一つってことはまだあるの?」
「ありますよ。あと一つだけ、でもこれは内緒なのでお兄さんには教えません♪」
「なんかそこまで言われると気になるけど聞くのはやめとこうかな」
「ふふっ、お兄さんならわかるはずですよ。思い出してくださいね♪」
そう言った響子ちゃんの顔はあの時見たお姉さんに似た良い笑顔をしていた。
次回に続きます。